当店の庭のヤマツツジが
とても綺麗に咲きましたー

ユキヤナギも山桜も
今が満開を迎えております


今日は、ランチ時に
クレームがありました。
初めてご来店いただいたお客様です。
席についた途端、
「なんで あんたんとこ
あんな子供だめだって
書いてあるの?
やめた方がいいよ。」
と、少しの間 お叱りをうけました。
当店は 玄関先のメニュー下に
小学生未満のお客様のご利用を
ご遠慮頂く告知をさせて頂いております。(人数がまとまって、予約される
お客様には対応させていただいて
おります!)
この、用紙を貼り付けるのに
シェフと二人
三年間ほど ずっとずっと
悩みました。
今から 八年ほど前になるでしょうか。
ちょうどテレビ番組に出た後で
色々と 店自体の方向性、
料理形態など
模索していた時でした。
その時
ご来店いただいたお子様の
店内を走り回ったり、
奇声をあげたりするのも
とても多かったのです。
店内の飾りのワインボトルや
造花のはなをベンチの壁をよじ登り
触ろうとするお子様に
何度注意したかしれません。
怪我したらどうしよう!
と、いつもヒヤヒヤものでした。
私は子供がすきです。
最初の就職は小学校の教師でした。
でもその当時あっちこっち
職種を変えていました。
何の目標もない、
ただ、 まあ、そこそこ給料とれて
責任薄い仕事だったらいいや。
な人間でした。
次は歯科助手、百貨店の食品売り場と
某コーヒーチェーン店での掛け持ちフリーター、某携帯ショップの受付など、ふらふらしてました。
そんな私でもこの店で働いて
ちょうど五年がすぎ
やっとフレンチの触りを一通り、
何を聞かれても厨房に
聞きにいかずに
お客様に答えられるようになって
ソムリエを
目指すようになり
試験に合格したのが五年前。
そこから方向性が徐々に
定まって来ました。
お子様ご遠慮いただいたら、
お客様減るの目に見えてるけど
いいじゃん、
この片田舎に
ゆっくりと
料理と空間を楽しめる
大人の空間の
個性的なレストランがあったって!
と 割り切れるように
なりました。
2歳、3歳くらいの
お子さんがご来店いただいたとき、
ほとんどのお子さんは
こう言います。
「ハンバーグがいいよー!」
そうだ、子供はハンバーグが
好きさ。うちの子も 好きさ。
フレンチが全く食べれない幼児が
フレンチ行きたいとは言わない。
誰がたべたいのか。
大人さ。大人のエゴさ。
大人がたべたいから、
一時間、もっと長い間
よくわからん幼児に座ってろと
言う。
無理だ、子供は走りまわるもんさ。
きゃっきゃいうもんさ。
奇声もらあげるもんさ。
でも、お客様の中には
子供がいない人、
ゆっくり食べたい人、
子供が苦手な人、
色々いて みんなみんな
うちにとっては大切なお客様なんだよ。
幼児のお客様でも、
ほんとに静かなお客様は
いらっしゃるけど
このお客様はオッケー、
このお客様はダメなんて
わからないし、できないよ。
たから、きちんと座ることのできる
小学生未満、もしくは年長さん
ぐらいからでご案内してるんだよ。
ギャーギャー騒いでも危ない花瓶や
置物にさわっても
何も注意してくれない親さんも
確かにいらっしゃり、
実際に隣で奇声をはられまくった
カップルのお客様は
それ以降ご来店されなくなったんだよ。
何度も言う。
みんな大切なお客様なんだよ。
だから、線引きをした。
まだ、何もわからない
子供のために。
連れてきたことで、
かえって逆に気をつかって
食べた気がしない思いを
お父さんお母さんに
させないために。
あっているのか
どうか わからない。
苦渋の決断だった。
一番情けないのは
自分だ。
どうして、
そのクレームのお客様ともっと
向き合えなかったんだろう。
もっとうまいこと
接客してたら、
また違う展開に
なったかもしれないのに。
不意打ちで
言われたので 想定外すぎて
走馬灯のように
悩んだ三年間の
色々が思い出され、
ぐっと堪えて
「申し訳ないです。」
と、言うのが精一杯だった。
情けない…
本当に自分が情けない。
勉強も修行も
何より経験がまだまだ
全然足らない。
凹んでも 明日は来る。
今日の思いは
明日のお客様に関係ない。
明日は団体様だし、
ワインの予約も頂いている。
ひきずったままだと
失敗する。
心をリセットして
明日に臨もう。
がんばれ自分。
自分の情けなく
弱い心に負けるな!
今日は 本当に
情けない文章でごめんなさい。