昨日AKBのオールナイトであっちゃんからのメッセージが放送された。卒業は一年ちょっと前から考えていたそうだ。悩みに悩んだ末の決断で、理由としては「AKBの進化のため」と言っていた。そのためにも自分が一歩踏み出さなければならないと思ったそうだ。どんどん増える後輩たち、頑張っている後輩たちの「背中を押すため」にも自分が辞めなければと思ったようだ。「AKBの絶対的エース」だからこそ、まず自分が先へ進んで「一人立ち」する。それがAKBのパワーアップにも繋がり、後輩たちの未来のために道を切り開くことにもなると思ったようだ。自分が辞めた後のAKBのことはむしろ心配していないようだった。AKBは今と変わらずAKBのままで、今よりもっと頑張っていて輝いている映像がすぐに浮かんできたそうだ。「前田敦子二十歳の夢」というのもあるし「AKBの進化のため」というのもあるようだ。AKBが大ブレイクを果たし、自分がセンターで歌い続け、新しいメンバーがどんどん入って来て、映画やドラマやコマーシャルなど個人の仕事が増える状況の中で「AKBのため自分のために次のステップに進むべき」と考えたのだろうか。一番の人気メンバーでセンターであるからプロモーションビデオでも歌番組でも雑誌の取材でも自分が最も注目されるだろう。それに加えて個人の仕事も次から次へと入って来るだろう。これはまさに「一人立ち」「独立の時」と考えたのかもしれない。確かにこのままなら自分もAKBも安泰かもしれない。しかし自分も更に先の世界で活躍したい、メンバーにも「AKBのセンターという大チャンス」を与えたい、というのがあったのかもしれない。確かにAKBメンバーはこれまで以上に発奮するだろう。「不動のセンター」が空席になったのだから。そして前田敦子も個人で心置きなく女優やソロ歌手に打ち込むことが出来る。この大きな新たな挑戦のことを考えると「二十歳」というのは早過ぎる年齢というわけでもないだろう。そう考えると前田敦子の新たな挑戦が楽しみである。ファンが失った「前田敦子のAKB」は余りにもデカすぎる。しかしその欠落を遥かに超えて先へと進む前田敦子とAKB48の姿があっちゃんにははっきりと見えるのではないか?「友よ 思い出より輝いてる明日を信じよう そう 卒業とは出口じゃなく入り口だろう 友よ それぞれの道 進むだけだサヨナラを言うな また すぐに会えるだから今はハイタッチしよう」………………
AKB48の絶対的エースと言われ、実際そうだったあっちゃん。「エース」というと野球のピッチャーを連想する。例えば年間20勝するエースがいるとする。彼がいることで若いピッチャーには出番が回って来ないとも言えるだろう。しかしだからといってそのエースが「後輩の為に」と引退するのはちょっと違う。やはり実力の世界、力がある人間が「使われる」のだ。力が落ちれば出番も減り、無くなる。その「絶対的エース」の上を行く若手の登場により若手には「道が開かれる」のだ。もしエースが気を使い引退したらそのチームは弱くなり人気も無くなり誰からも見向きもされない存在になってしまうかもしれない。AKB48の人気がそんなに急に無くなるとは思えないが。あと、「引退の時期」という問題がある。またプロ野球の例えだが、「いい時に辞める」というのと「ボロボロになるまでやる」というのがある。チームの戦力維持の観点からするとボロボロになるまでやって欲しいかもしれない。しかし選手のプライドもあるだろう。全く駄目になり二軍に落ち皆に忘れられ引退セレモニーも無く静かに引退するという道。引退というか解雇。戦力外通告だ。それは耐えがたい、惨めだ、というのもあるだろうし限界まで、燃え尽きるまで、燃えカスになるまでやりたい、というのもあるだろう。アイドルの場合は、AKB48の場合はどうだろうか。あっちゃんは自分で「負けず嫌い」といっていた。2位でも尋常でなく悔しかったのではないか。それが何年後かはわからないが、3位になり4位になり9位になり圏外になり…というのが耐えられるだろうか。どこかで「卒業勧告」をされるのかもしれないが、それを考えると恐ろしかったのかもしれない。それよりも今、AKB48も絶頂期、前田敦子も絶頂期の今、卒業するという選択をしたのかもしれない。こんな幸せな辞め方はないとも言える。あと思うのはあっちゃんが自分の実力を過小評価していたのだろうか、ということ。これも想像だが飯島愛さんが引退する時、「自分には芸も才能も何にもない。そんな自分がテレビに出てていいのかなと思う」と言っていた。しかし明らかに彼女には才能があった。物事の核心を掴み素早くコメントする力があった。他の人には無い魅力があったから人気がありだから要望されテレビに出ていたのだ。アイドルの魅力は歌のうまさやダンスのうまさだけでは計れない。あっちゃんは圧倒的に愛されていた。圧倒的に「実力があった」のだ。
前田敦子がAKB48卒業すると知ったのは25日ツイッターでだった。推しメンがいるわけではない私ではあるが、やはりあっちゃんはAKBの顔であった。何とも不思議な虚しさのようなものを感じている。まさにギブミーファイブ!の歌詞のように「どんな花もやがては散って新しい夢を見る」「卒業は出口じゃなく入り口だろう」「またすぐに会えるだから今はハイタッチしよう」という感じではあるのだが。AKB48が好きになり、よくTVやYouTubeも見た。その中心にはあっちゃんがいた。やはりAKB48といえば前田敦子だったのだ。前田敦子ファンのショックは大変なものだろう。前田敦子以外のファンの人はまた感じ方も違うのかもしれない。私のようにAKB48全体とか曲が好き、という人のほうが前田敦子の存在感は大きいかもしれない。勿論あっちゃん推しの人にとってはとてつもなく大きい存在だと思うが。あっちゃんの卒業の理由が気になる。どうやら本人の意志らしい。真実はこれからわかってくるかもしれないが、少し想像してみたい。何となく総選挙で2位になった頃からあっちゃんの表情に何かモヤモヤしたものがあるように感じていた。それは2位になった悔しさかもしれないし、「女優の夢」みたいなものが生まれていたのかもしれない。そして卒業を発表した時に言った「後輩たちの為にも」という言葉。そしてストイックで優しく責任感が強いと思われるあっちゃんの性格。すると「自分がトップにいることによって後輩たちのチャンスを潰しているのではないか」という意識があったのだろうか。それとも「人生として考えればAKB48は通過点。自分が先頭を切って道を切り開きたい」ということだったのか。「14歳の夢」「二十歳の夢」という言葉もあった。新しい夢が生まれ、その夢に正直に生きて行きたいのかもしれない。あっちゃんは香港かどこかでコンサートがありすっきりした表情だったという。聡明なあっちゃんであるからファンの失望も当然予想していただろうし相当悩んで考えての決断だっただろう。たかみなも言っていたがAKBへの批判も一身で受け止めてきたのはあっちゃんで、その6年半は相当なプレッシャーだっただろう。ボロボロだったのかもしれない。秋元康が言ったように「良く頑張ったね、お疲れ様」というべきかもしれない。しかしあっちゃんが「後輩のチャンスの為に席を空ける」というような理由で卒業するとしたらそれはちょっと違う気がする。