AKB48の絶対的エースと言われ、実際そうだったあっちゃん。「エース」というと野球のピッチャーを連想する。例えば年間20勝するエースがいるとする。彼がいることで若いピッチャーには出番が回って来ないとも言えるだろう。しかしだからといってそのエースが「後輩の為に」と引退するのはちょっと違う。やはり実力の世界、力がある人間が「使われる」のだ。力が落ちれば出番も減り、無くなる。その「絶対的エース」の上を行く若手の登場により若手には「道が開かれる」のだ。もしエースが気を使い引退したらそのチームは弱くなり人気も無くなり誰からも見向きもされない存在になってしまうかもしれない。AKB48の人気がそんなに急に無くなるとは思えないが。あと、「引退の時期」という問題がある。またプロ野球の例えだが、「いい時に辞める」というのと「ボロボロになるまでやる」というのがある。チームの戦力維持の観点からするとボロボロになるまでやって欲しいかもしれない。しかし選手のプライドもあるだろう。全く駄目になり二軍に落ち皆に忘れられ引退セレモニーも無く静かに引退するという道。引退というか解雇。戦力外通告だ。それは耐えがたい、惨めだ、というのもあるだろうし限界まで、燃え尽きるまで、燃えカスになるまでやりたい、というのもあるだろう。アイドルの場合は、AKB48の場合はどうだろうか。あっちゃんは自分で「負けず嫌い」といっていた。2位でも尋常でなく悔しかったのではないか。それが何年後かはわからないが、3位になり4位になり9位になり圏外になり…というのが耐えられるだろうか。どこかで「卒業勧告」をされるのかもしれないが、それを考えると恐ろしかったのかもしれない。それよりも今、AKB48も絶頂期、前田敦子も絶頂期の今、卒業するという選択をしたのかもしれない。こんな幸せな辞め方はないとも言える。あと思うのはあっちゃんが自分の実力を過小評価していたのだろうか、ということ。これも想像だが飯島愛さんが引退する時、「自分には芸も才能も何にもない。そんな自分がテレビに出てていいのかなと思う」と言っていた。しかし明らかに彼女には才能があった。物事の核心を掴み素早くコメントする力があった。他の人には無い魅力があったから人気がありだから要望されテレビに出ていたのだ。アイドルの魅力は歌のうまさやダンスのうまさだけでは計れない。あっちゃんは圧倒的に愛されていた。圧倒的に「実力があった」のだ。