クリムト展の一番の目玉は『ユディトⅠ』であり、そのように宣伝もされてる。
でも、『ベートーベン・フリーズ』を見て、なぜこれをもっと前面に押し出さなかったんだろうと単純に思った。複製ということを差し引いてもすばらしい作品だった。
音声ガイドから流れる第九の歓喜の歌を聴きながら、鑑賞すると身震いするくらいだった。
見終わった後にいろいろと調べたら、『ベートーベン・フリーズ』を発表した当時の評価は最低だったらしい。
従来のウイーン美術界に抵抗するようにウイーン分離派を立ち上げたが、フリーズの不評で分離派は衰退していったようだ。
『ベートーベン・フリーズ』は、ベートーベンの交響曲第九を題材にした壁画作品であり、3つの部分(壁)に分かれている。
『幸福への憧れ』、『敵対する勢力』、『歓喜の歌』がホールの3つの壁面に描かれている。
これは、最後の『歓喜の歌』。
Seid umschlungen, Millionen!
Diesen Kuss der ganzen Welt!
(抱き合おう、何百万もの人々よ!
このキスを全世界に!)
を具現化したものになっている。







