自転車南進旅 6日目 乗鞍スカイライン 長野⇒岐阜(松本⇒平湯温泉) | Modiyamaのブログ   アンカーRNC3とS&Gとビートルズと・・・

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おはようさんさん



丸上の女将さんにお礼を言って出発。


今日は標高2,716メートルの日本の公共交通機関車両が到達できる最高地点を有す
乗鞍エコーライン(乗鞍スカイライン)を行きます。この道は環境保護のためにマイカーは走れません。


要するに、チャリンコにとって、走るには最高だずぇ~





この旅の本来の目的は日本の南へ行くことでありますから、わざわざ山深いの長野まで通る必要はなく、太平洋沿いを走れば楽だったでしょう。しかし僕はこの日本一の一般道を走りたいがために遠回りをするのです。






 
 



 
 




さあ、谷が始まる
 
 



 
 



 
 


 


谷に入る前に新島々駅近くのセブンで朝飯。











このような光景を見ながら食べ食べ。


 




 








国道158号、野麦街道を進みます。





 




そんなに上りはきつくなかった










集落探検で寄り道もした。


 


 



道の駅風穴の里で、休憩。スイカとかも売ってた。車の警報機鳴らしまくってる人もいた。
 




坂はまだそこまできつくはないが、観光シーズン真っ盛りなだけあって

車は多い。しかも路肩せまい・・・・・・・

 






そしてトンネルもでてきた。



しかし路肩がやばいのに、バスやらドラゴントラックやらバンバン通るから怖くて怖くて。

汗ばみながら
二つ目のダム

 


 









 


 




ダムの周囲には
道路の向こう側にわたるための地下道や、しまっていたけど電気の博物館、食堂があった。









そしてトンネルを行く



 




見よ!この路肩。ひどすぎる。

これでトンネル中では路肩破損でこけそうになって、泥水も溜まっていたんだから最悪隧道だ。

Modiは「トラックが来る前になるべく進め~~!!」
と叫びながら、ただただそれだけを考えて足を回転させるロボットと化していた。


(このときバックミラーがどれだけ私の助けとなったことか、忘れはしない)





そして恐怖のトンネルの合間に現れた前川渡交差点。






交通量がめっきり減る乗鞍方面へ曲がる。天国だ。






橋で、休憩していると、原付の半袖短パンのおじさんが話しかけてきた。

おじさんは近所にすんでてよく乗鞍に来るらしい。

僕も横浜から来たことを話すと驚いていた。

はじめて話しかけられた気がする、うれしかった。

ただ、分かれ際にトンネルの中で鳴らされたクラクションはビビッタ
Modiは「鳴らされるぞー」と待ち構えていたのに(笑









いいね~ワクワクしてきたよ~








地図をみる
「ペンションしかないな~」
「お!サイクリングロード(点線)あるじゃん!いくか!」
(のちに大失敗となる)












「サイクリストで賑わってるはずの乗鞍なのに、サイクリングロードはだれもいないな~」
「みんなスカイラインしかいかないのかな~」














 



 



「そろそろ道路に戻っておくか、サイクリングロード深追いしても意味ないし」








「景色いいなー、でも坂はかなりきつい、山岳ロードっ」

 




「この道あってるよな、確認したモンな」


 



「かなり心配になってきた、ケータイGPS見るか」


「。。。。。。。。。」



(青:目的地までの最短  赤:ただ今の道のり)

より大きな地図で 無題 を表示




「うそだーー、こんなに辛いさかをノボってきたのに引き返せだとーー!?」

「いやだーーーーー(iДi) 」



なんで?下りだからいいじゃん、

いいえ、それ相応の上りがあります。






ああああ








つかれた^~と元の道の戻り1時間ほどのロス


 







昼食かれーをたべ、道中の燃料となる板チョコを探したがなかったのでマカデミアナッツチョコ。


(サドルはGIOSなの)







車規制のゲートまで来ると、2,3人、サイクリストがいた。


ゲートを越えてついにエコーラインを行く。




(右に見えますはゲート)

 

 

 







やっぱりここに来るサイクリストは素人じゃないからなのか、みんな挨拶してくれる。

気持ちいいな~♪


山びこまあまあ、zimbaと三国峠の時のほうがすごかった




 





 






Modiもこの日からすれ違ったサイクリストには挨拶するようになった。
(時にはママチャリのおじさん、歩行者にまで)





ガチガチのロードレーサー、大学のサークル、MTB、小径車、重量ありそうなランドナー、

色んな人がいた。











坂は真っ平らになることなく続く、





雪解け水で膝から下をぬらし、リフレッシュ


 






標高もグングンきてる









ただ、辛い状況に赤いペンキで「白骨」はやめてください(温泉)
なんか、このまま登り切れなくて死んじゃいそうだから



でも山奥の温泉もいつか行ってみたいな

 







結構走ったがまだあんなところにまで道が、






アップ


アップ
 





いくら何でもここまできたんだから、あそこは頂点近くだろう。


よし、もう少しだ、がんばるぞっ















勝手に頂点だと決めていた地点の先に、まだまだ坂があったことに大ショック。





うわぁ


まだまだ続くぞーー(半憤り)







 






 




この時点でこんな感じ


標高グラフがぐいぐい








気温も肌寒くなり、運動をしているから平気だが、下りは凍えるなと思いつつ、
チョコも尽き、水も尽き、休憩が増えていく。




まだ目の前には首を回さないと道の端から端が見えないほど、クネクネとしたつづら折りの坂が続く。






ここで現れた救世主。雪解け水。

 



交通量はかなり少ないからきれいだろう。


ペットボトルに路肩を流れる水を入れ、飲む。

きれいな水だった。

冷たくてゴミ一つなかった。

宮島で小川の水を飲んだときのことを思い出した。














 




下ってくる観光バスが来た。
観光バスの運転手がニコニコしながら運転している。
観光バスから客がModiに身振り手振りなにかを伝えている。
あと少しでてっぺんだ!がんばれ!
そう言っているようだった。







さあ、もう目の前に頂点が見える


グッと漕ぐ

















漕いでいくと、ここが本当の頂点であることが目でわかった

そして上り左カーブを行くと「岐阜県 高山市」と堂々とした看板が見えた




瞬間、涙が出そうになった



きた、やった、きた、きた









こんなに堂々とした看板は初めてだった。




頂から景色をながめた。

雲さえ下にあるようだ。

苦しくて怪獣に見えた山々もこんなにきれいだったのか。


人はModi以外誰もいなかった。

ということは、今日本で一番高いところで走っているサイクリストと言うことになる
(もっと高いところで林道のMTB乗りがいるかもしれないが)

少なくとも国内のどんなトップ選手も、高級ロードに乗るおじさんも俺のを走っている


すばらしい達成感だった
















と浸っているところで、さっきも会ったパトロールの軽のおじさんが


「ゲートしまっちゃうから早く降りて」

写真は一枚しか撮れなかった。


下山しようとすると、他のおじさんからも
「なぜこんな時間に来るんだ」と叱られ、

Modiも焦った。

観光バスできていた関西の人たちの声かけを軽くあしらってしまい、謝りたくなった。


閉門まであと30分、荷物の圧縮用に持って来た風呂敷を首に巻きスカーフとし

空のマカデミアナッツチョコの箱を口にくわえ、

とにかく降りるのがModiの最優先事項だったため、写真も撮らず下った。

岐阜側の方がいい景色が多かったがしょうがない。

寒くて仕方がない。

今晩の寝床の心配もあった。

ゲートの心配もあった。

谷から上がってくる雲が悪魔のようだった。

そして、カーブでこけた。

クロスバイク時代に何度かカーブでこけそうになったことがあり、

慎重に曲がるクセが付いていたのだが、こけてしまった。

軽く受身を取ったので腕から手にかけて浅く広く怪我をした。

冷えた肌には突き刺す痛みであった。

またも涙が出そうになった。

この旅をしたことを後悔した、とても。


高度が下がるにつれ背の高い木が道を覆い、より寒くなった。

だが一瞬日の光が差し温かくなったと思うと、ゲートに出た。

安堵。

ゲートのおじさんが無線で山頂のおじさんに僕が通過したことを伝えていた。

ごみは捨てまいと咥えてまでいたModiだが、不覚にも風呂敷を飛ばしてしまっていた。

携帯が充電切れだった。



ここからさらに平湯温泉まで走る。

「温泉街なら泊まれる」

希望があった。

コントロールレバーのブラケットのゴムがModiの血でペタペタになり、手にはり付いていた。

がんばって走る。

平湯の小さな温泉街に入った。

Modiの身なりは明らかに汚く場違いだったろう。

宿を訪ねた。

しかしどの宿も満席と言われてしまった。

こんなにこんでいるとは思わなかった。




なんとかして取れた宿は


持ち金ギリギリの宿泊料金だった。


二人部屋しかなく、飯抜きで6000いくらだった。



親子三代でやっいているようだった、三人とも雰囲気がよかった。

とても丁寧に部屋まで案内してもらった。

最高の接客であった。





部屋はオートロックであった。









一段落したので、まず風呂に、体が凍えそうだ。

まだ時間が早かったのか、風呂は貸し切り状態だった。

前の商店に夕ご飯を買いに行く。

数百円の持ち金でなるべく腹に溜まるのを選んで、ロールパン5個一袋を購入。

全財産は1円となった。

部屋に戻って食べる。

二人の金額で取った部屋なのに一人分の菓子しかおいてなかったのには、少々不満だった。
(今思えばずうずうしいModiだが、その時は腹がへってたまらなかったのである)




この日のModiは反省点が多かった。
                 ・おじさんへの迷惑← 時間ギリギリ←迷子が原因←地図の確認不足
                ・寒い下山←事前の下調べ不足、と言うより考えれば分かる
                ・持ち金の少なさ←かなり危険である、財布の状況はつねに確認、こまめにおろす
                ・途中の水不足←スカイラインの軽視←事前の下調べ不足                            
        
                  他人に迷惑かけるな          先を見据えて行動


 
こんなこと↑もできないヤツが、旅すんなよ、トンマ。






起きていても腹がむなしいだけなので、早く寝た。

ただシーツと傷口がくっつくのが気になった。



(少々グロ:注)

















洗濯のおばさん、ごめんなさい・・・・・・











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     本日の
     走行距離:88.81km
         平均速度:13.9k/h
            最高速度:63.9k/h






ルート


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