弊社計画中の貸別荘その1の別角度です。
小型の別荘で大きな片流れ屋根のため、床面積は少なくなりますが、見た目も内部からも非日常の別荘っぽさを強く感じられると思います。
さて、前回ブログからの続きになります。
前回記載した設備の注意すべきポイントは以下の通りです。
●設置後に動かせない設備
●設計時にはわからなかった設備
●完成後に設置する設備
そして、建売住宅の北側ファサードの例で見てみると…
●樋は上記ポイントのうち、「設計時にはわからなかった設備」でした。
樋は完成予想図には表現されていなかったものの、実際には玄関の正面左側に縦樋が走ることになり、色もグレーのためかなり目に付く存在となりました。細かいことのため、今回のように完成予想図への反映が無かったり、ハウスメーカーからは取り立てて建築前の説明が無かったりする部分です。
同様の設備として、電気のメーター類であったり、換気設備のガラリなどがあります。
わかりやすい例として縦樋を事例としましたが、できあがってみるとかなり目障りであることがわかるのではないでしょうか。
これらの設備は色のバリエーションも限られており、できれば目につかない場所へ設置、どうしても目につく場所へ設置せざるを得ない場合も目立ちにくい色としたいところです。
●エアコンの室外機&配管は上記ポイントのうち、「完成後に設置する設備」でした。
設計時にはエアコンの電源を取る室内のコンセントまでは想定されているものの、室外機やその配管をどのように設置し、どのように外観に影響するのかまでは想定されていない場合が多いようです。
同様の設備として、アンテナ関係や後から太陽光を設置する場合などが考えられます。
太陽光なども後付けではかなり不格好な取り付けとなるケースが見受けられます。いずれにしても設置が想定される設備については、最初から取り付けない場合であっても、その取り付け方を考慮しておきましょう。
特にどのお家でも必要なエアコンはハウスメーカー・工務店に取り付けまで依頼していれば設置方法・見栄えを考慮してもらえるものと思いますが、コスト削減のため入居後に施主が家電量販店で購入するような場合は、その標準工事では配管カバーの色が選べなかったり、建物の構造または業者の力量によって望むような取り回しができないこともあります。安さだけでなく、完成度への影響を考えましょう。もちろん、こちらもファサード面は可能な限り避けたいところです。
●浴室窓下の給湯暖房設備は上記ポイントのうち、「完成後に動かせない設備」でした。
これらの設備は大型のものが多く、設置場所や配管、機器同士の距離などの関係で設置後に動かすことは困難です。
同様の設備に灯油タンクや太陽光の付帯機器などがあります。
もちろん設計時に盛り込まれていますし、施主側でも確認ができるものですが、例えば浴室など部屋との関係や、メンテナンスのしやすさ等から設計上でも安易に北側に設定されるケースが多く、施主側でもそんなものかと思ってしまいがちです。
しかしながら、大型であることからかなり外観に与える影響の大きい設備ですので、設計時点で設置場所をきちんと考えておくべきです。
では、これらを設計時から見直しておくとどうなるでしょうか。
(見直し前)
↓
(見直し後)
窓を見直したプランに対して設備設置の変更を行いました。
・縦樋は玄関正面脇ではなく東側側面へ
(これだけでも出入りの際は目につきにくいはず)
・エアコンは側面になる東側に設置する想定へ変更
(室外機は架台で2階に設けています)
・給湯暖房機は浴室に近いながらも側面である西側へ変更
・いずれも外壁となじむ色へ変更
いかがでしょうか?窓の変更を別としてもかなり洗練度は違うのではないでしょうか。
さらに次回以降では、この事例に対して外構に手を加えてみます。ちなみに見直し前の事例でも外構への手の入れ方で見栄えを整えられることも例示いたします。
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