毎年8月は自転車整備士試験 | 自転車屋 きんちゃんのブログ

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0ドクロまいど、自転車屋 きんちゃんです。台風



最近、突発的にゲリラな豪雨が降りやがりますので、自転車屋という職業柄いや~な感じ。



この前、手作りパン屋の移動販売車が来ました。

来る前にチラシとか配って、何度も「パン屋来ますんで~」と告知してた割に、来てから5分くらいして買いに行こうと思ったら、もういなくなってました。しょぼん


ガーン雷  パン タベタカッタデス


てか、15分くらい粘ってちょーだいよ。




さて、


毎年8月は自転車技師・自転車安全整備士の資格試験があります。


ちなみに、私は試験受けたのが11年前なので、その時は 「自転車技師」 という名称ではなく、「自転車組立整備士」 でした。

一番の違いは、「技師」は新制度なので5年に一回ほど講習を受けて免許の更新があるらしいのですが、「組立整備士」はありませんグッド!

自転車業界としては、「組立整備士」の方も「技師」に切り替えてもらいたいみたいですが、


 ①再度、学科なりの試験を受けなければならない。

     ↪なんで試験合格してんのに、また試験受けなあかんねんパンチ!

 ②講習行くのめんどくさい。


 ③「組立整備士」の物はちゃんと免許の形してんのに、「技師」のは紙切れみたい。


と、自分勝手な理由で切り替える気は全くありゃしませんドクロ


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自転車に整備士免許があることを知らない人が多い。

それくらい興味ない方にとってはマイナーな免許ですが、そんなに簡単な試験でもありません。


実際、販売店で働いていても、免許持ってない方も結構います。 免許合格してるから凄いというものでもありません。


が、メーカーと取引するにあたって、卸した自転車をきちんと整備してお客様に渡せる技術が、最低限あるかどうかの判断材料にされる場合もあります。



試験の合格率は毎年平均40パーセント前後です。


この合格率、決して試験が難しすぎるとかではありません。


あ、表現に語弊がありました。 試験の内容自体は学科・実技・面接などあり、きちんと訓練・勉強してから受けないと、まず受かることが至難の業です。


まあ、試験受ける以前に自転車屋に就職して、実務経験2年以上経たないと受験資格がないので、まず素人が受けることはできません。


故に、試験を受けるのは基本的に自転車整備経験者ばかりです。 なので、試験が難しすぎるとかではないわけです。


それでもこの合格率はなぜか?


必ずしも、受験者全員が 「死ぬ気で合格しないといけない!」 と思って来ているわけではないからです。


 「試しに受けてみよう」

 「会社で受けに行けと言われたから、いやいや来た」

 「いうても、簡単に受かるんちゃうん(笑)」 

                                   などなど。


適当に受験する奴は大概落ちます。 稀に軽く合格しちゃう方もいますが、稀です。


合格率の悪い大半はこの部分デス。ドクロ



あと、試験を受けるにあたって必要なものは、全て自分で用意して行かなければなりません。


学科試験は筆記用具持っていけばいいわけですが、実技は試験用の自転車本体から工具に至るまで、自己責任です。




実技試験会場にあるのは、番号書かれた作業用のスペースのみです。


ちなみに、必要最低限の工具以外は避けとくように言われることがあります。 私は言われました(笑)


受験生間での工具の貸し借りも禁止ですし、忘れて試験管に言っても貸してはくれません。 必然的に工具忘れて作業ができなければ、その時点で失格ということです。


実技試験は、「規定時間内に分解する」 「規定時間内に乗れるように組み立てる」 の2部構成で、まあ、あれです、上記の工具忘れて分解作業ができなっかた方は、組立作業の試験の時にはいなくなってるということになります。 私の時もありました。


基本、試験は減点方式ですが、最低限いわれた状態にできていないと失格です。


組立試験についても同じこと。 「乗れるように組み立てられている」 ことが大前提なので、


 ○チェーンが装着されていない

 ○車軸を折ってしまった。

 ○ブレーキ付けるの忘れた。   などなど


失格もしくは大幅減点です。 ついでに、規定時間オーバーしたら失格です。 まえの会社の後輩はチェーン装着するの間に合わなくて、試験に落ちました。 某大手メーカーのうちの担当営業マンも2回落ちてます。


形になってる自転車を車輪の骨組みまでバラバラにして、もう一回元通りに組み立てないといけない。

しかも規定時間内に。


けっこう大変な試験です。  年1回しかないし。



じゃあ、お前はどうやねん?と思った方、


私(きんちゃん)は一回で合格しておりやす。 別に自慢するわけでもありません。


心配性なのもありましたが、試験3か月まえから友達の遊びの誘いも全て断って、暇さえあれば分解・組立をストップウォッチ片手に何十回・何百回、反復練習しました。合間に学科の勉強。


そんだけやってりゃ合格して当然ですし、別に凄いとも思いませんが、ただまあ、合格通知見たときはちょっと泣けてきましたが。


ちなみに、「遊びの誘い断ってでも勉強せなあかんのか?」 と文句言ってきた元友人は、私から去っていきました。ガーン



ちゃんと勉強していって、試験会場の雰囲気に呑まれてあたふたしなければ合格しますよ。


来年以降、受験される方油断大敵です。




最後に、どのような職業にも言えることですが、免許を取得したら自分を 「すごいできるやつ」 と勘違いする奴がいますが、そうゆうやつに限ってそれ以上技術は向上しません。


免許持ってなくても凄い方はいくらでもいます。


私だって、自転車のことどれくらい理解できてる? と聞かれたら、


        40%くらい


としか言えない。11年以上、整備士やってますけどね。


周りには 「ゴッドハンド」 と呼ばれていた業界では名の知れた方もいましたし、そんな方でも 「まだまだ」とおしゃってました。



免許を合格した=その職業に関して必要な技術を最低限もっていることの確認


と私は思います。 そこからがスタートラインです。  どれだけ経験と失敗を繰り返すかで、今後が決まると思います。


文句ばかり言って何もできない奴、 失敗するのが怖いから何もしない奴、 見た目ばかりにこだわって中身が伴ってない奴  大嫌いですね。





やってみなけりゃ始まらない。    メタボ・チャリダーきんちゃんでした自転車