3月31日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請(負債約51億8000万円)していた(株)スカイウェイカントリー倶楽部(TDB企業コード:982926297、資本金7500万円、千葉県成田市幡谷桜谷津941-1、代表坂本巖氏)は、6月25日に預託金債権者である会員から会社更生法の適用を申し立てられた。事件番号は平成27年(ミ)第1号。
申請代理人は御山義明弁護士(東京都中央区日本橋3-8-9、御山義明法律事務所、電話03-6225-2557)ほか。
当社は、1978年(昭和53年)6月に設立され、78年11月にオープンしたゴルフ場「スカイウェイカントリークラブ」(18ホール)の経営を行っていた。同ゴルフ場は丘陵・林間コースで、東関東自動車道の成田ICから約10kmと好立地で、地元千葉および東京方面からも集客、92年3月期には年収入高約10億円をあげていた。
しかし、近隣のゴルフ場との集客競争は熾烈で、近年は入場者数が伸び悩み、収益も低調に推移。2014年3月期の年収入高は約4億3000万円に落ち込み、連続欠損計上を余儀なくされていた。また、2016年3月末まで延期していた預託金の償還も不可能な見通しであることから、今年3月31日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し(申請時の負債約51億8000万円)、4月6日には再生手続き開始決定を受けていた。
一方で、3月31日にはゴルフ場経営の(株)アコーディア・ゴルフ(東証1部)との間でスポンサー契約を締結。再生計画案の認可決定確定後に当社に出資等を行い、ゴルフ場事業を引き続き運営することで合意したと公表していた。
ところが、同社をスポンサーとする会社側の再建案に反発した会員有志が「スカイウェイカントリークラブの再建を考える会」を組織し、会社更生法のもとで株主会員制に移行して再建を目指すとして多数の会員の賛同を得て、今回の申し立てとなった。
ロシアのティンコフ・サクソは2015年ツール・ド・フランスからペーター・サガンが駆るニューバイク、スペシャライズド・S-Works Venge ViASを発表。40km走行して120秒短縮した空力性能の高さが最大の特徴となっている。
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同バイクのケーブルはすべて内蔵され、コクピットやフレームデザインは斬新な新設計となっている。ヘッドセットのベアリングやスペーサーも特別設計で、外部にケーブル類はほとんど露出していない。データでは、40kmの走行で同社ターマックSL4より120秒速い結果が出ている。
このバイクはツール・ド・スイス第6ステージでティンコフ・サクソではサガンにのみ独占供給され、見事にステージ優勝を飾っている。
この優れた空力特性によりステージ中ではパワーを温存でき、ゴールスプリントではスピードアップにつながる。ツールではサガンがこのVenge ViASを使い、他の選手にはシーズン後半に向けて供給される。
「新型Vengeをツールに持っていけることに興奮している。僕はツール・ド・スイスで初めて乗って、初日にステージ優勝したんだ。ニューバイクでこれ以上最高のスタートはないと思うよ」と新たな相棒にさっそく惚れ込んでいた。
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ニトリは、リニューアル作業に伴う不具合により6月17日から休止していた公式通販サイト「ニトリネット」を、23日午後6時ごろに再開した。午後7時現在、レスポンスが重い状態だが、「引き続き調整を行い、安定してお客様にご利用いただけるよう改善に努める」としている。
【サイトに掲載されたお詫び】
リニューアル作業は17日午前0時から実施し、当初は同日午前10時に刷新したサイトを公開する予定だったが、リリース直後に一部プログラムエラーとCPU不足のためサーバが高負荷状態となり、表示エラーなどの不具合が発生。プログラムの改修やCPU強化などでサーバを増強し、再公開にこぎ着けた。
リニューアルは、サイトのグローバル対応やレビュー機能の実装、店舗在庫の閲覧機能、配送との連携機能などを追加するもの。23日午前10時までに新機能の一部を実装し、テスト的に公開していたが、再び休止。午後6時ごろに再オープンした。
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・仕事で使うNAS 第1回:ビジネス向けNAS選びで注目したい8つのポイント
・仕事で使うNAS 第2回:WindowsサーバからNASに乗り換えるとき気をつけるべきことは?
・仕事で使うNAS 第3回:企業内でファイル共有をする際のアクセス制御を考える
・仕事で使うNAS 第4回:ASUSTOR NASをメールサーバとして使うときの注意点
・仕事で使うNAS 第5回:NASで効率的なプロジェクト管理を実現する方法
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●仮想化の利点
仮想化技術という言葉を聞いたことのない人は少ないかもしれない。現在広く普及したクラウドコンピューティングの一端を担っているのも、この仮想化技術だ。仮想化によって、OSはハードウェアを直接叩くのではなく、ハードウェアの上のレイヤーであるハイパーバイザとやり取りをする。そのため、オーバヘッドが発生するというデメリットはあるものの、それを補って余りある利点が多数ある。以下は仮想化のメリットの例だ。
・1台の物理マシン上で複数の仮想マシンが動作
一般的な利用においては、コンピューターは常に全力で稼働しているわけではない。それと同時に、いくらヒマなマシンが複数あっても1台にまとめられない場合もある。例えば、検証用にさまざまなバージョンのOSを用意するときなどがそうだ。
仮想化技術を使えば1台の物理マシン上で複数の仮想マシンを同時に動作させることができる。計算資源という意味だけでなく、物理マシンを減らすことによる占有面積、消費電力の削減といった観点からもリソースの有効活用につながる。
・マシンのデータ化
物理マシンだとディスクの内容を複製することはできても、マシンそのものを複製することはできない(当然だが)。しかし、仮想マシンの場合はマシンの構成自体もデータとして扱われるため、簡単に複製できる。
また、マシンそのものをデータとして扱えるということは、ネット経由で送ることも可能ということだ。実際、OSやアプリケーション、アプライアンスをセットアップした状態の仮想マシンを配布しているところも多数ある。
・ハードウェアの環境に依存しない
仮想環境のプラットフォームであるハイパーバイザがハードウェアの差異を吸収するため、その上で動作する仮想マシンはハードウェアを問わない。そのため、物理マシンを交換してもハイパーバイザさえきちんと動作すれば、仮想マシンは以前と変わらずに動作する。
・ライブマイグレーションのサポート
ライブマイグレーションとは、仮想マシンを停止させることなく別の物理マシンに移動させることを指す。ハードウェアを交換するような場合であっても、あらかじめ仮想マシンが動作できる物理マシンを用意しておけば、仮想マシンは利用者にまったく意識させることなく動作し続ける。
最後のライブマイグレーションには1つ注意点がある。それは、マイグレーション(移行)にかかる時間は仮想マシンとストレージで大きく異なるということだ。たかだか数Gバイトのメモリ+αの仮想マシンと、数百Gバイトのストレージでは、コピーされるデータの量に大きな違いがある。
そのため、仮想マシンを動かすハイパーバイザ用の物理マシンとストレージは別に用意することが望ましい。物理マシンを替えてもストレージはそのまま継続利用する、あるいはその逆といった運用をすることで効率を上げることができる。そこでASUSTOR NASの出番、というわけだ。
●仮想化環境の導入
仮想化環境を実現する方法は大きく分けて2つある。1つはホスト型と呼ばれるもので、OS上に仮想環境を動かすプログラムを走らせる。この場合、元のOSをホストOS、その上の仮想マシン上のOSをゲストOSと呼ぶ。
Windows上で動作するVirtual PCやVMware Playerなどがこれに分類される。手軽な半面、ホストOSが通常のOSであるために24時間/365日の運用などには向いていない。さまざまなOSの一時的利用や、サンドボックス的な使い方が一般的だろう。
もう1つがハイパーバイザ型と呼ばれるもの。これはホストOSがなく、代わりにハイパーバイザという制御プログラムをインストールするもので、ESXi、Hyper-Vなどが該当する。仮想環境に特化したリソース管理が可能である、ハードウェアを直接制御するためオーバヘッドが少ないなど、仮想化技術のメリットを最大限享受することができる方式だ。24時間/365日運用するサーバ系で広く利用されている。
今回は無償で入手でき、かつ、GUIによる操作が容易なハイパーバイザ「VMware vSphere Hypervisor」を導入する。原稿執筆時点でのバージョンは6.0.0だ。
導入にあたっては以下のハードウェアが必要となる。
・VMware vSphere Hypervisor用PC
・VMware vSphere Client用PC
・ストレージ用ASUSTOR NAS
VMware vSphere Hypervisor用PCはハイパーバイザが動作するためのマシンだ。原稿執筆時点での最小システム要件は、CPUが2コア1CPU以上、メモリが4Gバイト以上、ストレージが4Gバイト以上、ネットワークが1Gbpsだ。また、管理ツールvSphere ClientをインストールするWindows機も必要になる。こちらは管理のみに使用するので常時起動しておく必要はない。
ハードウェアの準備ができたらさっそく導入を進めていこう。
●ソフトウェアのダウンロード
まずはVMware vSphere HypervisorおよびVMware vSphere Clientのダウンロードから行う。ダウンロードにはVMwareへの登録が必要となる。
ダウンロードセンターからは「ESXi ISO image (Includes VMware Tools)」と「VMware vSphere Client」の両方をダウンロードしよう。
なお、VMware vSphere HypervisorはVMware ESXi(有償)の無償版の名称だ。情報ソースによっては「無償版ESXi」というような呼ばれ方をすることもあるので適宜読み替えてもらいたい。
●VMware vSphere Hypervisorのインストール
VMware vSphere HypervisorのインストーラはISOイメージなので、いったんCD-RやDVD-Rに焼く必要がある。そうして出来上がったメディアから起動し、画面に従ってインストールを行う。
●VMware vSphere Clientのインストール
VMware vSphere Clientは通常のWindows用アプリなので特に困ることはないだろう。インストールウィザードに従ってインストールすればよい。
●VMware vSphere ClientからVMware vSphere Hypervisorを操作する
インストールが完了したらVMware vSphere Clientを起動し、VMware vSphere Hypervisorに接続する。VMware vSphere Hypervisorの起動画面に表示されているIPアドレス、ユーザー名root、パスワードを入力する。SSL証明書が自己証明書のため、セキュリティ警告が表示されるが無視、もしくは証明書をインストールして次に進む。
この時点ではまだ評価ライセンスであり、60日間で使用期限が切れてしまう。継続した利用も無償なので、ここでライセンス登録を行ってしまおう。メイン画面の左ペインでサーバを選択、右クリックして「メンテナンスモードへの切り替え」を選択する。メンテナンスモードはVMware vSphere Hypervisorの基本的な設定を変更するためのモードなので、仮想マシンの動作に制限が発生する。仮想マシンを作成していない段階では特に影響はない。
メンテナンスモードに切り替えたら「構成」タブを開き、ソフトウェアグループの中のライセンス機能を選択する。右の「編集...」をクリックしてライセンスの割り当てを行う。
この時点でもVMware vSphere Hypervisorのローカルディスク上に仮想マシンを作成することは可能だが、今回はASUSTOR NASをストレージとして使用するため、先にASUSTOR NASでの設定を行う。
●iSCSIターゲットの準備
iSCSIはコンピュータと周辺機器間のインタフェースの1つであるSCSIをネットワーク上で利用できるようにしたものだ。ファイル共有プロトコルに対して高速であることと、ブロックデバイスとして認識されるためにファイルシステムに制限されることがない、というメリットがある。
iSCSIはSMBなどに比べて利用される機会が少ないため、あまり馴染みのない人もいるだろう。用語も独自のものがあるので、整理しておこう。
iSCSIのディスク側(サーバ側)のことをiSCSIターゲット、それを使うPCの方をiSCSIイニシエータと呼ぶ。今回の場合だと、VMware vSphere HypervisorがiSCSIイニシエータ、ASUSTOR NASがiSCSIターゲットだ。iSCSIターゲットは論理的なディスクとなるLUN(Logical Unit Number)を複数持つことができるが、今回はシンプルに1つのiSCSIターゲットに1つのLUNを作成する。
iSCSIターゲットの管理はストレージマネージャから行う。ADMからストレージマネージャを開くとiSCSIタブがあるので、そこの「作成」ボタンから「1つのLUNを持つiSCSIターゲット」を作成する。ターゲット名はiSCSIターゲットの名称、IQNはこのiSCSIターゲットの一意のIDだ。iSCSIイニシエータはIQNで接続先を指定する。
CRC/チェックサムはエラー訂正方法を表す。信頼性と速度のトレードオフとなるので、用途によって決定すればよい。また、デフォルトではiSCSIターゲットへの接続に認証は不要となっている。その場合、ネットワーク的にASUSTOR NASに到達できる機器からはiSCSIターゲットに無条件で接続できてしまう。HDDがむき出しで置かれているような状態なので、セキュリティを考慮するとCHAP認証を使用したほうがよいだろう。
なお、相互CHAP認証はiSCSIターゲット側からもiSCSIイニシエータ側の認証を行うもので、つなぎにいく側もつながれる側も認証が必要となる。
●データストアの登録
再びVMware vSphere Clientの画面に戻る。ライセンスキーを登録したときと同じ「構成」タブのハードウェアグループに「ストレージアダプタ」があるので、これをクリックする。ストレージアダプタにはIDEコントローラややSATAコントローラが表示されているので、ここにiSCSI(イニシエータ)を追加する。
「追加...」をクリックし、ダイアログの「ソフトウェアiSCSIアダプタの追加」にチェックを入れて「OK」をクリックするとソフトウェアiSCSIアダプタが追加される。これがVMware vSphere HypervisorのiSCSIイニシエータになる。
ストレージアダプタが追加されたら次にストレージとしてiSCSIターゲットを追加する。
●仮想マシンの作成
これですべてのリソースの準備が整った。いよいよ仮想マシンを作成しよう。
仮想マシンの作成方法にはいくつかあるが、今回はまっさらの仮想マシンを作成してOSインストールを行う方法を紹介する。
これで仮想マシンができた。次に仮想マシンにOSをインストールする。今回はCD/DVDからインストールを行うが、仮想マシンにCD/DVDを挿入する方法は3つある。
・クライアントデバイス
VMware vSphere Clientが動作しているPCのCD/DVDドライブを使用する。
・ホストデバイス
VMware vSphere Hypervisorが動作しているマシンのCD/DVDドライブを使用する。
・データストアISOファイル
物理的なドライブではなく、データストアに置かれたISOファイルを使用する。
どのような形でインストールメディアを持っているのか、また、マシンの設置場所やCD/DVDドライブの有無などから適切なものを選択するとよい。ここではデータストアISOファイルを使った方法を紹介する。
まずはデータストアにISOファイルをアップロードする。
次にデータストアにアップロードされたISOファイルを仮想マシンからマウントする。左のペインから仮想マシンを選択し、基本タスクにある「仮想マシン設定の編集」をクリック。仮想マシンのプロパティが開くので、ハードウェアタブのCD/DVDドライブにアップロードしたISOファイルをマウントする。
あとは仮想マシンの電源を投入し、コンソール画面からインストールを進めていけばよい。
- 仕事で使うNAS 第5回:NASで効率的なプロジェクト管理を実現する方法
- 仕事で使うNAS 第4回:ASUSTOR NASをメールサーバとして使うときの注意点
- 仕事で使うNAS 第3回:企業内でファイル共有をする際のアクセス制御を考える
- 仕事で使うNAS 第2回:WindowsサーバからNASに乗り換えるとき気をつけるべきことは?
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北米マーケットでスバルが躍進を遂げている。販売台数ではまだまだトヨタとホンダに水をあけられているが、利益率では上回り、まさに絶好調。とにかく作っても作ってもクルマが足りない状態だ。躍進の原動力になっているのは、2014年に登場した「アウトバック」だ。
【写真:スバルの代名詞とも言える「水平対向エンジン」】
スバルは北米の工場をやりくりして、可能な限りの増産体制を整えつつある。年産100万台のラインも見えてきた。100万台という数字はメーカー規模の1つの分水嶺になるらしく、小規模メーカーの挑戦目標になりやすい。
スバルとしては何とかこのラインを突破し、次のステージに進みたいところだ。ただし、1990年代のマツダのように、この分水嶺を無理に越えようと背伸びをして危機に陥った前例もある。
実力に応じて粛々と売り上げを伸ばしてきたメーカーが、今まで意識しなかった100万台を視野にとらえたとき、つい無理しがちになる成長の難所の1つなのだ。今回はスバルがこのラインを越えて次のステージに進めるかどうかについて考えてみたい。
●グローバルプレイヤーへの道
まず知っておかなくてはならないのは、現在のスバルはまだグローバルプレイヤーとは呼べないということだ。自動車のマーケットは欧州、北米、アジアの3極が基本で、次いで南米やアフリカがある。
最低限この3極のマーケットでリードを築いてこそ、グローバルプレイヤーとなり得るわけだ。具体的にはフォルクスワーゲン、トヨタ、ルノー/日産、GM、ヒュンダイ、スズキがグローバルプレイヤーにあたるだろう。スズキの場合は、主戦級のクルマが軽自動車ベースであることもあって、北米マーケットは壊滅的だが、その分、アジアの新興国マーケット、特にインドではダントツの強さを誇っている。今後の市場拡大ポテンシャルでほかのグローバルプレイヤーから羨望の眼差しを浴びていることを見れば仲間に入れてもいいだろう。
次に各マーケットの特徴だ。北米は世界の自動車メーカーの草刈り場となってきた。ビッグ3のホームグラウンドでありながら、実は海外ブランドに非常に開かれたマーケットになっている。そのため、先進国マーケットの主戦場として1980年代以降、「北米を制するものは世界を制す」として長らく激しいシェア争いが行われてきた。
欧州マーケットは1つに見えて、実は2つのマーケットだ。旧EU圏の富裕層に代表される先進国マーケットと、旧東側諸国と移民層のような低所得層の新興国型マーケットが重なり合っており、なおかつ経済成長によって、先進国マーケットが広がりつつある。
ところが、旧EU圏マーケットは保守性が高く、富裕層はなかなか新しいブランドに飛びついてはくれない。日本でこそ熱烈なファンのついたスバルだが、欧州ではまだブランドバリューが十分に築けていない。他方、低所得層向けマーケットでは厳しくバリューフォーマネーが問われる。富裕層にアピールしたければ確固たるブランドが、低所得層にアピールしたければ徹底したバリュー戦術が求められ、それはどちらもスバルが持っていないものだ。
日産は1983年にスペイン、翌年に英国に工場を立ち上げた。トヨタは1968年にポルトガルに工場を立ち上げているが、これは商用車工場で流れ的に別物だ。乗用車工場としては1992年に英国、1994年にトルコ、2001年フランス、2002年ポーランド、2005年チェコ、2007年ロシア、2014年カザフスタンと、マーケットを睨みながらエリアごとに戦略的に工場を立ち上げている。そうしてブランドバリューを築き上げてきたのだ。
トヨタの動きを見ると分かりやすいが、特に1989年のベルリンの壁崩壊以降、コストの安い旧東欧圏を中心に工場を作り、コスト戦略を織り交ぜながら長い時間をかけてマーケットを切り開いている。欧州マーケットはブランド認知に極めて時間がかかるマーケットなのである。
さらに難物なのがアジアだ。エリアが同じだからと言って商品的に同じマーケットとみなすことはできない。明らかに先進国マーケットである日本と、新興国の期待の星としてモータリゼーション黎明期を迎えたインドは両極端だがまだ分かりやすい。しかし中国が難しい。局部的には先進国マーケットに成長し、一方でまだまだモータリゼーションが始まっていないエリアもあるまだらな市場なのだ。
しかも、中国では人件費がうなぎのぼりで、もはや生産拠点としての旨味がほぼなくなりつつあるのは周知の通りだ。加えて共産党のさじ加減で何が起こるか分からないことも大きな不安要因となっている。実際、ここ数年、日本車には逆風が吹いており、北米で大成功したスバルも、中国では前期実績を下回っている。バラ色でないことを知りつつも100万台を狙うなら簡単に切り捨てるわけにもいかないマーケットが中国なのである。
●高付加価値メーカーたるゆえん
さて、こうした世界のマーケットに対して、スバルはどうアプローチすれば100万台を突破できるのか。
スバルといえば、水平対向エンジンとAWD(全輪駆動)、ぶつからないブレーキの「アイサイト」が3本柱になっており、北米でも日本でもその3つがスバルのキャラクターを決めている。
さてその柱の1つ、水平対向エンジンは部品点数が多い。単純な話、ヘッドもシリンダーも2つある。基本的に高コスト体質エンジンなのだ。これは2つ目の柱であるAWDも同様で、最新の電制システムを使うような高性能AWDはやはりメカニズムの素養そのものが高コストになる。スバルは現在、AWDのシステムを松・竹・梅と3種類持っているが、当然高いものほどスバルらしい高度なシステムとなっている。マーケットで商品の個性をアピールしようと思えば最低限真ん中の電制システムを使いたくなる。
日本のスバルファンのように、スバルの個性的な技術を高く評価してお金を払ってくれるユーザーばかりなら苦労はないが、「水平対向でも何でもいいから安くしろ」という層も世界規模でみたら膨大な数がいて、その層にアプローチしていくことが今のスバルにはとても難しいのだ。
スバルのラインナップを眺めて見ると、トップレンジには「レガシィ」があり、これがセダンの「B4」とワゴンの「アウトバック」としてバリエーション展開されている。その下には「レヴォーグ」、「フォレスター」、「XV」、「インプレッサ」、「BRZ」、「WRX」、「エクシーガ」と数多くのモデルが展開されるが、これらは全てインプレッサのシャシーがベースになっている。
インプレッサは明らかに先進国用のCセグメントであり、ラインナップ上最も安いインプレッサでも約160万円からという値付けだ。新興国の売れ筋は100万円を切るBセグメントなので、クラス上のインプレッサベースでそれらと価格で渡り合うのは不可能に近い。Bセグメントを持たないスバルには厳しい状況だ。
●北米以外に販路を広げるには
結果としてスバルが売れているのは日本と米国だけということになる。米国人はブランド好きだが、決して保守的ではない。むしろ新しいブランドの登場を日夜待ち望んでいるマーケットだ。こうした市場では、訴求すべきメカニズム的特徴がある高付加価値商品のスバルは強い。
もちろんスバルはこうした状況を十分理解しており、攻略ポイントを北米に絞った。そのためにレガシィ・アウトバックのボディサイズを北米用に大型化したことが、米国マーケットでの売り上げ向上に繋がったわけだ。
そこで困るのが日本だ。レガシィは登場以来、ワゴン人気がそれなりに高い車種だ。そのワゴンが日本では使いにくいほど大きくなってしまった。スバルは国内顧客層をカバーするためにインプレッサをベースにしたレヴォーグをリリースして穴埋めを図った。
今後の北米マーケットでの販売拡大余地がどの程度あるのかは何とも言えないが、北米一極依存ではリスクが高い。スバルの成長と安定を考えると、どうしても欧州か中国の富裕層マーケットに食い込みたい。これまで述べた通り、スバルは本質的に高付加価値商品であり、低価格で勝負するマーケットには現状出口がない。
将来的な可能性としては欧州富裕層マーケットが狙えないわけではないが、上述のようにそれには長い時間がかかる。となると、北米に加えて戦えるマーケットは消去法的に中国しかない。ところが中国は今後富裕層マーケットがどの程度伸びていくのかまだ分からない。
こうした背景を見つつ、スバルは今後の計画について慎重な発言をしている。北米については当面の供給不足を改善するため、トヨタの受託生産を行っていた工場を契約期限終了をもってアウトバックの生産に振り向ける手を打ちつつも、抜本的な生産規模の拡大までは言及しない。チャンスではあるが、大型投資をするには時期尚早と考えている様子だ。「足りないくらいがちょうどいい」というスバルの発言からその意図が見える。中国に関してはさらに慎重だ。むしろスタンバイをしつつ、ギリギリまで状況を見るつもりだろう。
スバルが長期的に規模の拡大を目指すとすれば、何をやらなければならないかは明白だ。新興国向けBセグメントの小型車を開発することだ。それは当然水平対向でもなければ、AWDでもない。普通の安い小さなクルマである。
しかし、それにも問題が多々ある。1つはブランニューシャシーとエンジンを開発して、その開発費を回収できるのかという問題だ。現状を冷静にとらえればそこまでの飛躍はバクチがすぎる。新興国用のBセグメントモデルは日本国内で売るには訴求力が足りない。かといって国内向けの高付加価値モデルをこれ以上追加することは、グローバルに見たときには意味がない。
さらに筆頭株主のトヨタが自社製品と競合する製品開発を黙って許すかという問題もある。可能性があるとすれば、同じくトヨタグループのダイハツがトヨタのために「パッソ(ダイハツ版はブーン)」を開発生産しているように、トヨタの「アイゴ」か「ヴィッツ」の次期モデルの開発生産を受託して、自社ブランドでも販売するということになるだろうが、トヨタは「Toyota New Global Architecture(TNGA)」によるモジュール化を打ち出したばかりである。モジュールの枠をはみ出してまでスバルにその設計生産を任せるとは考えにくい。これらの車種は世界各地の工場で生産しており、各拠点のシナジー効果や品質管理を統括していくためにもトヨタが直接コントロールをしないと難しい。かといってスバルの水平対向エンジンを含むエンジニアリング要素をモジュールに取り入れるほど大掛かりな投資をすぐに行うとも思えない。
以上の点から見ると、スバルの100万台越えはあるかもしれないが、大前提として北米マーケットがこのまま順調に拡大するか、中国マーケットがスバルの都合のいい方向に成長した場合に限られるだろう。体力以上の長期成長を狙いすぎると命取りの可能性がある。
となれば、スバルは中堅メーカーとして、水平対向エンジンとAWDとアイサイトを軸に据えて独自路線を進む以外に方法がない。それはファンと共存するというマツダの戦略に近いものだが、マツダはロータリーという個性的すぎる技術への依存度を下げ、より一般的なディーゼルに看板技術のシフトを済ませている。スバルが水平対向に代わるより普遍性の高い看板技術を取り入れないと、超長期的には厳しい展開がくるかもしれない。
[池田直渡,ITmedia]
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やっぱり、パ・リーグは強かった。6月16日に終了した『セ・パ交流戦』の話である。ご存知の通り、『交流戦』の最高勝率はソフトバンクが勝ち取った。過去4度『交流戦』Vを飾った福岡の雄が、12勝6敗とセ・リーグ勢を圧倒したのだ。
2位に入ったのは日本ハム。3位・西武、4位・楽天、5位・ロッテと続いた。セ・リーグとしては阪神が10勝8敗と6位に入り、2010年のような1~6位のパ・リーグ独占を免れるのがやっと。
通算成績はパが61勝44敗3分と、最高勝率をマーク。『交流戦』前の1位・DeNAがまさかの10連敗を喫するなど3勝14敗1分と大ブレーキとなったのが、響いた。これで11年間でパの865勝774敗53分。11シーズン中10回パの勝ち越しとなったのだ。
そこで、『マツダオールスターゲーム2015』である。第1戦は7月17日(金)・東京ドームで、第2戦は7月18日(土)・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島で開催される。『オールスター』と言えば、公式戦ではなかなか見られない力と力の真っ向勝負が実現するなど、お祭り的要素が強い。『オールスター』が『交流戦』のリベンジの舞台とはならないが、セの本拠地で連敗は許されない。通算の対戦成績ではパが80勝75敗10分とリードするが、過去10年間ではセが14勝7敗2分と盛り返している。昨年まで『オールスター』に勝ち越したリーグに与えられたドラフト2巡目以降の優先権は『交流戦』に譲ったが、セ・リーグとしては意地を見せたいところ。
6月17日現在、『オールスター』ファン投票1位には以下の面々が名を連ねる。
セ・リーグ
先発・黒田博樹(広島)、中継ぎ・山口鉄也(巨人)、抑え・山崎康晃(DeNA)、捕手・阿部慎之助(巨人)、一塁手・新井貴浩(広島)、二塁手・菊池涼介(広島)、三塁手・バルディリス(DeNA)、遊撃手・鳥谷敬(阪神)、外野手・筒香嘉智(DeNA)、丸佳浩(広島)、梶谷隆幸(DeNA)パ・リーグ
先発・大谷翔平(日本ハム)、中継ぎ・バリオス(ソフトバンク)、抑え・松井裕樹(楽天)、捕手・嶋基宏(楽天)、一塁手・中田翔(日本ハム)、二塁手・浅村栄斗(西武)、三塁手・中村剛也(西武)、遊撃手・今宮健太(ソフトバンク)、外野手・柳田悠岐(ソフトバンク)、糸井嘉男(オリックス)、秋山翔吾(西武)、指名打者・森友哉(西武)
ファンの願いは、指揮官にも届いてる。原辰徳監督(巨人)が「ファンのための夢の球宴。監督として演出をして、喜んでもらえるような2試合にしたい」と言えば、工藤公康監督(ソフトバンク)も「ファン、こどもたちに夢や勇気を与えられるようしっかりした戦いを見せたい」と意気込む。
『マツダオールスターゲーム2015』のチケットは第1戦・7月17日(金)・東京ドーム、第2戦・7月18日(土)・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島ともに6月21日(日)午後6時までサークルK・サンクス先行抽選受付中、7月3日(金)午前10時に一般発売。
インターネットTV局カウテレビジョン 企業密着ドキュメント】 「リハビリ医療の最新情報を追う」 お年寄りの関節の痛み、スポーツ選手の怪我、...
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福知山警察署は19日、西日本高速道路パトロール関西株式会社福知山基地と、交通規制要領の合同訓練をした。福知山市長田野町の福知山高速道路事務所駐車場に、同署交通課、地域課の若い署員を中心に17人が集まり、事故現場で迅速な対応ができるよう備えた。
2次事故や、職務執行中の署員の受傷事故などを防ぐために、車線規制や通行車両に対する合図、誘導などを訓練し、一般道でも生かすことを目的に取り組んだ。
訓練では、福知山基地の高見康宏交通管理隊長らから、発炎筒の使用方法や大きな旗を振っての合図の仕方などを実技を通じて学び、事故現場を想定した実践的な訓練をした。署員らは、声掛けや連携の大切さを実践を通じて体得した。
両丹日日新聞社