製作中 MS-06R-1A ザクII ユーマ・ライトニング専用機 その4(塗装2) | Modelers Survey Service

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MG(マスターグレード)を中心に、ガンプラ(機動戦士ガンダムのプラモデル)の製作過程や完成品などを紹介します。模型の作例はジオン軍のMS、中でも一年戦争時のエースパイロットの専用機やMSV関連の機体が大半を占めます。1/100の旧キットとのミキシングもやってます。

前回は、ラインマーキングを再現するための塗り分けを行いました。
引き続き、残るパーツの塗装を行って参ります。

今回塗装をするのは、脚部です。

全体的に曲面で構成されている普通のザク(MS-06F)と比較すると、R型の脚部からは角張った印象を受けます。
汎用機としての正統な後継機であるMS-06F-2とはまったく異なるコンセプトのもと、別ラインで開発されたことがわかる非常に興味深い点です。


この脚部ですが、説明書の完成見本では、外側内側ともにライトブルー一色、そして、後側がグレーの配色になっています。

しかし、雑誌企画「MSV-R」にこの機体が登場したときの大河原邦男氏のイラストでは、この部分がもう少し複雑に塗り分けられていました。


現在、単行本として発売されている「機動戦士ガンダム MSV-R ザク編」にも、ユーマ・ライトニング専用ザクは紹介されていますが、こちらに収録されているのも同じ大河原氏のイラストなので、もちろん配色は後者の仕様です。




ランナー構成上というより、パーツ構成の都合で、このあたりを成型色で色分けするのが難しかったのはわかります。
しかしながら、塗装指示が無いのはちょっぴり疑問に感じるところです。


ということで、この説明書通りに塗ってもよかったのですが、せっかくなので、初公開時のイラストの配色で塗り分けてみることにします。

と言っても、特に複雑なことをするわけでもなく、マスキングをして塗り分けるだけなのですが。
四の五の言っていないで、実際に塗装してみます。



ユーマ専用ザク製作中24


まず、スカイブルーを全体に塗装した状態。
完成見本ではこの配色になっています。



ユーマ専用ザク製作中25


次に、塗り分けのためのマスキングをして、



ユーマ専用ザク製作中26


その上からグレーを塗装、



ユーマ専用ザク製作中27


最後にマスキングテープをはがせば、この通り。

これで、イラスト通りの配色になりました。
それから、注意しなければならない点がもうひとつ。
完成見本では、脚部後側のパーツの色はグレーですが、イラストの方は側面と同じライトブルーになっています。

これからユーマ専用ザクをおつくりになる方は、「説明書の完成見本」と「大河原氏のイラスト」の配色、どちらを優先するかを考えて塗装してみるといいかもしれません。


小さな違いかもしれませんが、そういう細かいところに対するコダワリが、きっと個性を生むのです。
同じキットを使って、同じ塗料を使って、同じ題材で、同じ機体をつくっても、できあがる作例は人それぞれ。
ガンプラの醍醐味だと、私は思います。


今日はここまで。
次回も塗装の続きを行います。