引き続き、残るパーツの塗装を行って参ります。
今回塗装をするのは、脚部です。
全体的に曲面で構成されている普通のザク(MS-06F)と比較すると、R型の脚部からは角張った印象を受けます。
汎用機としての正統な後継機であるMS-06F-2とはまったく異なるコンセプトのもと、別ラインで開発されたことがわかる非常に興味深い点です。
この脚部ですが、説明書の完成見本では、外側内側ともにライトブルー一色、そして、後側がグレーの配色になっています。
しかし、雑誌企画「MSV-R」にこの機体が登場したときの大河原邦男氏のイラストでは、この部分がもう少し複雑に塗り分けられていました。
現在、単行本として発売されている「機動戦士ガンダム MSV-
ランナー構成上というより、パーツ構成の都合で、このあたりを成型色で色分けするのが難しかったのはわかります。
しかしながら、塗装指示が無いのはちょっぴり疑問に感じるところです。
ということで、この説明書通りに塗ってもよかったのですが、せっかくなので、初公開時のイラストの配色で塗り分けてみることにします。
と言っても、特に複雑なことをするわけでもなく、マスキングをして塗り分けるだけなのですが。
四の五の言っていないで、実際に塗装してみます。
完成見本ではこの配色になっています。
これで、イラスト通りの配色になりました。
それから、注意しなければならない点がもうひとつ。
完成見本では、脚部後側のパーツの色はグレーですが、イラストの方は側面と同じライトブルーになっています。
これからユーマ専用ザクをおつくりになる方は、「説明書の完成見本」と「大河原氏のイラスト」の配色、どちらを優先するかを考えて塗装してみるといいかもしれません。
小さな違いかもしれませんが、そういう細かいところに対するコダワリが、きっと個性を生むのです。
同じキットを使って、同じ塗料を使って、同じ題材で、同じ機体をつくっても、できあがる作例は人それぞれ。
ガンプラの醍醐味だと、私は思います。
今日はここまで。
次回も塗装の続きを行います。