作例は、地球攻撃軍第5地上機動師団の特殊部隊「G-27」所属のエースパイロット、トーマス・クルツ少尉の専用機として製作しました。
使用キット:MG 1/100 MS-07B グフ Ver2.0
Ver.2.0のグフの製作はこれが初めてでしたが、グフと言えば「青い巨星」ことランバ・ラル大尉の代名詞のような機体です。
最初にこのトーマス・クルツ機を選んでしまうあたり、自分がいかに天邪鬼なのかをよくよく実感した作例でもあります。
複雑な境遇に心中察するところもありますが、このクルツ少尉、コンシューマーゲーム「ギレンの野望」シリーズや、アーケードゲーム「カードビルダー」シリーズなどでは、かなり過激な性格に描かれています。
ゲームで声優を担当されている中尾隆聖氏の声と相まって、なかなかいいキャラクターに仕上がっているので、往年のMSVファンは必聴です。
設定ではパーソナルカラーは「サンディブラウンとダークグリーン」とされていますが、媒体によってこの色味が大幅に異なります。
ゲルググキャノンと違い、地上戦用のグフということなので、若干戦車をイメージしたカラーにアレンジさせていただきました。
カードのイラストではソール部分もダークグリーンなのですが、間違えて胸部と同じ「C40 ジャーマングレー」で塗ってしまっているのに後で気付きました。
塗り直そうかとも考えましたが、これはこれでありではないかと、そのままにしてあります。
こんなにしっかり貼ったのは、後にも先にもこの時ぐらいな気がします。
加えて、所属する「G-27」の部隊名も忘れずに貼っています。
主武装ですが、ゲリラ戦法を得意とし連邦軍に恐れられたという逸話も残っているので、消耗の早いであろうヒートソードやヒートロッドではなく、グレネードも付いて奇襲や攪乱に向いていそうなMMP-78マシンガンを選択しました。
(開発時期的に少々無理のある装備かもしれません……)
Ver.2.0のグフは、そのままだとシールドの向きがひじ側に固定されてしまいますが、
ここに簡単な改造をするだけで、シールドを可動式にすることができるのです。
必要になるのは「MGザクVer.2.0」シリーズの、「ショルダーアーマーやシールドを連結するジョイントパーツ」と、コトブキヤMSGの「プラボール」のみ。
このためにMGザクVer.2.0を買わなければいけないとお嘆きの方もいらっしゃると思いますが、そこは安心してください。
グフVer.2.0のフレームはザクVer.2.0をベースにつくられているため、グフVer.2.0のキットには、このザク用のパーツが不要分として含まれているのです。
捨ててしまった方には申し訳ないのですが、コトブキヤのプラボールさえ買えば、この工作は簡単にできます。
やり方は以下の通りです。
1. プラボールの「2番目に大きいパーツ」のボール部分を、シールド側のポリキャップにはめ、棒部分をザクの肩ジョイントに接続します。
(プラボールのボール側がシールド側のポリキャップよりも若干大きいため、ボール部分をサンドペーパーなどでヤスり、小さく加工しておきます)
2. ザクの肩ジョイントの反対側を、グフ腕側のジョイントと接続する。
以上です。
文章では説明しづらいのですが、上の画像をよくご覧いただければ一目でやり方がわかると思います。
長くなってしまいましたが、MGグフVer.2.0をお持ちの方で、シールドの取り付け方法に納得のいかない方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
以前公開させていただいたランバ・ラル大尉のグフにも、この工作を施してあるので、よろしければそちらもご覧ください。
以上、「MS-07B グフ トーマス・クルツ少尉専用機」でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!