作例は、「青い巨星」の異名を持つ宇宙攻撃軍所属のエースパイロット、ランバ・ラル上級大尉の専用機として製作しました。
試作型はMS-07B(標準装備型)と基本的に同一の仕様ですが、ファインチューニングを施されており、のちの量産型よりも高い性能を有していたそうです。
使用キット:MG 1/100 MS-07B グフ Ver2.0
カラーリングとラインマーキングは、大河原氏によるMSV版の設定画を参考にしています。
この設定画に描かれているグフは、アニメのカラーやプラモデルの箱絵よりも紫がかっており、青というよりも濃紺に近い色で、全身に白のラインやバルケンクロイツっぽいマーキングが施されているのが特徴です。
アニメ版のデザインを完璧なまでに再現しているこのMGグフVer.2.0なのですが、どうやらその完璧さゆえに巷では好き嫌いが分かれているみたいですね。
旧MGなんかはグフカスタムへの流用を踏まえてデザインされているように見えますし、HGUCも初期のキットながら今見てもスタイリッシュなプロポーションは見事としかいえません。
それを念頭に置いてVer.2.0を見ると、確かに古臭く見えるのも事実ですが、私はこの間延びした感じがとても気に入っていたりします。
バックパックやバーニアの下部など、本来もっとも注意書きの必要な箇所にcautionのコの字もありません。
模型を趣味とする者として、この後姿は公開してはいけないレベルです。
今後は背面にも手を抜かないようにせねばと反省。
このMGグフVer.2.0、個人的に欠点という欠点の見あたらない逸品です。
あえていわせてもらうとしたら、パイプをVer.2.0のザクと同じようなパーツ構成にして欲しかったぐらいでしょうか。
あれはあれで軸から抜くのが意外と面倒だったりするのですが、ジオン系キットの永遠の命題にひとつの答えを示してくれた革新的なアイディアだと思います。
白のラインは、ホワイトを塗装後、アイズの「ミクロンマスキングテープ」の1.0mmでマスクし、その上からメインの機体色を塗装しています。
ラインが太すぎて、少しくどいです。
もう少し細い方がよかったですね。
マーキングはガンダムデカールの「グフVer.2.0用」と、「ジオン軍MS用」からランバ・ラルのパーソナルエンブレムを使用しています。
メタルプライマーで下地をつくったり、ソフビ用のVカラーで塗装してみたりと、一節単位で色々試してみた結果、ほんのりヒートロッドが短くなっています。
本当はメタリックで塗装したかったのですが、最終的に塗装が剥げそうな予感がしたのでつや消しのみで済ますことにしました。
以上、「YMS-07B グフ ランバ・ラル上級大尉専用機」でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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