noblesse oblige (ノブレスオブリージュ) | 恵比寿 皮膚科 形成外科 美容皮膚科 美容外科 Ebicli-lab.(エビクリ研究所)の研究(!?)日記

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皆さんこんにちは!!

 

そしてお久しぶりです。

 

最近は、ほぼほぼ年1回のブログの更新となってしまったのですが、べつに寝ているわけではありません。

 

いろいろ忙しく・・・

 

そんなわけで、そろそろ「いるぜ!!」アピールとともに、書き溜めていたことを放出しようかと・・・

 

 

 

ところで皆さん、noblesse oblige (ノブレスオブリージュ)という言葉をご存じだろうか?

 

もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならない」の意味らしいのだが、つまりは身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観を示しているらしい。

 

そういえば、最近では、私の周囲ではやたら耳にする飯田橋にある幼小中高一貫校の中学入学式で、校長先生が新入1年生に向かって、このノブレスオブリージュについて、説いていた。

 

考えようによっては恐ろしい学校だ

その学校はフランス人の建てた学校だそうだ。

 

 

 

それはさておき・・・

 

 

 

それにしても今年は毎年にも増して忙しかった・・・

 

別に忙しさアピールをするつもりはないが、このままでは過行く時間と共に、何も出来ずに終わってしまう自分を恐れた。

 

そんな私は、昨年ハワイで開催した解剖実習と同様に、来年の海外での解剖実習を開催するため、タイへの視察の機会を得たので、ついでにとなりのカンボジアまで足を運ぶことを決意した。

 

カンボジアで、ポルポト政権による大量虐殺が行われていたのは、ほんの40年前の話だ。

そんなカンボジアに行こうと思った理由は、われらがヨット部後輩で、カンボジアで発展途上国の医療貢献に携わっているやつがいるのと、先ほどのフランス人が建てた学校のこれまた後輩で、日本への労働力の送り出しのための日本語学校をブッ立ててしまったやつがいるので、それらをついでに見学にいこうという理由からだ。

 

正直、この視察に意味があるかどうかはわからなかった。

 

しかし、そもそも人間の一つ一つの行動に意味が必要なのだろうか?

 

行きたければ行けばいいし、やりたければやればいい・・・それがそもそも人生であるような気もした

 

そんなわけで・・・

 

まずはやってきてしまった、カンボジアへ!!

 

ちなみに、今回の視察団は、毎度おなじみの高田先生に加え、大御所の倉田先生、ポリリンガル皮膚科医の小林ヒカル先生の4人です。

 

最初の到着地は、カンボジアはプノンペンのイロハガーデンホテル

 

 

日本人の黒田さんが、大富豪のプール付きのお屋敷を改装し、作ったらしいこのホテルは、アジアンテイストな内装にも力を入れ、おおよそわれわれのカンボジアに対する発展途上国というイメージは早々から覆されることとなった

 

 

妖艶なイメージを醸し出すベットは、日本古来の蚊帳の役割を果たすものであることに、あとで気づいた

 

 

カナダ人の医師であり、ベトナムで勤務しているDr.Maneeshとはもちろん初対面だが、このような出会いがあるのも旅の醍醐味だ

 

あまりダラダラとしている暇のない我々は、われらがヨット部の後輩である石田先生が見学の手配をしてくれた、ジャパンハートへと急いだ

 

 

プノンペン郊外の広大な土地に広がるこの施設は、おおよそ我々のイメージを覆す近代的な建物だった

 

 

待合は地べたに座り、受付や外来は部屋の外と、合理的な労働環境には好感が持てた

 

 

一方で、検査や手術は、日本で我々が行っているものと、ほぼ遜色はないものと確信した

 

 

ここは主に、発展途上国の医療を今より高いものに引き上げ、乳児死亡率などの数値を下げることにより、赤ちゃんやことどもなどが長生きし、結果、国力の増強につなげようというのが、恐らく究極的な目的なのだろう。そう考えると確かに発展途上国での医療は、衛生面や栄養面などまで考えると、問題はいまだ山積みなのだ

 

主に要されるのは、小児科や産婦人科、そのほかの科も大事だろうが、例えば形成外科などは優先順位は劣るだろう

 

いずれにせよ、発展途上国の過酷な環境の中での医療従事者として生活していくことは大変なことであることは容易に想像がつくが、同時にやりがいはすごくある仕事なのだろうと思われた

 

日本で医療をやっていく上では問題がないのか?というと、決してそうではないこと、また、21世紀の現代においては、高度なインフラでも輸送できることなどを考えると、もはやカンボジアでの医療レベルはけっして低くないと考えるべきだろう

 

 

また、ベットは常に満床であり、手術の症例も豊富だ。ドクターのトレーニングとしても最適であることが示唆された

 

名残惜しい気持ちもありながらも、基本的にはタイトスケジュールな私たちは、しかたなく次の視察地へ向かうこととした

 

 

 

次の視察地は、高田了也先生のブッ建てた日本語学校だ

 

 

現在日本は深刻な労働力不足に陥っている。昨今の、外国人労働者の受け入れ枠の拡大に対する政策の審議も、みな記憶に新しい事だろう。そんな中、日本での円滑な労働を促すために、事前にカンボジアに日本語学校を作るとは、なんと用意周到なことだろう

 

またここでは、寮生活を営み、日本語の技能もさることながら、日本文化や作法を重点的に教えるようにしているという

 

 

今後日本の企業で働くことを想定した場合、日本の文化に対する理解は必要不可欠だ。非常にかゆいところに手が届く教育と言って差支えないだろう。

また、何といっても圧巻だったのは、生徒たちの日本語を学ぶ情熱であった

 

 

彼らの熱さ、情熱があれば、きっと日本でも活躍ができるに違いない

 

ここまでのおぜん立てが揃っているならば、あとは日本の受け入れ体制の整備を待つばかりであることは、誰の目にも明らかだろう

 

いつまでも彼らと接していたい気持ちもあったが、勉強の邪魔をしてはいけないので、おいとますることにした。

 

 

 

そんなさなか、倉田先生が・・・「もう1件病院行かない?知り合いいるんで・・・」って・・・

先に言ってくださいよ!!さすが大御所!!

 

そんなわけで来たのが

 

 

日本式の医療をカンボジアで提供することを売りにしている、サンライズジャパン病院

 

 

こちらは、先ほどのジャパンハートとは毛色は違うが、日本式の医療を売りに、カンボジアの医療に役立てていることには変わりはない

 

設備は最新のものが揃う

 

 

病棟は、ドラマに出てきそうなレベルだ

 

中庭などがあり、かなりオシャレな病棟だ

 

 

すでにカンボジアの医療ドラマに撮影の現場として使われているらしいことも容易にうなずける

 

 

お忙しい中ご対応してくださった、林先生ご夫妻、どうもありがとうございました!!

 

さて、ここまで見てきた、みなさんの中には、カンボジアを発展途上国とディスる人はもういないだろう

 

カンボジアはここ10年くらいの間での著しい成長により、今や近代的な建造物が立ち並ぶ、伸び盛りの国なのだ

 

 

それでいて、どこか文化的なところも残す

 

 

そんな、カンボジアに颯爽と降り立ち、フロンティアのように切り開いていった先人たちの慧眼に脱帽するとともに、私も、一人の医師として、そして一人の人間として、何ができるだろう・・・・??と、考えずにはいられなかった

 

 

そんなことを思いつつ、ナイトプールを眺めながら、同僚たちのカンボジアでの更なる活躍を祈った

 

 

そんな思いにふけっているのも束の間、われわれは、今度は本命の解剖実習の視察のために、タイに行かなければならない

 

名残惜しい気持ちを後に、空路についた

 

 

タイ(バンコク)の空港に着くや否や、早速行かなければならなかったのは、解剖実習が行われている大学だ

 

 

早速着替えた私たちは、献体の鮮度や設備などを確認し、実際に実習が行われた場合の想定で、何ができるかについて議論した

 

 

献体の鮮度は良く、また、室内設備もテレビカメラなどが程よく設置されており、効率の良い実習を考える上での助けとなった

 

また、その時実習をしていた韓国の講師の先生などとも交流を図った

 

 

あとは、われわれ開催陣、講師陣のクリエイティブな企画の発想を待つばかりだ

 

我々は、より一層の内容の充実と、学びやすい環境を整えての実習開催を決意した。

 

実際の開催の告知に関しては、追って連絡するので、しばしお待ちいただければと思います。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

さて、実はもう一つ、このような解剖実習を開催する際に、我々が熟慮を重ねなければならないことがある

 

掛け値なしに言おう

 

それは、わかりやすい日本語でいうところの「アフター5」だ

 

スマン、日本語じゃなかった・・・笑

 

つまり、日本では手術手技の向上や向学のために献体を使用することが認められてないのだが、海外では認められている・・・というところが、私たちが海外で解剖実習を主催することの原点なのだが、これは言ってみれば仕事の一環として堂々と海外旅行に行けるという意味でもあるのだ

 

ならば楽しまなければ損!!とのことで、その国の魅力を伝えることも、我々の使命なのだ

 

 

 

そんなわけで、今回の視察団によるレポートが始まった

 

タイはもともとアジアの中では経済成長の著しい国として知られている

日本を含む外国企業の積極的な進出もあり、今やバンコクはアジアでも有数の都市となった

 

 

もちろん、GDP世界3位、医療面では平均寿命、乳児死亡率ともに、世界1位を誇る日本と比べてはいけないのかもしれないが、私が見る限りでは、今やそんな日本にも勝るとも劣らない部分がいくつも散見された

 

市内の巨大なショッピングセンターには、高級ブランドが軒を連ねる

東京やハワイにも引けを取らないと言っても過言ではないだろう

 

また、日本に比べて物価は安く、タイならではの食事に興味のある方も多い事だろう

 

 

食品売り場には、南国ならではフルーツが所狭しと置かれているかと思えば、燕の巣などの高級食材が、普通に売られているというところは、日本より進んでいるのではなかろうか

 

物価が安いということもあり、昼から高級食材のフカヒレなどを食することができてしまうのも良いところ

 

 

タイ米のパラパラした感じは、日本の白米よりもチャーハンに合うような気がするのは、私だけだろうか

 

また、タイの魅力は、買い物や食べ物だけではない

 

安価で良質なマッサージや、本格タイマッサージは有名なのはもちろんのことだが、ここはアジアンハーブのエステにもぜひとも挑戦したい

 

 

そこかしこに軒を連ねるアジアンハーブエステは、門構えがお城のようだ

また中は、清潔そのものであり、癒しの中にもお姫様気分を味わえてしまうのだろう

 

 

 

マリオットホテルに限らないが、屋上に設えたスカイバーからの夜景は圧巻だ

 

 

日本は地震が多いなどの理由もあるだろうが、恐らく建築基準からして、高所の屋上にオープンエアのバーを作ることはできないのだろう

 

その観点から行くと、すでに日本を凌駕しているのかもしれない

 

言うまでもないことだが、ここでの”ウエーイ感”は、日本で味わえるものではない

 

 

他にも、さまざまな歴史的大事の狭間で生き延びた事象や敬虔な仏教国でもあるタイは、観光名所なども豊富なのだが、今回の視察では時間的に回る余裕がなかったので、割愛させていただく

 

 

まだまだ興味をそそられることがいっぱいの国であったが、あえなくタイムアップとなったわれわれは、泣きながら帰路に就いた

 

 

帰りの飛行機で思った

 

 

今現在の話をするなら、日本は世界有数の先進国だ。

アジアではナンバー1かもしれない。

アジア諸外国の方々は日本に対して羨望のまなざしで見ている人もいるだろう

カンボジアの日本語学校の生徒たちのキラキラしたまなざしが、今も忘れられない

旅行の際、アジア諸外国を日本人が旅行すると、随所でいわゆる”日本人贔屓”を感じることがある

タイは、入国の際、日本のパスポートを持っていれば、ビザなしで入れたりする

このような日本を作り上げた、日本の諸先輩方には、とりあえず感謝しかないだろう

 

しかし、今実際の日本はどうだろう?

 

ニュースを見れば、誰がなんの得するのかわからないようなどうでもいい政争の話や、しょうもないことを理由に起きてしまった犯罪の話など、うんざりするものばかりだ・・・

 

まあよくもこんな退屈なことばかり報道できるなぁ・・・と思いながらも、実はこれが今の日本の実態なのかな・・・とも思う・・・

 

いま日本は深刻な少子化に陥っており、労働力も不足している。効果的な対策が打てないとなれば、衰退は誰の目にも明らかだろう

 

日本が衰退、良くて現状維持なのに対し、アジア諸外国は急速な勢いで追いついてきていることを、自覚しなければならない

 

日本がもし今のアジアでの座に、いつまでも胡坐をかき、つまらない規制やうちわもめに明け暮れているならば、アジア諸外国に追いつき追い越されるのは、時間の問題だ

 

もちろん未来のことは誰にもわからない。だが、ここ10年20年くらいの話をするのであれば、日本以外のアジア諸外国の更なる発展は揺るぎないものだろう

 

 

 

ではそんな最中、今我々日本人に出来ることはなんだろう??

 

私は教育に関する何かなのではないかと思っている

 

これには、いろいろな分野の知識や技術にとどまらず、なぜ学ぶ必要があるのか?というような、精神というか哲学的なところまでが含まれると考える。目先の発展は知識・技術によるところが大きいと考えられるが、国レベルの発展を考えると、もっとマクロな視点が必要であると考えられるからだ。

 

いま日本にはあってアジア諸外国にないものは、発展してきた成果と実績の歴史だ。

 

今はまだアジア諸外国が、日本のその部分に羨望のまなざしを向けてくれているなら、それらの何かを教える需要はあるはずだ

 

振り返れば奇しくも、先の石田先生や高田了也先生、林先生ご夫妻がやられてきたことは、カンボジアのドクター、助産師、生徒、その他諸々のコメディカルの人、学校関係者、その周辺の方々に対する教育だったのだ

 

数年後にはもうその需要はなくなっているかもしれない

 

 

 

ここで私は、noblesse oblige を思いださずにはいられなかった

 

現在においてはまだ、アジアにおいて、日本が相対的貴族であるならば、俺には何ができて何ができないだろうか?

我々日本人の社会的責任や義務はなんだろう・・・??

アジアで病院をやることだろうか?

解剖実習をやることだろうか?

いや、語学が先か?ならば語学学校か?

ダメだ、全部誰かのまねだ・・・苦笑

飛行機と共に、思いはアジア中をかけめぐったが、答えは出ない

出るわけがない

ただ言えるのは、決して、毎日の生活に忙殺されつつ、無為に過ごすことではないはずだ

まかり間違えても、つまらない政争に巻き込まれたり、ケチな犯罪などを犯す暇などはない

 

私は今一度、日本の現状を憂いつつ、先人同僚のnoblesse oblige に敬意を表した

 

思えば今まで私は、そんなことを考えたこともなかったことに気づいた

 

同時に飛行機は日本に着いてしまった

 

 

 

 

日本での私の仕事は開業医だ。日々ありがたいことに私のもとを受診てくれる患者さんが待っている

そして今年ももう年末になってしまった・・・

 

当院の忘年会は今年も盛況だった

 

 

私は、どうやら友人や人脈には恵まれている人間のようだ

 

 

月並みで恐縮ですが、今年1年、患者さんの紹介など、その他諸々のことでお世話になった方々、今一度ここで、皆様に感謝を申し上げます

 

 

今年もありがとうございました!!

 

 

きっと来年も、あっという間に1年が過ぎてしまうだろう・・・

 

 

2020年なんて、もう目の前に来ていると言っていいだろう

 

 

私自身の年の頃を考えると、もう人生半分も来てしまったのかとも思う

 

 

そんなに年寄りでもないのかもしれないが、もうそんなに若くもない

 

残りの半分の人生を何にかけよう・・・??

 

 

間違えがないことが一つだけある。それは、動き出さなければいけないタイミングは今この時なのだということだ

 

私と、その他数名は、来年の海外進出を誓った

 

 

(まずは、解剖実習からだが・・・苦笑)

 

前途多難は百も承知だ

 

ただ、先人の話によると、皆、百も承知して突っ込んでくるのだが、実際は千も万もの苦労を、そして時には地獄を経験し、あえなく帰国せざるを得なかった人もいるらしい・・・

 

本当に恐ろしい話だ・・・

 

ただ、恐怖におびえ、何もしてないやつに比べると、突っ込んで行ったやつらの方が、何百万倍もマシだろう

 

最近は、あえて、何も考えないようにしている・・・笑

 

 

 

 

今やほぼ年に1回の更新となってしまったので、長々と書かせていただいたが、そんなところで、とりあえずの今年の締めくくりとしたい

 

私と皆様の、来年の更なるご発展ご活躍を、心より強く祈る

 

メリークリスマス!!そして皆様、良いお年を!!

 

続きはまた来年!!