ご飯食べたん? | 認知症の義母と嫁の私

認知症の義母と嫁の私

認知症の義母との話つづります



今日、義母の家に行った時たまたま義理姉と電話で話していた義母。

ご飯を食べる用意をしていた。

今日はチキンライスを食べていた。

「沢山あるからいっぺんに食べれんわー。」

「食べれるだけ食べたらいいよ。」

「これ、光ちゃんが持って来てくれたんよなー?」

「うん。そう。」

義母はゆっくりと食べていた。

「車の調子悪いん?」

「うん。あの車と同じ年式の形の車ってあんなのが多いんだって。」

私は義母の家に来るのに運転が出来ない。

手首が曲がらないからだ。
直進ならまだ大丈夫だが。
義母は耳が凄く敏感になっている。

少しの小さい音でも聞こえる。

食べ終わるまでずっと待っていた。

薬を飲んで貰った。

余り会話がないままだった。

だが、ご機嫌が悪いわけでもない。

私が体調不良だからか?

義母の気分ムラではないような気がする。

「お母さん。入れ歯の具合わるい?」

「歯は大丈夫だけど鼻の皮がむげるんよ。」

「洗顔して何かつけてない?」

「うん。つけてない。」

「乾燥するからなー。お母さんは何でもあう?」

「クリームあるけどつけんだけ。」

「つけたら少し落ちつくよ。」

「そうじゃなー。どっかにあるわ。」

やはり女である。

「私よりお母さん女よなー。」

「何で?気にするから?」

「うん。私は余り気にしないから。」

「リウマチじゃから?」

覚えていてくれてる。

「ずーっと痛い?」

「うん。左は手首が動かんし、肘も伸びんしなー。」
「リウマチは足だけかと思ようたけど手もなるんじゃなー。どこが悪くてもいけんなー。」

「うん。痛いの嫌じゃわ。」
と今日はそんな話をした。

どこにでもあるような会話。

大事にしたい会話。