明日の往診 | 認知症の義母と嫁の私

認知症の義母と嫁の私

認知症の義母との話つづります



明日は義母の往診の日。。
今日支援センターの人と義母の症状の事で話をした。
保育園を止めてからの義母は時間の感覚、食べ物の事、いつでも寝る事、目標を失った喪失感により何にもする気力がない事により、顔つきが変わった事など。
色んな事がマイナスになっている。

このマイナスをプラスに変える事は不安症を持っている義母には難しい事などを話した。

後は主治医の先生にお願いするしかない。

「お母さん。」

「はい。」

「ありゃ。バーバサン今日はズボン履いてどこいくん?」
「どこもいきゃーへんでー。」

「きとるかなーとおもーて来たんじゃー。」

今日は亡き義父の一周忌の話をした。

何月にあるのか?

誰を呼ぶか?

それを何回も何回も繰り返して話した。

「皆、よびょーりゃー金がいるしのー。」

「うん。お母さんが呼びたい人だけ呼んだらいいよ。」

「うん。よびとーねー。」

「ならいいよ。内々でしたらいいよ。」

そんな話をしていた。

「手紙を出そうと思うんじゃけど、年賀状どこにおいたかわからんわ。」

「そこの引き出しに入れたよ。」

手紙を書こうとする義母に何にも言う事は出来ない。
「光ちゃんふてー足してええのー。」

「あー。私のコンプレックスなんじゃから言うな。」
「ほせーよりふてー方がええでー。」

「いや。カモシカのような足がええわ。」

「ほせー方がえんかー。」

叉バーバサンも何回もいいながら笑っていた。

まー。みんなが笑ってくれたらいいか。

「やーれ。帰って寝るかのー。」

「叉寝るん?」

「おー寝るで~。」

「ほんならお母さん叉明日な。」

「うん。有り難う。気をつけてな。」

義母の家を出た。