雨とお昼寝と落ち込み | 認知症の義母と嫁の私

認知症の義母と嫁の私

認知症の義母との話つづります



今日の義母はどうなんだろう。

雨が降ったときの落ち込み方が激しい…

「お母さん。」

寝ていた。

洗い物、ゴミの片付けをしたが起きない。

バーバサンが来た。

「おーぃ。おかん寝とんかー。」

「寝とるわ。こりゃー夜寝れんようになるから困るわ。」

「うちも今寝て起きたけー来たんじゃー。」

「バーバサン今日仕事休み?」
「おー。一時間位ボランティアが来たけどすぐ帰るけーのー。けーから医者行くんかー。」

「うん。行くよ。」

「お母さん。冷蔵庫が鳴きやまんのじゃけど。」

「引き出しが閉まってねー。」

「ババも雨ふりょんのにおのぼりするんじゃなー。」
「おのぼりって何?どういう意味?」

「いやなー。光ちゃんが来たら気になって仕方ないんじゃろー。じゃけん出てくるんじゃろー。」

「うちゃーいんでねょーかのー。」

「叉寝るん。」

「叉きてなー。ほなおやすみ。」

「気をつけて帰ってな。」

義母は今日1日よく寝ている。

何にもする事がないからかよく寝ている。

「あんた。何ゴソゴソしょんでー。」

ピーチャンに声をかけていた。
「あー。ゴミの袋つつきょうる。」

「あら。本間じゃ。」

「雨降ったら嫌じゃなー。」
「うっとぅしーわなー。ババはおのぼりさんじゃけん。」

「おのぼりさんって初めて聞いた。勉強したわ。」

義母は微笑んでいた。

「白髪染めの6番頼める?」
「わかった。」

「冷蔵庫正直なもんじゃなー。ちょっとでも開いとったらピーピないて怒るが。」

「本当じゃなー。」

「今ヘアーカラーゆうたよな。私。」

「うん。聞いたよ。」

「口座はどうなっとんかなー?」

「後再発行だけよ。銀行から中々電話がないけど電話待ちよ。」

「忙しんじゃろー。」

「そうかもしれん。」

なんとなく言葉にはりがない。

でも昨日ある方から、

「お金の事は繰り返すけど覚えておいて欲しいよな。」

と言われたが私もそうかも知れない。

と今は思っている。

生活に必要な物であるし、今の義母には持たせてあげる事が出来ない。

ならせめて、毎日の繰り返しでも執着があって当たり前ではないかと思う。