「タロ(トト)は、誰よりも信用できるけど、信頼はできん!」
と、カカは時々言っていた。
つまり“頼りがいがない”ということ(笑)。
なんたって、わが家は
カカが船長で、トトは甲板員でずーっときたからねー。
たとえ、トトの方が稼いでいても
そんなことはぜーんぜん関係なし(笑)。
わが家の進む道は
カカがブルドーザーでガシガシ切り拓き
あとからトトがローラーで整地しつつ
ご近所さんに「お騒がせして申し訳ありませんねぇ」と
挨拶しながらついていく、という構図だったから(笑)。
そりゃ、いつも「あたしが何とかせな、ウチは回らん!」
って思ってただろうし
その積み重ねもまた、倒れた原因のひとつであることは確かだからさ。
とは言え…なんだか最近、気がつけば
カカがトトのことを、ジーッと目で追っていることが増えた。
ふと気づいて「どーした?ん?」と声をかけると
オトメちゃんのまなざしで、ニッコリ。
「なんね?すきすきモードになったと?」と冗談っぽく聴くと
うんうんうん♪
調子に乗って
「今は、信用も信頼もできるようになった?」と聴くと
またまた、うんうんうん♪
ちっちゃなちっちゃな暮らしを
なんとか回しているレベルだけど
カカがホントにそう感じてくれてるのなら、良かった、良かった。
ショートステイの個室にチェックイン。
DVDプレーヤーをセッティングして
ティッシュやらお茶やら、ベッド回りも万全の体制にして
さぁ♪カカの楽しいホリデーが始まったぞー。
しばし何か言いたそうに
ジーッとトトを見つめていたカカ。
(帰らんで!、ここにおって!)とでも言いたいのかな?
と、ちょっとホクホク思っていたら
「……ディオディオ……」
訳しますと…「オヤツを出して」…。
ちょっと甘くなりかけていたトトは、キッと顔を引き締め
「……ダメ!もーすぐ昼ごはんやろ!
3時のオヤツの時間に食べなさい!」
そう、ぶ然と言い放ちました。バッキャロー。
「じゃーね。モダンが待っとるけん、行くよ~」
と言うと
「ディアディアディオ~♪(ばいばーい、またねー♪)」
なんだよ…まったく…。
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一方、チビ助は近頃、以前にもまして
トトにぴったりとくっついている時間が増えた。
気がつけば、ひざに乗っている(笑)。
おまえは、愛玩犬かっ!
トトと同じ視線で、同じ風景を見たい…そんなカンジ。
トトが座っていたら、ひざに飛び乗り
そのうち腕に抱かれて、グーグーグー。
モダンは最初っから、トトのこと
信用も信頼もしてくれてたからね♪
まして最近は
「ふりむけば、ヤツがいる」状態(笑)。
ま、モダンとカカからこんなになついてもらえれば
冥利に尽きるね。マイホームトトとしては。
トトが…好きで―っっっっっっっすっっっ!!!
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