今日は午前中から実家の片付けをし、午後からカカの病院へ行った。
片付けを手伝ってくれたS君&Mちゃんのカップルは、初めてのお見舞い。
久しぶりの再会に二人とも万感迫る思いだったようだ。
Mちゃんとカカは、倒れるほんの数10分前に電話で話をしていた。
とっても元気で、これからの希望に満ちあふれていたカカの様子から
「倒れた」と聞いても、さっぱりピンとこなかったらしい。
二人をことのほかかわいがっていたカカは、彼らをちゃんと認識したらしく、
照れくさそうに微笑んでいた。
トトはコンテナに荷物を運び込むため、いったん病院を出たのだが
「ちょっと出てくるね。また後で来るよ」と声をかけると
(なんで~!)
と言わんばかりに難しい顔になり、やがて泣き出しそうな顔でにらまれた(笑)。
そして、いつものバイバイは拒否られた!(苦笑)。
コンテナの用事を済ませ、ブックオフに本を運び入れ、約束通り病院に戻った。
カカはちょっとすまし顔。しばらく話しかけるうちにやっと表情が和らいだ。
それから、トトがベッド脇のロッカーを片付ける様子をしばらく眺めていたが
ふと振り返るとクークー寝息をたてていた。
すると元気な時と同じように、よだれがツツツ…。
ほらほら…とガーゼでふいてやると、唇をタコのように突き出す。
そして口の中の唾を、ごっくん。
「あれ?今ごっくんした?」
大きなあくびをしたので、マウスウォッシュを口の中にシュシュッとしたら
また、ごっくん。
「すごいねー!ごっくんもできるようになった?」と喜ぶ。
カカは嚥下(のみこむ)機能がマヒしていて、口からモノが食べられない。
だから毎日流動食なのだが、マヒが改善しないようなら
やがて胃に直接管をいれ栄養を流しこむ「胃ろう」の処置がとられる心配があった。
自分でのみこむ機能を調節できるようになれば、窒息の心配もないし、
呼吸はすでにずっと自発呼吸ができているから
気管のカニューレがいらなくなるのだ。
ごっくんひとつは小さな小さな変化だが、その意味は大きい。
また一歩前進!が、すこぶる嬉しい。
帰る時、ジーッと見つめていたが、今度はバイバイしてくれた。
ありがと、カカ♪
モダンもごっくん…というより
これはスッパイ顔だな(笑)