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今日も子供まかせで♪ぐうたら幼児教育

ぐうたらママが考える、幼児教育。
「かわいい子には旅をさせろ」ということで、なんでも自分でやってごらん♪と親がラクできる幼児教育を目指してます(^_^;)

解き方ばかりを学校で教わる子どもは、どんなふうになるか、という話です。




今年の夏休みのことです。

学校で学習会を開くにあたって、保護者あてに丸付けボランティアが募集されました。


興味深々で、もちろん引き受けました。

当然ながら、ねらいは長女でないほかの子供たちの学習状況はどんなものか、という点です。



ラッキーなことに、担当に入れてもらったのは初日が5年生、二日目は6年生でした。




端的に結果を言えば、私の予想通りでした。


長女がそうであったのとまったく同じ状態の5、6年生がぞろぞろと見受けられました。




たとえば、わからない問題にぶつかった場合。

先生に質問する子はまだしもです。

くったくなく「全然わかんな~~い」と助けを求めに来るのは比較的男の子が多かったようです。


女の子、しかも6年生になると増えてくるのは、

質問すらすることなく、じーーっと問題をながめたまま、身動きしない子。

そのまま、時間が過ぎていくのをだまって待っている。

ごちゃごちゃといろんな計算をしてみる子もいます。見てると、もちろんそれは一体何がしたくて計算しているのか分からない。当然本人も分かってないでしょう。

となりの友達が少し進むとそれを見ておなじ式を書いてみる子もいました。そしてその先の式をひとつ書くとこんどは隣の子がマネする。でもその考え方では解けないので、二人して袋小路に入ったままでした。なにか話しながらすればいい案が出そうだと思うのですが、相談することなく並んで座ってる。




つまりですね、みんな、先生が何かヒントをくれる、ヒントと言わず、こうすればいいんだよ、という「答え」を言ってくれるのをただひたすら待つ・・・そんな子供達が大半をしめていたのです。





もうひとつ、「ああ・・・」と納得というかなるほど、と思ったこと。


ぜんぜんわかんな~~い、と問題を考えるのを放棄して持ってくる子どもにたいし、先生方は簡単に解き方を教えていくのです。


考えることをさせないので、見ていておそらくこの子は次に同じ問題に当たった時にはまた解けないんだろうな、と予想がつきます。





生きる力をつけるだの、問題解決能力をつけるだの、上の人たちが言ってることとはまったくうらはらに、現場では自分で考えることを放棄する子供たちをつくりあげている。それが、自分の子供だけではない現実を目の当たりにした数日となりました。






ちなみにできる子供はまったくいないのかというと、そうでもありません。

割合としては20人ちゅう2~3人という程度でいました。

見てると、ほかの子に解き方を説明するけれども相手が分からさすぎてお手上げ、という感じ。そうでなければほかの子のおしゃべりも気にならないぐらい自分の課題に熱中してる子も。(ちょっと覗いたら、先取り学習をしてました)



気になったのは、一緒にボランティアで来ていた教育過程を学んでいるという大学生くん。

たぶんここでは一番だろうと思われる「デキル子」相手に、熱中して次へ次へ進ませてました。

楽しいんだろうとおもいます。

そりゃそうでしょう。飲み込みの早い子を教えるのは楽しいです。

でもね、それは自分のお手柄ではない。ただ単に相手が「地頭がいい」だけのことです。

将来、教育に携わろうと希望しているのなら、ぜひ、わからない子がどれだけ分からない状態でじっと座っているのか、その苦痛はどんなものなのか。そんなことに気づいて欲しかったなあと思うのです。