太平洋戦争末期に人間魚雷「回天」などを製造したことで知られる佐賀県伊万里市山代町の工場跡が、来年にも解体撤去される見通しとなった。解体は「老朽化して危険」というのが理由だが、独特の雰囲気が漂う施設だけに「廃虚探訪マニア」などから惜しむ声も上がっている。
同施設は、市北部の海岸沿いの国道に面する旧川南工業造船所跡。戦時中に軍需工場として兵器製造に当たり、一時は2500~3000人が働いたという。戦後も別の会社の工場として運営されたが、1955年に倒産。その後埋め立て免許失効などの問題が整理されず、50年以上にわたり放置されてきた。現在ではコンクリートむき出しの壁をつたや雑草が覆い、一部倒壊の危険もある。
