「これ、絶対いいのに、なかなか受け入れてもらえないなぁ」
と思ったこと、あります?
「これ、使ったらいいよ」
「これ、知ってるといいよ」
他の人のサービスや商品なら、勧めて反応が薄くても「興味がないんだね」で終わるけど、自分のサービスや商品、自分が本当に気に入っているものを受け入れてもらえない、話を聞いてもらえない、となると、ちょっと(いや、結構)落ち込みませんか?
そんな時、意識しておきたいのは、「その言葉は誰を満たしているか」ということ。
私、以前はペットショップで働いていました。
昔から鳥が好きで、よく通っていたお店があったんです。
当時は珍しくキレイなお店で(昔のペットショップって汚くて臭いところが多かったんですよ〜汗)、動物たちも大事にされている感じでね、子ども心に「ここで働いてみたいなぁ」って思ってたんです。
オーストラリアでのワーホリから帰った時、真っ黒に日焼けして、のんびりした生活に慣れすぎて、すぐに就職するのは難しいと感じて、一時的なアルバイトのつもりで、そのペットショップにバイトで入りました。
結局はそこで社員になって、店長も務め、教育担当者として10年、トータルで17年も働くことになったんですけど。。。
働き始めてからの3年間は、鳥や小動物の担当をしてました。
鳥は特別好きだけど、基本的に動物が好きなのでね、生き物を売るっていうのが上手くなかった苦笑
好きすぎるから、本当に理解して大事にしてくれる人に飼ってほしいって思っちゃうのです。
そうすると、説明する時に私が必要だと思うこと、これは知っててほしいと思うことを次々と伝えちゃう。
理解してもらえるまでは渡せない、くらいの勢いですよ。
時には「説教くさい店員だなぁ」って思われてたんじゃないかな(苦笑)
これ、どう見ても私の理解してほしい気持ちを満たしていた行動だったなって思うのです。
だから、聞いていたお客さんからすると、聞いてても全然楽しくないし、早く解放されたかったかも。
今思うのは、同じ情報でもお客さんの気持ちを満たす話し方ができたら、きっとお客さんも、もっと話を聞いてくれただろうし、もっと理解してくれただろうし、もっと私との距離が縮まっただろうなってこと。
私たちは「理解してほしい」と思えば思うほど、自分本位になってしまう。
伝え方、言葉選び、態度など、丁寧にしているようで、相手を思いやっているようで、実は『自分の想いを果たすため』になってる。
自分を満たすために言葉を選び、話し方を選んでる。
無自覚に・・・
そんな人を受け入れてくれるのは、そこに共感してくれる人だけ。
だから当時、私を贔屓にしてくれるお客さんは、私と同じように動物中心でものを考える人が多かったなぁ。
でもね、当時の私は「言うべきことを言ってるだけ」と、気づきもしなかった。
今、当時の私にメッセージを送るとしたら、こう言いたい。
「目の前のお客さまが聞きたいことに答えてあげよう」
「お客さんの気持ちを満たしてあげよう」
もし、もっと多くの人に共感してほしいと思うなら、言いたいことを言うよりも、相手が聞きたいことに答えてあげたらいい。
それは相手を満たすってこと。
熱がこもるほど、想いが強いほど、人は「言いたいこと」を話してしまいがち。
でも、そこに惹かれるのは、すでにファンになってくれてる人だけ。
すでにたくさんのファンがいるならそれでいいけど、仲間をもっと増やしたい、広げたい、と思うなら、「どんな人に届けたい?」「その人はどんなことに困ってる?」「どんなことを聞きたがってる?」という問いから始めよう!
そして「この人の思いを満たしているだろうか?」と問いかけてみよう。
こう言いながらも、私も言いたいことを言いがち苦笑
自戒も込めて書いてます。
お互いに仲間を増やして世界を広げましょう!