私の周りには「コーチングってキライ」という方がいます(^_^;)
以前、コーチングを受けてイヤ〜な印象が残ってしまったそう。
もしかしたら、同じように感じたことのある人もいるかもしれないし、「そんなことないのに・・・」と残念な気持ちになる人もいるかもしれません。
私はコーチですが、イヤだ、という人の気持ちもわからなくもない、と感じています。
それは私も、わざとらしいおうむ返しに、会話に集中できなくなったことがあったり、テンションがわざとらしかったり、なんか誘導されてる気がしたり、したことがあるから。
こういうことってコーチの技量だと思われるかもしれない。
経験が浅い人に当たったから、と思われるかもしれない。
でもね、技量とか経験とかだけじゃないんですよ。
だって、長くコーチをやっている人でも、「んん??!」となることがあるから。
じゃあ、何かって言ったら
あり方
です。
もうね、絶対的にコレ!と私は思ってます。
あり方っていうとザックリしているかもしれないから、もう少し砕いて書きます。
「それ、誰がどうなるためにやってますか???」
ということです。
コーチングに限った話ではないけど、何かを学んだ時、学んだスキルを使いたいと思うのは当然のこと。
それが自分にとって「すごく価値がある!」と思ったものなら尚更。
でもね、スキルに価値を感じれば感じるほど、スキルに目が行きやすくなる。
じゃあ、そのスキルって、何のためにあるんだっけ?というところが抜けちゃう。
本来はどんなスキルにも目的があって、その目的を果たすために有効なのがスキルなんですよね!?
だから、順番としては目的があって、そのためにスキルを使おう、となる。
コーチングなら、相手の変化をより加速させることが一つの目的だから、そのためにはまず、相手が安心して話せる場を作ることが大切。
安心してもらうには何ができるかな?と考えて、座る位置や距離に気をつけてみたり、声の調子に気を配ったり・・・ということの先に、おうむ返しがあるんですよね。
そうやって相手に安心してほしい、とか、楽に話してほしい、とか、そういう気持ちがいろんなところから、何なら毛穴からまで出てくるから、その想いがあったら、おうむ返しなんて知らなくても、相手との信頼関係は築けるんですよ。
なのに、それをないがしろにして「そうだ、こういう時はおうむ返しだよね〜」と単純に、形だけでやろうとすると・・・
イヤ〜な感じだけを相手に与えちゃう。
ここまではコーチングを例に出したけど、これって全てに共通すると思っています。
あらゆるものにスキルはあるけれど、それを使う時にはいつでも「何のためにそれを使うの?」と確認しておくのはとても大事だなぁって思います。
その上でスキルを使うと、表面的にならずに意図が相手に伝わる。
それは上手いか下手かは関係ないんですよね。
冒頭の話に戻るとね、ベテランのセッションでも安心感を感じられないままで終わることもある。
一方で、認定試験前で100人コーチングをやっているような、まだ勉強中の方でもね、本当に寄り添ってくれてるって感じられることもある。
本当に知識とか経験とかじゃないんだなって思う。
(もちろん、知識や経験も大切だけどね)
そういう私も、ふと「どんな意図があってこの問いを投げかけたんだろう?」となることがあります。
なので今日は自戒も込めて書いてみました。
今日のあの行動はどんな意図があったのかな?
そんな風に自分を振り返ってみるのも、自分の意図を持ち、あり方を磨くきっかけになると思います。
ついついスキルに注目しがちな方は、試してみてはいかがでしょう?