Winter Quarterを受けてみて、多くの学生がESLを終了する前に一般クラスをとっていることがわかったので、何かビジネス系の科目でも取ってみようかと思ったのですが、スケジュールが合わず結局ESLクラスをまた2つ取ることにしました。
この2つのESLクラスは2つ同時に取ることが義務付けられていました。教授は2人いるのですが、テーマは「環境」一つに絞られていて、教材も一部同じものを使ったり、3回ほど課外授業があったりと、面白い構成のクラスでした。
私は息子の幼稚園のスケジュール上、このクラスが最適だと思ったので取りました。しかし、クラスレジスターの日になっても空席ばかりでおかしいなと思ったら、Writingの教授がとても厳しい方で多くの生徒がクラスをパスできないことで有名だったからのようです。でも、受けた生徒は口をそろえて「ためになるクラスだった」といいますし、私も実際にそう思いました。ネットで教授の評価がわかるサイトがあるのですが、かなりの好評化を得ていました。今の時代、教授の評価もネットで分かるなんて、時代は変わったなとつくづく感じました。
Writing class
クラスメイト レジスターの時には空席がいっぱいだったものの、やはりESL受講希望の学生は多いので授業初日はWaiting の学生がたくさん集まりました。クラスの場所は、メインキャンパスから少し離れたフットボール場のとなりの別館で行われました。教室がとても広かったです。教室の面積が大きいと生徒の許容人数も増えるので、最初生徒は35人くらいいました。しかし、スコアが平均70%満たないと単位が取れないので、途中から自らドロップしていく学生が多く、単位を取れたのは20人ちょっとだったと聞きました。このクラスは比較的女性のほうが多く、全体的にとても優秀な生徒ばかりだったと印象を受けました。教授もそう話してました。中国人、韓国人、ベトナム人のほか、メキシコ人、ロシア人、フランス人なんかもいました。仲良くなった韓国人の生徒がいたのですが、彼女はつい最近アメリカ人男性と結婚してサンフランシスコに住みだしたそう。もと韓国の航空会社の整備関連勤務だったので航空業界に関する話でも盛り上がりました。さすが旦那様がアメリカ人だけあって、圧倒的に英語が上手でした。なぜESLに通いに来たのかわからないないほどでした。学校がお休みの日にわざわざサンフランシスコから我が家に遊びに来てくれたりしました。日本人は私以外に2人いました。一人女の子は現在日本の国立大学の2年生。一年間だけ留学に来たそうです。もう一人は早稲田の建築学科出身の女の子で、なんとなく金融系に就職してしまい、本当自分のやりたいことを模索するためとりあえずアメリカに来たと言っていました。ふたりとも優秀なのに気さくで、二人の存在はとても心強かったです。
教授 40代くらいのアメリカ人の女性の先生です。とても厳しく、毎回テストや提出物がたくさんありました。でも途中から「これを全部採点する方がよっぽど大変だろうな」と思うようになり、学生たちに英語が上手になって欲しいという強い意思を感じました。最初の自己紹介で動物が大好きで、犬、猫はもちろん爬虫類なども飼っている、と言っていましたが、授業最後の日に飼っている大きなトカゲと蛇を2匹連れてきたときは仰天しました。(蛇の食事はネズミなので冷凍庫は凍ったネズミでいっぱいとか)
スケジュール 3ヶ月のうちに3つのライティングを仕上げていきます。それぞれのライティングのテーマは、例として「遺伝子組み換え食品は環境的に私たちの将来にどう影響を与えるか?」などです。関連Articleが3から4つあるのでそれを事前に読んだ上でライティングしていきます。1つのライティングを完成させるまでの流れは以下のとおりです。
1回目の授業では90分のテスト形式で完成させます。その場で提出し、後日先生の添削つきライティングを返却されます(答案用紙はどの学生もグラマーエラーや、文の構成がアンクリアー、トピックセンテンスが曖昧、などといった観点の添削で真っ赤っ赤になります)。2,3回目の授業では返却された答案をもとに自分で修正し直して持っていきます。それを今度はグループ内のクラスメイトとディスカッションしていきます。4回目は授業とは別の時間にライティングセンターか先生のところに行って、ネイティブのTutorか先生によるアドバイスをもらいます。最終的に自分で修正したものを5回目の授業で提出します。
この3つのライティングの評価が平均70点を超えないと、単位を取れないことになってしまいます。ただし、この3つが70点を超えたとしても、期末テスト(同じようなライティングの問題)が70点を下回るとそれだけでも単位を落とす可能性があります。
3つのライティングに入る前には、もちろん文やパラグラフの基本構成やどのようにしたらアカデミックでロジカルな文が書けるかのたっぷりレクチャーをしてくれます。
その他にも、グラマーの本から宿題が出て、テストが週一回ありしました。
評価内容 ライティング、グラマークイズ、中間テスト、期末テストの総合評価になります。
Reading class
教授 ネットで調べたところ、実はあまり評価の高くない先生だったのですが、私は大好きでした。レクチャーが面白くって、エネルギッシュでエンターティナーっぽい感じでした。最近サンフランシスコに以前からの夢だったオリーブオイルのお店を出店しそっちのビジネスで忙しいから担当クラスの数は減らしたのと言ってました。ライティングの先生とは対照的なあっけらかんとした感じで、生徒の緊張をほぐしてくれました。
スケジュール メインは2つあって、1つ目はラティングの際に使用した参考アーティクルの、アウトラインとサマリーを完成させるものです。いかに読解できたかは、その文を上手くパラフレーズして要約できたことで証明されるというわけです。全部で5つの文章(一つの文は3から5ぺージくらい)のアウトラインとサマリーを提出しました。
アーティクルで使われたVocabularyが合計200個くらい抜粋され、ひとつひとつ単語カードを作るという宿題もありました。一つのカードには表にWord Speech(名詞、動詞、形容詞、形容動詞)、裏にDefinition(意味)、Synonyms(類義語、できたら反対語も)、自分で考えたExample Sentence3つを書いていきます。先生は、「これは研究で実証された大変有効な語学上達法です」と言ってましたが、2週間に一回くらい50単語のカードを仕上げるのは大変な作業でした。50枚作るのにどんなに急いでも3時間以上かかるので毎回億劫で仕方ありませんでした。さらに授業でこれらのクイズが出されます。
2つ目は小説の読解とプレゼンテーションです。毎週50ぺーいくらい読むペースでした。小説の内容を問うクイズが出ます。グループプレゼンテーションはQuarterの最後にありました。1グループ25分の時間が与えられ、その小説について説明していきます。一人5分くらい話すことになるのですが、このクラスは本当にみんなスラスラと話せる人ばかりで素直にみんなのプレゼンを楽しんでしまいました。優秀なクラスメイトに囲まれるとモチベーションも上がるなと思いました。
評価内容
アウトライン、サマリー、Vocabularyクイズ、Novel クイズ、中間期末テストの総合評価になります.

写真は最後の授業の後のピザパーティです。廊下にて。