畑でのトマト栽培に疲れました。 | 自然派で行こう♪

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自然な農法での安全な米・野菜作りをしています。
釣りと料理と自家製素材を使った味噌作りもしています。

 

僕はトマトが大好きです。

 

1日に30個程の大玉トマトを食べたこともあります。

 

いろんなトマトを育てましたが、中でも一番好きなのは「ポンデローザ」という品種です。

 

昔々のトマトで、全然甘くなく、でも旨味と酸味のバランスが取れたトマトです。

 

世界一トマトとかも美味しいですね。

なんと言うか、アマチュアが夏の露地栽培で甘いトマトを育てようと言う考え方が間違っていると思います。

本当に甘くて美味しいトマトは秋にハウスに定植し、春〜初夏に収穫する潅水管理して育てたトマトにかないません。


▼他にもエアルーム品種とかも色々育てました。


とても美味しかったけど、これも在来種で病気にはすごく弱かったです。

13年前までは山の傾斜地で育てたりしていて、深刻な病気とはほぼ無縁のトマト作りでした。

ところが、近所の人が高齢のために我が家の近くで借りていた畑を返却すると言うので借りることにしました。

ワクワクしながら今まで育てたことのない数のトマトを5.5アールの圃場に植えつけました。

 

グングン大きくなり、そろそろ収穫かな♪と、思っていた頃にトマトに異変が・・・あせる

 


▼なんだこれ・・・急激に萎れ始めたぞ・・・

青枯れ病のポンデ

 

でも、朝夕はシャキンと元気なので放置しておきました。

 

その後はどんどん元気がなくなり完全に枯れる株が続出。ニヤニヤ

もしや!これが噂に聞いていた青枯病?



▼と言うことで検証してみることにしました。


萎れているトマトの茎(ちょっと伸びすぎた脇芽)を切って、水を入れたコップに浸ける。

しばらくして乳白色の汁が水に流れ出したら青枯病だそうです。



▼あらら・・・


やっぱり青枯病のようですねあせる

それからと言うもの、手を変え品を変え、毎年青枯病に挑戦してきました。


▼圃場の中でも最も水はけがよい場所に雨よけハウスを設置したり

 

草を生やしまくって草生栽培してみたり、EM菌とかラクトヒロックスなどの微生物資材を使ったりもしました。

 

▼スコップで60cmの高畝にしてみたりもしました。

 

でも、結局は同じ。

 

その圃場に青枯病の原因菌がいる限りは農薬を使わない限りどうしようもないのかな?


▼で、こんなことも考えました。



でも、タケノコの皮は土に埋めるとすぐに腐るのでダメでした。

と言うことで、腐らない皿を使おう!



▼畝を立てて皿を並べました。

 

紙のような樹脂のような皿だったと思います。

これで腐らないだろう。


▼と言うことで定植開始。



そこに永田農法的に直根を切ったトマトの苗を乗せるようにして定植。

 

▼根が地表近くに張るように肥料は表層にのみ施肥


使用した肥料は自家製のクヌギの葉と米ぬかと菜種カスの自家製ぼかし肥です。

 

 

▼この上から枯れ草を敷き詰めて完了。


ポリマルチにすると生育が良くなります。

 

なぜ生育が良くなるのか?

それは地温が上がるから。

 

地温が上がると青枯病菌が地表近くに上がってくるそうですので、こうしました。

 

この栽培方法が功を奏して青枯病に罹った株はほんのすこしでした。

 

この前年には全滅していたのでスゴク嬉しかったです。

 

しかし、この圃場は返却しないといけなくなりました。

翌年からは以前に作付けしていた5.5アールの圃場での栽培を行いました。

うまくいったのですけど、そこでは米を作りたいのでその翌年からは断念。

それから暫くトマトを作っていなかったのですが、昨年は自宅の隣の圃場でトマト栽培。

 

その圃場では過去何十年も一度もナス科作物を育てていないので問題ないと思っていたら速攻で全て枯れました。

もう疲れました・・・

育苗に始まり、圃場の準備、日々の手入れ・・・手をかけても青枯病にやられる。


▼なので、家の花壇で育てることにしました。


この土は18年前に新築した時に何もわからずに使った紀州材のバーク堆肥(バークミン)オンリーです。

 

ホームセンターで売られている「●●の土」の類ではありません。

 

ここにはシルバースターとかっていう木を植えていたのですけど、枯れたので昨年撤去。

 

そこに5月30日に「大型福寿」の老化苗を1株50円で2株だけ買ってきて植えました。


本によってトマトの苗の選び方は色々あります。

 

若くて生き生きとした苗を選ぶ方がいいとか、老化苗の方がトマトが暴れにくいとか。

僕はトマトに関しては老化苗がいいと思っています。

 


▼ついでにバジルも植えました。

 

肥料は菜種や大豆やコーンなどの油粕。

発酵させているのか即効性があります。


▼その後、暴れることなくグングンと大きくなりました。


いいぞいいぞ!その調子♪


▼バジルも順調に育ってきています。

 

トマトとバジルでマルゲリータ♪

楽しみです。照れ


▼そして、いよいよ収穫の時が近づいてきました〜♪

 

青枯れ病の気配もありません。


▼他の病気にはかかっていますが梅雨の気候のせいでしょう。

 

黒酢を薄めて葉面散布しておきます。


▼ついに収穫です!



昔の品種のトマトは腰から上のベースグリーンが残っている感じで収穫する方が僕は好きです。

完熟させると味が薄くなるというか、酸味と旨味のバランスが崩れる気がします。

 

▼たった2個の初収穫ですが、とても嬉しい♪

 

結実してからは水やりもしなかったし、

後半の空梅雨で肥大できていないトマトですが、甘くなくとも味が濃くてとても美味しかったです。


▼昨日も収穫しました。

 

「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」って言われますが、なんだかんだ言っても病原菌のない場所で育てるのが一番ですね。

 

病気に悩まされず、少しずつ長〜く収穫できる方が嬉しいです。


いつまで収穫できるかな?

今は夏だから日照も問題ないけど、ここは家の北側の花壇なので、9月も終盤になると一日中日陰。

あと1ヶ月くらいでおしまいかな〜?

来年は東側の花壇に植えてみようか♪