2020年、今年も稲作のスタートです。
オリンピックは延期になりましたが、稲作に延期はありません。
昨年は特大台風に加え、台風に乗って中国あたりからやってきたウンカの被害で我が地域の稲は壊滅状態。
特にコシヒカリなど、長稈品種はとんでもなく甚大な被害に見舞われました。
僕の田んぼのササシグレも疎植が幸いしてか、完全倒伏した稲は少なかったですが、収穫量は例年の1/3でした。
倒伏を全くしなかったつや姫は開花とともに台風が来たので受粉できず、収穫量はごくわずか。
人間自然には勝てません。
今年になってまだ台風は発生していないのですが、やな予感がします。
周囲の農家さんは例年よりも早く田植えをするそうです。
しかし、田植えをはやめようがおくらせようが、台風の被害に合うか合わないかは運次第。
それよりも、しっかりした株に育てようと思います。
▼まずは種籾の準備。
僕はまず最初の稲作ではササニシキを育てました。
美味しいお米でしたが、ササシグレはさらに美味しいとの評判なので育てることに。
もうかれこれ7年前から育てています。
しかし、病気に弱くて倒れやすいので育てるのも一苦労。
なので、無肥料栽培で育てています。
▼宮城県は石巻の米の太田屋さんから3年に1度送られてくる種籾。
ササシグレ普及会に入らなければ育てられないこの自然栽培の種籾。
抜かりなく大切に育てなければ。
▼そしてこれはつや姫。
特別栽培枠で栽培許可を取って栽培していますが、化学肥料も有機肥料も使わない自然栽培です。
無肥料栽培で育てるには、基本は多収品種でなければそこそこの収穫量は見込めないのですが、
昨年の台風被害は過去最低の収穫量でした。
▼この種籾を消毒するとします。
60度になるように熱湯を足して調整。
これがなかなか難しい。
▼60度ちょっと超えましたが、これで大丈夫。
さて、種籾を浸しますか!
▼種籾をお湯に浸すと温度は急に下がりますので追加のお湯も用意。
以前は丸いプラスチックの樽でやってましたけど、今はクーラーボックス。
蓋が真空なので温度の下がりも少し改善されました。
この後、浸種するのですが、エアーポンプで空気を送ります。
釣り道具大活躍。
▼今年も無事に新米を収穫できますように。
もし、収穫の頃に食糧難にでもなっていたら、自分ちはもとより、身近な人や、お世話になっている人、
大切な友達のみんなにおすそ分け出来るように頑張って多収を目指さねば。
安全性はもちろん、収量を上げるためにはやっぱり草退治!
なにしろ肥料は使わないのですから。