今年も1年でもっともせわしない4月がやってきました。
それは稲作の準備が始まるからです。
これをサッサと済ませないと夏野菜の準備もできません。
今年はササシグレに加え、つや姫も自然栽培で育てます。
有機認証の機関には特別栽培という形で申請して許可がおりましたが、自然栽培です。
それに加えてキヌヒカリも減農薬で育てます。
昨年までは5月中旬〜6月初旬に田植えをしていましたけど、
台風による被害で昨年は散々だったので早く植えて台風が来る前に稲刈りを済ませたいと思います。
▼種籾は色の違うネットに入れて品種を間違わないようにしてから作業開始。
緑はササシグレ。
青はキヌヒカリ。
黄色はつや姫。
▼種籾の温湯消毒は60度のお湯に10分浸けるとします。
巨大な容器なら温度の低下もそんなにありませんが、
クーラーボックスは保温性が高くても種籾を投入した時点で温度が下がります。
あらかじめ65度〜70度くらいのお湯を沸かしておいて温度が下がってきたら追加でお湯を注ぐことにしています。
▼60度のお湯と言っても結構熱いです。
これで病気の元になる菌をやっつけるそうなんですが病気が出ることもあります。
普通は薬剤を使って消毒したりするのですが、無農薬栽培では温湯消毒を行います。
温湯消毒の前に塩水選を済ませましたが、昨年の台風で穂発芽したササシグレは嵩的には1/3の量に減りました。
もう、台風被害はこりごりです。
秋の穏やかな太陽光でゆっくり天日干ししたらとても美味しいお米になるのですけど、秋晴れの続く年がなくなりました。
今から思えば2011年の栽培初年度だけでした。
というわけで、自分にとってできる限りの究極の味を追求するのはやめまして、及第点を取れる品質のお米を目指すとします。
しかし、安全性においてはとことん安全性を追求したいです。
なんといっても、1年を通して毎日食べるお米ですから。
▼浸漬開始です。
毎日水を替えながらブクブクで酸素を送って息苦しくならないように発芽スイッチが入るまで水に浸かっててもらいます。
▼こちらは今年からササシグレを育てる新しい圃場。
耕作放棄・・・というか、耕作しなくなってから三年たった圃場です。
三年間無農薬無肥料の圃場なので安全です。
しかも、三年前までは10年間畑だったそうですので、埋没しているであろう水田雑草種子も寿命で発芽しないと思います。
秋に播種した緑肥でアレロパシー効果のあるヘアリーベッチはワッサワサに育っています。
▼そろそろ蕾が出来始めています。
ヘアリーベッチはこちらの地域では5月の末には枯れてしまうので5月初旬の田植えなら緑肥として鋤き込めます。
ヘアリーベッチは緑肥作物であり、アレロパシー効果があるので他の草を抑えてくれます。
▼しかし、このギシギシには全く効果がありません。
ヘアリーベッチの抑草効果は約1ヶ月ほど。
その間に稲が勢いづいて大きくなってくれることを期待します。