無農薬栽培における「米ぬか抑草」の限界。 | 自然派で行こう♪

自然派で行こう♪

自然な農法での安全な米・野菜作りをしています。
釣りと料理と自家製素材を使った味噌作りもしています。

 

6月20日に田植えを終えた4枚目の田んぼです。

 

八反ズリで初期除草を済ませてから補植をしましたので、補植した苗の色はまだ薄いです。

 

こちらはノビエの多発田。

 

初期除草を終えたのでノビエ対策として米ぬか抑草をしてみようと思います。

 

水を張ったまま米ぬかを撒くと風に吹かれて米ぬかが片方に溜まってしまいます。

 

 

▼ということで水を一旦落としてから米ぬかを散布することに。

 

条間、株間共に八反ズリで除草したものの、やはり取りこぼしというか、手抜かりがあり、ポツポツ生えています。

 

 

▼早い目に2回目の除草をしないとですね。

 

今とるべきか?いや、今は1枚目の田んぼの草退治が先決。

 

 

▼自家製の自然栽培ササシグレの米ぬかです。

 

使用した農薬の種類とかにもよるのでしょうけど、残留農薬は米ぬかにたまりやすいと言われていますので、

 

自家製の米ぬかを使用します。

 

しかし、自家製の米ぬかってそんなに取れません。

 

反収5俵だとして1反で300kgの玄米。

 

精白歩合にもよりますがそのうち1割程度が米ぬかです。

 

なので30kgの米ぬかしか取れません。

 

 

▼米ぬか抑草では米ぬかの散布量によって効果がちがうようで、この表では反当150kgの米ぬかが必要。

結局は米ぬかや米ぬかペレットを購入しないとダメだってことになります。

 

しかしそれでは本末転倒で、無農薬栽培とは言えなくなると思うのです。

 

 

▼なので気休め程度にしかなりませんが自家製の米ぬかを使用します。

 

10kgあるかないかの量です。

 

 

▼以前、米ぬか抑草を試したことがあります。

 

その時は5畝の面積にたしか20kgくらいの米ぬかを使用しました。

 

絶対的に米ぬかの量は少ないのですが、風で流され風下に米ぬかがたまり、そこで沈殿しました。

 

稲刈り寸前の田んぼを見ると草が本当に生えていません。

 

 

▼しかし、風上側の米ぬかがたまらなかった場所はこの通り。

 

いろんな雑草が生えています。

 

この田んぼは以前は30年間は畑にしてて、当時は田んぼに戻して3年目でした。

 

なのでホタルイとかコナギはないので深水管理してこの状態。

 

米ぬかを必要量確保できればいいのですが、それはまず無理。

 

基本は玄米販売なので自家消費用のお米の米ぬか分しかありません。

 

なので収穫量がそんなに上がらない自然栽培での米ぬか抑草で効果を確実に上げるのは難しいと思います。

雑草の種類や密度にもよるでしょうけど、除草道具や除草機械や深水管理などを併用しないとダメだと思います。

 

 

 

 

 

 

危険ですがもっとも効果的に除草するのはジャンボタニシによる除草かもしれません。

 

 

▼圃場の高低差をなくしてちゃんと浅水に管理すればこんなにキレイ!

 

畦塗りして深くなった畦際には稲は植えずに刈り取った畦草を餌として放り込んでいました。

 

しかし、まかり間違えば稲をジャンボタニシに食われてしまいます。

田植え直後に大雨が降って深水になると稲が消えていた・・・なんてことにもなりません。