今年も水田雑草退治の火蓋が切って落とされました。
初期の除草作業を怠ると後で泣きを見るだけ。
稲は大きくなれず、雑草が稲刈りを阻みます。
無農薬稲作で草退治は必要不可欠です。
楽しよう、楽しよう、なんとかして楽に除草できないものか?と、思うのは人情ですが、考える前に動く事。
それが大事だと思います。
しかし、一番大事な時に腰を痛めたりして雑草に完敗する事もよくあります。
▼いそりんさんにいただいた腰痛克服ベルトを使わせていただきます。
これ、本当に優れたコルセットで、作業の際にこれを巻いておくとぎっくり腰になる事はなくなりました。
いそりん先生ありがとうございます。m(_ _)m
▼そして、稲にはモーツァルトを聴かせながら除草作用しますのでこれも必需品。
防水のスマホケースです。
音楽流しながら快適に除草作業できますし、水が澄んでいる時は水中撮影もできます。
▼除草を始めるとカブトエビがいるのに雑草がわんさか浮いてきました。
雑草の密度がかなり高くなってしまったようです。
今年はうかうかしていると大変な事になりそうです。
さて、強害水田雑草のコナギの特性ですが、
よく「コナギは代掻きによって発生する」とかって書かれている事があります。
もしそれが本当ならば不耕起栽培に切り替えるのも良いかもしれません。
以前通わせていただいていた梅の里自然農塾の不耕起水田は確かにコナギは全く生えておらずノビエだけが除草対象でした。
しかし、今まで仕入れた情報ってあてにならない情報とかに振り回されて1年棒に振った事も度々あります。
という事で、実験してみる事にしました。
▼昨年のパン箱で実験栽培していた土をそのまま使ってみる事にしました。
ちなみにこの品種は京都旭1号です。
今の段階では肥料も何も与えていません。
植えつけてから1週間ほど経っています。
▼さて・・・コナギは生えてきているでしょうか?
土の中には稲わらは入れていません。
コナギは酸欠状態でよく発生するとも言われます。
土の中の稲わらが腐ったり分解したりする際にガスが発生するようですが、それが原因でコナギが発生するとも聞きます。
しかし・・・
▼わんさか生えています。
ちなみに昨年はきっちり除草してコナギはキレイに取り除いておきました。
それでも生えるんですね・・・。
冬期湛水していれば結果は少し変わってきたのでしょうか?
あと、こんな事を書かれたPDFファイルを見つけました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/weed1962/47/Supplement/47_Supplement_230/_pdf
ここには稲わらを鋤き込まずに細かく刻んで田んぼにばらまいておくと代掻きしてもコナギは生えないとか?
でも、そんな事はないと思うんですよね。
私が耕作している山田ではバインダーで刈り取って平野部の田んぼで稲架掛け天日干しして、稲わらは山田には戻しません。
冬期湛水もしましたけど、それでも毎年コナギのオンパレードです。
不耕起栽培して、コナギがもし生えたら土が固い分、そして前年の稲株が残っているという事もあり、
コナギ退治はとても困難になると感じます。
「そこに種がある限りコナギは発芽する」と考えるほうがいいのかもしれません。