今年も稲作準備スタートしました。
平野部の田んぼはなんの問題もなくトラクターに乗っているだけです。
しかし、山田の準備はかなり手間取ります。
田んぼと田んぼの境の畔だけでなく、山の法面も草刈りしないといけませんし、
崩れた石垣などを修理しないといけない事もあります。
崖崩れもありますし、イノシシに壊される事もあります。
この田んぼは今年で5年目です。
5年間無肥料無農薬です。隣の梅畑は長年耕作放棄していますが、今年は何やら草刈りしてくれています。
鹿の被害が多すぎて栽培を断念したようですが、全然草刈りしてくれなくて困っていました。
これで梅畑が獣の隠れ家にならなくて済むかも?
▼さっそくイノシシが田んぼを掘り返してくれています。
獣害と日照の問題もあり、山田6枚のうち5枚は3年間作付していないのでミミズが爆増したのでしょう。
今年は作付しないにしてもちゃんと湛水しておくとします。
▼問題は水・・・
雨が全然降らないので田んぼに引き込む御神水の滝も枯れそうになっています。
田植えまでおよそ1ヶ月。
どうなる事やら・・・
という事で、苗作りの開始です。
まずは塩水選をします。
▼これはヤシロモチというモチ米です。
有機JASのモチ米で、お世話になっている「とっさん0456」さんのお口利きでお届けいただきました。
とっても貴重なすごく美味しい品種で、とても安全な種子です。
塩水選は塩水に種もみを入れ、沈んだ比重の重い種を選ぶ事です。
もち米はうるち米よりも薄めの塩水に浮かべます。
▼塩水選用のこういう道具を使って塩分濃度を適切にして測ります。
使用する塩は手前味噌の重石にしていた粗塩です。
うっかり味噌たまりが入ってしまって色がなんとなく味噌汁色・・・
▼1kgの種もみのほとんどが浮きました。
これを救って取り除きます。
▼沈まずに水の中を漂っている種もみも取り除きます。
どれだけ残るか不安になってきました。
▼最終的にこれだけ残りました。
目方にして200gです。
1畝半の作付&尺角植えなのでこれだけあれば十分でしょう。
▼真水で洗ってきっちり乾かすとします。
初めてのもち米栽培なのでとてもワクワクします。
ご予約いただいている方に無事にお届けできますように。
▼うるち米のササシグレの塩水選もしました。
こちらは3.7kgありました。
1反半の作付ですのでこちらもなんとか確保できました。
この後は温湯消毒をして浸漬〜催芽〜育苗です。