今年は「きぬむすめ」という水稲品種も育てています。
ササシグレは自然栽培で育て、きぬむすめは肥料を使って除草剤を使って育てています。
田植え前の元肥は入れずに田植え20日後に過リン酸石灰を反当20kg施肥。
出穂およそ45日〜50日前に当たる6月16日に硫安(窒素量で反当3kg)を施肥。
7月5日に苦土石灰を反当13kg施肥しました。
肥料を入れずに田植えして生育中の稲に窒素肥料を与えると生育がよくなるだけでなく、
葉が柔らかくなるのでしょうか?冒頭の写真のように葉が垂れ下がり始めました。
▼しかし、いまではシャキンとした剣のような葉になりました。
葉が柔らかいとバッタやイナゴなどの害虫がつきやすいような気がしていましたので、
固くなってくれて一安心。
▼株もしっかり分蘖し、気持ちがいいくらいガッチリしています。
きぬむすめは2枚の田んぼで栽培しています。
この田んぼでは株間30cm(1株1〜3本植え)の疎植栽培をしています。
植え付け当初は隣の田んぼの爺さんから「そんなので反当何俵の米がとれるんだ?」
と、小馬鹿にされていましたが、今では何も言われません。
現時点での茎数が多いだけでなく、茎1本1本がとても太く力強いからです。
この水田はノビエが爆発的に発生する水田なので、初期除草剤を使用していますが、もうそろそろ生えてきそうです。
もともと水はけの良い砂壌土なので中干しをせずに出穂後に少しずつ圃場を固めて行こうと思います。
もしもノビエが発生しても稲穂の上にノビエが飛び出さないようにしたいものです。
▼梅雨とは思えないくらいの晴れ間が続く今日この頃。
疎植栽培の水田とは別の密植栽培をしている水田はそろそろ中干しをしないといけません。
密植ですが疎植栽培のきぬむすめと同じく「への字栽培」です。
一般的にへの字の稲作では地面にひび割れが起きるほどの中干しはしないのですが、
この田んぼ水路に囲まれて大雨が降るたびに水路から水が流れ込みます。
それに併せて昨年秋のように稲刈り時期に大雨続きだと作業がしづらくて仕方ありません。
なので、茎数も確保できたので固めに中干しするとします。
▼密植でもへの字肥効を効かせるととても太い茎になりました。
穂肥はへの字栽培に倣って施肥しないことにします。
農薬は散布しませんから害虫被害をできるだけ抑えて見ためにキレイなお米にしたいですから。
さて、今年のきぬむすめは10俵(300kg)をJAに供出します。
今のこの栽培方法でどれだけのお米が採れるのかわからないので個人予約をとるのは目処が立ちませんから。
来年からは予約受付して販売していきたいと思います。
ごく少ない肥料での栽培ですが、予測では反当で7〜8俵は採れそうな感じがします。