
ついに稲作の「実質上の結果」と言える緊張の一瞬がやってきました。
いくら量が採れたって、いくら美しいお米が出来たって、食べてマズけりゃお話になりません。
栽培初年度は初めての稲作ということもあり、親バカ?的な感じで自画自賛。
栽培2年目には何か違う!ということに気がつき始め、栽培3年目で草に完敗。
4年目には圃場と水と肥料などで味が良くなると確信しつつも獣に完敗。
そして今年は栽培5年目です。
5年経って何の進歩もなければ悲しいものがあります。
今まで育ててきたのはササニシキとササシグレ。
自分で育てることに意味のある品種を選んで育ています。
両品種に共通して言えるのはアミロースが高めであっさりしているお米だということ。
アトピーの人や米アレルギーの人でも食べられるというもっぱらの噂ですが、
私はそのどちらの症状でもないので実際には分かりません。
でも、そんな希望がなくては私はまず稲作に燃える事が出来ません。
5年間で苦労し続けてきたのが草退治です。
畑の草退治とは明らかに本質が違います。
言ってみれば一夏の日曜休日をほぼ捨てる覚悟なくしてまともな収穫は得られません。
▼そんな苦労の結晶の一膳です。

まずかったらご予約いただいている方々に申し訳が立ちませんし、
ご紹介してくださった方のお顔も潰します。
まずは藻塩で・・・
そのままでもいいんですが、いきなり藻塩でいただきます。
▼そして沢庵と一緒に。

この沢庵はご近所の農家さんが昨年の秋につけた古漬けです。
酸っぱくってめっちゃ美味しい!
▼最後に自家製ナスを具にした自家製の本醸造味噌汁を飲み干しました。

発芽玄米麹もそれに使われる玄米も大豆も自家製。
何もかも自家製。
しかも無肥料無農薬の自然栽培。
まだまだ味に深みは出ていませんけどね。^^;
両手をあわせてごちそうさまでした。m(_ _)m
皆さんはご飯を食べて涙を流した事はありますか?
私はあります。
最初に炊き立てご飯で涙を流したのは19歳の時。
あまりにもマズすぎる学生寮の食事に辟易して、自宅から梅干し。後輩のご両親から新米を送ってもらい、
学生寮の廊下にて同じ階に住むみんなで夜中に炊いて食べました。
それはもう!!!うまくてうまくてボロボロ涙が出ました。
泣いているのは私だけではありませんでしたよ。
で、今回も涙を流すというよりも涙目になってしまいました。
それはなぜなら過去一番に美味しいと思える出来栄えだったからです。
苗作り~手植え~草退治~稲架掛け~水管理・・・
すべての努力が実ったという気持ちでいっぱいです。^^頑張ってよかったです。
嬉しい!!!!!!!!!めちゃくちゃ嬉しい!!!!!!!!!
問題は玄米で食べた時にはどうなんだろう?
私は玄米食はしませんので。玄米とはどんな味・食感が美味しいと言えるものなのか・・・?
全くわからないのです。
