
一見順調に育っている無農薬栽培のササシグレです。
一見・・・というのは普通の視点で見た場合のこと。
視点を変えてみてみると・・・びっくり仰天。
▼草だらけです。

「八反取り」なる除草器具でコナギは退治しましたが、
稲株にへばりつくように生えるタマガヤツリは除草器具では退治できません。
▼株の間にもわんさか生えている部分があります。

きっちり取ったつもりなんですけどね~~。^^;
幸い、この草はコナギのように吸肥力は強くなく、稲の生育もさほど妨げられることもありません。
しかし、折角30cmという広い株間で植えても草丈のあるこの草が生えているとその意味がありません。
通気性が悪くなり、病気に弱いササシグレは病気にかかりやすくなるかもしれません。
もうそろそろ除草器具は使っても意味のない大きさに育ちましたので、手で引っこ抜きます。
あ~、めんどい・・・
▼引っこ抜いて敷き藁のように寝かせて起きました。

この雑草はしぶといコナギのように復活するとは思えませんし・・・
でも、地温が上がりにくくなるかも?
とは言っても、かなり生えているので田んぼから持ち出すのも一苦労です。
▼ん!?よく見ると・・・

葉っぱが枯れています。
▼病気ですね・・・完全に。

という事で抜き取っておきました。
田んぼに立って周囲を見渡しただけでもこのような病状の稲を3株発見。
まいりましたね・・・
病株は全てが育苗箱で育てた苗です。
今のところですが、苗代の苗はまったく病気にかかっていません。
無農薬栽培って、労力が必要なだけでなく、品種や状況によってはその労力も無駄になる可能性が高いです。
プロの農家さんが無農薬で栽培するということは本当に一か八かの賭けの部分があると思います。
でも、この世の中にはそんな人が結構いるんですから凄いです。
と、思うだけで素人の自分が置かれている立場なんてどうって事はないのだと言い聞かせます。
とにかく、これ以上病気が蔓延しないことを祈るだけです。
病気の名前は稲縞葉枯れ病でしょうか?
▼以前見かけたこの株の症状・・・

これが進行すると先ほどのような赤く枯れた株になるのでしょうか・・・
これを抜き取った時には病状のある稲ってこの株しかなかったのですが・・・
もしかして、これからますます増えるのでしょうかね~。^^;
原因は害虫ウンカが媒介するウイルスだそうですが・・・
稲もパソコンのようにウイルスバスター等でチョチョイと駆除できればいいんですけどね・・・。
ここまで良い感じで育っているこの1枚。
なんとか無事に収穫できますように。m(_ _)m
それにしても、苗代での育苗は手入れも田植え準備も育苗箱での育苗に比べて手間が半端ない反面、
やっぱり健康な稲に育ちやすいって事なのでしょうか?
病気に弱いササシグレはそれがはっきり出てくる気がします。
楽あれば苦あり、苦あれば楽あり・・・そんな諺がふっと頭に浮かびました。