
一昨年、この冷涼な空気と澄んだ水が気に入って山田を借りました。
月波不動尊のご神水が落ちる滝壺のすぐ下に山田はあり、
その水を田んぼに引き込めるのも借りる事を決意した要因。
飲める水で稲作が出来る。なんとすばらしい事でしょうか♪
▼滝壺のすぐ下にある堰堤に堰を入れると田んぼに水が流れ込みます。

棚田と違って、年中水に困る事はまずありません。
真冬でも田んぼになみなみと水を張る事が出来ます。
先日、田んぼの落水口に手を加えてからというもの、いい感じで水がたまり、水温も高くなりました。
それから数日後・・・
▼え!?まさか・・・

稲も元気よくなりましたが、それ以上に雑草も超元気。
やはり5月の生育と6月の生育では植物の生育速度が全く違います。
▼それと鹿に食べられ始めました。

でも、もうビビりません。
こんなの可愛いものです。
それに今の時期に葉っぱをかじられると生育がよくなるような気がしてなりません。
▼これは2回もかじられています。

そろそろ対策しなければ・・・
ブロ友のあぐりさんの情報ではピンクの識別テープが鹿除けに効果があるとか?
それを使ってみようと思います。
いつまでも効果があるのか?一時的な効果なのかはわかりません。
ネットで対策しても飛び越えられれば同じです。
ならばネットの上にピンクの識別テープを張ってみようと思います。
昨年なら狼狽えていましたが、もうなれっこです。
こんな事で狼狽えていては山の中で作物なんか作れません。
▼鹿だけでなくカルガモの被害も凄まじいものです。

カルガモの着水はド派手に行われます。
発つ鳥あとを濁さず・・・
と、言われますが、着水時はまるで故障した飛行機が水面に不時着するかのように乱雑です。
元々、欠株が多かったのですけど、カルガモたちに抜かれてしまって大変です。
昨年は山田7枚の内6枚を耕作していましたので被害は分散されましたが今年はこの1枚だけ。
なので被害が甚大です。
今の時期に限って言えば鹿の被害なんて可愛いものです。^^;
▼さて、まずはコナギを退治します。

使う除草器具は「八反取り」
八反取りにもいくつかのタイプがありますが、これは切り刻むタイプ。
小さな草なら根っこごと浮かせてしまえるのですが、大きくなったら切り刻んでその後で根を浮かせます。
そのためにはゴシゴシと田んぼを擦って草の根の感触がなくなるまで擦り続けなければなりません。
1回~2回擦っただけでは葉っぱがちぎれるだけで数日後には復活してしまいます。
▼3時間で7畝の面積を除草できました。

株元には多少の取り残りがあると思いますが、かなりのスピードで除草できます。
田車に比べて抵抗が少ないので疲れも少ないのがメリットかもです。
数日後に田車をかけて株周りのコナギを手で除草しようと思います。
それにしても、水と空気が美しい環境での稲作に憧れて山田を借りたら獣銀座。
さらに美しい環境で尚かつ電気柵をすでに設置されている棚田を借りたら今度は水問題。
どこかに獣がいなくて空気と水が美しくて水が豊富で見た目にも美しい田んぼはありませんかね~。
きっとそういう所って「桃源郷」と呼ばれているところなんでしょうね。
上を見ればキリがないけど、下を見ていてもつまらないのでまずは前を向くしかありませんね。^^;