商品のどうでもいい付加価値 | 自然派で行こう♪

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自然な農法での安全な米・野菜作りをしています。
釣りと料理と自家製素材を使った味噌作りもしています。

昨日、テレビを見ていたら某和食飲食チェーン店がモ◯ドセレクション金賞受賞というCFが流れていました。
そのチェーン店は私の地域にもあるのですが、オープン当初に入店した時、ある種の衝撃を受け、それ以来、2度と足を運んでいません。
そこで受けたイメージは「食材に対する冒涜」「いかにも子供向け」という印象が強すぎたからです。
もっと美味しく調理・調味してあげないと、せっかくの海の生き物達の命が台無しです。
日本は島国であり、全国の多くの地域で新鮮な魚介が水揚げされます。
当然、私の地域住民の方々も同じく海の食材には舌が肥えています。
そんな海の幸に舌の肥えた日本人を相手にして商売し続けていられるということは、
やはり、消費者の「安ければ味はどうでもいい」という風習が時代背景を顕著にしているのだと感じます。そういう企業は景気回復すれば路線を変えないときっと倒産すると思います。

さて、その飲食店がモン◯セレクションで金賞を受賞したというCFは目を疑いました。
うわさの審査費用の15万円払えばほとんど金賞をもらえるのでしょうか?
調べてみたら、日本から出品した食品の8割が入賞しているのが実態。
あってもなくてもいいような「賞」に思えて仕方ありません。
もはや合格率が60%を切っている「原付免許」以下のレベルに思えてしまいます。
銀賞以下を受賞したって表記がある商品は、「この商品は優れている!」ではなく、「この商品はダメ!」的なレッテルを貼っていることになるのかもしれません。

そもそも、モン◯セレクションとは、ベルギーのブリュッセルに本部を置く国際的な品評機関で、世界各地にある優れた市販商品の品質向上を目的として、 1961年にベルギー王国経済省と欧州共同体が共同で創設したものらしいです。
「食のオリンピック」「食のノーベル賞」ともいわれて、
商品の品質に関するコンクールとして最も歴史のあるものだと言われているようです。
オリンピックは参加することに意義があるともいわれますが、この食のオリンピックの表彰台って、一体どれだけ大きな表彰台なんだろうか?

モ◯ドセレクションには最高金賞をはじめとして、合計4つの賞が存在し、その評価基準が、以下のとおり。

100点満点の90点以上で優秀品質最高金賞(グランドゴールドメダル)
80点以上で優秀品質金賞(ゴールドメダル)
70点以上で優秀品質銀賞(シルバーメダル)
60点以上で優秀品質銅賞(ブロンズメダル)


日本の8割の食品が80点以上を取っていることになります。

モ◯ドセレクション(最高金賞以外の)受賞の表記があると私には「普通では相当売れないんだな?」的イメージがつきまとうようになってしまいました。

やっぱり、世に埋もれる「実は素晴らしい商品」を世に知らしめようとすれば、やはりミシュラン並みの厳しさが必要だと思うのです。

子供の頃に美味しくって感動して食べた、同セレクション金賞受賞の某社の「バターココナツ」。
その頃(40年以上前)はモ◯ドセレクション受賞商品なんてほとんど聞かなかったんですけどね・・・

やっぱり、今やお金が欲しいだけの審査機関なのだろうか?


今回の某飲食チェーン店の金賞受賞で、値打ちがさらに下がった気がします。

このレベルではきっとす◯屋の◯丼ですら金賞受賞するに違いないと思います。

実際のところ、最高金賞以外は無意味だってことを消費者もそろそろ気づいているのかもしれないですね。


企業の戦略、商品の存在価値はさておき、審査機関のあり方に疑問を感じるという意味の記事でした。