
ハッピーヒルの田植えが完了しました。
ちょっとの面積なので時間もそんなに掛かりません。
腰痛も全く出ません。(多分。)
今年はコナギに泣かされまくっていますが、
来年少しでも草取りの苦労から開放されたいためにちょっと予行演習がてらの田植え方法を。
今までは、30cm間隔に付けられた目印の場所に苗を植えていました。
一度に二条植える訳ですが、赤い目印は二条でズレが出てしまいます。
そうすると田車が条間しか掛ける事が出来ません、
▼と言う事で、こんな植え付け方。

向かって上の田植え紐の目印だけを目安にして植えてみました。
向かって下の田植え紐の目印は無視します。
これで、株間も条間も田車がかけられます。
コナギ(に限らない事でしょうけど)は少し大きくなった時に条間に田車を掛けると、
根が刺激されて成長のスピードが急激に早くなります。
なので、掛けるなら条間だけでなく株間もかけないとかなり苦労します。
これで草取りの手間が半減すると思います。
▼今年も肥料も土壌改良剤も入れていません。

心配なのは稲藁を全て敷き藁として使ってしまったので、珪酸が確実に不足していると思います。
このままだと倒伏しやすいかも・・・珪酸入りのミネラルだけでも与えようかと思います。
TPP施行後は輸入米の価格が1俵(60kg)が2200円になると言います。
これは私の住む地域の慣行栽培米価格の1/10です。
アメリカの米が安全であり、問題の無い食味なら一般の人は国産米を買わなくなると思います。
ただでさえ、当地域では米作りは儲からないと言って田んぼを売却し宅地にする人が増えています。
いかに米離れが進む今の世の中とはいえ、基本的にお米は日本人の主食です。
もしも、何らかの理由でアメリカが食料危機に瀕した時、日本にお米は入ってくるのでしょうか?
もしも、遠い将来、アメリカからの輸入米に健康を害する様な問題が起こった時、
その時に国民に充分に行き渡る量の国産米は存在するのでしょうか?
それ以前に国民の胃袋を満たせるだけの圃場面積は日本に残っているのでしょうか?
考えるだけで悲しくなります。
今朝、近所の農家さんと話していたら「1俵2200円なんかでは割にあわない。」
「もう、米は作れないかも。」とか、おっしゃってました。
それは当然です。一反の田んぼで目いっぱいとれても20,000円前後にしかなりません。
そんなの肥料代とトラクターやコンバイン等の燃料代で飛んでしまいますから・・・。
大赤字どころの話ではありません。
そうなると、兼業農家さんは田んぼを宅地にするしか無くなります。
日本の田んぼや畑をなくさないために政府は何か考えているのかな?
さて、このハッピーヒルという稲の品種ですが、超多収品種だそうです。
肥料を使うと反当収量が1トンもとれると言います。
通常はよく採れても反当で600kg程です。
将来、少ない圃場でも、この品種が存続していくと食料危機を乗り越える事が出来るかもしれません。
「作る事に意味のある米」を栽培するのは本当に有意義ですし、頑張れます。
来年からはササシグレともち米とハッピーヒルを育てることに決定しました。
ハッピーヒルは晩生品種なので、早生が主流のこの界隈では交雑する心配はありません。
ただ、全てを無農薬で育てるのはかなり過酷です。
今の面積でさえ、もう限界を超えています。
これ以上作付け面積を増やすと、恐らく気が狂うか、体を壊すか、
草が生えまくって収穫量が皆無になるかも・・・
圃場を限定した減農薬栽培も視野にいれたい所ですが、その前に仲間を増やして無農薬を通すべきです。
さてと、畑の草刈りに行ってきます~♪