悩みに悩んでジャガイモの植え付け完了 | 自然派で行こう♪

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3月9日、ようやく春ジャガの植え付けを済ませました。

今年のジャガイモ栽培はいつになく悩みました。

なぜかというと少量ではありますが、近所の新しくできる産直に出荷する予定だからです。

いかにして収量を増やすか?いかにして肌のキレイな芋をつくるか?

いかにして型の揃った芋をつくるか・・・?

そして何よりも安全で美味しく無ければ意味がありません。

収量に関しては私が以前にジャガイモを栽培していた方法が一番収量が上がりました。

それは硫安を使う事です。

株間をちょっと広めに50cmとって、その間に硫安を一握り。

そして、種芋の斜め下に硫安を一握り。

黒マルチをして芽が出たら3本立てにする。

たったコレだけでビックリする程の収穫が上がりました。

しかも味は上々で、水っぽさもなくて味が濃い。

それ以降は無肥料栽培であったり、ボカシた菜種粕を使った有機栽培をしましたが、

無肥料栽培の時は収量が少なく、有機栽培は味が妙に薄い。(あくまでも私の畑の話です)

有機栽培が味が薄いというのはちょっと語弊がありますが、

硫安と同じ窒素量を菜種粕で与えた場合、

菜種粕の肥効が硫安に比べて長続きするのが原因なのか、

同じ時期に収穫した場合はジャガイモの熟度がイマイチなのがその原因だと感じています。

なので硫安でジャガイモ作り・・・も、考えましたが、今となってはちょっと抵抗がある。

じゃ、尿素はどうかと考えました。

尿素は化学肥料でありながら、無機化合物から出来た有機化合物。

硫安と同じ化学的な窒素肥料でもなんとなく有機肥料に近いかも?

しかし、尿素をジャガイモに使うとジャガイモが腐るそうで、

何故腐るのか?腐らない方法はないのか?

と、化学に疎い私なりに尿素について自分で色々調べたり、

ご迷惑とは知りながら、硫安や尿素について化学的に詳しそうな方にご相談させて頂きましたが、

やはりここは「自分がしたい栽培をしよう。」と言う事にしました。

私の産直出荷の目的は野菜作りでお小遣いを稼ぎたいのではなく、

やりたい野菜作りをする為の資金調達。

早い話が、損せず安全な野菜を作ってお世話になってる方や周囲の皆さんに食べてもらいたいのです。

儲けんが為に野菜作りの根本を曲げてしまっては意味ありませんからね。

と言う事で、準備開始。


▼先日頂いた久保田陽菜さんのデビューです。^^


固い畑なので正転で耕耘するとダッシュします。

なので、逆転で浅く耕す事数回。

二輪なので今までの一輪管理機と違ってラクチンです。


▼耕耘完了
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畝幅は1m50cmにしようと思います。


▼次の作業だけ人力
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トンボを使って軽く畝立て


▼コレで良いかな?
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コレは一輪管理機で土揚げする為の道作りです。

紐の上を管理機で走るわけには行きませんので。

グランドで使うライン引きがあればその中にカキガラ石灰を入れて線を引く方法も考えましたが、

ジャガイモ栽培ではわずかながらphの問題もあるし、何よりも高くつくのでヤメました。^^;


▼センターに紐を張って
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▼一輪管理機で紐が見えなくなるまで軽く畝立て
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今日は一輪管理機「モノ楽」のゴキゲンが良くて1発でエンジンがかかって良かったです。^^;


▼今回使う種芋
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品種はメークインです。

全部でたったの6kg。

畑が狭いので他の夏野菜の事を考えるとコレだけしか植え付けできません。


▼芽が出ています。
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植え付けは1個丸々植えるので小さな芽は今のうちに掻き取って置くとします。

マルチを破って芽出しして芽を掻き取るマルチ栽培では、

沢山の芽が出るとマルチが穴だらけになってしまいます。


▼キチンと揃えて種芋を置きました。
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種芋の置き方、置く向きはこだわりません。

テキトーです。

芽を下にしておいても芽は出ますからね。

ただその場合は芽掻きがちょっとめんどくさい。^^;


▼これだけ余りました。
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結局全部で50個の植え付けです。

出荷目的とは思えない程少ないですね。^^;


▼次は10cm強の位置まで目安紐を引き上げます。
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これは種芋にまんべんなく10cm強の覆土をする為です。

今までやろうと思ってやってなかった方法。

コレをしないと種芋に一体何センチ覆土したか解らなくなります。

収穫時に掘って見たら見当ハズレな覆土をしている事がありますので。


▼こんなもんかな?
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浅い部分は目安紐の高さを変えずに芋を土に押し込みました。

さて、問題の肥料です。

何を使おうか悩みましたが、窒素の多い手頃で身近な肥料としては菜種粕しかないかも・・・

でも、それを今から施肥するには遅すぎる。


▼かといって無肥料だと収量が少なく昨年の無肥料春ジャガはこんな感じ。
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自家用なら充分ですが、出荷するには1株あたりの収量が少なすぎ。

と言う事で、コレを使うことにしました。


▼昨年の1月中旬に仕込んだ堆肥
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近所の山で拾ったクヌギの落葉に籾殻、米ぬか、菜種粕、鶏糞、馬糞堆肥を入れています。

一年二ヶ月しか経っていないのでまだまだ未熟。→作った時

でも、最初の土着菌(圃場で腐熟した藁についていた菌)に加えて、

後でEM+トリコデルマ菌+タケミ菌と、微生物資材を追加して入れているので、

土に入れれば速やかに分解されると思います。

心配なのは混入した米ぬかの量です。

元々はトマト用に作った堆肥なのでジャガイモ栽培ではリン酸が多すぎるかも?


▼落葉のカタチが残ってます
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でも、触ると土のように粉々になります。

コレを一握りだけ種芋の間に置くとします。


▼置きました。
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コレをチャチャっとかき混ぜてから覆土します。

肥料成分はほんのわずかしかないと思いますが、

無肥料栽培よりは収穫量が上がるでしょう・・・か?^^;


▼目安紐が隠れるまでトンボで覆土して完成。
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いつもながらの三角畝ですが、あまりに急角度だと肌が汚くなる傾向にある気がします。

なので、今回はちょっと傾斜を緩くしました。

後はマルチを張るだけですが、土をもうちょっと乾かしたいのでマルチングは翌日に。



▼翌日(本日)外に出てみるとこんな曇り空・・・
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こんな天気じゃ乾かない・・・



▼と言う事でさっさとマルチを張りました。
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どうか!誰が見ても美しく、誰が食べても美味しい芋が出来ますように!(。-人-。)




奥田民生 「悩んで学んで」