
今年は無肥料栽培と通常の肥料を使ったイチゴ栽培をしています。
通常の肥料と言うのは培養土に米ぬかとようりんを少々くわえて栽培しています。
そして、カツオの有機液肥も2~3回あげました。
イチゴの品種は無肥料栽培・施肥栽培いずれも宝交早生。
昔ながらのイチゴで、露地栽培には一番適していると聞きます。
(他の品種はあまり育てた事がないので事実なのかどうかはよくわかりません。)
トップの写真はプランターで栽培しているイチゴです。
▼そしてこれが無肥料栽培の宝交早生。

大雨のあとなのでドロドロです。^^;
▼無肥料なのに結構大きなイチゴになりました。

ある人に戴いた、まだ流通していないシークレットなイチゴも育てています。
それはまだ本格的に育てている訳ではなく苗をとるために育てている状態です。
でも、ポツリポツリと収穫出来ているので、三種類まとめて味見してみる事にしました。
▼左がシークレットベリーで、真ん中が無肥料の宝交早生、右がプランターの宝交早生です。

見た目に大差ありません。
やはり素人が育てると何でも同じになってしまうのでしょうか?^^;
食べてみましたが、決定的に明らかな違いが感じられません・・・
無肥料栽培で育てると甘味が薄くてスッキリな味になると思っていたのですが、
まったくの予想外です。
そして自分の舌だけではどちらが糖度が高いかはっきりと解らないので、
糖度計を使って計ってみることにしました。
私は糖度計を持っていないので、友人のみかん農家のたっちゃんに計ってもらう事にしました。
先日からの大雨で味が薄くなっていると思うのですが、
どちらが甘いかという比較なので条件的には何も問題ありません。
▼間違わないように袋に分別して持ち込みました。

▼まだまだ食べ頃には少し早い気もします。

しかし、ヘタの状態を揃えないと条件が同じではないのでこれでOK。
さて、たっちゃん!計っておくれ! \(^o^)/
▼糖度計にこすりつけてジュースを搾ります。

しかしあまり搾れない・・・
▼今度は切りとって潰して計る事にしました。

さて、結果はどうでしょう!?
▼屈折式なので、写真に糖度を写せないのが残念・・・

さて、結果発表です。
無肥料栽培・施肥栽培いずれも、良く似た状態のイチゴを2つずつサンプルに使用しました。
施肥栽培(一般培養土・ようりん・米ぬか・カツオ有機液肥)
1個目:10.0度
2個目:8.2度
無肥料栽培(前年度エン麦にて肥料抜いての栽培)
1個目:10.2度
2個目:8.4度
以上の結果となりました。
しかし、糖度だけで味の善し悪しを計る事は軽率です。
糖度はあくまでも糖度です。
ここで、私の舌で感じたそれぞれの特徴を・・・・。
施肥栽培:甘さと酸味は無肥料と同じですが、コクともうひとつの味があります。
それら4つの要素からなっていると感じます。
そのもうひとつの味を雑味ととるか、深みととるか・・・そこは好みの問題でしょう。
無肥料:スッキリして甘い。しかし若干コクに乏しい気がします。それは悪い意味ではなく、
音楽に喩えれば、デュエットとカルテットの違いとでも言いましょうか、
単純明快で解り易い味です。
Gogi Grant 「On The Sunny Side Of The Street」
そういえば、プランター栽培と畑での栽培は日照時間が少々違います。
畑は一日中日が当たるのに対し、プランターは午後2時以降は日陰になります。
日が当たる場所にいるほうが甘さは上がるんでしょうね・・・。
しかし、結果的には無肥料でもそれなりに甘いイチゴが出来ると言う事が解って良かったと思います。