たとえば・・・
真鯛 → 見た目の美しさとメデタイから。
ブリ → 出世を願って
塩鰹 → 正月魚(しょうがつうお=しおがつお)にかけたもの
他にも色々あると思いますが、それぞれに由来がよく解ります。
ところが、我が故郷の祝い魚はちょっと意味不明なんです。
和歌山県田辺地方の祝い魚はコレです!!
▼イガミ(ブダイ)

イガミとは関東で舞鯛(ブダイ)と言います。
鯛という名前がついていますが鯛の仲間ではなくベラの仲間。
漢字で書くと舞鯛・武鯛・不鯛・醜鯛と当て字で書かれます。
物心ついたときから正月のお膳には、この魚の煮付けが尾頭付きで並んでいたのですが、
怖そうな顔と不細工な体型・・・一体どこが目出たいのか???^^;
おめでたい要素が全く見当たらないのです。
▼しかも、歯はこんな風に歯並び最低・・・

おめでたいどころか、
「正月早々イガミ合う」って言葉がふっと頭に浮かんで縁起良さげでないですし・・・(笑)
ちなみに・・・この魚ってお正月前はべらぼうに高価なんです。
この写真のイガミは43cmありますが、お店によっては4,000円以上の値段が付けられています。
そして正月が過ぎると値段がガクっと下がります。
とはいえ、味の方はかなり美味しくて人気の釣り対象魚でもあります。
旬は梅雨時期でメスのイガミは特に刺身にするととても甘くて絶品です。
でもやっぱり・・・おめでたそうでない。(´・ω・`)
全国にはもっともっと意外な正月魚が存在するんでしょうね~。