そんな時に役立つのは世の中に数ある自然農薬です。
ストチューとか、牛乳とか、タバコ、夜盗虫の抽出液、スギナ液など・・・。
で、自分で自然農薬を考案&実験してみる事にしました。
紀州と言えば梅作りが盛んで、特にみなべ地方は梅畑だらけです。
なかでも最近はうす塩味の梅干。はちみつが入ったまろやか梅が大人気です。
これらの梅干は塩辛い白干し梅を塩抜きして調味された物です。
白干梅とは、ご存知の様に梅を塩と一緒に漬け込んだ物です。
今回注目したのは、その時に梅干から出てくる水分【梅酢】です。
この梅酢は塩分が20%も含まれていて、利用法としてはもみ紫蘇を作ったり、
しめさばや鮎の背越しなどの料理に使われますが、
ココ数年とても興味深い利用法が話題になっています。
ニワトリに「塩分を抜いた梅酢」を飼料に混ぜて飼育すると
免疫力がアップして食味も増すと言うのです。
死亡率が極端に少なくなり、健康に育つのが原因と言われていますが、
味が良くなると言うのも興味深い話です。
現に鶏肉の品評会では宮崎地頭鶏を抑えてトップになったそうな・・・。
注目すべきは梅の殺菌力と免疫力アップ効果です。
私はあるルートを通じてこの塩分の無い梅酢を手に入れました。
それを使って実験結果をブログに乗せて行こう・・・と思いましたが、
ただ入手困難なコレを使って効果があっても参考にならないような気がするので
別の物を今回の「自家製自然農薬」にしたいと思います。
それは、梅エキスです。

梅エキスとは青梅の果肉を丸ごと絞った果汁を煮詰め、
ドロドロのエキスにした物です。
いわば、梅の成分が丸ごと入っている訳で、
塩分を抜いた梅酢よりも効果があると思います。
もちろん塩分は0%です。
この梅エキスを何倍かに薄めて葉面散布しようと言う訳です。
名付けて、梅エキス大作戦!
梅エキスにはクエン酸・リンゴ酸・コハク酸等の有機酸・鉄分・カリウム・ムメフラール等が含まれています。
ただ梅エキスは身体に入るとアルカリ性に変化しますが、そのままでは酸性なので
アルカリイオン水で薄める必要があると思います。
まず最初のクランケ野菜は
梅エキスの殺菌効果を見るべく、うどん粉病が出ているキュウリです。
梅雨明けが近づいた頃に実験開始です。