その墓地の近所には農業を営む、もうすぐ80になる叔父の家があります。
叔父の畑は急斜面を切り開いた段々畑ですが、山奥だけに猿やら猪やら鹿やらが
農作物を食い荒らしにくるようで・・・。
中でも、厄介なのは猿らしくて、
集団でやって来ては一夜にして7割の農作物を食い尽くすらしいのである。


柵と言うよりはほとんど小屋、いや、まるで動物園の檻の様です。
約7アールほどのサツマイモ畑と里芋畑に4月から来る日も来る日も柱を立て、トタンを張り、金網を張り巡らしてそろそろ完成に近いようです。
ハウス用のパイプ支柱のほか、ぶっとい孟宗竹(約8m)とか杉の木で骨組みは作られている。
80歳になる叔父が竹林に行き、切り出してかついで軽トラックで運んで来たのだそうだ。
自給の材料を入れなくとも、掛かった費用は13万円!
村からは補助が降りるのだが、それでも7万円の出費だそうです。

私のサツマイモ畑と言えば畝をちゃちゃっと造り、そこに苗を差し込み、後は収穫を待つだけ。
なんと、手間いらずで、ラクチンな芋作りなんだろうか・・・。^^;
自然態系の中に身を置き、その中で農業を生業としている山村の農家の苦労は計り知れないモノがある。
余談ですが・・・。
猿一匹捕まえると県か村から3万円の賞金(?)がおりるらしい。
毎月10匹捕まえれば、それだけでなんとか生活出来る具合だ。
叔父もそれを狙っているらしく、サツマイモをほぼ収穫し終えたら金網にトラップを作り猿が入れば出られなくなる様にするつもりだとか・・・。「そうじゃなければ、ココ迄手間掛けんよ。w」と言っていた。
叔父の悩み。そしてそれと隣り合わせの叔父の夢を垣間みた休日でした。