KIMONO キモノ 着物 -11ページ目

KIMONO キモノ 着物

着物が好きすぎて着付の仕事をしています(*^^*)
HP http://mochizuki-saori.com/
今、どんな着物が着たいのか…
着物を難しく考えないで着て欲しい…
日々考えてる事や 教えている事を書いていこうと思います。

着付に必要な小物類の中に 『だてじめ』(伊達〆、伊達締めetc) とありますが、紐よりも幅が広い紐状のものです。


絹又は化繊で作られており、中には ゴムがはいっているものもあったり、コーリンベルトの金具のようなものが ついているタイプもあります。『マジックベルト』とよばれるものも『だてじめ』の仲間です。


 

着付をしてもらう場合、大抵 2本必要と記載がある事が多いです。

用途は、長じゅばんの衿と、着物の衿を抑える用で 計2本です。

 

この『だてじめ』に さらに細い紐がついているものは 『だてまき』とよんでいます。


 この『だてじめ』『だてまき』は同じように使用します。

違いは『だてまき』のほうが 長さが長いものが多いので ふくよかな体系の方や花嫁さんの着付では こちらを使うことが多いです。

 

胸紐をせずに この『だてじめ』 だけで 着付をする方もいらっしゃいます。

 

 とはいえ、この『だてじめ』がなくても 着物は着れます。

着崩れないよう、綺麗に抑えておきたいという事から、『だてじめ』が着付け小物の中に記載される様になったと思ってます。

ご自分で着られる際は 使ってみたりみなかったりと、色々試してみるのも面白いです。


着付をお願いしている場合は、記載された本数を持っていく事をオススメします。


 

 

帯枕も形が違うものがあります。


 

お太鼓結びには 横に長い形のもの(お太鼓用枕)が よいです。

帯結びで『ふくら雀』、『たて矢』結び等を作る時は はまぐり型の枕がよかったりします。

帯とう(帯籐)は文庫という形を作るのに適しています。


時代劇や歌舞伎、時代物とよばれる着付では 金属部分が籐製のものをよく使用しています。




着付する人によっては お振袖に結ぶような華やかな結びえお帯でしたい時は はまぐり型の枕、

お太鼓結びの時は お太鼓用の枕と分けている方々もいらっしゃいます。


なんとなく帯の形から 枕も分けてみましたが、絶対これという決まりはありません。


お着付をしてもらう場合は 必要な枕は どちらなのか確認して もって行きましょう。

 

昔は きっと自分で枕を作っていた方もいらっしゃったと思うので、変わった形や自分が使いやすい大きさで 作った方もいらっしゃったと思います。

今も銀座結び、つのだし結び用の枕作っている方もいますよね。


自宅にあるものが どんな枕なのか確認してみてください(o^^o)


徹子の部屋を毎録画にしている私は、あの玉ねぎ頭も含めて 黒柳徹子さんファンなのです。

友人の結婚式の時に ヘアメイクさんに 玉ねぎ頭にしてもらった事があります。


紙が長くておおかったので、頭の上のお団子がちょっと大きいけど…


徹子の部屋風に写真撮ってもらいました🎶

徹子さんもよくアンティークな着物なので、着ていらっしゃる時は楽しく拝見しています。

ちなみにこの結婚式参列の時のお着物は、祖母の訪問着。
お着物が大好きだった祖母が大切にしていて、いろんな事を乗り越えて残っているお着物です。
本当は、おついのお襦袢があったそう。
それは、子供の頃の母達の何かに代わったそう。
時代を感じます。


これは祖母。白黒だけど、同じお着物です〜

この着物、大切に管理して残していかないと…(o^^o)




お正月の時期は、クリスマスとは一転して 和風ディスプレイや日本文化をうちだしたイベントが多数あります。

その上 寒さ対策の為に上からコートや羽織を着てお出かけの為、着付初心者の方のお出かけにはうってつけです。

帯を締める自信がなくても、上手に着れないと思ってもコートで隠す事ができます!!

足元の感じで着物を着てる事はアピールできます。


着物は自分で着て でかける事でわかる事が沢山あります。

紐の締め方の強弱や身体の使い方、着物の所作、何が良かったのか、大変だったのか、わからなかったのか、着てお出かけする事で初めて感じる疑問から 学ぶ事ができるのです。


私も着物を着てお出かけしはじめて、わからなかった事がわかりました

着付教室や着物の本だけでなく、ぜひ自分で感じて学んで、沢山着物をきて欲しいです(*^^*)


これは着物を着てお出かけし始めた頃の写真です。
羽織を着て帯を隠す…という…笑


どんな着物を着たらよいのかとよく聞かれますが、着物に置き換えてしまう事でわからなくなってしまう事が多いと思います。

お洋服だったら、どんな物を着ていこうと考えているのか、まずは そこに戻ってみると どうしたらよいのか、どうしたいのかがわかってくると思います(*^^*)


・キチンとしたスーツ又はジャケットを着て 挨拶に行くようなところには、訪問着、結婚してなかったら 振袖でも!(帯は袋帯)


・ジャケットまで着ないけど、お洒落したワンピースで 出かけたいなら 小紋(帯は袋帯だと少しフォーマル、普段着よりなら 名古屋帯、気楽な場所なら半巾帯でも)


・自分は お洒落して出かけるけど、ジーパンでもOKな場所なら 紬やウール、木綿(帯は袋帯だと少しフォーマル、普段着よりなら 名古屋帯、気楽な場所なら半巾帯)


着物を決めたら 帯を決めます。

帯は袋帯だとフォーマル、

普段着よりなら 名古屋帯、

気楽な場所なら半巾帯でも(*^^*)


でも、これが全てではないし、絶対ではない事を頭に入れておいてください。


着物は 着る物で この着物のルールができたのも 実はそんなに昔ではありません。

(明治、大正くらいからかと

着物を着なくなってきて、着付教室ができて、わかりやすいように教える為にできたルール、又は庶民もお出かけ用の着物を着れるようになったからではないかと思います。


昨今、着物警察と言われる方々がいらっしゃって、着物を着てる方を判定しては、色々言ったり、直したりしているようですが、着物を毎日着ていた時代を振り返って欲しいと思います。

洋服を自由に着ている現在、ドレスなのか キャミソールなのか シャツなのかジャケットなのか、とてもアバウトです。

着物しか着ていない時代も きっと同じだったのではないかと 思います。


何かを着て出かける時、どんな場所に行くのか、どんな人に会うのか、自分が自信を持てたり、しっくりくるもの、さらに 他人がかかわる場所へなら不快ではなく、素敵と思ってもらえる物が選択できるようになれたら いいなぁと思ってます。


自分の写真で種類分けしてみました…笑



明けましておめでとうございます!
2020年の始まりは 成田山新勝寺 でした。
なんだかとてもご利益がありそうです🎶



昨年も色々なお仕事を通して 素敵な出会いがありました。
お仕事は大変でも 一緒にお仕事させていただく方々が気持ちよいというだけで、大変なお仕事は 素敵なお仕事に変わります。
精神的に苦痛な事は、どんなに楽でも大変です。

人の関わりと出会いは とても大切だと感じました。
感謝、感謝です🎶

今年もどうぞよろしくお願い致します(*^^*)

着付師、着物スタイリスト
望月さおり


さようなら イノシシさん〜、また11年後