それから彼女は20歳になるまで耐えた
20歳になったら家を出る
その為にハードにバイトをこなしお金を貯めた
20歳になり彼女は家の保証人を捜し
家を出た
両親がいない時間を狙い
置き手紙をしたためた
『短い間お世話になりました
もうあなた達に約束を破られたく有りません
私はあなた達の人形では有りません
自分の足で自分の人生を生きてゆきます。』
彼女が家を出てから
両親は血眼になって彼女を捜した
けれど彼女は見つからない
彼女の家出の協力者は
彼女の中学時代からの話を知っている
ある者はリアルタイムで
ある者は高校卒業後に知った
皆、彼女の境遇に胸を痛め
彼女に協力を惜しまなかった
彼女の親から連絡があっても
「知らない」
を突き通した
彼女はそれまでのバイトを辞め
完全に両親の前から姿を消した
彼女が両親と再会を果たすのは2年後になる
2年後彼女は東京の会社に転職をする
その節目に両親に連絡をした
「2年間一人で頑張った
新しい夢を見つけたから今後も一人で暮らす
家を出たことは悪いと思っていない
実家にいたら自分のやりたいことも出来ずに泣いていた
親の言う通りに生きることが辛かった
だから謝る気はない
落ち着いたら連絡をする」
本当は連絡をすることも戸惑ったのだが
彼女のその頃の
精一杯だった