決して家が貧乏とかでもなく
友人が少ない訳でもない
仕事も家族もある
一般的と思われる人間
何が悲しいのか
その人間の内側にあるもの
愛が分からず
愛を知ろうとするあまり
心から他人に尽くし
利用され続ける様だった
それでもその人間は
他人に誠意を尽くす様努力をした
その人間は
自分をかわいそうと思うのが嫌なのか
負の感情を押し殺し生きていた
自分に生まれた感情を
自分自身が認めず
楽な道が有るにも関わらず
あえて苦しめる道を選ぶ
恐らく
自分が思う様に振る舞うと
色々な反発を買い
力や恐怖などで
言いなりにされてきたのだろう
自由に振る舞うことは
自分には許されないこととして
捉えている
自分の可能性に対し
全てを諦めることに
慣れてしまっている
そして
最後に映ったその人間の中身は
自らの魂の死を望み
ただ
息をするだけの
物体と化していた
世の中に対して卑屈になる訳でもなく
他人に対して恨みを被せる事も無く
純粋に無を求め
空を眺めていた