《WBCライトヘビー級シルバー王座決定戦》
開催日:11月29日(日本時間30日)
開催地/会場:英イングランド・バーミンガム/ナショナル・エキ
シビション・センター
WBC世界Lヘビー級9位・WBO12位
WBA13位・IBF14位・東京五輪Lヘビー級銀メダリスト
ベンジャミン・ウィテカー(28=O/gbr)
VS.
WBOインターナショナル同級王者
ベンジャミン・ガヴァジ(30=O/ger)
ウィテカー豪快KOでシルバー王座獲得!
〈試合経過〉
初回、お互いジャブの差し合いで始まるとウィテカーは円を描くよ
うに左に回り込む。1分半過ぎウィテカーが左ボディーから右フッ
クを叩き込むとガヴァジは早くもダウン。ガヴァジが立ち上がって
再開するとウィテカーの左アッパーでガヴァジは再び腰を落としか
け更に左ボディーから左フック、右フックでガヴァジは背中からマ
ットに頭を打ち付ける大の字失神ダウン。レフェリーはガヴァジの
危険な倒れ方にカウント途中で試合を止めた。
ーKO・1回2分15秒ー
ウィテカーが速攻の圧倒勝利でWBCライトヘビー級シルバー王座
を獲得した。シルバー王座は暫定王座と同等の挑戦資格があり交渉
が成立すれば直ぐにでも挑戦できる。しかし、現WBA正規&WB
C世界Lヘビー級王者のデビッド・ベナビデス(米国🇺🇸)がクルー
ザー級への転向を表明した為、王座返上後にWBAは暫定王者の昇
格かWBCは王座決定戦となるでしょう。何れにしてもウィテカー
のランキングはアップしてトップ戦線に加わることになる。いよい
よ来年度中に世界初挑戦なるか楽しみな選手です。
ガヴァジはジャブで試合組み立てする間もなく畳み掛けられシルバ
ー王座獲得ならず。序盤から回り込む相手に距離を掴めず一瞬の隙
を与えてしまった。ガヴァジは最初の右フックでのダウンが致命的
で立て直す余裕もなかった。これまでデビュー戦で唯一判定負けし
たが19連勝中だった。無念の屈辱的KO負けを喫したガヴァジは
立ち直れるか・・・
(PHOTOS BY MIRROR.CO.UK)
それではウィテカーが豪快に倒してWBCシルバー王座を獲得し
たシーンをどうぞ!(3分20秒)
【両選手の戦績】
★ベンジャミン・ウィテカー/11戦10勝(7KO)1分無敗
★ベンジャミン・ガヴァジ/21戦19勝(13KO)2敗
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《WBOインターN・フェザー級TM》
開催日:11月29日(日本時間30日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州テメキュラ/ペチャンガ・リ
ゾート&カジノ
WBOインターNフェザー級王者
イライジャ・ピアース(29=O/usa)
VS.
WBO世界同級14位
ロレンソ・パーラ2世(30=O/ven)
試合直前もパーラ2世の入国ビザ降りず急遽中止!
両国のフェザー級売出し中の試合はロレンソ・パーラ2世の米入
国への書類申請不備で入国出来ず試合は中止となった。
ロレンソ・パーラと名前を聞いて思い出す人もいるでしょうね。
そうですパーラは2003年12月6日、WBA世界フライ級王座
を獲得して5度防衛成功(3度は日本人選手)。一時は日本人キラ
ーとして有名でした。しかし、2007年3月19日、6度目防衛
戦で4度目の来日で坂田 健史選手(協栄)と対戦して3回TKO
負けで王座から陥落、その後は14連敗というベネズエラの不名誉
記録を残して寂しく引退。最近従弟のロレンソ・エンリケ・パーラ
が注目され始めるとロレンソ・パーラは「パーラ2世」として名前
を継がせたというものです。この対戦は注目されていただけに仕切
り直しての対戦はあるのでしょうか・・・
【両選手の戦績】
★イライジャ・ピアース/23戦21勝(17KO)2敗
★ロレンソ・パーラ2世/25戦23勝(17KO)1敗1分
ーTRIPLE WORLD TITLEMATCHー
《WBA世界バンタム級団体内王座統一戦》
ーUndercardー
《WBA・WBO世界Lフライ級王座統一戦》
《WBO世界フライ級タイトルマッチ》
開催日:12月17日(水曜日)
開催地/会場:東京都墨田区横網/両国国技館
ーMAIN EVENTー
《WBA世界バンタム級王座統一戦》
WBA世界バンタム級正規王者
堤 聖也(29=Sh/角海老)
VS.
WBA世界同級暫定王者・5階級制覇者
ノニト・ドネア(43=Sh/phi)
一回り以上の年齢差対決となる。
当初、堤選手はWBA正規王者のアントニオ・バルガス(米国🇺🇸)
との統一戦予定だったが、バルガス選手が家族の不幸で一時活動休
止した為、休養王者に認定され結果的に統一戦は消滅となった。
それに伴い休養王者だった堤選手が正規王者に復帰したことで急遽、
WBA世界同級暫定王者となったノニト・ドネア選手(比国🇵🇭)と
団体内統一戦として争うことになった。これはこれで間違いなく見
応えありでしょう。
両者ともにスイッチヒッター同士で技巧の探り合い(様子見)から
始まり先制して流れを掴んだ方が勝機を引き寄せるはず。
正規王者の堤が16戦目で大ベテラン(52戦目)をどう攻略する
のか注目したいところ。最近のドネアは43歳となって体力は衰え
たとはいえ右ストレートや左右フックの強打力はいまだに健在だ。
正規王者の堤は決して侮ってはいけないと言って置きましょう。
もし、ドネアが正規王者となれば現役最高齢王者のWBA世界ミド
ル級王者エリスランディ・ララ(キューバ🇨🇺)の42歳を抜いてド
ネアが最高齢王者となる。果たして堤選手は阻止できるか・・・
ドネアの直近戦は今年6月14日、アルゼンチンで行われたWB
A世界バンタム級暫定王座決定戦でWBA8位のアンドレス・カン
ポス(チリ🇨🇱)と戦いドネアが負傷判定ながら9回3ー0判定勝ち
で暫定王座を獲得したシーンをほんの少しどうぞ!(3分6秒)
【両選手の戦績】
★堤 聖也/15戦12勝(8KO)3分無敗
★ノニト・ドネア/51戦43勝(28KO)8敗
《WBA・WBO世界Lフライ級王座統一戦》
WBA世界Lフライ級王者
高見 亨介(23=O/帝拳)
VS.
WBO世界Lフライ級王者
レネ・サンティアゴ(33=O/pur)
高見選手は今年7月30日、世界初挑戦でWBA世界Lフライ級
王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国🇩🇴)に挑み10回TKO勝ち
で見事王座獲得に成功した。今回初防衛戦がいきなり統一戦となる。
一方、サンティアゴは今年3月13日、両国国技館でWBO世界L
フライ級王者岩田 翔吉(帝拳🇯🇵)に挑戦して12回3−0(8P・
6P・4P)の大差判定勝ちで暫定王座に続く正規王座を奪取した。
WBA王者の高見選手は左右どちらのフックも強烈でそれを活かし
た上下コンビネーションにも優れている。それに足捌きも速い。
サンティアゴは徹底してサークリング(左か右に回り込む)しなが
ら相手の打ち終わりを狙って右ストレート、フック、アッパーと攻
め立てる。岩田はこの戦法に的が絞れずスタミナを奪われ負けた。
果たして高見はサンティアゴの動きを止められるかがカギだ・・・
今年7月30日、高見選手がWBA王者エリック・ロサ(ドミニ
カ共和国🇩🇴)を10回TKO勝ちで王座奪取に成功したシーンをハ
イライトでどうぞ!(3分53秒)
【両選手の戦績】
★高見 亨介/10戦10勝(8KO)無敗
★レネ・サンティアゴ/18戦14勝(9KO)4敗
《WBO世界フライ級タイトルマッチ》
WBO世界フライ級王者
アンソニー・オラスクアガ(26=O/usa)
VS.
WBO世界同級4位
桑原 拓(30=O/大橋)
オラスクアガは6戦目の2023年4月8日、東京・有明アリー
ナで当時のWBA&WBC世界Lフライ級王者寺地 拳四朗(BM
B🇯🇵)に世界初挑戦したものの9回TKO負けで王座獲得ならず。
その後はフライ級へと転向した。8戦目の2024年7月20日、
両国国技館でWBO世界フライ級王座決定戦に恵まれWBO世界同
級2位の加納 陸(大成)と対戦して3回KO勝ちで王座獲得に成
功した。以降は元世界王者二人や地域王者を退け3度防衛に成功し
ている。すっかりお馴染みとなったオラスクアガは帝拳プロモーシ
ョン所属で今回6度目の日本リングとなる。
桑原 拓選手は2024年5月6日、東京ドームでWBA世界フラ
イ級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安🇯🇵)に世界初挑戦したが12
回0ー3(8P・6P×2者)の大差判定負けで王座獲得はならな
かった。その後は今年3月11日、再起戦でインドネシア同級2位
のハムソン・ラマンダウ(インドネシア🇮🇩)に5回KO勝ちして勢
い付けた。そして今回王者の当初対戦相手(飯村樹輝弥/角海老)
が怪我で出場できなくなった為、代役ながらWBO4位の桑原選手
にチャンスが巡ってきた。
王者のオラスクアガはここ5戦を全勝(4KO)と波に乗っている
ことから断然有利と予想されている。しかし、2度目となる世界挑
戦の桑原選手にも番狂わせを狙ってほしいものだ。
オラスクアガが今年9月11日3度目防衛戦でWBO1位のファ
ン・カルロス・カマチョJr(プエルトリコ🇵🇷)をわずか2回TKO
で退けたシーンをどうぞ!(3分1秒)
【両選手の戦績】
★アンソニー・オラスクアガ/11戦10勝(7KO)1敗
★桑原 拓/16戦14勝(9KO)2敗
《WBC世界バンタム級王座決定戦》
ーUndercardー
《IBF世界フェザー級挑戦者決定戦》
開催日:11月24日(月曜日)
開催地/会場:東京都江東区青海1丁目/TOYOTA・AREN
A・TOKYO
WBC世界バンタム級1位
那須川 天心(27=S/帝拳)
VS.
WBC同級2位・元WBA世界同級王者
井上 拓真(29=O/大橋)
〈試合経過〉
初回〜4回、サウスポーの那須川が左ボディー、左ストレートと幸
先良いスタートを切ると井上も負けじと右ボディー、左フック、右
ストレートとお互い引かない展開となった。
公開採点は(38ー38×3者)とドローの展開。
5回〜8回、井上がプレッシャーをかけ右ストレート、左アッパー
と攻めると那須川は左ストレート、左ボディーと打ち込んだ。
公開採点は(76ー76ドロー/77ー75&78ー74井上)の
2ー0で井上がリードした。
その後は相変わらず井上が前に出て左ジャブから右フック、那須川
も右ジャブから接近してボディーを打ち込んだ。
終盤戦は井上が右アッパー連打からボディーと打ち込んでリードを
広げたように映った。最終回もお互い引かない展開の中、ゴング。
〈12回採点結果〉
116ー112(井上)
116ー112(井上)
117ー111(井上)
井上が3ー0判定勝ちでWBC世界バンタム級王座獲得成功。
昨年10月13日、WBA世界同級王座を堤 聖也(角海老宝石🇯🇵)
に奪われ団体は変わったが1年1カ月ぶり王者に返り咲いた。
今後の防衛戦が楽しみです。
那須川の8戦目での世界王座獲得はならず。
まあ、相手の元世界王者としての経験と技巧に差が出たと言ってい
いでしょう。那須川は再起戦でどう変身するか見ものです。
それでは井上選手が1年1カ月ぶり王者に返り咲いたシーンをハ
イライトでどうぞ!(9分5秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★那須川 天心/8戦7勝(2KO)1敗
★井上 拓真/23戦21勝(5KO)2敗
ーundercardー
《IBF世界フェザー級挑戦者決定戦》
IBF世界フェザー級3位
元WBA世界Sバンタム級暫定王者
ライース・アリーム(35=O/usa)
VS.
IBF世界同級5位
中野 幹士(30=S/帝拳)
〈12回採点結果〉
115ー112(アリーム)
116ー111(アリーム)
118ー109(アリーム)
アリームが3ー0判定勝ちでIBF世界フェザー級王座への挑戦権
を獲得した。アリームは来年2月21日に行なわれるIBF世界同
級王者アンジェロ・レオ(米国🇺🇸)VS.レラト・ドラミニ(南ア🇿🇦
)戦の勝者と対戦することになる。
期待の中野は10Rのダウンが響いて差をつけられ判定負け。
まあ、KO率93%の強打不発は痛かった。
再起に期待したい。
【両選手の戦績】
★ライース・アリーム/24戦23勝(12KO)1敗
★中野 幹士/15戦14勝(13KO)1敗
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《WBC世界Lヘビー級タイトルマッチ》
ーUndercardー
《WBO世界ウェルター級タイトルマッチ》
《3団体A・C・O世界Sフライ級王座統一戦》
《WBO世界ライト級王座決定戦》
開催日:11月22日(日本時間23日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/ANB・アリーナ
ーMaineventー
《WBC世界Lヘビー級タイトルマッチ》
WBA&WBC世界Lヘビー級統一王者
デビッド・ベナビデス(28=O/usa)
VS.
WBA世界同級3位・WBC5位
アンソニー・ヤード(34=O/gbr)
〈試合経過〉
前半戦をベナビデスがヤードをロープに追い込み左右連打を浴びせ
て好調をアピール。ヤードも自慢の右ストレートで応戦するものの
単発で効果はない。出入りが激しくなるとベナビデスはスイッチを
混ぜて撹乱、上下に強打を打ち込むなどリードを広げた。かなりパ
ンチを浴びたヤードは明らかにダメージを負った。
迎えた7回、開始早々ヤードにドクターチェック。続行が許される
とベナビデスがヤードをコーナーに追い込み右、左フックと浴びせ
るとヤードはダウン。カウント後にベナビデスが倒れたヤードに加
撃したとして減点1を科した。再開すると再びベナビデスがコーナ
ー前で上下連打から左フックを浴びせてヤードが上体を揺らしたと
ころでレフェリーが割って入り試合を止めた。
ーTKO・7回1分59秒ー
ベナビデスが実力通り無類の強打を発揮して王座を守った。
これでベナビデスはWBC世界Lヘビー級王座の2度目防衛ととも
にWBAレギュラー王座の初防衛に成功した。
試合後、まだ確定ではないものの来年5月ラスベガスで階級上のW
BAスーパー&WBO世界クルーザー級王者ヒルベルト・ラミレス
(メキシコ🇲🇽)と対戦することになりそうだと中継された実況で語
られた。ベナビデスもメキシコにルーツがありビッグマッチとして
盛り上がりそうです。正式決定が待たれます。
期待されたヤードは3度目の世界挑戦も王座に届かなかった。
世界初挑戦は2019年8月24日だった。当時WBO世界Lヘビ
ー級王者のセルゲイ・コバレフ(ロシア🇷🇺)に挑んで8回左フック
から右でコバレフをダウン寸前まで追い込んだものの倒し切れず、
その後はコバレフに巻き返され11回鋭い左ジャブを顎に受けダウ
ン、そのまま立ち上がれずストップ負けとなった。
2度目挑戦は2023年1月28日、3団体(WBC・IBF・WB
O)統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア🇷🇺)に挑戦。序盤
は互角に戦っていたものの徐々にベテルビエフの左右強打を浴び出
す。迎えた8回ベテルビエフの連打から右を浴びてヤードダウン。
立ち上がったが、ヤード陣営が棄権サイン出してストップ負け。
そして、今回もストップ負けとなった。ヤードは顎に脆さがありフ
ックやアッパーを被弾すると途端にペースが落ちてしまうのが弱点
だ。顎は鍛えようがなく被弾しないディフェンステクニックを磨く
しかないでしょう。
(PHOTOS BY FIGHTMAG.COM)
ベナビデスが実力通り強打で挑戦者ヤードを畳み掛けたシーンを
どうぞ!(3分44秒)
【両選手の戦績】
★デビッド・ベナビデス/31戦31勝(25KO)無敗
★アンソニー・ヤード/31戦27勝(24KO)4敗
ーundercardー
《WBO世界ウェルター級タイトルマッチ》
WBO世界ウェルター級王者
ブライアン・ノーマンJr(24=O/usa)
VS.
元WBC世界Sライト級王者
元4団体世界ライト級統一王者
デヴィン・ヘイニー(27=O/usa)
〈試合経過〉
初回、ノーマンJrが終盤鋭い左ジャブで様子見気味のヘイニーを後
退させる好調なスタートを切った。
2回、序盤ヘイニーの左フックでノーマンJrが脚元を揺らす。中盤
過ぎヘイニーの左フックから返しの右フックでノーマンJrは右膝を
着くダウン。カウント8で再開するとヘイニーの左右追撃にノーマ
ンJrはクリンチするなどして逃れた。
3回〜4回とお互いジャブで牽制して出方を窺う展開で互角。
5回、ヘイニーの左ジャブからワンツーがヒットして見栄えが良く
リードを広げたように映った。
6回〜7回とノーマンJrがボディー攻めで糸口を掴もうとしたが、
ヘイニーはワンツーをヒットさせ巻き返しを許さない。
後半戦に突入するとお互いクリンチが増えたものの唯一ヘイニーの
左ジャブから右ストレートがポイントアピールした。
終盤戦は打ってはクリンチとなり見せ場のない中ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
117ー110(ヘイニー)
116ー111(ヘイニー)
114ー113(ヘイニー)
ヘイニーが3ー0判定勝ちでWBO世界ウェルター級王座奪取に成
功した。これでヘイニーは3階級制覇達成となった。
試合後、1週間前クリス・ユーバンクJr(英国🇬🇧)と対戦して大差
判定勝ちしたばかりのコナー・ベン(英国🇬🇧)が観戦していたこと
が分かり、TV中継解説の話題は来年中にベンの挑戦を受けること
になるだろうと持ち切りだった。対戦決定となれば注目のカードと
なりそうです。
無敗王者のノーマンJrは3度目防衛に失敗、初黒星となった。
対戦前には強打を活かせば互角かそれ以上と予想されたが、2回の
ダウンで組み立てが上手くいかず強打も空転してズルズルといった
感じだった。無冠となったノーマンJrはまだ24歳と若くガードの
甘さを鍛錬して再起に成功すれば再びトップ戦線に絡むでしょう。
(PHOTOS BY FIGHTMAG.COM)
ヘイニーが王者ノーマンJrからダウンを奪い判定勝ちで3階級
制覇に成功したシーンをハイライトでどうぞ!(2分58秒)
【両選手の戦績】
★ブライアン・ノーマンJr/31戦28勝(22KO)1敗2NC
★デヴィン・ヘイニー/34戦33勝(15KO)1NC無敗
ーundercardー
《WBA・WBC・WBO世界SF級王座統一戦》
WBC&WBO世界Sフライ級統一王者
ジェシー・ロドリゲス(25=S/usa)
VS.
WBA世界Sフライ級王者
フェルナンド・マルティネス(34=O/arg)
〈試合経過〉
前半戦をサウスポー王者のロドリゲスがジャブから接近すると上下
に打ち分けスタート。マルティネスも左右フックで応戦するものの
空振りが多く突破できない。途中マルティネスは鼻から出血が始ま
り攻めに粗さ目立ち的が絞れない。ロドリゲスは軽快な足捌きで上
下に打ち込むなど益々波に乗りリードを広げる。
9回、ロドリゲスが攻勢を強めボディー攻めから連打でマルティネ
スはクリンチでピンチを凌いだ。
迎えた10回、マルティネスの放った右ストレートを躱して狙い澄
ましたロドリゲスの左ストレートが炸裂するとマルティネスは背中
からダウン。ダメージの深いマルティネスはそのまま10カウント
を聞いてしまった。
ーKO・10回1分25秒ー
2団体統一王者のロドリゲスが圧倒勝利。
これでWBC王座の3度目防衛、WBO王座の初防衛とともにWB
A王座も獲得して3団体王座統一に成功した。
早速今年12月27日に行なわれるIBF世界Sフライ級タイトル
マッチウィリバルド・ガルシア(メキシコ🇲🇽)VS.寺地 拳四朗(
BMB🇯🇵)戦の勝者と4団体統一戦を争うことになるでしょう。
マルティネスはWBA王座の2度目防衛失敗とともに王座統一なら
ず、初黒星となった。敗因は当て勘の悪さとロドリゲスのスピード
についていけなかったことでしょう。年齢的にはまだトップ戦線に
絡めるでしょうが、とにかく再起戦に勝利することが大事となる。
【両選手の戦績】
★ジェシー・ロドリゲス/23戦23勝(16KO)無敗
★フェルナンド・マルティネス/19戦18勝(9KO)1敗
ーundercardー
《WBO世界ライト級王座決定戦》
WBO世界ライト級1位
アブドゥラ・メイソン(21=S/usa)
VS.
WBO世界同級2位
サム・ノークス(28=O/gbr)
〈試合経過〉
前半戦はノークスの左ジャブから右ストレート、メイソンの右ジャ
ブから左ストレートと交錯してお互い譲らない展開は続いた。
しかし、中盤以降はサウスポーのメイソンがスピードで勝り9回左
ボディー、連打から左ストレートとノークスをダウン寸前に追い込
んだ場面で一歩リードしたように映った。
11回、お互いボディー攻めからメイソンが左ストレートならノー
クスも諦めずボディー攻めから右ストレートで粘りを見せた。
最終回、メイソンがボディーから左ストレートを浴びせるとノーク
スも怯まず打ち返す中、ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
117ー111(メイソン)
115ー113(メイソン)
115ー113(メイソン)
メイソンが3ー0判定勝ちでWBO世界ライト級王座の獲得に成功
した。現在全階級中において最年少王者の誕生です。
しかし、試合内容は見るからに大接戦だった。かなり注目されてい
るメイソンは鬼門の初防衛戦でどういう戦いを見せるのか気になる
ところです。
英国期待のノークスは王座獲得に失敗。
ノークスの右ストレートは武器でしょう。メイソンもかなり効いて
いたはず。なかなか好戦的で今後もいい位置で戦える選手と見る。
とりあえず再起に成功することに期待したい。
【両選手の戦績】
★アブドゥラ・メイソン/20戦20勝(17KO)無敗
★サム・ノークス/18戦17勝(15KO)1敗
《傷だらけの栄光》
ポール・ニューマン初主演作!
ボクシング映画は数あれど好みは十人十色でしょう。
この作品は実話を基に描かれています。物語は幾度となく傷害事件
や強盗事件を起した青年がついには刑務所送りとなり、そこで勧め
られたボクシングを習い始めたことを切っ掛けに、その後は悪事を
悔い改め更生して活躍していく姿を丹念に描いた作品です。
初主演となったポール・ニューマンはローマ時代のキリスト教徒を
扱った映画『銀の盃』に脇役で出演したあとの第2作目でした。
えっ!ポール・ニューマンって誰?という方もいるかもしれません
ね。当初この映画の主演は永遠の大スターとして日本に限らず世界
中で未だに人気のあるジェームス・ディーンが演じるはずでした。
しかし、ジェームス・ディーンが撮影直前に不慮の自動車事故で亡
くなったことから急遽、名匠ロバート・ワイズ監督の要望でディー
ンの親友でもあったポール・ニューマンが代役抜擢となります。
また、ポール・ニューマンと共演したピア・アンジェリはジェーム
ス・ディーンの私生活で実際の恋人だったとされる女優さんでもあ
りました。そして、まだ駆け出し俳優だったのちに数々の主演ヒッ
ト作で大スターとなったスティーブ・マックイーンも映画初出演と
なるチンピラ役で登場しています。
単なる娯楽映画としてではなく人生の苦悩や心理を内面から深く
追求して描き1940年代の時代背景も忠実に描かれ白黒作品とし
て一層画面を引き締めていてカメラワークも素晴らしいものです。
ロバート・ワイズ監督の演出と脚本家のアーネスト・リーマンによ
るヒューマンストーリーは絶賛され若きポール・ニューマンの演技
も相まって映画は米国に留まらず世界中で大ヒットとなりました。
また、それまでになかった新しい撮影技法を駆使して後の撮影技術
にも影響を与えたといいます。そして、第29回アカデミー賞(1
957年3月)では美術賞、撮影賞(白黒部門)の2部門を受賞。
製作されて70年近く経っていても色あせず現在観ても見応えがあ
ります。後に、数々製作されたスポーツ映画に多大な影響を与えた
秀作の一本と言える作品です。
『傷だらけの栄光』
【原題】SOMEBODY UP THERE LIKES ME
【配給】米国・MGM(1956年製作)
【上映時間】113分(白黒作品)
【公開】米国・1956年7月/日本・1956年12月
〈スタッフ〉
【監督/演出】ロバート・ワイズ
【制作】チャールズ・スクニー
【原作者】ロッキー・グラジアーノ(元ミドル級世界王者)
【原作補佐】ローランド・バーバー
【脚本】アーネスト・リーマン
【撮影】ジョセフ・ルッテンバーク
【音楽】ブロニスラウ・ケイパー
【挿入歌】ペリー・コモ
〈キャスト〉
★ポール・ニューマン(ボクサー/ロッキー・グラジアーノ役)
★ピア・アンジェリ(ロッキーの後の妻/ノーマ役)
★ハロルド・J・ストーン(ロッキーの父親/ニック役)
★アイリーン・ヘッカート(ロッキーの母親/アイーダ役)
★ドナ・ジョー・グリブル(ロッキーの妹/ヨランダ役)
★エヴェレット・スローン(ロッキーの後のマネージャー/アーヴィ
ング役)
★ロバート・ロッジア(刑務所囚人仲間/フランキー役)
★サル・ミネオ(ロッキーの友人/ロモロ役)
★スティーブ・マックイーン(ロッキーの友人/フィデル役)
元ミドル級世界王者ロッキー・グラジアーノがモデル!
主人公のモデルとなったのは実在したボクサーで1940年代か
ら1950年代にかけ活躍した元NBA(WBAの前身)世界ミド
ル級王者ロッキー・グラジアーノ(イタリア系米国人)でした。
引退後に現役時代の栄光とそれまでの挫折と苦悩を書き綴ってベス
トセラーとなった自叙伝の映画化です。(下欄の本)
グラジアーノは1946年9月27日〜1948年6月10日にか
けて当時NBA世界ミドル級のスター王者だったトニー・ゼール(
ポーランド系米国人)との3度(グラジアーノ1勝2敗)の対戦は
ミドル級におけるボクシング史に残る激闘を極めた戦いとして現在
でも語り継がれています。
〈実際映像/ミドル級伝説の決着戦〉
グラジアーノは当時ミドル級王者のトニー・ゼールと3度戦い2
度目でグラジアーノが6回TKO勝ちで王座を奪い1勝1敗となっ
た。3度目の決着戦はゼールが3回KO勝ちで王座を奪い返したミ
ドル級史上最も壮絶なラバーマッチとなった。(2分52秒)
〈ロッキー・グラジアーノ:Rocky Graziano〉
本名:トーマス・ロッコ・バルベラ(Thomas Rocco Barbella)
国籍:米国(イタリア系米国人)
誕生日:1919年1月1日
死没日:1990年5月22日(享年71歳)
出身地:米国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン
階級:ミドル級
通称:The Rock(岩石=石のように硬い拳を意味)
身長/リーチ:170cm/174cm
スタンス:オーソドックス
生涯戦績:83戦67勝(52KO)10敗6分
【獲得タイトル】
NBA(WBA前身)世界ミドル級王座(防衛0)
グラジアーノは防衛こそないが絶対王者だったトニー・ゼールとの
3度の戦いで1度は王座に就いて死闘を演じ当時のボクシング界を
大いに盛り上げた。
(グラジアーノ出版本)
映画は1956年7月に全米で一斉に封切られ日本でも同年12
月に公開となっています。
(当時の日本版ポスター)
【あらすじ】
トーマス・ロッコ・バルベラ(ポール・ニューマン)は米国ニュ
ーヨーク市ブルックリン区の貧民街に元二流ボクサーでイタリアか
らの移民者である父ニック(ハロルド・J・ストーン)と母アイー
ダ(アイリーン・ヘッカート)との間に誕生した。家族や友人から
は"ロッコ"と呼ばれて育っていく。
青年へと成長したロッコは酒浸りの父親ニックと諍(いさか)いの
絶えない毎日だったが、母のアイーダはロッコの味方になって優し
く見守るのだった。しかし、父との会話で反発するように学校(高
校時代)にも行かず幼友達のロモロ(サル・ミネオ)やフィデル(
スティーヴ・マックイーン)と窃盗や喧嘩に明け暮れどうにも手の
付けられない札付きの不良となっていた。ある日ポーランド移民地
域の不良連中との縄張り争いの喧嘩で重傷を負わせて逮捕されてし
まう。懲りずに何度も喧嘩や窃盗を繰り返していたロッコはついに
感化院送りとなった。感化院を出所して家に帰ると助けようとしな
かった父親に恨みを持ち益々反抗するように悪さを繰り返して再び
感化院へ逆戻りとなった。結局、裁判にかけられ遂には刑務所行き
を下されてしまう。母のアイーダはロッコが刑務所に収監されると
居ても立ってもいられず接見して改心するよう涙ながらに訴えるの
だった。ロッコは母の叫びにようやく自分の過ちに情けなさを感じ
始めて後悔するようになっていく。そして、刑務所で日々を送るな
か同じ年頃の囚人フランキー・ペッポ(ロバート・ロッジア)と話
し仲間になると腕力と体格のいいロッコにボクシングを勧めるとジ
ムまで紹介するのだった。しかし、刑務所内にあるクラブで練習を
始めたが、うだつの上がらない元ボクサーだった父親の酒浸りを見
て育ったロッコにボクシングはあまり夢中になれなかった。
その後、模範囚となって出所すると第二次世界大戦中で兵役が待っ
ていた。軍隊に招集され入隊すると集団生活を経験したことのない
ロッコは居辛さを感じ始める。入隊して間もなく軍隊生活での規律
や人間関係に馴染めないところに説教された上官を殴り飛ばして軍
隊を脱走してしまう。
脱走したものの行くあてのないロッコは思い出したようにボクシン
グで身を立てようと決心すると刑務所の囚人仲間だったペッポが教
えてくれたスティルマン・ジムを便っていくと「トーマス・グラジ
アーノ」という偽名で入門するのだった。
早速スパーリングに志願すると喧嘩で慣らした度胸と見様見まねで
刑務所内で身に付けたテクニックで相手を滅多打ちにして倒してし
まう。相手はなんとライト・ヘビー級の南米王者だった。それを傍
で見ていたトレーナーでジムマネージャーのアーヴィング・コーエ
ン(エベレット・スローン)は才能を見抜いてとりあえずエキシビ
ションマッチで様子を見ることになった。
そして、難なくプロライセンスを手にするとリングネームを石の拳
を意味した"ロッキー・グラジアーノ"と名乗ることを決める。
1942年3月31日、ニューヨークのブルックリン・アリーナで
ウェルター級の4回戦で見事に2回TKO勝ちデビューを飾ったの
だった。しかし、キャリアを重ねていたある日の試合会場で脱走兵
の追跡捜査をしていた軍警察に乗り込まれて逮捕されてしまう。
ボクシングで身を立てようとした矢先に再び塀の中での生活を余儀
なくされてしまった。軍刑務所に収監されると相変わらず血の気の
多いロッキーは些細なことで絡んでくる囚人との争いを繰り返した
が、それでも月日が経つと与えられた作業や規律に従うようになっ
ていく。ある日、理解ある指導官に出所してから真剣にプロボクサ
ーとして生きていくことを強く勧められると刑務所内にあるクラブ
での練習に励むようになっていくのだった。その後ロッキーは模範
囚として脱走の罪を減刑され兵役除隊も免除され出所となった。
心を入れ替え更生して実家に帰ってきたロッキーに母アイーダは快
く迎い入れて喜んだ。そして、再びプロボクサーとして生きていく
ことを決心したロッキーはかつてジムで面倒を見てくれたマネージ
ャーのアーヴィング・コーエンに頼み込んで本格的に練習を開始す
るのだった。リングに復帰して連勝していたが途中で敗れてスラン
プを経験するとこれから先の生活に不安を抱えて酒に溺れる日が続
いていた。そんなある日、妹のヨランダ(ドナ・ジョー・グリブル
)が友達である滅法美人のノーマ・アンガー(ピア・アンジェリ)
を家に招くと話しかけられたロッキーはあまりの美貌に話もままな
らず、返す言葉もなく素っ気ない態度をとってしまう。
しかし、その日一人で地下鉄に乗って帰ろうとするアンガーを心配
したヨランダが自宅まで送って行くようロッキーに促し送っていく
ことになった。ロッキーは今まで出会ったことのない清楚で知的美
人のアンガーに惹かれていくのだった・・・
ハリウッドに突如現れた絶世の美女ピア・アンジェリ!
ロッキーを献身的に支えるヒロイン役を熱演して一躍ハリウッド
の人気女優となったピア・アンジェリはイタリアの出身だった。
異国の地の1作で有名となったものの、その後は雑誌のゴシップ記
事に"恋多き女優"としてクローズアップされたことが影響してか
いい作品には恵まれず鳴かず飛ばずで波乱万丈な人生を送ることに
なってしまう。
母国の映画で活躍していたところをMGM映画の大物プロデューサ
ーがアンジェリの出演したイタリア映画『明日では遅すぎる』(1
950年作:監督レオニード・モギー)を鑑賞すると演技に絶賛し
て気に入りハリウッドに呼び寄せたのでした。イタリア映画では本
名であるアナ・マリア・ピアンジェリで出演していました。
また、アンジェリは双子姉妹の姉であり妹のマリサ・パヴァンもイ
タリア映画界で人気女優として活躍していた。
当時、アンジェリが米国に渡ってハリウッドでスクリーンデビュー
を果たすとグレース・ケリー(後のモナコ公妃)の再来とまで呼ば
れるほど美貌の持ち主で米国でもスターの仲間入りとなりました。
そして、米国デビューを前に紹介されたジェームズ・ディーンは出
会ったその場で一目惚れしたとも伝えられています。
しかし、ディーンとは宗教上の理由で両家の家族に反対され長続き
せず破局に終わってしまう。のちに米国の歌手兼俳優で当時スター
だったヴィック・ダモンと結婚するものの、こちらもうまくいかず
5年後に離婚。映画ではハリウッドの変わりゆく作風の変化に馴染
めなくなり一旦、女優業を休止してイタリアへ帰国する。
その後、イタリア映画で数多くの挿入曲を手掛けて有名作曲家だっ
たアルマンド・トロヴァヨーリと再婚して仕事では女優から離れて
夫の支えもあって歌手へと転身したのでした。しかし、ヒット曲に
恵まれず鳴かず飛ばずで低迷が続くなか2度目の離婚となった。
女優業に復帰してヨーロッパ映画に拠点を移したが、こちらもいい
作品に恵まれず不遇だったという。そして、久々にハリウッドから
声がかかりカムバックして数本の映画に出演したものの、本場ハリ
ウッドで再び脚光を浴びることはなかった。
そして、1971年9月10日に突然の訃報が報じられた。
アンジェリは不眠症に悩まされていたとされ睡眠薬の過剰摂取によ
り39歳という若さで急死したのでした。(自殺説もあり)
日本の著名な映画評論家の雑誌記事によれば「アンジェリは米国で
も演技力は高く評価されたが清楚なイメージから脱皮出来ず女優と
して行き詰まりもあったと伝え聞いた」とコメントしていた。
アンジェリ亡きあと公表された資料によると1972年世界中で大
ヒットしたフランシス・F・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』
にキャスティングされていたことが分かり、もし出演していれば役
柄はともかく熱演をみせ復活していたかもしれません。
ハリウッドに彗星の如く現れ突然去っていったピア・アンジェリは
遺された映像で蘇ります。
それでは「傷だらけの栄光」のメイキング動画をご覧ください!
(3分28秒)
《160ポンド契約12回戦2》
開催日:11月15日(日本時間16日)
開催地/会場:英イングランド・ロンドン/トッテナム・ホットス
パー・スタジアム
元WBA世界ミドル級暫定王者
現WBC世界ミドル級3位・WBA&IBF4位
クリス・ユーバンクJr(36=O/gbr)
VS.
WBC世界ウェルター級4位・WBA6位
コナー・ベン(29=O/gbr)
因縁再戦はベンが2度ダウン奪いリベンジ!
〈試合経過〉
序盤からベンが左ジャブからワンツーで攻める好調なスタートを切
った。ユーバンクJrも左ジャブで応戦して流れを掴もうとするもの
の明らかに前回のベンとは攻め方が違う。ベンは前回の強引で粗い
攻め方を改め修正してきたようだ。
3回〜4回とベンが先手で左右を打ち込み主導権を握った。
5回、ようやくユーバンクJrも前に出て左ジャブで突破口を探るも
のの決定打は出せない。接近しての打ち合いは続いた。
8回終了した時点でテレビ中継の採点は80ー72でベンのフルマ
ークリード。終盤戦に突入するとユーバンクJrは左ジャブから右で
挽回を図るものの徐々に手数を減らしていく。
最終回、ベンが残り50秒でワンツーを叩き込むとユーバンクJrは
腰砕けで背中からダウン。直ぐに立ち上がり再開すると再びベンの
左右連打にユーバンクJrはひざまづく2度目のダウン。ここも立ち
上がって再開したところで終了ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
119ー107(ベン)
116ー110(ベン)
118ー108(ベン)
コナー・ベンが3ー0大差判定勝ちでリベンジに成功した。
一人のジャッジが6ポイント差と接近した採点は疑問視された。
前回はベンが強引な攻めでミスも多く12回0ー3(112ー11
6×3者)の惜敗だった。今回はメリハリをつけた冷静な攻めで打
ち勝ち最後は2度ダウンを奪うなど完勝だった。これで1勝1敗と
なったが、ベンはインタビューで「これで最終章の完結だ。もう終
わった!」と言い放ち、次は階級をウェルター級に戻していよいよ
世界初挑戦に向かうようだ。
ユーバンクJr.は前回の攻撃力は消え失せ攻めに精彩がなく挽回す
ることなく返り討ち失敗となった。今後に厳しい黒星です。
試合後ユーバンクJr.はインタビューに「相手が強かった。今日は
ベンの日だ。次があるかどうかは分からない」と元気なく答えた。
この試合160ポンド契約とは言え前日計量と当日計量の2回行わ
れた。10ポンド以上のリバウンドは許されずオーバーなら中止と
する契約だった。ユーバンクJr.の当日計量は169、4ポンドでギ
リギリセーフだったが、体重維持には食事も水分も制限されかなり
厳しいものがあったはずだ。因みにベンは159、3ポンドと余裕
だった。今回ノンタイトル戦とはいえミドル級のランキングにも影
響するでしょう。現役続行となれば若手の踏み台にされかねない状
況となってしまった。
(PHOTOS BY BBC.COM)
それではダイレクトリマッチでコナー・ベンがユーバンクJr.か
ら2度ダウンを奪い大差判定でリベンジに成功したシーンをハイラ
イトでどうぞ!(4分3秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★クリス・ユーバンクJr/39戦35勝(25KO)4敗
★コナー・ベン/25戦24勝(14KO)1敗
《WBO世界フェザー級タイトルマッチ》
開催日:11月15日(日本時間16日)
開催地/会場:メキシコ・サン・ルイス・ポトシ州/アレーナ・ポ
トシ
WBO世界フェザー級王者
ラファエル・エスピノサ(31=O/mex)
VS.
WBO世界同級9位
アーノルド・ケガイ(33=O/ukr)
〈試合経過〉
序盤戦は大柄(185cm)なエスピノサが小柄(165cm)な
ケガイに左ジャブから接近して左右アッパー、ボディー打ちとペー
スを掴んだ。ケガイも時折りボディー打ちで応戦するものの深く踏
み込めず浅い攻めで突破口を掴めない。回を重ねるとケガイも右ス
トレート、左フックとヒットし始める。
4回、エスピノサの右アッパーでケガイは鼻から出血。
5回、エスピノサの左ジャブから左右アッパーでケガイの顔面は鼻
からの出血で真っ赤に染まる。それでもケガイは怯まない。
6回〜7回とエスピノサの左右アッパーを浴びて腰を落とし掛けな
がらもケガイは左フックを返す。しかし、ケガイは左目をカットし
てドクターチェック。続行が許され再開するとエスピノサの連打で
ケガイはピンチ。それでもケガイは血に染まりながら耐えた。
8回〜9回とエスピノサのアッパー連打にケガイのピンチは続いた。
10回、エスピノサの左右連打に耐えケガイも右を返す。この回イ
ンターバルでケガイのコーナーは何やら騒がしい。
迎えた11回、開始ゴングもケガイ陣営は棄権を決めたようでリン
グに出ないケガイに対してレフェリーはカウントを数え始めて10
カウントを数え切った為、ケガイのストップ負けとなった。
ーTKO・11回棄権15秒ー
エスピノサがWBO世界フェザー級王座の4度目防衛に成功した。
ただ中継解説ではストップ勝ちしたもののグラついた相手を倒し切
れなかったことに対して課題も残ると評していた。
エスピノサはこれまでの世界戦は全てが米国リングで王者となって
久々の凱旋試合だった。そして、メディアは来年夏以降フェザー級
に転向するであろう井上尚弥(大橋🇯🇵)の名前も挙がるなどフェザ
ー級が騒がしくなってきました。あくまでもエスピノサがそれまで
王者でいられるかの話ですが、エスピノサのプロモーターは単なる
話題ではなく本気で名を挙げたようです。期待しよう。
ケガイはWBO世界フェザー級王座獲得に失敗した。
王者の185センチでリーチ188センチ、ケガイの165センチ
でリーチが168センチでは明らかに体力負けしたと言えそうだ。
しかし、7回右フックを被弾して腰を落としかけ耐え抜いてダウン
から逃れたのは立派だった。カットがなければもっと善戦したかも
しれない。ケガイの再起に期待したい。
(PHOTOS BY TOPRANKBOXING.COM)
エスピノサがケガイに11回TKO勝ちで王座4度目防衛に成功
したシーンをハイライトでどうぞ!(2分52秒)
【両選手の戦績】
★ラファエル・エスピノサ/28戦勝28(24KO)無敗
★アーノルド・ケガイ/27戦23勝(14KO)3敗1分











































