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ボクシングの一寸先は闇だが一瞬にして栄光を掴む!

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《WBO&IBF世界Sフェザー級王座統一戦》
ーunder cardー
《NABF北米JR&WBOラテンSライト級TM》

開催日:2月28日(日本時間3月1日)
開催地/会場:米国アリゾナ州グレンデール/デザート・ダイヤモ
ンド・アリーナ




WBO世界Sフェザー級王者
エマヌエル・ナバレッテ(31=O/mex)
VS.
IBF世界Sフェザー級王者

エドゥアルド・ヌニェス(28=O/mex)

〈試合経過〉
序盤戦からナバレッテが左右強打でヌニェスに付け入る隙を与
えず一方的に支配して回を重ねる。
5回、ヌニェスも距離を取りつつ迫り打ち合うとナバレッテが
正確に打ち込むパンチで差を広げていく。
6回、ヌニェスが左右連打で巻き返しにかかったが7回は逆に
ナバレッテが左右を打ち込みリードを広げる。
8回〜9回とナバレッテがヌニェスに左右フック、左右アッパ
ーと浴びせるとヌニェスは驚異的打たれ強さを見せた。
10回、開始早々ヌニェスの右眼瞼腫れにドクターチェック。
続行は許され再開するとナバレッテの左右フックに晒されたヌ
ニェスは流血で視界が悪いのか攻めきれない。
11回、再度ヌニェスの右眼にドクターチェックが入るとあま
りの腫れに試合ストップとなった。

ーTKO・11回0分1秒ー

ナバレッテが統一に成功した。
これでWBO王座の5度目防衛とともにIBF王座も獲得。
ここ4戦は1勝1敗2分と芳しくなかった。1敗はWBO世界Sフ
ェザー級王座を保持したままWBO世界ライト級王座決定戦をデニ
ス・ベリンチク
(ウクライナ🇺🇦)と対戦して1ー2判定負けで4階
級制覇に失敗している。今回TKO勝ちしたことで本来の強さを発
揮できるか期待される。

ヌニェスはIBF王座の2度目防衛ならず統一に失敗した。
昨年5月28日、初来日して横浜BUNTAIでIBF世界Sフェザー
級王座決定戦を力石 政法(大橋🇯🇵)と戦い12回0ー3判定勝ち
で見事敵地での王座獲得となった。ヌニェスは無冠となったがこれ
から先再びトップに戻ることに期待したい。




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

スリリングだったナバレッテVS.ヌニェス戦をハイライトでどう
ぞ!(CMあり/10分43秒)


【両選手の戦績】
★E・ナバレッテ/44戦40勝(33KO)2敗1分1NC
★E・ヌニェス/31戦29勝(27KO)2敗






ーunder cardー
《NABF北米JR&WBOラテンSライト級TM》


NABF北米JR&WBOラテンSライト級王者
エミリアーノ・バルガス(21=O/usa)
VS.
元WBAフェデボル・ライト級王者
アグスティン・キンタナ(29=O/arg)

〈試合経過〉
激しく打ち合った4回キンタナは偶然のバッティングで右瞼をカッ
トして出血したが怯まず試合を続ける。
5回、キンタナはバルガスのボディーを攻めると6回も激しく打ち
合い互角の展開が続いた。
7回〜8回とバルガスが攻めを一気に加速させるとキンタナはペー
スを落とし左瞼の腫れも目立ち始めて後手気味。
9回、開始と同時にキンタナはドクターチェックを促されたが、こ
こは続行を許された。再開するとバルガスの左右攻撃にキンタナは
意地で耐える中、なんとかゴングに逃れた。しかし、キンタナはイ
ンターバルでダメージが蓄積して続行断念。レフェリーは両手を交
差させ試合終了を示した。

ーTKO・9回棄権終了(3分)ー

地域王座2冠のバルガスが勝利。
これでバルガスは保持するNABF北米ジュニアSライト級王座2
度目、WBOラテン同級王座の初防衛に成功した。若きバルガスの
今後が楽しみです。

キンタナは地域王座獲得に失敗した。
キンタナも中々の好戦的選手で粘りを見せたが、左右瞼のカットで
はどうにもならなかったでしょう。再起に期待したい。



(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

【両選手の戦績】
★エミリアーノ・バルガス/17戦17勝(14KO)無敗
★アグスティン・キンタナ/26戦22勝(28KO)3敗1分








《Sフェザー級10回戦》
開催日:2月27日(日本時間28日)
開催地/会場:米国テキサス州アーリントン/カレッジ・パーク・
センター




元世界ランカー・元USBA米国Sフェザー級王者
エドワード・バスケス(30=O/usa)
VS.
ベネズエラ・Sフェザー級
グリマーディ・マチュカ(35=O/ven)

〈試合経過〉
初回、バスケスが左ジャブ突いて左ロングフックを放つとマチュカ
も右ストレートを浴びせて両者互角のスタートを切った。
2回、バスケスが前に出て左ボデーから左右フックでマチュカは後
退しながら腰を落としかけるピンチ。その後はマチュカも時折右ス
トレートでバスケスを仰け反らせる場面を見せるもののバスケスの
上下攻撃にマチュカはスタミナ消耗。手を緩めないバスケスが上下
コンビネーションで主導権を握り回を重ねた。
5回、バスケスが相変わらずボディーから左右連打で攻め立てマチ
ュカに散々ダメージを与えた。
迎えた6回、開始ゴングもマチュカが出ていかず棄権したため試合
終了となった。

ーTKO・6回棄権10秒ー

バスケスがストップ勝ちで再起2連勝とした。
バスケスは昨年5月4日、2度目の世界挑戦でWBO世界フェザー
級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ🇲🇽)にWBO同級10位
として挑戦。しかし、7回強打を誇るエスピノサに畳み掛けられス
トップ負けに終わった。その後は奮起して今回を含め2連続TKO
勝ちとした。バスケスは3度目世界挑戦に近付けるか・・・

マチュカは海外遠征試合で4敗目を喫した。
ベネズエラ国内では2022年4月30日時点で17戦全勝(14
KO)無敗と世界ランキング入り目前で期待されていた。
しかし、パナマ〜米国と遠征するようになってまだ勝てていない。
果たして、次戦で連敗脱出なるか・・・


(PHOTOS BY BOXINGSCENE.COM)

【両選手の戦績】
★エドワード・バスケス/23戦19勝(6KO)3敗1分
★グリマーディ・マチュカ/21戦17勝(14KO)4敗
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《WBC世界バンタム級挑戦者決定戦》
開催日:4月11日(土曜日)
開催地/会場:東京都墨田区横網/両国国技館




WBC世界バンタム級2位
那須川 天心(27=S/帝拳)
VS.
WBC世界同級1位・元2階級制覇王者
ファン・F・エストラーダ(35=O/mex)


挑戦権どっちが掴み取るか!?

〈WBC世界バンタム級2位 那須川 天心〉
那須川は弱くはないが、強いともいえないのが個人的な感想だ。
キックボクシングで42戦全勝(28KO)無敗だったことから国
際式ボクシング転向後はデビュー前から期待が高まっていた。
各メディアはこぞって数年後には世界を獲れる逸材だといささか過
大評価していると感じた。いくらキックボクシングで活躍したから
といってそう簡単に王座に就ける甘い世界ではないからだ。
4戦目までは全勝(2KO)無敗と順調にいったがさすがに相手の
レベルが上がるにつれ那須川の見え隠れしていた弱点も露呈した。
6戦目での元WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(豪
州🇦🇺)戦ではガードの甘さをつかれモロニーの右ストレートで飛ば
されバランスを崩すなど危ない場面にも出食わした。10回3ー0
判定勝ちしたもののディフェンス面での課題も残ったと言えた。
そして、8戦目の昨年11月24日、WBC世界バンタム級王座決
定戦を井上 拓真(大橋🇯🇵)と戦い壮絶な打ち合いで4回まで互角
の展開も中盤から後半にかけ井上の左右怒涛攻撃に根負けした末、
12回0ー3(4P×2者/6P)差の判定負けに終わり王座獲得に
失敗。那須川の左右連打は井上には通用しなかったということだ。
果たして今回ベテラン元王者に対してどう攻略するのか必見です。


〈元2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ〉
ご存知、エストラーダはかつて軽量級を沸かせビッグスターだっ
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア🇳🇮)との3度のタイトル戦で
は激闘を演じて勝ち越す(2勝1敗)などメキシコでは軽量級で名
を馳せたスターだった。そのゴンサレスとの王座決定戦で手にした
WBC世界Sフライ級王座の初防衛戦を2024年6月29日、元
2団体世界フライ級統一王者のジェシー・ロドリゲス(米国🇺🇸)と
戦うと7回まさかのキャリア初KO負けで王座から陥落した。
その後は引退も囁かれたが現役続行を宣言した。そして、バンタム
級に転向して1年ぶりの再起戦(10回戦)を昨年6月14日、同
国のカリム・アルセと戦い2回に1度、最終回は2度ダウンを奪う
など10回圧勝3ー0大差判定勝ちで再起に成功している。
それこそ全盛期は日本からの対戦要望も纏まらず来日することもな
かったが、皮肉なことに王座から陥落したことで初来日となる。
エストラーダはインタビューに「直ぐにでもリングに上がれる状態
だ。3階級を目指す為にも絶対勝利して帰る」
と意気込みのコメン
トだった。

エストラーダ直近の再起戦で大差判定勝ちしたシーンをハイライ
トでどうぞ!(8分25秒)


【両選手の戦績】
★那須川 天心/8戦7勝(2KO)1敗
★J・F・エストラーダ/49戦45勝((28KO)4敗


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《WBC世界ウェルター級タイトルマッチ》
ーUNDER CARDー
《IBF世界Sライト級タイトルマッチ》
《WBA世界Sライト級タイトルマッチ》

開催日:2月21日(日本時間22日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/T-モバイル・アリーナ




▼ MAIN EVENT
WBC世界ウェルター級王者

マリオ・バリオス(30=O/usa)
VS.
WBC同級4位・元WBC世界ライト級暫定王者
ライアン・ガルシア(27=O/usa)

〈試合経過〉
初回、開始間もなくガルシアが接近してボディー、右フックと浴び
せロープに追い込むと右フックでバリオスが早くもダウン。しかし、
さほどバリオスにダメージはなく直ぐに立ち上がって再開。バリオ
スも右フック強打で反撃を見せスタートした。
2回〜3回、ガルシアは左フック、右フックと打ち込みバリオスは
ボディー狙い。有効打、手数でガルシアがポイント連取した。
5回、ガルシアが鋭い左ジャブから右ストレート、左フック、右フ
ックと打ち込むとバリオスが足元を揺らした。
後半戦に突入してもガルシアは手を緩めず右ストレート、右フック
を再三ヒットさせる。終盤戦に差し掛かるとバリオスは時折右フッ
クを浴びせるものの挽回する糸口が掴めないまま回を重ねた。
最終回、バリオスは左右で一瞬反撃を見せたもののガルシアには効
果なくゴングを聞いた。

〈12回採点結果〉
120ー107(ガルシア)
118ー109(ガルシア)
119ー108(ガルシア)

ガルシアが3ー0大差判定勝ちでWBC世界ウェルター級王座奪取
に成功した。ガルシアは5年前のWBC世界ライト級暫定王座獲得
に続き2階級制覇達成。昨年5月2日、WBA世界ウェルター級王
座決定戦でローランド・ロメロ(米国🇺🇸)と戦い12回0ー3(3
P×2者/9P)
差の判定負けで王座獲得失敗。今回ウェルター級2
度目のアタックで王座を手にした。今後はかつて無効試合(Sライ
ト級時)となったWBO王者デヴィン・ヘイニー(米国🇺🇸)や昨年
負けたWBA王者ローランド・ロメロ(米国🇺🇸)との因縁めいた統
一戦が予想され楽しみです。

バリオスは4度目防衛に失敗して王座から陥落した。
初回のダウンは効いてはいなかったが、回を重ねる毎に右を再三浴
びて攻めのリズムを崩され流れを掴めなかった。というよりここ2
戦はアベル・ラモス(米国🇺🇸)戦とマニー・パッキャオ(比国🇵🇭)
戦をともに勝ち切れず引き分け防衛だったことから想定内の結果と
言えそうだ。バリオスは再起に向かう。




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

ガルシアが初回にバリオスからダウンを奪って大差判定勝ちで王
座奪取に成功したシーンをハイライトでどうぞ!(3分16秒)


【両選手の戦績】
★マリオ・バリオス/34戦29勝(18KO)3敗2分
★ライアン・ガルシア/28戦25勝(20KO)2敗1NC





▼ UNDER CARD
《IBF世界Sライト級タイトルマッチ》

王者の体調不良により急遽試合中止!
IBF世界Sライト級王者
リチャードソン・ヒッチンズ(28=O/usa)
VS.
IBF世界同級3位
オスカル・ドゥアルテ(30=O/mex)

IBF世界Sライト級王者のリチャードソン・ヒッチンズが計量
後に体調不良を訴え試合は中止と発表された。今後仕切り直して戦
うのかは不明。


【両選手現在の戦績】
★リチャードソン・ヒッチンズ/20戦20勝(8KO)無敗
★オスカル・ドゥアルテ/33戦30勝(23KO)2敗1分





▼ UNDER CARD
《WBA世界Sライト級タイトルマッチ》

WBA世界Sライト級王者
ゲイリー・A・ラッセル(29=S/usa)
VS.
WBA世界同級1位
平岡アンディ(29=S/Ohashi)

〈試合経過〉
サウスポー同士対決!

平岡は5回、ラッセルの右フックを不意に浴びてバランスを崩した
が持ち直した。しかし、強引に攻めたラッセルも流れを掴めない。
7回、接近しての打ち合いで平岡は圧力をかけ強烈ボディー連打を
見せたが、かなりスタミナを消耗したように映った。
10回、平岡がボディー攻めでラッセルがロープ脇に落下。しかし、
これはローブローと判定され平岡は減点1を科された。
11回〜最終回と平岡は挽回を狙い左右で必死に攻め立て会場を沸
かせたがピンチに追い込むまでには至らず終了ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
116ー111(ラッセル)
116ー111(ラッセル)
117ー110(ラッセル)

サウスポー同士はラッセルが3ー0判定勝ちでWBA世界Sライト
級王座の初防衛に成功した。見た目は拮抗した2、3ポイント差に
見えた。意外にも一人のジャッジは7ポイント差を付けたが、明ら
かに接戦だった。試合後にラッセルは統一戦希望と口にしたが果た
してどうなる・・・

世界初挑戦の平岡は王座獲得に失敗した。
この階級34年ぶりの王座奪取を期待されたがお預けとなった。
平岡は無念の初黒星となったが、この階級で充分通用することを証
明して見せた。なんとしても再起に成功して再び世界を狙ってほし
いものだ。平岡の今後に期待したい。



(PHOTOS BY RINGMAGAZINE.COM)

王者ラッセルに平岡がもう一押しの差で破れたシーンをハイラ
イトでどうぞ!(2分50秒)


【両選手の戦績】
★G・アントゥアン・ラッセル/20戦19勝(17KO)1敗
★平岡アンディ/25戦24勝(19KO)1敗










《WBA世界Sバンタム級暫定王座決定戦》
開催日:2月21日(日本時間22日)
開催地/会場:ドミニカ共和国サントドミンゴ/コリセオ・カルロ
ス"テオ"クルス




WBA世界Sバンタム級6位
ノエル・レイズ・セペダ(39=O/dom)
VS.
WBA世界同級9位
ビクトル・サンティリャン(30=S/dom)

〈試合経過〉
序盤からサウスポーのサンティリャンが圧力をかけ左右フックでセ
ペダを攻め立てるスタートを切った。
2回、セペダもガードしながら時折右強打で反撃し始めるもののサ
ンティリャンの圧力に手数が少ない。
迎えた3回、再びサンティリャンが左右で上下に攻め立てるとセペ
ダが防戦一方となったところでレフェリーは試合をストップした。
ちょっとストップが早かったが呆気ない幕切れだった。

ーTKO・3回1分13秒ー

サンティリャンがWBA世界Sバンタム級暫定王座の初戴冠となっ
た。これで4団体統一王者井上尚弥(大橋🇯🇵)への指名挑戦権も手
に入れた。しかし、挑戦出来るかといえば望みは薄い。
日本にも2度来日してお馴染み選手。最初は2023年6月11日、
大阪市の住吉区民センターでWBA世界バンタム級挑戦者決定戦を
石田匠(井岡🇯🇵)と対戦して12回1ー2判定負け。2度目は昨年
6月8日、東京有明コロシアムでバンタム級10回戦を那須川天心
(帝拳🇯🇵)と戦い10回0ー3判定負けに終わっていた。

WBA世界6位のセペダは暫定王座獲得失敗。
これまでセペダは世界戦経験者二人に勝利するなどして12連勝中
だったが、9歳若く好戦的で手数を武器にしたサンティリャンに後
手を踏んだ格好だった。今回ストップが早く疑問符も付いたが手が
出なかったのが痛かった。セペダは出直しです。



(PHOTOS BY SUPERBOXEO.X.COM)

【両選手の戦績】
★ノエル・レイズ・セペダ/24戦19勝(15KO)5敗
★ビクトル・サンティリャン/18戦16勝(7KO)2敗










《Sフェザー級12回戦
開催日:2月21日(日本時間22日)
開催地/会場:英イングランド・ノッティンガム/モーターポイン
ト・アリーナ




元WBA世界フェザー級王者
リー・ウッド(37=O/gbr)
VS.
元IBF世界フェザー級王者
ジョシュ・ウォーリントン(35=Sh/gbr)

英国人気者同士再戦!
〈試合経過〉

序盤からウッドが本来の右利きから左構えで対応。リングを広く使
い右ジャブでウォーリントンを挑発するかのように始まった。
3回、ウォーリントンも低い姿勢から前進して左フック、右フック
とヒットさせるもののウッドの巧い足捌きとジャブに続かない。
以降回を増す毎にウッドの右ジャブが冴え、接近すると左アッパー
から左ボディーと叩き込みポイントで差を広げた。
6回、ウォーリントンも負けじと手数を増やし7回には右フックを
打ち込みウッドを慌てさせたが再びジャブと巧い足捌きに続かない。
11回終了時点の実況採点は110ー99でウッドのフルマーク。
最終回、ウォーリントンも諦めず攻めたが倒すしか術のない中、無
情の終了ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
119ー109(ウッド)
119ー110(ウッド)
117ー111(ウッド)

ウッドが3ー0大差判定勝ちで返り討ちに成功。
2年4カ月ぶりの再戦もウォーリントンの戦法を知り尽くしたかの
ような勝ちっぷりだった。両者は2023年10月7日対戦、ウッ
ドが当時WBA世界フェザー級王者時代にウォーリントンを7回T
KO勝ちで退け初防衛に成功していた。今回年齢を感じさせない試
合ぶりを見せたウッドは37歳にして再び世界戦へと辿り着けるの
か期待が高まる。

元IBF世界フェザー級王者のウォーリントンはライバル対決もリ
ベンジ成らず。初戦のウッド戦は強烈右フックを貰い逆転TKO負
けした経験から今回慎重な攻め方だった。以前は劣勢場面でも離れ
際に強烈フックを叩き込んで逆転するなど巧さを見せていたがすっ
かり技術も衰えてしまった印象だ。再起に向かうか・・・



(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

ウッドがライバルのウォーリントンに大差判定勝ちしたシーンを
ハイライトでどうぞ!(9分01秒)


【両選手の戦績】
★リー・ウッド/33戦29勝(17KO)4敗
★ジョシュ・ウォーリントン/38戦32勝(8KO)5敗1分
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格闘技団体「BKFC」とは?



  2020年7月当時、突如としてあのマイク・タイソンがエキシ
ビションマッチながらも復帰すると発表した際、いきなり2000
万ドル(当時、円換算で約21億2千5百万円)もの仰天ファイト
マネーを提示して世界中のファンを驚かせた格闘技団体があった。
その団体とは当時新興格闘技団体のBKFC(ベア・ナックル・フ
ァイティング・チャンピオンシップ)
というベアナックル・ボクシ
ング(手首にリストバンドを装着しただけの素手ボクシング)の米
国にあるプロ組織だった。(英国にあるBKBとは無関係)
結局、マイク・タイソンは興味は示したものの素手で殴り合う過激
さに年齢も考え出場することはなかった。それでもBKFCの存在
を広く世界へアピールする宣伝効果はあったようだ。まあ、最初か
ら出場しないと想定してタイソンの名を借りた売名行為でした。
BKFCは2018年3月、米国ワイオミング州で設立され一気に
人気を博したものの2021年8月20日、1RKO負けの選手が
リング禍で死亡した影響からか低迷が続き解散危機にあった。しか
し2022年2月モバイルアプリケーション企業のTRILLER
(トリラー)社に買収され興行は復活したのだった。その後は世界
的人気総合格闘家のコナー・マクレガー(アイルランド)も共同運
営者として加わっている。

ベア・ナックル・ボクシングは17世紀後半から英国で始まったと
される。米国にも伝わり18世紀初頭からベア・ナックル・ボクシ
ングは盛んに行われていたがリング禍(死亡事故や再起不能者)が
続出したことから米国の各州では長らく禁止されていた。
しかし、それでも当時はニューヨークの古びたビルの地下などでは
マフィアやならず者が介在した賭け事だったこともあり2、3百人
規模の観客を集めては違法な試合が後を絶たなかったという。
それから一世紀以上が経ってボクシングやプロレスの部分を取り入
れた新格闘技が誕生することになる。ルールの異なる総合格闘技で
マーシャルアーツ=MMA(Mixed Martial Arts=日本の武芸
を基に東洋武術を含む)
が誕生して指先を覆っただけのグローブが
許されると盛んに試合が開催され過激さ故に、たちまち世界中へと
広まった。その現象はボクシングに飽き足らないファン達のマーシ
ャルアーツへの大移動と呼ばれた。

そして、2011年には米国でついに素手の試合が特例で承認され
復活したことを切っ掛けに人気が高まり2018年2月、本格的に
団体を発足させようと他格闘技団体やボクシング関係者を招きルー
ルなど精査した末に設立されたのがBKFC団体でした。
試合は円形リングで2分間5ランウド制で1分間のインターバルを
含めても14分間で勝負が決まる内容でスタートした。
現在、世界ベア・ナックル・ボクシング協会WBBA(World Bar
e-knuckle Boxing Association)
が発足してコミッショナー
として厳正な審査を元に認定管理して試合は世界中で行われている。
尚、日本でもBKFCWBBAの承認を経てRIZINが開催し
ているのは有名です。しかし、国によっては禁止されている地域も
あり、限られた地域開催は過激さ見たさに相変わらず人気がありチ
ケット入手も困難なようです。




草創期のベア・ナックル試合は悲惨だった!

ベア・ナックル・ボクシングは現代ボクシングの原型とされ遥か
昔の18世紀初頭には英国を筆頭に世界各地で行われていた。
その後は英国が先駆けてルールも確立させ3分間の10ラウンドで
ノックダウンから立ち上がれない場合はKO負け。立ち上がって3
0カウント内に闘争意思を示せば続行していた。このことから50
ラウンド〜100ラウンドと長い試合も度々あったとされる。
前述のように当時米国でも盛んに行われていたが英国のように確立
されたルールもなく興行主の権限で行われていた為、素手で殴り合
う試合は大怪我で続行不能に陥り病院に運ばれ亡くなる選手の事故
(リング禍)も度々発生していたとされる。

そして、最も悲惨と呼ばれた試合が米国で起きてしまいます。
1842年11月22日、米国ニューヨーク州の郊外にあるウエス
トチェスター郡の土煙の上がるような広場にロープを張っただけの
粗末なリングで試合が行われようとしていた。町中に貼られたポス
ターに物珍しさもあってか集まった観衆は1500人以上が押しか
けたとされる。当然まだ当時は統制するコミッショナーやルールも
存在せず無法状態で興行主が入口で入場料金を徴収して"素手の殴
り合い"を観戦させる「見せ物的」興行に過ぎなかった。

この見せ物興行に登場したのはトーマス・マッコイ(Thomas Mcc
oy)とクリストファー・リリー(Christpher Lilly)の若い二
選手だった。模様を伝えた新聞社「SPIRIT OF THE TIMES」
マッコイが20歳で62Kg、リリーは23歳で63、5Kg。両者身
長は不明で背がやや高くリーチの長いリリーが有利と記事にしてい
た。この一戦で両者に懸けられた賞金は100ドルだったという。
この試合はパンチのほかに蹴り、肘打ち、投げも許された。ボクシ
ングというより現在の総合格闘技の走りのようなものだった。
そしてレフェリーのいないなんでもありのルール無しでの無謀な試
合は始まった。新聞記事によると試合はスタートからダウン応酬で
始まったが、早くもマッコイが顔を腫らし赤らめていたという。



(Printed by medium.com)

50ランウド過ぎた辺りからマッコイのダウンが多くリリーがやや
有利になっていく。マッコイは100ラウンドを重ねた辺りでリリ
ーのパンチや肘打ちなどで腫らした顔から血が滴り落ちても諦めな
い。殴り投げ飛ばされてもマッコイは立ち上がって打ち返して巻き
返す場面も見られたという。118ランウドに防戦一方になったが、
マッコイはまだ諦めない。しかし観衆は「もう勝負ありだ。試合を
止めろ!」
と叫ぶ。リングの四方からは悲鳴も上がったという。
それでも両陣営は観衆の叫びに聞く耳を持たず試合を続行させた。
そして、120ランウド目にマッコイはリリーの滅多打ちでリング
(といっても地べた)に崩れ落ちて動かなくなった。待機していた
医師は即座に駆け寄り横たわったマッコイに何度呼びかけても反応
がない。医師は呆然としたまま立ちつくし首を横に振ったという。
もうマッコイはすでに息絶えていたのだ。そして会場は怒号と悲鳴
に晒された。リングサイドにいた記者は「これは全く試合などでは
ない。過ぎた卑劣な暴力による殺人だ!」
と怒り叫ぶのだった。

観衆の叫びも無視され暴走化してしまった無謀な死亡事故の試合は
新聞記事からたちまち全米中に広まり関係者は非難に晒されただけ
では済まされない重大事件となった。またこの闇興行とも言える試
合で待機していた医師は無資格の偽医者だったことが分かり断罪す
べしと抗議運動まで起こり興行主と偽医者を含め両陣営の関係者ら
18名は裁判にかけられ全員が有罪判決を受けたと記されている。
その後この凄惨な死亡事件を切っ掛けに米国政府は各州に試合禁止
令を敷いて取り締まった。しかし、闇興行は後を絶たず事件が起き
た25年後には政府がボクシング関係者に働きかけ近代ボクシング
発祥の地で英国クィーンズベリールール(英国1867年制定=現
代の世界標準ルールの礎)に携わった専門家を招聘して関係者はル
ールを研修し継承することになった。ルールを構築すると試合を裁
くレフェリーを置きグローブを使用することでリング禍を防ぎ健全
なスポーツとして社会から認められるようになったのでした。

(米国ボクシング史翻訳版を参照)
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《ヘビー級10回戦》
開催日:2月15日(日本時間16日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス近郊エンタープライズ地区
/メタ・エイペックス




WBC世界ヘビー級6位・IBF13位
エフェ・アジャグバ(31=O/ngr)
VS.
元IBF世界ヘビー級王者
チャールズ・マーティン(39=S/usa)

〈試合経過〉
序盤からアジャグバの攻めにサウスポーのマーティンは左ストレー
トで対抗して始まった。
3回、攻勢を強めたアジャグバの右ストレートでマーティンが早く
もダウン。カウント8で再開するとアジャグバの追撃にマーティン
はクリンチで凌ぎゴングに救われた。
4回、勢いを増したアジャグバの右フックでマーティン2度目のダ
ウン。かなりのダメージもマーティンは立ち上がって再開に応じる
とアジャグバの右ストレートでマーティンが足元を揺らしたところ
でレフェリーが割って入り試合を止めた。

ーTKO・4回1分11秒ー

無冠戦もアジャグバが元王者に圧倒勝利した。
アジャグバは2021年4月期に15戦全勝(12KO)無敗で一
躍注目され将来のスター候補と呼ばれた。しかし、とんとん拍子と
はいかなかった。2021年10月9日、WBC米大陸&NABO
北米ヘビー級王者のフランク・サンチェス(キューバ🇨🇺)に挑戦も
10回0ー3(7P×2者/5P)の大差判定負けに終わった。
しかし、初黒星から奮起してここ7戦を6勝(3KO)1分と調子
を取り戻した。今回元王者を倒したことで評価も上がり今後トップ
戦線に絡むこと間違いなしです。

元IBF王者のマーティンは無冠戦ながら5敗目を喫した。
2016年4月9日、アンソニー・ジョシュア(英国🇬🇧)に2回K
O負けで王座から陥落すると再起には成功するものの、その後は連
勝したかと思えばまたこけるといった調子だ。4月には40歳とな
るマーティンは今後、若手の踏み台にされてしまうのか・・・




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

それではアジャグバ3回〜4回の豪快な倒しっぷりシーンをハイ
ライトでどうぞ!(CMあり/2分52秒)


【両選手の戦績】
★エフェ・アジャグバ/23戦21勝(15KO)1敗1分
★チャールズ・マーティン/36戦30勝(27KO)5敗1分







《WBA世界ブリッジャー級暫定TM》
開催日:2月14日(日本時間15日)
開催地/会場:ロシア・チェリャビンスク/トラクトル・スポーツ
・アリーナ




WBA世界ブリッジャー級暫定王者
ゲオルギー・ユノヴィドフ(33=O/rus)
VS.
WBA世界同級8位
バルタン・アルチュニャン(26=S/rus

〈試合経過〉
流れに乗ったアルチュニャンが3回左フックで王者ユノヴィドフか
らダウンを奪った。ユノヴィドフはさほどダメージなく立ち上がり
再開すると左右で反撃して凌いだ。
4回、開始早々勢いづいたアルチュニャンが左アッパーを突き上げ
るとまたもやユノヴィドフが足元を揺らす。
5回、やや飛ばし過ぎたアルチュニャンが手数を減らすとユノヴィ
ドフが左右で巻き返しにかかるがダメージは与えられない。
6回、アルチュニャンの左ストレートでユノヴィドフが後退したと
ころに左フックを浴びせるとユノヴィドフ2度目のダウン。ユノヴ
ィドフが立ち上がり再開するとアルチュニャンが左右フック連打を
叩き込んでユノヴィドフが防戦一方となったところでレフェリーが
割って入り試合を止めた。

ーTKO・6回2分ー

アルチュニャンが暫定ながら初挑戦でWBA世界ブリッジャー級暫
定王座の獲得に成功。今後はWBA世界同級正規王者で同国のムス
リム・ガジマゴメドフ
との団体内統一戦が既定路線でしょうか楽し
みです。

ユノヴィドフはWBA世界ブリッジャー級暫定王座の初防衛に失敗
した。3回のダウンではさほどダメージはなかったが、徐々に被弾
する場面が増えて結局はスタミナ切れしてしまった。


(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

アルチュニャンが暫定王座を獲得したシーンは前座を飛ばしてど
うぞ!(5時間16分)


【両選手の戦績】
★ゲオルギー・ユノヴィドフ/13戦11勝(7KO)2敗
★バルタン・アルチュニャン/12戦12勝(8KO)無敗









《IBF世界Sバンタム級挑戦者決定戦》
開催日:2月15日(日曜日)
開催地/会場:大阪市住吉区/住吉スポーツ・センター




IBF世界Sバンタム級8位
元IBF世界バンタム級王者

西田 凌佑(29=S/六島)
VS.
IBF世界Sバンタム級4位
ブライアン・メルカド(30=O/mex)

〈試合経過〉
初回、西田はメルカドの強打(KO率79%)を警戒しながら足を
使い冷静に対応して始まった。
2回、接近しての打ち合いが始まると西田が偶然のバッティングで
左瞼を大きくカット。いつ止められるかの不安がよぎる。
以降、案の定メルカドが自慢の右ストレートを振って仕掛けてくる
と西田は怯まず左ボディーから左ストレートと見栄え良く攻めた。
5回、メルカドが接近しての打ち合いに切り替えると西田はボディ
ー攻めから連打でメルカドを跳ね返して見せる。
しかし、西田の左瞼はカットの上に腫れも目立ち始めた7回メルカ
ドが右連打で攻め込んだ終盤、西田の傷口を確認したレフェリーは
試合ストップ。採点に委ねることになった。

ー7回2分53秒ストップー
〈7回負傷判定〉
69ー64(西田)
69ー64(西田)
69ー64(西田)

西田が負傷も採点に委ねられ3ー0判定勝ちで挑戦権獲得成功。
今後は5月2日に予定されている井上尚弥(大橋)VS.中谷潤人
M.T)戦の勝者との挑戦も井上が勝利した場合王座返上で王座決定
戦が考えられる。いずれにしても西田選手は結果待ちです。

メルカドは自慢の強打が不発で挑戦権獲得失敗に終わった。
サウスポー西田に予想以上の攻めの巧さに後手を踏んだ印象だった。
しかし、メルカドにとって徐々に攻勢をかけ始めたところでのスト
ップは悔しかったでしょう。今後再びトップ戦線に絡むことに期待
したい。


(PHOTOS BY DALLY.CO.JP)

西田凌佑VS.ブライアン・メルカド戦をハイライトでどうぞ!
(CMあり/3分21秒)


【両選手の戦績】
★ブライアン・メルカド/34戦32勝(26KO)2敗
★西田 凌佑/12戦11勝(2KO)1敗









《ヘビー級10回戦》
開催日:2月14日(日本時間15日)
開催地/会場:ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ハレ
/ヘリスト・アリーナ




元WBO世界クルーザー級王者
マルコ・フック(41=O/ger)
VS.
チェコ共和国クルーザー級王者
バクラフ・ペイサール(41=O/cze)

〈試合経過〉
初回からマルコが左ジャブでペイサールを後退させ重い右フックを
浴びせるなど上々のスタート。
2回、打ち合いが始まりペイサールもワンツーで対抗すると揉み合
いが始まりマルコがエキサイトして左でペイサールを突き倒す。ペ
イサールは背中から落下したがこれは明らかにマルコの反則。
その後はマルコがボディーから左右フックなど浴びせてリード。
しかし、ペイサールも終盤右ストレート、左右フックと巻き返す場
面を見せるものの続かず終了ゴングとなった。

採点不明もマルコ・フックが10回3ー0判定勝ち。1年8カ月ぶ
りのリングで勝利を飾った。

フックはWBO世界クルーザー級王者時代13度防衛して安定王者
として絶大な人気を誇っていた。しかし、2015年8月14日の
14度目防衛戦で1位のクジストフ・グウォワッキ(ポーランド🇵🇱
)と対戦してまさかの11回KO負けで王座から陥落。再起連勝し
たあとWBC世界クルーザー級暫定王座決定戦に出場も判定負けで
王座獲得ならず。次にWBO世界クルーザー級王者オレクサンドル
・ウシク
(ウクライナ🇺🇦)に挑戦も10回TKO負けで王座獲得な
らず連敗と茨の道を歩んだ。その後は再起に成功して2戦目からヘ
ビー級に階級を上げ2連勝も休養状態だった。今回1年8カ月ぶり
の復帰戦勝利にインタビューでは「単なるファイトマネー稼ぎの復
帰ではなく真剣に王座を狙っていく!」
とコメントした。

チェコ共和国クルーザー級王者のペイサールは23敗目を喫した。
国内では過去ヘビー級王座にも就いて2階級制覇したペイサールも
元世界王者の引き立て役(噛ませ犬)となってしまった。




(PHOTOS BY BOXEN1.COM)

マルコ・フックが1年8カ月ぶりの復帰戦で勝利したシーンをど
うぞ!(6分29秒)


【両選手の戦績】
★マルコ・フック/51戦44勝(28KO)5敗1分1NC
★バクラフ・ペイサール/49戦26勝(21KO)23敗