昭和を沸かせた熱きボクサー!
今回紹介する第37代日本ミドル級王者の大和田 正春選手(角
海老宝石)は1979年6月28日のプロデビューから1980年
代後半にかけ人気を博した選手。その大和田選手は在日米軍兵士の
父と日本人の母との間に誕生している。デビュー当時は減量苦から
か戦績は芳(かんば)しくなかったが、階級を上げるに連れ自慢の
左右強打が活かされミドル級に落ち着く。そして、22戦目で日本
ミドル級王者の無限 川坂(上福岡)に挑戦すると4回KO勝ちで
見事王座を獲得。ここから大和田選手の活躍が始まった。
この時期、日本を含めて世界中のボクシングファンを熱狂させ魅了
していた3団体世界(WBA・WBC・IBF)ミドル級統一王者だ
ったマービン・ハグラー(米国)に風貌がよく似ていたことから、
いつの日からか大和田選手は「和製ハグラー」と呼ばれ世界戦には
恵まれなかったが日本のリングを沸かせ人気を集めた。
(当時ミドル級最強と呼ばれたハグラー)
▼日本の聖地・後楽園ホールで試合ごとに
会場を沸かせ人気を博した「和製ハグラー」
こと大和田選手。
(写真3枚・金沢興一氏撮影)今から41年前の1985年(昭和60年)2月5日に大阪府立
体育会館でウェルター級契約のノンタイトル10回戦で2度目の世
界前哨戦と銘打った試合が行われようとしていた。
当時、日本のボクサーでは最も人気のあった「浪速のロッキー」こ
と赤井 英和選手(グリーンツダジム)の試合である。
赤井は1980年(昭和55年)9月18日にアマチュアから鳴り
物入りでプロへ転向して2回KO勝ちの華々しいデビューを飾って
その後も負け知らずだった。14戦全勝(13KO)無敗という素
晴らしい戦績を引っ提げ世界初挑戦のチャンスが訪れた。
1983年(昭和58年)7月7日、初挑戦した相手は当時WBC
世界J・ウェルター級(現S・ライト級)王者のブルース・カリー
(米国)だった。会場は赤井選手の母校が運営する近畿大学記念会
館。試合が開始されると前半戦にややポイントでリードされた赤井
は6回に壮絶な打ち合いに持ち込み、カリーをグラつかせるまで追
い込んだのだった。しかし、迎えた7回序盤カリーの左右フックで
ダウン。立ち上がって再開すると、再びカリーの右ストレートから
左フックを浴びて膝から崩れるようにダウン。そのまま仰向けとな
ったところで屈辱のレフェリーストップとなった。7回1分11秒
のTKO負けで初黒星を喫して王座獲得は失敗に終わった。
負けてもボクサーらしからぬ端正なマスクと強気のビッグマウスに
人気は衰えていなかった。そして、世界初挑戦の敗北から再起して
5連勝(3KO)と好調を取り戻し、赤井にとって2度目の世界挑
戦を見据え世界前哨戦として試合が組まれたのだった。
一方、ノンタイトル戦ながら、当代切っての人気者に一泡吹かせる
意気込みで東京から敵地大阪へと乗り込んできた「和製ハグラー」
こと大和田 正春選手(角海老宝石)であった。直前までJ・ウェルタ
ー級(現Sライト級)で戦っていた。この時点での大和田の戦績は
17戦8勝(7KO)8敗1分であり、俄(にわか)ファンからみ
れば、たいした戦績ではなく、早い回で赤井が倒してしまうだろう
と予想していた。たしかに戦績数字だけをみれば鳴かず飛ばずの選
手に見えても仕方のないことだった。しかし、勝率47%ながらも
8勝の内の7KOには破壊力を秘めているという侮れない部分もあ
ったのだ。それでも関西のボクシングファンには弱い相手との飾り
物でしかない数字だと勝手な解釈で掻き消していた。
大和田の戦歴を見ると1979年(昭和54年)6月28日J・ラ
イト級(現S・フェザー級)のデビュー戦から2連敗しての散々な
スタートだった。その後は、眠りから覚めたかのように5連勝(4
KO)と勝ち星を重ねていく。しかし、1980年(昭和55年)
12月18日、東日本新人王J・ライト級の決勝戦まで進出したも
のの、新山 泰次郎(八戸協栄)に6回KO負けして新人王獲得は
ならなかった。その後も引き分けを挟んで連敗したかと思えば、連
勝しては連敗の繰り返しだった。しかし、その戦いぶりは後楽園ホ
ールでは知れ渡り、勝っても負けても倒し倒されで決着するという
大和田のスリリングな戦い振りに人気も出始めていた。
そんな好不調の波が激しい大和田に当時ボクシング専門誌の著名な
評論家解説では「大和田選手はJ・ライト級での階級では体格から
して減量は厳しいだろう。減量苦が結果的にスタミナ切れを早めて
動きが鈍り、ガードが甘くなったところで連打されていた。最終的
にそれが浮き沈みの原因となっている。何階級か上げてもあの右ス
トレートや左右フックの強打は通用するはずで、是非、階級を上げ
ることを勧めたい」と誌上で指摘していた。
そして、大和田は指摘されたように階級を徐々に上げていった。
1984年(昭和59年)9月17日、J・ウェルター級(現S・
ライト級)の契約ウェイトでの試合で戦うことになり、当時アマチ
ュア時代に赤井 英和を倒した男として売り出していた野村 勝英(
ワタナベ)との8回戦での対戦となった。
この野村はプロとなって5戦全勝(5KO)無敗のハードパンチャ
ーとして将来を嘱望されていた選手であった。
しかし、いざ蓋を開けてみると、大和田は初回この野村に2度のダ
ウンを与えて、一瞬反撃に遭うものの、一気にラッシュして左右で
畳み掛け、僅か1回1分17秒での圧倒KOで下したのだった。
この試合後に大和田の強烈な左右連打を顔面に受けて病院に直行し
た野村は「頬骨陥没骨折」と診断されキャリアに戻ることなく引退
を余儀なくされている。※(上記の写真3枚)
大和田は野村戦に圧倒勝利してモチベーションを高めたままアウェ
ーの地、大阪へと乗り込んでいった。前述のように大阪のファンに
してみれば、当時は赤井選手の「噛ませ犬」としか見ていなかった
ようだった。そして、待ちに待った赤井対大和田戦の大阪府立体育
会館は超満員で埋めつくされていた。
〜〜〜其の2に続く!
《WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ》
開催日:3月14日(日本時間15日)
開催地/会場:アイルランド・ダブリン/3-ARENA
WBA世界Sフェザー級王者
ジェームス・ディケンズ(34=S/gbr)
VS.
WBA同級7位・元IBF世界同級王者
アンソニー・カカチェ(37=S/irl)
〈試合経過〉
初回、サウスポー同士も挑戦者カカチェは右構えでスタートした。
王者ディケンズは右ジャブで切り込もうとするとカカチェは体を左
右に振り右を繰り出して始まった。回を重ねるとお互い徐々に手数
が増えてペースも上がった。
5回、カカチェが連打から右をヒットさせるとディケンズは一瞬バ
ランスを崩しながらも右フックを返して譲らない。
6回〜7回とカカチェが右ストレート、右アッパー、左フックと手
数を増やして一歩リードしたように映った。
9回、ディケンズが左ストレートを打ち込み反撃を見せる。
10回、今度はカカチェが右ストレート、左フックをヒット。
終盤戦はディケンズが左ストレートを打ち込むもののカカチェが巧
な足捌きで躱す中、ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
115ー113(カカチェ)
116ー112(カカチェ)
116ー113(カカチェ)
カカチェが3ー0判定勝ちで王座獲得に成功。
カカチェは2024年5月18日、当時17戦全勝で勢いのあった
IBF世界Sフェザー級王者ジョー・コルディナ(英国🇬🇧)に挑戦
して8回TKO勝ちで見事王座獲得、一躍名を売った。しかし、カ
カチェは指名戦の扱いに不満を持ち昨年1月31日、IBF同級王
座を返上。今回鞍替えして2団体目の王座に就いた。今後37歳に
してどこまで王座を守れるか注目される。
ディケンズはWBA世界Sフェザー級王座の初防衛に失敗。
昨年7月2日、フェザー級に続き2度目の世界挑戦でWBA世界S
フェザー級暫定王者だったアルベルト・バディルガジエフ(ロシア
🇷🇺)に挑戦。前評判ではディケンズ不利とされたが見事覆しての4
回KO勝ち。マイナーではIBOフェザー級王座を獲得していたが
メジャー王座では暫定ながら41戦目にしての初戴冠だった。しか
し、今回正規王者に昇格したものの鬼門を突破出来なかった。
(PHOTOS BY BBC.COM)
それではスリリングな展開となったディケンズVS.カカチェ戦を
ハイライトでどうぞ!(8分2秒)
【両選手の戦績】
★ジェームス・ディケンズ/42戦36勝(15KO)6敗
★アンソニー・カカチェ/26戦25勝(9KO)1敗
《WBA世界バンタム級挑戦者決定戦》
ートリプル世界戦ー
《WBO世界フライ級タイトルマッチ》
《WBA世界ミニマム級タイトルマッチ》
《WBC世界Lフライ級タイトルマッチ》
開催日:3月15日(日曜日)
開催地/会場:神奈川県横浜市中区/横浜BUNTAI
▼ Main Event
《WBA世界バンタム級挑戦者決定戦》
WBAバンタム級1位・元5階級制覇者
ノニト・ドネア(43=O/比国)
VS.
WBA同級4位
増田 陸(28=S/帝拳)
〈試合経過〉
序盤戦、増田が左ストレートを浴びせてドネアのフック強打を空振
りさせる上々のスタートを切った。
5回、増田の左攻めがヒットするとドネアが右目上をカット。
6回、ドネアにドクターチェックが入り再開すると増田が攻勢を強
めたところにドネアが右ストレートヒット。しかし、増田は冷静。
7回、距離を詰め合って打ち合った終盤、増田のワンツーでついに
ドネアがダウン。ここはドネアが立ち上がって再開するとゴング。
迎えた8回、増田が左ストレートを2度ヒットさせるとドネア陣営
からタオルが投げ込まれて試合ストップとなった。
ーTKO・8回1分12秒ー
増田がストップ勝ちでWBA世界バンタム級王座への挑戦権を獲得
した。これで現王者堤 聖也(角海老🇯🇵)への挑戦が決まった。両
者は2023年2月30日、当時日本バンタム級王者だった堤に挑
戦も10回0ー3(2P×2者/4P)の僅差判定負けで増田は初黒
星を喫している。決定すれば因縁対決として話題沸騰間違いなしで
しょう。楽しみです。
元5階級制覇王者ドネアは力及ばず挑戦権獲得ならず。
6回まで何とか乗り切ったドネアだったが7回のワンツーを被弾し
てのダウンが響いてスタミナを削がれたのが明暗を分けた格好だっ
た。さすがに43歳となったドネアはもう限界なのかも知れない。
試合前のドネアは「調整は万全だ。是非、倒して世界戦に繋げたい
!」とコメントしていたが、意気込みは実らなかった。
果たして、ドネアは現役続行かそれとも・・・
【両選手の戦績】
★ノニト・ドネア/53戦43勝(28KO)10敗
★増田 陸/11戦10勝(9KO)1敗
《WBO世界フライ級タイトルマッチ》
WBO世界フライ級王者
アンソニー・オラスクアガ(27=O/帝拳・米国)
VS.
WBO同級4位
飯村 樹輝弥(28=O/角海老)
〈試合経過〉
前半戦で一方的に飯村を攻め立てたオラスクアガ。
中盤戦に突入するとオラスクアガの上下コンビネーションに飯村も
左右を打ち返して粘りを見せる。
7回、オラスクアガの右アッパー、左フックで飯村はついにダウン。
飯村は立ち上がって再開に応じるとゴングに逃れた。
8回も飯村のピンチは続いた。
迎えた9回、オラスクアガの左フックがドンピシャ決まったところ
でレフェリーが即座に試合をストップした。
ーTKO・9回1分19秒ー
オラスクアガがストップ勝ちでWBO世界フライ級王座の5度目防
衛に成功した。唯一の黒星は2団体世界Lフライ級統一王者だった
寺地 拳四朗(B.M.B🇯🇵)に9回TKO負け。その後フライ級に転
向してからは4人の日本人選手と対戦して負けなし。
世界初挑戦の飯村は王座獲得失敗。
ストップとなったがそれにしても飯村の打たれ強さはもの凄かった。
今後は攻撃力が備われば再びチャンスはくるかもしれない。
【両選手の戦績】
★アンソニー・オラスクアガ/13戦12勝(9KO)1敗
★飯村 樹輝弥/11戦9勝(2KO)2敗
《WBC世界Lフライ級タイトルマッチ》
WBC世界Lフライ級王者
ノックアウト・CP・フレッシュマート(35=O/泰)
VS.
WBC同級2位
元WBO世界同級王者
岩田 翔吉(30=O/帝拳)
〈試合経過〉
両者序盤から出入り激しく打ち合い岩田がノックアウトの連打を躱
して優勢な流れで試合を進めた。
4回、岩田がラッシュして打って出るとノックアウトが左目上をカ
ット。途中公開採点は39ー27×2者、40ー36の3ー0で岩
田のリード。ノックアウトは傷のチェックを受けながら続行。
しかし、迎えた8回、1分過ぎレフェリーはノックアウトの傷を確
認すると試合ストップ。採点に委ねられた。
〈8回負傷判定〉
79ー73(岩田)
79ー73(岩田)
78ー74(岩田)
岩田が3ー0負傷判定勝ちでWBO王座(陥落)に続きWBC王座
獲得に成功した。WBO王者時代は初防衛戦でレネ・サンティアゴ
(プエルトリコ🇵🇷)と対戦して軽快に動かれ接近されてはアッパー、
フックと打ち込まれて12回0ー3判定負けで完敗した。
岩田は今回2団体目王座を獲得して今後防衛を重ねることが出来る
のか注目です。
王者ノックアウト・CP・フレッシュマートは昨年12月4日に王
座決定戦で手にした王座の初防衛に失敗した。
ノックアウトはWBA世界ミニマム級王者時代は日本人3選手を含
む16度防衛戦で絶対王者として君臨してきた。しかし、元々強打
を秘めている訳ではなく技巧でカバーしていた。階級を上げたこと
で強打に対応出来なくなってきたという印象。
【両選手の戦績】
★K・CP・フレッシュマート/31戦29勝(11KO)2敗
★岩田 翔吉/18戦16勝(12KO)2敗
《WBA世界ミニマム級タイトルマッチ2》
WBA世界ミニマム級王者
松本 流星(27=S/帝拳)
VS.
WBA同級4位
高田 勇仁(27=O/ライオンズ)
両者は昨年9月14日、王座決定戦で対戦したが5回高田が偶然
のバッティングで続行不可能の終了。負傷判定で松本が3ー0判定
勝ちして王座に就いたものの消化不良の結末だった。そこで今回決
着戦としてダイレクトリマッチということになった。
〈試合経過〉
序盤から松本が右フックを当てリード。
5回には左カウンターで高田をフラつかせるなど差を広げた。
その後は高田の反撃を動きで躱し、終盤戦も松本が終始手数で圧倒
する中ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
120ー108×3者(松本)
松本が3ー0の大差フルマーク判定勝ちでWBA世界ミニマム級王
座の初防衛に成功。前回の消化不良結末も今回明白な大差判定で決
着した。
高田は2度目挑戦チャンスも王座獲得ならず、10敗目を喫した。
【両選手の戦績】
★松本 流星/8戦8勝(4KO)無敗
★高田 勇仁/29戦16勝(6KO)10敗3分
《WBC世界ヘビー級タイトルマッチ》
開催日:5月23日(日本時間24日)
開催地/会場:エジプト・ギザ/ピラミッド群区域広場・特設会場
3団体世界ヘビー級統一王者
オレクサンドル・ウシク(39=S/ukr)
VS.
元グローリー世界キックボクシング・ヘビー級王者
リコ・ヴァーホーべン(36=O/ned)
当初統一王者ウシクはWBCのみの防衛戦開催とされていたが、
対戦相手のリコ・ヴァーホーベン(オランダ🇳🇱)がボクシング実績
に乏しい為、承認されなかった。従って「スペシャルイベント戦」
と銘打っての無冠戦に変更となった。ヴァーホーベンのボクシング
実績が2014年4月29日のヤノス・フィンフェラ(ハンガリー
🇭🇺)戦に2回KO勝ちしているとは言え、この1試合のみでは承認
に値しないのは当然だった。(サイトニュース2月26日の時点)
〜ところが2週間経った現在、再びサイトニュースを覗くと状況は
一転して承認されたとなっている。どうやら王者ウシク陣営が世界
戦として認めるようWBCに訴え再審議されたとのことだった。
それにしても元キックボクシング世界最強王者(13度防衛)だっ
たとは言え、そもそもキックボクシングとボクシングは競技形態が
違い全くの別物だ。それを高評価するのなら勘違いも甚だしい。
結果的にランキング外の選手との対戦を世界戦として認めたのなら
WBCのトップランカーを無視した前代未聞の間違った愚策対応と
いうことになる。😤
また興行(団体とは無関係)に関してはアラブマネーの富裕層をタ
ーゲットにしたイベントでしょうが、なぜ世界遺産(ピラミッド)
のど真ん中で開催するのかいささか疑問も感じる・・・(^O^)
【両選手の戦績】
★オレクサンドル・ウシク/24戦24勝(15KO)無敗
★リコ・ヴァーホーベン/ボクシング=1戦1勝(1KO)
〜キックボクシング=76戦66勝(21KO)10敗
《ZUFFA世界クルーザー級王座決定戦》
ーunder cardー
《ウェルター級10回戦》
開催日:3月8日(日本時間9日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス近郊エンタープライズ地区
/メタ・エイペックス
前IBF世界クルーザー級王者
ジェイ・オペタイア(30=S/aus)
VS.
WBC8位・WBO11位・IBF15位
ブランドン・グラントン(34=O/usa)
IBF団体はこの一戦を世界戦として承認しないことからジェイ
・オペタイアはZUFFA世界クルーザー級王座決定戦のリングに
上がった時点でIBF世界クルーザー級王座は剥奪される。
〈試合経過〉
序盤、サウスポーのオペタイアは右で強引に攻めようとするグラン
トンに左アッパー、右フックで対応して始まった。
4回、オペタイアが右フックを浴びせ5回には右アッパーを突き上
げるとグラントンも右フックで反撃したがローブローで試合中断。
6回、焦りの見えるグラントンは接近しての揉み合いでホールディ
ングを取られ減点1が科せられた。
終盤戦に突入すると打たれ強いグラントンも粘って前に出続けるも
のの決定打がない。益々オペタイアがリードを広げた。
最終回はオペタイアが終盤左ストレートでグラントンを後退させる
中、ゴングとなった。
〈12回採点結果〉
119ー106(オペタイア)
119ー106(オペタイア)
119ー106(オペタイア)
オペタイアが3ー0大差判定勝ちでZUFFA世界クルーザー級の
初代王者となった。昨年までWBAスーパー&WBO世界同級王者
のヒルベルト・ラミレス(メキシコ🇲🇽)との統一戦を強く希望して
いたがIBF王座を剥奪されたことで今後どんな扱いとなるのか注
目される。何れにしても承認問題が絡み直ぐにとは行かなくなった
のは確かなようだ。
グラントンはZUFFA世界クルーザー級王座獲得失敗。
4敗目となったグラントンはまだWBC8位とWBO11位にラン
キングされていることから大きく下降しなければ2度目の世界挑戦
は可能でしょう。とにかく再起戦が大事となる。
(PHOTOS BY FIGHTMAG.COM)
オペタイアVS.グラントン戦のハイライトシーンをどうぞ!
(CMあり/4分48秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★ジェイ・オペタイア/30戦30勝(23KO)無敗
★ブランドン・グラントン/25戦21勝(18KO)4敗
ーunder cardー
《ウェルター級10回戦》
IBF世界ウェルター級4位・WBO9位
リカルド・サラス(27=O/mex)
VS.
ウェルター級ノーランカー
ヘスス・サラチョ(24=S/mex)
〈試合経過〉
序盤からサラスが積極的に攻めるスタート。
4回、サラスの右ストレートがヒットするとサラチョは後退気味。
その後もサラスがボディー攻めから左右連打でサラチョをロープに
追い込むと断然リード。
迎えた8回、サラスが2分過ぎサラチョをコーナーに詰め左フック、
右ストレートと叩き込んだところでレフェリーが割って入り試合を
止めた。
ーTKO・8回2分5秒ー
世界ランカーのサラスがストップ勝ち。
サラスは2023年10月20日の引き分け試合から6連勝とした。
今後世界初挑戦に向け始動するか・・・
サラチョは世界ランカー相手に勝てば世界ランクインのチャンスも
あったが悔しいストップ負けに終わった。
(PHOTOS BY BOXINGSCENE.COM)
サラスVS.サラチョ戦をハイライトでどうぞ!(CMあり/4分)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★リカルド・サラス/27戦23勝(17KO)2敗2分
★ヘスス・サラチョ/21戦16勝(12KO)3敗2分
〈ZUFFA BOXINGとは〉
団体名称「ZUFFA」とは=イタリア語で「取っ組み合い・戦い
・乱闘」などの意味を持つ。UFC(総合格闘技団体)の親会社で
ある「TKOーGROUP」CEOダナ・ホワイト氏とサウジアラ
ビア娯楽庁長官トゥルキ・アル=シェイク氏が共同で創業してボク
シング界に参入してきた新団体。
〈階級は8階級制〉
主要4団体の17階級とは異なり間のスーパーやジュニアなど9階
級を省いた8階級制とした。
○ ヘビー級
○ クルーザー級
○ ライトヘビー級
○ ミドル級
○ ウェルター級
○ ライト級
○ フェザー級
○ バンタム級
〈ランキング表〉
ランキングに関してはエリートだからといって優遇されることはな
く試合毎に対戦内容がチェックされ独自の厳正な選出方法で順位は
決定されるという。
ZUFFAはプロモートだけならともかく王座設置とランキング設
置で独自に進んでいくとしているが、果たして世界のボクシングフ
ァンにどれだけ認知されるだろうか?そして、主要4団体のランキ
ングボクサーがどれほどズッファに流れて行くのだろうか・・・
《WBO世界ヘビー級タイトルマッチ》
開催日:5月9日(日本時間10日)
開催地/会場:英イングランド・マンチェスター/CO-OP・L
IVE・アリーナ
WBO世界ヘビー級王者
ファビオ・ウォードリー(31=O/gbr)
VS.
元WBA・IBF世界同級王者
ダニエル・デュボア(28=O/gbr)
ヘビー級剛腕同士激突、倒すか倒されるか!
ウォードリーは2021年3月27日、ジブラルタル(イギリス
領)にあるヨーロッパ・ポイント・スポーツ・パークでWBC世界
ヘビー級暫定王座TM(王者ポヴェトキンVS.ホワイト戦)の前座
で世界戦2度経験者のエリック・モリナ(米国🇺🇸)と10回戦で対
戦して4回までウォードリーはモリナの右ストレートを浴びるなど
不利な展開で試合が進んでいた。しかし、5回打ち合いで再び右を
貰った瞬間ウォードリーは左フックを叩くとモリナは大の字ダウン。
モリナは立ち上がることなくウォードリーの逆転KO勝ちだった。
ウォードリーはデビューから11連勝(10KO)無敗とした。
試合後、2度の世界経験者をKOで葬り去ったことで一躍名を轟か
せていた。しかし、そればかりではなかった。アマチュア経験がな
くそれまで職業斡旋会社のリクルーター(就職サポート)で仕事の
傍ら習い始めたのがボクシングだった。21歳までグローブでさえ
付けた事のない選手だったことから尚更メディアやファンを驚かせ
話題となった。つまり最近のヘビー級ではアマチュア経験なしの選
手は稀で数少ない素人からの叩き上げ選手だったのだ。
尚、メインを張ったディリアン・ホワイトもWBC世界ヘビー級暫
定王座に返り咲きその後の試合でもウォードリーは師弟関係として
前座で戦い続けキャリアを積んだ。技術面では専任トレーナーがい
る為、メンタルやフィジカルの両面をホワイトに指導を受けている。
ウォードリーはその後のインタビューに「ボクサーとして尊敬して
いる彼の助言が試合に役立っている。出会っていなかったら途中で
諦めていたかも知れない」と尊敬の念を語っていた。
17戦目までWBO欧州王座・コモンウェルス英連邦王座・WBA
コンチネンタル王座・BBBofC英国王座と次から次へと地域王座
ながら4つの王座を獲得して波に乗った。
18戦目の2024年3月31日、4つのタイトルを懸けアマチュ
ア時代欧州連合大会2連覇や東京五輪銅メダルなどの活躍で知られ
たフレイザー・クラーク(英国🇬🇧)と対戦して壮絶な打ち合いの末
、12回1ー1の引き分けに終わり、連勝は17でストップした。
それでも4つの王座は全て防衛に成功。しかし、再戦となったクラ
ークとの第2戦目(2024年10月12日)の防衛戦では僅か初
回TKO勝ちで退け決着した。これで懸けられた王座のコモンウェ
ルス英連邦王座2度目、WBAコンチネンタル王座3度目、BBB
ofC英国王座3度目の防衛に成功した。ここまでの戦歴は評価を上
げWBA世界ランキング1位へと駆け上がっていた。
当初はWBA世界ヘビー級レギュラー王者クブラト・プーレフ(ブ
ルガリア🇧🇬)への指名挑戦予定だったが決裂して先行き不透明とな
った為、WBA団体は暫定王座決定戦を設置した。
昨年6月7日、WBA世界ヘビー級暫定王座決定戦をジャスティス
・フニ(豪州🇦🇺)と戦い10回KO勝ちで王座獲得成功。
同年10月25日、WBO世界ヘビー級暫定王者ジョセフ・パーカ
ー(ニュージーランド🇳🇿)に挑戦して11回TKO勝ちで暫定なが
ら2団体目の王座獲得に成功した。その後、4団体世界ヘビー級統
一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ🇺🇦)がWBO団体から
出されていたウォードリーとの対戦指令を拒否して昨年11月17
日に王座を返上した為、ウォードリーがWBO正規王者に昇格した。
さあ〜、数少ない叩き上げで念願の最高峰ヘビー級王者となったウ
ォードリーはビッグスターの仲間入りとなるのか今後が非常に楽し
みになってきた選手です。
それではベテランの返り咲き王者パーカーに打ち勝ち王座を手に
したウォードリーの戦いぶりをどうぞ!(CMあり/3分17秒)
〈元王者 ダニエル・デュボア〉
デュボアはとにかく勝っても負けてもKO決着するというスリリ
ングな展開を引き出す戦いぶりで人気がある。そして、たとえ壮絶
KO負けしてもあまり悲壮感を漂わすことなく何もなかったかの様
に振る舞いケロッとしているところがデュボアらしいのだ。😀
2019年12月21日、デュボアがまだ14戦目だった時期、W
BCヘビー級シルバー王座決定戦&WBOインターN王座防衛戦を
WBA13位・WBO15位の藤本 京太郎(角海老🇯🇵)と戦い2
回、鋭いジャブで倒し再開して重い右ストレートで2度ダウンを奪
ってあっさりKO勝ち。こんな化け物パワーにアジア人では太刀打
ち出来ないとガッカリした記憶が残っている。しかし、そんなデュ
ボアでさえも試練を経験している。それがヘビー級なのだ。
16戦目の2020年11月28日、当時ライバルのリオ五輪銀メ
ダリストジョー・ジョイス(英国🇬🇧)と対戦。序盤はデュボアがリ
ードしていた。しかし、徐々にジョイスのジャブから右を浴び出し
拮抗した。迎えた10回デュボアはジャブを浴びて左瞼が塞がり自
ら膝を着きカウントアウト。デュボアは屈辱の初黒星となった。
19戦目の2022年6月11日、WBA世界ヘビー級レギュラー
王者トレバー・ブライアン(米国🇺🇸)に挑戦。序盤からデュボアの
右強打が冴えリードして回を重ねた。迎えた4回デュボアの左フッ
クで王者ブライアンがダウン。そのまま立ち上がれずデュボアが1
9戦目で王座初戴冠となった。初防衛に成功すると大一番が到来。
2023年8月26日、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビ
ー級統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ🇺🇦)と戦い序盤
はお互い互角の展開だった。5回、接近しての打ち合いでデュボア
の右ボディーでウシクが下腹部を押さえうずくまった。レフェリー
はデュボアのローブローと裁定。ウシクに4分間の休憩が与えられ
た。再開後はウシクが回復。回を増す毎にサウスポーのウシクが右
ジャブを連発。ウシクは8回左右連打でデュボアからダウンを奪っ
た。9回、中盤ウシクの速いカウンター気味の右ジャブでデュボア
は2度目のダウン。デュボアは立ち上がったもののレフェリーはス
トップした。これでデュボアのWBAヘビー級レギュラー王座はス
ーパー王座に吸収されレギュラー王者から陥落、2敗目を喫した。
試合後にデュボアのボディー攻撃はローブローではなく正当な攻撃
だったのではないかと疑問符が付いた。
再起戦をWBA6位のジャーレル・ミラー(米国🇺🇸)と戦い10回
TKO勝ちで難なく再起に成功すると再びチャンスが訪れる。
2024年6月1日、IBF世界ヘビー級暫定王座決定戦をIBF
4位として1位のフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア🇭🇷)と対
戦するとフルゴビッチが右ストレート、デュボアはワンツーと互角
の展開。しかし、ラウンドを重ねるとフルゴビッチはペースダウン
してデュボアの右ストレートでダウン寸前。迎えた8回序盤フルゴ
ビッチの両目カットにレフェリーはドクターチェック要請、結果は
続行不可となり試合終了。デュボアが8回TKO勝ちでIBF世界
ヘビー級暫定王座獲得成功。その後ウシクがIBF王座を返上した
為、デュボアがIBF世界ヘビー級正規王者に昇格した。
2024年9月21日、IBF王座の初防衛戦を元3団体統一王者
のアンソニー・ジョシュア(英国🇬🇧)と対戦。予想不利だったデュ
ボアが4回までジョシュアから3度ダウンを奪い迎えた5回序盤デ
ュボアが右ストレートを浴びせるとジョシュアは前のめりに4度目
ダウン。ジョシュアは立ち上がれずカウントアウトとなった。初防
衛に成功したデュボアはこれまでにない強さを見せた。
そして、再び因縁とも言える大一番を迎える。
2025年7月19日、保持するIBF王座含め4団体統一戦とし
て3冠王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ🇺🇦)と2年ぶりの再戦となった。
試合は初戦とは違いサウスポーのウシクが序盤から上下に攻めリー
ド。迎えた5回中盤、ウシクの右フックで膝をつくダウン。再開に
応じると今度はウシクの左カウンターに崩れ落ち立ち上がれずカウ
ントアウトとなった。デュボアは再び無冠となった。
今回願ってもないチャンスで2度目王者返り咲きなるか・・・
ウシクVS.デュボア戦2でデュボアに打たれ脆さが出てしまい統
一に失敗したシーンをどうぞ!(CMあり/3分41秒)
〈ちょい予想!〉
どちらも破壊力あるハードパンチャー同士だ。
おそらく判定までいくとは思えないマッチングです。
まず、ウォードリーは荒っぽい攻撃を見せる反面、フックやアッパ
ーなど正確に打ち込むのが巧い。これまで数試合は不利な状況から
の逆転KO勝ちもあった。アマチュア経験がなくセオリーに縛られ
ない攻撃が今回も通用するのか・・・
一方、デュボアも荒々しい攻撃は折り紙付きの戦い方だ。
これまでの負け試合は怪我(両瞼カットなど)の影響で自ら試合を
投げたことや弱点の顎を打ち抜かれてKO負けしたこともあった。
要は顎を打たせない戦いぶりなら王者返り咲きもある選手だ。
しかし、最近の両選手3試合を比較して言えば正確に打ち込む攻撃
や無類のタフさを備えたウォードリーに分があると予想します。
【両選手の戦績】
★ファビオ・ウォードリー/21戦20勝(19KO)1分無敗
★ダニエル・デュボア/25戦22勝(21KO)3敗




















