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ボクシングの一寸先は闇だが一瞬にして栄光を掴む!

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《ヘビー級12回戦》
開催日:4月4日(日本時間5日)
開催地/会場:英国ロンドン/THE O2・アリーナ




WBCヘビー級13位・元WBC世界同級王者
デオンテイ・ワイルダー(40=O/usa)
VS.
IBF世界ヘビー級2位・WBO6位
デレック・チゾラ(42=O/gbr)

〈試合経過〉
序盤戦はお互い打ってはクリンチして揉み合い後頭部を叩き合うな
ど反則パンチの荒れた展開で始まった。
2回、ワイルダーが圧力をかけ右アッパーでチゾラが仰け反るとお
互い本来の攻防戦に突入していく。
4回、攻めの探り合いが続いた終盤チゾラの右ストレートがワイル
ダーにヒットすると地元ファンの大歓声が沸いた。
5回〜6回とチゾラが左右で攻勢をかけたがワイルダーも右強打を
浴びせて譲らない。この間チゾラは左瞼をカットした。
8回、右をヒットさせたチゾラにワイルダーが右を返す反撃。更に
ワイルダーが連打から右フックを浴びせるとチゾラがついにダウン。
しかし、ワイルダーは倒れたチゾラに加撃したとして減点1が科さ
れた。再開するとチゾラは終盤に左右で逆襲の反撃を見せる。
9回〜10回とチゾラが右を強振するワイルダーにここぞと左右フ
ックを叩き込んで巻き返しを見せる。
11回、激しい打ち合いでチゾラが突進してワンツーをヒットさせ
るとワイルダーがダイビングするようにリングに落下。(カウント
されたが後にスリップ判定に訂正された)
最終回、ワイルダーが右を強振すると終盤チゾラが諦めず左右フッ
クをヒットさせるとまもなく終了ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
112ー115(チゾラ)
115ー111(ワイルダー)
115ー113(ワイルダー)

ワイルダーが2ー1のスプリットも判定勝ち。
ワイルダーは敵地で対戦が噂される元3冠王者アンソニー・ジョシ
ュア
(英国🇬🇧)がリングサイドで見守る中、多少は右パワーを蘇ら
せ勝利したものの、昔のように畳み掛ける快勝とはいかず不安を残
した。まあ、2度の連敗が未だに尾を引いているのは間違いない。
以前のようなパワーある戦いぶりに戻せと言っても無理な話でいか
に現在のコンディションを維持していくかでしょう。ジョシュア戦
が決定すれば世界戦ではなくとも注目されること間違いなしです。

チゾラはこれまでの右パワーを存分に発揮したが黒星となった。
相変わらず突進力と右ストレートは健在だったが、再三の大振り強
振でスタミナを削いだ格好だった。もっとパンチの的中率が良けれ
ば勝機を引き寄せたかもしれない。これまで2度の世界挑戦は実ら
なかったが数多くの実力者と対戦して大いに観衆を沸かせていた。
今回チゾラは試合終了後のインタビューに引退を仄めかした。




(PHOTOS BY FIGHTNEWS.COM)

出入り激しい打ち合いとなったワイルダーVS.チゾラ戦をハイラ
イトでどうぞ!(CMあり/3分33秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★デオンテイ・ワイルダー/50戦45勝(43KO)4敗1分
★デレック・チゾラ/50戦36勝(23KO)14敗








《WBOインターN・ミドル級王座決定戦》
開催日:4月5日(日曜日)
開催地/会場:豪州ニューサウスウェールズ州ウーロンゴン/WI
N・エンターテイメント・センター




WBO世界ミドル級3位
元WBO世界Sウェルター級王者

ティム・チュー(31=O/aus)
VS.
WBA世界Sウェルター級12位
デニス・ヌルヤ(32=O/alb)

〈試合経過〉
終始チューが支配して圧倒する中、4回に左フックでヌルヤからダ
ウンを奪ってリード。この回チューはバッティングで左目下をカッ
ト。しかし、その後も血が滴る中、手を緩めず粘るヌルヤを一方的
に攻めたて終了ゴングを聞いた。

〈10回採点結果〉
100ー88×3者(チュー)

チューが3ー0大差判定勝ちでWBOインターナショナル・ミドル
級王座を獲得した。チューはミドル級2戦目も勝利したが、果たし
てミドル級のトップランカー相手にパンチが通用するのか今後に試
される。そんな中、チューの希望で元3団体世界ウェルター級統一
王者エロール・スペンスJr.(米国🇺🇸)との対戦が6月頃に予定さ
れている。

無敗で挑んだヌルヤはWBOミドル級地域王座獲得ならず。
Sウェルター級ランカーとは言え数戦ミドル級で戦っていたが初の
実力者格上相手では通用しなかった。ヌルヤは出直しです。




(PHOTOS BY FIGHTNEWS.COM)

チューが圧倒勝利したシーンをハイライトでどうぞ!
(CMあり/3分30秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ティム・チュー/30戦27勝(18KO)3敗
★デニス・ヌルヤ/22戦20勝(9KO)1敗1NC








《IBF世界ミニマム級タイトルマッチ》
開催日:4月3日(日本時間4日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州テメキュラ/ペチャンガ・リ
ゾート・カジノ




IBF世界ミニマム級王者
ペドロ・タドゥラン(29=S/phl)
VS.
IBF世界同級15位
グスタボ・ペレス(27=S/mex)

〈試合経過〉
初回、サウスポー同士はジャブの応酬で始まると挑戦者ペレスは執
拗に左で上下に突き刺す。王者タドゥランは前に出てくるペレスに
ジャブから鋭いワンツーで圧力をかけ押し返す展開。
3回、執念深く前に出てくるペレスにタドゥランが左ストレート、
左ボディー攻めと攻勢を強めた。
4回、ペレスが諦めず打ち合うとタドゥランの左ボディーショット
でペレスはたまらずダウン。ペレスは立ち上がって再開するとタド
ゥランの追撃ポディー連打で2度目ダウン。ペレスはここも立ち上
がって続行に応じると運よくゴングに救われた。
5回、タドゥランが圧力をかけるとペレスは足を使って逃れる。
6回、タドゥランが逃げ回るペレスを追い詰め左ボディーを叩くと
ペレス3度目のダウン。執念で立ち上がったペレスはもうスタミナ
を使い果たしたように映った。

迎えた7回、タドゥランがペレスをロープに追い込み左ボディーを
叩き込むとペレスは4度目ダウン。さすがにレフェリーはここで試
合を止めた。

ーTKO・7回1分34秒ー

タドゥランがIBF世界ミニマム級王座の3度目防衛に成功。
タドゥランは2024年7月28日、当時IBF世界ミニマム級王
重岡 銀次朗(ワタナベ🇯🇵)に挑戦して9回TKO勝ちで以前保
持していたIBF王座の返り咲きに成功した。昨年5月24日の前
王者重岡との再戦では壮絶な打ち合いとなった末に競り勝ち2ー1
の判定勝ちで返り討ちに成功。今回3度目の防衛を果たしたタドゥ
ランは今後通常の選択試合となるのか、それとも念願の統一戦を目
指すのか・・・

ペレスはIBF世界ミニマム級王座の獲得失敗。
前半から後半にかけ再三のボディー被弾が致命傷だったと言える。
これまで唯一の黒星は2022年5月13日、10戦目でフライ級
8回戦を現WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米
国🇺🇸)と戦い6回TKO負け。そこから奮起して8連勝での世界初
挑戦だったが、王座の壁に跳ね返された。ペレスは再起に向かうこ
とになる。



(プロモートのパッキャオ氏に激励された)

(PHOTOS BY FIGHTNEWS.COM)

タドゥランVS.ペレス戦をハイライトでどうぞ!(8分32秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★ペドロ・タドゥラン/25戦20勝(14KO)4敗1分
★グスタボ・ペレス/19戦16勝(5KO)2敗1NC










《WBA・WBO世界Lフライ級TM》
開催日:4月3日(金曜日)
開催地/会場:東京都文京区/後楽園ホール




WBA&WBO世界Lフライ級王者
レネ・サンティアゴ(33=O/pur)
VS.
WBO同級4位・WBA7位
元WBO世界ミニマム級王者

谷口 将隆(32=S/ワタナベ)

〈試合経過〉
序盤からサウスポー挑戦者の谷口が右ジャブから左でボディーを攻
めるなど積極性が感じられる。サンティアゴは軽快な足捌きでアグ
レッシブに対応して回を進めるにつれ徐々に手数も増え始めた。
5回、谷口の攻めを躱した瞬間サンティアゴが右フックを浴びせる
と谷口は背中から回転するようにダウン。谷口にダメージはなくこ
の回は凌いだ。それまで互角だったがサンティアゴが一歩リード。
6回、谷口が流れを変えて挽回しようと左ボディーを打ち込むもの
のサンティアゴも連打を打ち返して譲らない。
7回〜8回と谷口が逆転を狙って左右で攻めたが、サンティアゴは
巧みなディフェンスと連打で益々差を広げたように映った。
終盤戦に突入するとサンティアゴは相変わらずアグレッシブさが冴
え谷口の必死な反撃を封じる中、終了ゴングとなった。

〈12回採点結果〉
114ー113(サンティアゴ)
116ー111(サンティアゴ)
117ー110(サンティアゴ)

統一王者サンティアゴが3ー0判定勝ち。これでWBA王座の初防
衛成功と共にWBO王座は2度目の防衛に成功した。
3度目来日のサンティアゴは初来日の2025年3月13日、東京
・両国国技館でWBO世界Lフライ級王者の岩田 翔吉(帝拳🇯🇵)
に挑戦して12回3ー0判定勝ちで王座奪取に成功。同年12月1
7日、同じ両国国技館でWBA世界同級王者の高見 亨介(帝拳🇯🇵)
と統一戦を争い競り合った末、12回2ー1判定勝ちで統一を果た
した。そして、今回またしても日本人選手相手に退けすっかり日本
人キラーとなった。今後のサンティアゴに注目です。

元WBO世界ミニマム級王者の谷口は2階級制覇ならず。
まあ、サンティアゴのディフェンス技術に翻弄された印象だった。
谷口はミニマム級王者時代の2023年1月6日、2度目防衛戦を
2位のメルビン・ジェルサレム(比国🇵🇭)と戦いまさかの11回T
KO負けで王座から陥落。その後は階級をLフライ級に上げここか
ら6戦を5勝(4KO)1敗の成績でOPBF東洋太平洋王座&日
本王座を獲得するなど復活。今回3年ぶりの王者返り咲きを狙った
が、叶わなかった。


(PHOTOS BY SANSPO.COM)

【両選手の戦績】
★レネ・サンチャゴ/20戦16勝(9KO)4敗
★谷口 将隆/27戦21勝(15KO)6敗



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番狂わせから一転試練の大和田選手!


(Photos by sanspo.com)

  大和田選手は敵地大阪で元世界挑戦経験者でWBC世界Jウェルター
級(現Sライト級)8位だった赤井を倒して「大番狂わせ!」とス
ポーツ紙を賑わせ、一躍ヒーローとなった。
後楽園ホールに大和田が現れるとファンも皆振り向くようになり、
サインを求められるようにもなった。あの、あまりにも衝撃的な試
合でファンは次も豪快なKOシーンを見せてくれるものだと期待せ
ずにはいられなかったのだ。しかし、ボクシングは大物に勝利した
からといって次の試合も必ず勝てるという保証はなく甘くはない。
大和田は赤井戦後の凱旋試合とともにステップアップの大事な試合
に連続KO負けの悪夢に晒されてしまうのだった。

▼1985年(昭和60年)6月11日
ウェルター級の飛鳥良(松戸平沼)にまさかの5回KO負け。
ヒーローから一転凱旋試合を打ち砕かれてしまった。このKO負け
が影響したのか7カ月間も試合から遠ざかってしまう。

▼1986年(昭和61年)1月27日
当時ウェルター級のホープとされた木村栄治(ロッキー)にわずか
初回KO負け。再起戦はまたしても早々と倒され2戦連続のKO負
けを喫してしまった。


後楽園ホールの観客からは「あ~ッ、やっぱりグラスのジョーか、
顎が弱い。また、元のサヤに収まってしまったな!」
と期待外れの
連敗に嘲笑を誘った。連敗の原因は顎の弱さばかりではなく、減量
苦からスタミナを削がれて防御する余裕がなくなってしまったのか
とも囁かれた。転級を考える思案のしどころだった。
そして決断に迫られ次の試合から一気に2階級も上げてミドル級で
戦うことを決心した。大和田にとってはもう3連敗は許されず絶対
に負けられない後がないと言う追い詰められた心境で自らを奮い立
たせるしかなかったのだ。負ければ「引退」の二文字がチラつく。
そんな試練の中、勝てば日本ミドル級タイトルへの挑戦権が与えら
れるという一戦が組まれ満身創痍で臨むことになった。

▼1986年3月24日
ノンタイトル戦ながら階級転向へのテストマッチとも言える10回
戦で日本ミドル級王者の無限川坂(上福岡)と対戦して見事に4回
KO勝ち。この試合後、正式にタイトル挑戦が決定したのだった。

いよいよ頂点への大一番が訪れた。
▼1986年8月11日
前試合で対戦した日本ミドル級王者の無限川坂(上福岡)に挑むの
だったが、前回のように簡単にはいかなかった。
そう易々と王座を明け渡すはずもなく、激しい攻防戦となった。
しかし、中盤から後半にかけ大和田が徐々に流れを引き寄せ試合を
優位に進めていった。結果は大和田が有効打で上回り10回3ー0
(99ー96/98ー97/99ー97)
の判定勝ちを収めて念願で
あった日本ミドル級王座獲得となった。

王座に就いてからは、眠りから覚めた野獣の如くリングを熱くして
いくことになる。そして、ニックネームの「和製ハグラー」も益々
ボクシングファンの間に浸透していった。

鬼門で難関と言われる初防衛戦に臨んだ。
▼1986年(昭和61年)9月28日
丸尾 正(福岡帝拳)5回KO勝ち。(初防衛)
奪取するより難しいと言われる初防衛に成功した。

▼1986年12月15日
無限川坂(上福岡)10回KO勝ち。(防衛2)
前王者との3度目の対戦は真の決着戦となった。

▼1987年3月23日
丸尾 正(福岡帝拳)との再戦も8回TKO勝ち。(防衛3)

▼1987年5月10日
松柳俊紀(東邦)5回KO勝ち。(防衛4)

★1987年9月6日
日本ミドル級王座を保持したままOPBF東洋太平洋ミドル級王座
へ挑戦。王者ポーリー・パシレロン(インドネシア)に挑んだが7
回TKO負け。格上のOPBFミドル級王座獲得はならなかった。

▼1987年12月14日
大和武士(セラピー渡辺)5回KO勝ち。(防衛5)
ここまで日本ミドル級タイトルの5連続KO防衛を飾ってこれまで
以上の絶大な人気を得たのだった。

しかし、大和田はこの大和戦のあと目に不調を訴え診察すると医師
から「重度の網膜剥離」であると診断され、これ以上試合を続けれ
ば失明の危険があるとしてストップがかかり、コミッション側から
も引退勧告を受けてしまう。その猛ファイトぶりが仇となり結局、
決断するしかなかった。1988年(昭和63年)1月にやむなく
王座を返上して3月21日に惜しまれつつも現役引退となった。

日本王座のみで世界も東洋も王座には縁がなかったが、倒し倒さ
れ殆どの試合でKO決着した選手はそう多くはない。
何しろ16勝で14度のKO勝ち。負けの11敗で9度のKO負け
と打たれ脆い部分もあったが、試合の度に激闘を繰り広げた。
その結果、2人を引退に追いやり、自らも犠牲となる網膜を傷める
結果となってしまった。そんな豪快な戦いぶりの記憶に残る目に焼
き付いた大和田選手なのでした。
そして、赤井との衝撃的な結末は続きが蘇ったような映画1989
年(平成元年)公開の『どついたるねん』(監督・脚本=阪本順治
/主演=赤井英和〜友情出演=大和田正春)
が製作される切っ掛け
ともなった。また、赤井が俳優として本格的デビューしたのもこの
映画だった。ボクシングでは生死の境を彷徨う代償を負ったが、一
転俳優として人気スターとなった赤井選手でした。
仮に赤井が大和田に勝利していればこの映画の企画や制作もされる
ことはなかったでしょう。映画は低予算製作ながら口コミで広がり
大ヒットして1989年度第32回ブルーリボン賞の作品賞や他に
数々の賞を受賞している。大和田本人も赤井のライバル対戦相手役
(役名・イーグル友田)として友情出演しています。ボクシング映
画は数あれど、ボクサー人生を自伝風に描いたなかなか内容の濃い
それまでになかった作品でしたね。そして、この二人によってボク
シングに限らず人生には何が起こるか分からないということを教え
てくれたようでもありました。


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〈赤井 英和〉
【生涯戦績】
21戦19勝(16KO)2敗
引退後はご存知のように俳優に転身して活躍しつつ、母校の近畿大
学ボクシング部の総監督も務めていたが、2016年4月の退任後
は名誉監督となっている。

〈大和田 正春〉
【生涯戦績】
28戦16勝(14KO)11敗1分
【獲得タイトル】
第37代・日本ミドル級王者(5度防衛)
1988年3月21日、網膜剥離による王座返上で引退。
現在、大和田正春氏は埼玉県狭山市の多寿満ジムで後進の指導にあ
たっている。

ーTHE ENDー

★ ★ ★ 最後まで読んでいただきありがとうございました!★ ★ ★

【旧ワールドボクシング誌&VIDEO~参照】
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《WBC世界Sウェルター級タイトルマッチ》
開催日:3月28日(日本時間29日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/MGM グランド・ガー
デン・アリーナ




WBC世界Sウェルター級王者
セバスチャン・フンドラ(28=S/usa)
VS.
WBC同級3位
元WBA&WBC世界ウェルター級統一王者

キース・サーマン(37=O/usa)

〈試合経過〉
初回、序盤からこの階級で規格外(身長197cm・リーチ203cm
)の体格を誇るサウスポー王者フンドラが小柄(174cm)なサー
マンに左ストレートを浴びせ、サーマンは足を使って左ジャブで応
戦する展開でスタートした。
2回、フンドラの左ストレートがカウンター気味にサーマンの顎を
打ち抜きサーマンは足元を揺らした。
3回、左ジャブで足を使うサーマンにフンドラが右ジャブで圧力を
かけ接近すると左ストレートから左アッパーを突き上げる。
4回〜5回と右狙いも攻めあぐねてしまったサーマンに連打を浴び
せてフンドラが完全掌握と映った。サーマンは両目を腫らした。

迎えた6回、直前腫れの目立つサーマンにドクターチェックも続行
許可。再開すると仕留めにかかったフンドラが怒涛の左右連打で防
戦一方となったサーマンにレフェリーが割って入り試合を止めた。

ーTKO・6回1分17秒ー

王者フンドラが圧倒するストップ勝ちでWBC世界Sウェルター級
王座の3度目防衛に成功した。しかし、メディアやファンの間では
今回3位で知名度はあるものの最盛期を過ぎた元王者サーマンとの
マッチメイクでは物足りないという声も出ていた。それを知ってか
試合後フンドラは「次戦はビッグマッチを強く望んでいる」とコメ
ントした。予想されるのは6月27日(日本時間28日)に対戦す
るWBA&WBO世界同級統一王者ザンダー・ザヤス(プエルトリ
コ🇵🇷)VS.WBA同級暫定王者ジャロン・エニス(米国🇺🇸)戦の
勝者との対決が可能性大でしょうか、楽しみです。

元2団体(WBAスーパー&WBC)世界ウェルター級統一王者の
サーマンは2階級制覇ならず。そして、キャリア初のTKO負け。
2019年7月20日、サーマンはWBC世界ウェルター級王座を
返上後、WBA世界ウェルター級スーパー王座を懸け、WBAレギ
ュラー王者のマニー・パッキャオ(比国🇵🇭)と団体内統一戦を争い
12回1ー2判定負けで王座から陥落。その後、2年7カ月ぶりの
再起に成功、再起2戦目でSウェルター級に転向して2連勝で今回
に備えていたが、37歳では力も衰え酷だったかもしれない。




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

それではフンドラが緒戦者サーマンに圧勝したシーンをハイライ
トでどうぞ!(CMあり/3分30秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★セバスチャン・フンドラ/26戦24勝(16KO)1敗1分
★キース・サーマン/34戦31勝(23KO)2敗1NC










《WBAインターN・ヘビー級タイトルマッチ》
開催日:3月28日(日本時間29日)
開催地/会場:英イングランド・マンチェスター/CO-OP・ラ
イブ・アリーナ




WBAインターN・ヘビー級王者
WBA&WBO同級1位・WBC3位・IBF11位

モーゼス・イタウマ(21=S/gar)
VS.
WBA&WBC同級10位
ジャーメイン・フランクリン(32=O/usa)

〈試合経過〉
序盤からサウスポーのイタウマが右ジャブから接近すると左ボディ
ー、フランクリンも右ストレートで応戦して始まった。
3回、2分過ぎイタウマの右ジャブから右フックでフランクリンが
ダウン。ここは立ち上がり再開するとゴングに救われた。
4回、ロープを背にしたフランクリンが右で反撃を見せるとイタウ
マがジャブからワンツー、右フックの強打を叩き込む。フランクリ
ンはなんとか耐えた。

迎えた5回、1分過ぎイタウマの強烈左アッパーでフランクリンが
前屈みとなったところに追撃右フックでフランクリンは力尽き2度
目のダウン。レフェリーはカウントせず即座に試合を止めた。

ーTKO・5回1分33秒ー

イタウマが保持するWBAインターナショナル・ヘビー級王座の5
度目防衛に成功した。これでデビューから14連勝とした。
若き21歳のイタウマはヘビー級のスター候補として現在最も注目
されている選手だ。しかも2団体(WBA&WBO)ではトップコ
ンテンダーとなって即座に世界挑戦出来る位置にいる。
そして、専門ネットニュースでの次戦予想はWBC世界同級暫定王
アギット・カバイェル(ドイツ🇩🇪)との対戦が有力となっている
が、果たして決定となるのか楽しみです。

ベテランのフランクリンはWBA地域王座獲得ならず。
これまでフランクリンは実力者ディリアン・ホワイト(英国🇬🇧)、
アンソニー・ジョシュア(英国🇬🇧)などとの対戦ではタフさを発揮
してともに判定まで持ち込んでいたが、今回キャリア初のストップ
TKO負けとなった。




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

イタウマがタフなフランクリンを2度倒して快勝したシーンをハ
イライトでどうぞ!(CMあり/8分16秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★モーゼス・イタウマ/14戦14勝(12KO)無敗
★ジャーメイン・フランクリン/27戦24勝(15KO)3敗







《フェザー級10回戦》
開催日:3月28日(日本時間29日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州ロングビーチ/サンダー・ス
タジオ




元世界ランカー
ブライアン・アコスタ(27=O/mex)
VS.
元世界ランカー・世界戦経験者
ロニー・リオス(36=O/usa)

〈試合経過〉
序盤から若いアコスタがリオスをエネルギッシュに圧力をかけジャ
ブ、右アッパーなどで攻め立てアコスタが優位に試合を進めた。
この試合が復帰戦のリオスも時折右をクリーンヒットさせたものの
終始プレッシャーをかけ続けたアコスタが手数、有効打で上回りフ
ルラウンドのゴングを聞いた。

〈10回採点結果〉
98ー92(アコスタ)
99ー91(アコスタ)
99ー91(アコスタ)

アコスタが3ー0大差判定勝ち。
メキシコ期待のアコスタは2024年度中は21戦20勝1分無敗
で世界挑戦を引き寄せたと一躍注目された。しかし、2025年度
中は判定負けにTKO負けとまさかの2連敗を喫していた。今回絶
対負けられない再起戦だったが、無事白星を飾った。果たして、今
後再び世界挑戦に名乗りを挙げられるか・・・

元世界戦経験者のリオスは大差判定負けで6敗目を喫した。
リオスは過去Sバンタム級時代2度世界挑戦したが共に王座獲得な
らず。2024年10月5日、3度目となった世界挑戦でWBA世
界フェザー級王者ニック・ボール(英国🇬🇧)に緒戦したが10回T
KO負け。今回再起戦だったが、連敗となった。

(右で攻勢を仕掛けるB・アコスタ=右側)


【両選手の戦績】
★ブライアン・アコスタ/24戦21勝(8KO)2敗1NC
★ロニー・リオス/40戦34勝(17KO)6敗
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浪速のロッキーVS.和製ハグラー

1985年(昭和60年)2月5日、当時、WBC世界J・ウェ
ルター級(現Sライト級)8位だった赤井 英和(グリーンツダ)
は2度目の世界挑戦交渉が進められていた最中、世界前哨戦の位置
付けとして日本ウェルター級7位の大和田 正春(角海老宝石)と
ウェルター級契約ノンタイトル10回戦が組まれた。
当時、日本はまだ2団体(WBA&WBC)のみが認定で世界王者
はWBC世界Sフライ級王者渡辺 二郎(大阪帝拳)と非公認のI
BF世界バンタム級王者新垣 諭(奈良池田)と2選手のみだった。
赤井は3人目世界王座奪取なるかと期待も高まり世界前哨戦の会場
となった大阪府立体育会館は超満員となった。

(急なカードだったか大和田の写真はない)


赤井は「浪速のロッキー」として全国区の人気を誇っていたが、関
東で「和製ハグラー」と呼ばれた大和田は関西での知名度は低く熱
心なボクシングファン以外には知られていなかった。
両者が登場すると大歓声があがった。リングインした両者はお互い
コーナーを見遣る。赤井は調子の良さをアピールするかのように体
を動かし両手を上げながら笑みを浮かべる。大和田は真剣な面持ち
で体を動かしながらキリッとしていた。観衆の騒めきの中、会場内
は緊張感が漂う。リングアナの選手紹介が終わるとリング中央で注
意を受けてコーナーに戻ると一瞬騒めきは止んだ。

〜そして、ついにゴングは打ち鳴らされた。

〈試合模様〉
初回はお互い接近しての左右の出し合いで始まった。
しかし、徐々に大和田の鋭い左ジャブが赤井を捉え出す。
2回~3回までは赤井も左右で攻めるが組み立てができず大和田の
ジャブから右を容易に貰う場面が多くなっていく。
4回に入って益々大和田の動きがいい。リング中央で左ジャブから
左フックで赤井が腰を落としかけると更に追撃右ストレートを打ち
込んだところで赤井はコーナーまで飛ばされ背中を打ち付けるよう
にダウン。赤井は朦朧としながらもカウントされ立ち上がると必死
に応戦してなんとかこの回は凌ぎ切った。
5回~6回と赤井は左右で反撃を試みるものの、ダウンが響いたの
か体が重そうで思うように攻めきれない。赤井にダメージが蓄積し
ていたのは明らかだった。


(Photos by nikkansports.com)

7回に突入して赤井は挽回を狙って右フックを浴びせたが大和田の
鋭い左ジャブにてこずり攻めあぐねて動きも鈍ってしまう。
ラウンド終盤、大和田の右アッパーから強烈左ダブルフックを浴び
た赤井はマットに顔を打ち付けるように壮絶ダウン。
カウントを数えられ朦朧としながらも必死に立ち上がろうとしたが、
再びリング袖で仰向けに倒れ込んで力尽きてしまった。
そして、カウントアウトとなった。

大和田が予想を覆す7回2分48秒のKO勝利!


(Photos by sanspo.com)

大和田はカウントアウトの終了ゴングが打ち鳴らされるとリング上
で両手を突き上げ跳び上がって勝利に酔いしれた。
会場内は赤井のまさかの衝撃的KO負けに騒然となった。
一方で赤井はかなりのダメージを負ってリング袖に仰向けとなった
ままで明らかに普通の状態ではなかったのだ。赤井陣営もリングド
クターもただ事ではないことに気づくと直ちに駆け寄っていった。
その重大さを知った場内では再び悲鳴があがり騒然となる。
しばらくして赤井はセコンド陣に両脇を支えられながらなんとかコ
ーナーに戻りドクターチェックを受けたが、もう自力では歩けない
ほど体は衰弱していた。そして、要請していた救急車が到着すると
赤井は担架に乗せられすぐさま病院へと搬送された。

誰もがこんな戦慄を帯びた試合に遭遇するとは予想だにしなかった
だろう。赤井は大阪市内の病院に搬送されると医師の診断で緊急開
頭手術が行われ結果は「急性硬膜下血腫、並びに脳挫傷」で生死に
関わる重い症状だと詰めかけたメディアに医師は語る。
その後携わった担当医師による記者会見の場が設けられ発表した。
医師によれば「手術は成功して一時的危機は脱しましたが、重篤に
は違いなく今後の経過を見守るしか術はありません」
と説明した。
この日の夜、テレビやラジオのニュースでは「KO負けの赤井緊急
手術も重体!」
と全国津々浦々まで駆け巡り大騒ぎとなっていた。
このニュースを聞いた大和田の心情もただならぬ思いだったろう。
翌朝にはスポーツ紙全紙が「赤井KO負けの重体!」と一面を埋め
ていた。また巷では手術後の生存率50%説も飛び交ったという。
そんな中、大和田は敵地大阪で番狂わせ勝利したものの、心配を胸
に重い足どりでの帰京となった。

しかし、そんな赤井の危機的状況も朗報はもたらされたのだった。
手術を受けた赤井は数日後には生死の境から脱して一命を取り留め
快方に向かいつつあると報道される。
そして、更に数週間が経った頃には病室で生死をさまよって生還し
た笑顔の赤井がテレビ画面に映し出されると驚異的な回復力である
ことが伝えられ、関係者もファンも安堵して喜んだのだった。
グローブを交えた大和田も胸を撫で下ろす心境だったに違いなかっ
た。その後、世界ランカーの赤井を倒して一躍名を上げヒーローと
なった大和田だったが、行く先には試練が待ち受けていた・・・

当時稀代の大番狂わせと騒がれた赤井英和 VS.大和田正春戦の
ドキュメント映像をどうぞ!(CMあり/36分)



〜〜〜其の3(最終回)に続く!

【旧ワールドボクシング誌・VIDEO~参照】
★ ★ ★ 🖥️ PC版でご覧ください!★ ★ ★



《WBC世界ミドル級タイトルマッチ》
開催日:3月21日(日本時間22日)
開催地/会場:米国フロリダ州オーランド/カリべ・ロイヤル・リ
ゾート内(パームス・ボールルーム)




WBC世界ミドル級王者
カルロス・アダメス(31=O/dom)
VS.
WBC世界同級3位
オースティン・ウィリアムズ(29=S/usa)

〈試合経過〉
初回、サウスポー挑戦者のウィリアムズがジャブで積極的に攻める
と王者アダメスもジャブから右ストレートで応戦して始まった。
2回、序盤ウィリアムズがジャブで攻め込もうとした瞬間、アダメ
スの右カウンターでウィリアムズは早くもダウン。しかしウィリア
ムズは立ち上がり再開するとアダメスの追撃を躱しこの回を凌いだ。
3回、左狙いで挽回を図るウィリアムズにアダメスのジャブから右
ストレートがヒットしてウィリアムズは後退が目立ち始める。
中盤戦に突入するとウィリアムズが逆転を狙い右ジャブから左フッ
クで攻め込むもののアダメスは動じない。かえってアダメスが上下
に打ち込んでウィリアムズは顔面を腫らし次第にスタミナを消耗。
もう、完全にアダメスが主導権を握ってポイントを広げた。
終盤戦に突入するとアダメスの右ストレートでウィリアムズはマウ
スピースを飛ばすなど精彩を欠き差は広まるばかり。
最終回、ウィリアムズも最後の賭けで打ち合うとアダメスがロープ
ローで減点1を科された。しかし、アダメスは余裕のある中、終了
ゴングを聞いた。

〈12回採点結果〉
118ー110(アダメス)
117ー109(アダメス)
117ー109(アダメス)

王者アダメスが3ー0大差判定勝ち。
これでアダメスが保持するWBC世界ミドル級王座の4度目防衛に
成功した。両者は今年1月31日(日本時間2月1日)、マディソ
ン・スクエア・ガーデンで対戦予定だったが計量前日に王者アダメ
スが脱水症状で病院へ搬送された為、試合は中止された。今回仕切
り直しての防衛戦だった。次戦は1位で20戦全勝(11KO)無
敗で技巧も備わったミーリン・ヌルスルタノフ(カザフスタン🇰🇿)
との指名戦でしょうか、気になるところ。

挑戦者ウィリアムズの王座獲得ならず。
ウィリアムズは16連勝で期待されていた2024年6月1日、当
時WBCミドル級シルバー王者のハムザ・シーラズ(英国🇬🇧)に挑
戦も11回TKO負けでシルバー王座獲得ならず初黒星を喫した。
しかし、そこから4連勝(2KO)でWBA米大陸ミドル級王座を
獲得するなど再びランキング上昇。今回、世界初挑戦のチャンスに
恵まれ挑んだがメジャー王座の壁は厚かった。




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

それではアダメスがダウン奪って大差判定勝ちで防衛に成功した
シーンをハイライトでどうぞ!(CMあり/11分17秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★カルロス・アダメス/27戦25勝(18KO)1敗1分
★オースティン・ウィリアムズ/22戦20勝(13KO)2敗










《WBC世界Sミドル級暫定王座決定戦》
開催日:3月21日(日本時間22日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州サンバーナーディーノ/ナシ
ョナル・ショー・イベント・センター




WBC世界Sミドル級2位
レスター・マルティネス(30=O/gua)
VS.
WBC世界同級8位
イマヌエル・アリーム(32=O/usa)

〈試合経過〉
序盤、マルティネスの左右強打攻めにアリームも負けじと食らいつ
き応戦する展開で始まった。
3回、打ち気で前に出てくるアリームにマルティネスが右ストレー
トを浴びせると、ここからマルティネスが流れを引き寄せた。
5回、アリームもジャブから接近して右アッパーを突き上げ流れを
奪い返そうとするもののマルティネスは冷静に対応。
後半戦のアリームの左右反撃もマルティネスが巧なパンチ捌きと動
きで躱し見た目も圧倒的リードを保ったままゴングを聞いた。

〈12回採点結果〉
118ー110(マルティネス)
119ー109(マルティネス)
120ー108(マルティネス)

マルティネスが3ー0大差判定勝ちでWBC世界Sミドル級暫定王
座を獲得した。尚、暫定ながら中米グアテマラでは初の世界王者誕
生となった。
マルティネスはこれから先が踏ん張りどころ。
今後はWBC世界Sミドル級王者クリスチャン・エンビリ(カメル
ーン/フランス🇫🇷)VS.カネロ・アルバレス(メキシコ🇲🇽)戦の勝
者との統一戦が既定路線でしょうか、非常に楽しみです。

アリームはWBC暫定王座獲得ならず。
中盤戦にはジャブやアッパーで迫って巻き返す余地もあったが詰め
が甘く決定打にならなかったのが最後まで響いてしまった。
一時は16連勝で期待され知名度を上げたが初黒星を喫してから急
に好不調の波が激しくなったと指摘された。アリームは今後攻め方
を改善して再びトップ戦線に絡めるかどうかでしょう。



(PHOTOS BY BOXINGSCENE.COM)

マルティネスの攻撃力と技巧が冴えたシーンをハイライトでどう
ぞ!(CMあり/4分10秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★レスター・マルティネス/21戦20勝(16KO)1分無敗
★イマヌエル・アリーム/29戦22勝(14KO)4敗3分