《4団体世界Sバンタム級タイトルマッチ》
ーundercardー
《WBO世界フェザー級タイトルマッチ》
開催日:5月4日(日本時間5日)
開催地/会場:米国ネバダ州ラスベガス/T-モバイル・アリーナ
▼ Main Event
4団体世界Sバンタム級統一王者
井上 尚弥(32=O/ohashi)
VS.
WBA同級1位・IBF8位・WBO10位
ラモン・カルデナス(29=O/usa)
井上ダウンも最後は仕留めて4団体王座V4!
〈試合経過〉
初回、序盤から井上がスピードある左ジャブから左右で仕掛けると
カルデナスはガードしながら時折左ジャブから右ストレートを繰り
出す。流れはキビキビした展開で始まった。
2回、挑戦者らしくカルデナスが積極的に左右から右ストレートを
浴びせると井上は鼻から出血を見た。終盤に攻め合いから打ち終わ
りをカルデナスのタイミング良い左フックが決まると井上は体を捻
るように尻もちダウン。会場からドヨメキが起きると何かルイス・
ネリー戦を彷彿とさせた。井上は両膝を着きさほどダメージなく間
を置き立ち上がった。再開すると間もなくゴング。
3回、井上にダメージはなく左ジャブから右で打つタイミングを狙
う。カルデナスは右ストレートから得意の左フックを狙うが空振り。
4回、井上がギアを入れ替えたように左右多彩なパンチで攻め立て
る。カルデナスも左右で攻めたが正確さに欠ける。いよいよ井上が
ペースを上げパワーアップさせ回を重ねた。
6回、井上が右ストレートでロープに詰め左右でラッシュを見せる
とカルデナスは効いてないとばかりに"ニヤリ"とする。
7回、抵抗を続けるカルデナスに井上が終盤左右ボディーでグラつ
かせ、更に右ボディーから右ストレートでカルデナスはコーナーロ
ープ下段に腰を落とすダウン。しかし、カルデナスは直ぐに立ち上
がり続行に応じて再開すると井上の追撃に耐えた。
迎えた8回、まだ諦めず挽回を狙うカルデナスに井上がロープに追
い込み右アッパーを突き上げ連打するとダウン寸前。更にカルデナ
スをコーナー前で連打して畳み掛けようとしたところでレフェリー
が割って入り試合を止めた。
ーTKO・8回0分45秒ー
井上がプロ2度目のダウンを奪われヒヤリとさせられたがダウンを
奪い返してのストップ勝ちで4団体統一後の4度目防衛に成功した。
団体別ではWBC&WBO王座の5度目、WBA&IBFは4度目
の防衛成功です。4団体同時4度目防衛はカネロ・アルバレス(メ
キシコ)に続く最多タイ記録。また、世界戦での23KO勝ちは元
NBA(WBA前身)世界ヘビー級の伝説的王者ジョー・ルイス(
米国)の22KOを抜く77年ぶりの世界歴代最多記録更新。世界
戦25連勝は歴代3位と記録づくめでした。
今後は何度も「対戦しろ、逃げるなイノウエ!」と挑発を繰り返し
ていた元WBAスーパー&IBF世界Sバンタム級王者で現WBA
世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン
🇺🇿)との対戦は9月14日にセットされている。年末には5階級制
覇を目指し現WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国🇬🇧)
への挑戦。そして、究極は来春、3階級制覇者で現WBC世界バン
タム級王者の中谷 潤人(M.T🇯🇵)とのSバンタム級での対戦も計
画されている。まあ、モンスター井上は35歳での引退を仄めかし
ていることから一試合ごと目に焼き付けて置きたいものです。
カルデナスは世界初挑戦で王者からダウン奪うも続かず倒し返され
王座獲得ならず。しかし、8回まで粘ってレフェリーストップとな
ったもののかなり善戦したと言えそうです。そして試合後、TV中
継解説者や識者を含めカルデナスは高評価を受けた。
これまでカルデナスは27戦中にメキシコ人ファイターとの対戦が
18戦もあり好戦的戦いぶりはこれで培われたものでしょう。
デビューから13戦目の10回戦でダニー・フローレス(メキシコ
)と戦い10回0ー2判定負けで初黒星を喫したが、その後は14
連勝(7KO)してこの間、NABA米国(WBA傘下)Sバンタ
ム級王座、WBAコンチネンタルSバンタム級王座、WBC中央ア
メリカSバンタム級王座など地域王座を獲得して世界ランキング入
りすると期待は高まっていた。まあ、カルデナスは負けはしたが最
強スター王者からダウンを奪ったという紛れもない足跡は残した。
再びトップ戦線に絡めることを期待したい。
(Photos by fightmag.com)
やっぱりもの凄い試合でした。それでは井上VS.カルデナス戦の
激闘シーンをハイライトでどうぞ!(5分58秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★井上 尚弥/30戦30勝(27KO)無敗
★ラモン・カルデナス/28戦26勝(14KO)2敗
ーundercardー
《WBO世界フェザー級タイトルマッチ》
WBO世界フェザー級王者
ラファエル・エスピノサ(31=O/mex)
VS.
WBO&WBA同級10位
エドワード・バスケス(29=O/usa)
〈試合経過〉
前半戦をこの階級では185センチと大柄な王者エスピノサが17
0センチと小柄な挑戦者バスケスをボディー、左右アッパーと浴び
せ大差リード。バスケスはいつレフェリーストップされてもおかし
くないダメージを負っていた。
迎えた7回、エスピノサが右アッパーから左ボディーと叩くとバス
ケスは後退、更にロープへ追い込み左右連打でバスケスが防戦一方
となったところでレフェリーは試合を止めた。
ーTKO・7回1分47秒ー
エスピノサがWBO世界フェザー級王座の3度目防衛に成功です。
圧倒的強さを見せたエスピノサはハンドスピードもありまるでWB
C世界Sウェルター級王者のセバスチャン・フンドラ(米国)に似
たタイプだ。今後は防衛を重ねそうなエスピノサです。
バスケスは2度目挑戦(前回IBF世界Sフェザー級)も王座獲得
ならず。まあ、バスケスはあまりにもボディーを叩かれたことでス
タミナを削がれたようだ。もっとディフェンス技術を磨きたい。
(Photos by fightmag.com)
王者エスピノサが攻撃の巧さを見せたシーンをどうぞ!
(3分56秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★ラファエル・エスピノサ/27戦27勝(23KO)無敗
★エドワード・バスケス/21戦17勝(4KO)3敗1NC
《4団体世界Sミドル級王座統一戦》
ーundercardー
《Sミドル級12回戦》
《ヘビー級12回戦》
《WBC世界クルーザー級TM》
開催日:5月3日(日本時間4日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/ANB・アリーナ
▼ Main Event
3団体(WBA・WBC・WBO)世界Sミドル級統一王者
サウル"カネロ"アルバレス(34=O/mex)
VS.
IBF世界同級王者
ウィリアム・スクール(32=O/cub)
〈試合経過〉
初回、お互いジャブを出しつつ静かな立ち上がり。中盤にはカネロ
が右オーバーハンドを強振。スクールは足を使いリングを大きく回
り込み様子を探る展開で始まった。
2回、カネロがプレスをかけスクールに右をヒットしたが効いたそ
ぶりを見せず足を使って逃れる。
3回、序盤カネロが左フックでボディーを叩くとスクールも右フッ
クを返す。カネロも攻めあぐねている。
その後はお互い噛み合わず同じような展開が続き時間ばかりが過ぎ
ていく。カネロは苛立ったそぶりを見せる。
6回、動きの止まったスクールにカネロがボディーを連発してポイ
ントを重ねたように映る。しかし、スクールは効いてないそぶり。
7回、カネロのアッパー、フックがヒット、8回もボディーから左
フックがヒットしてカネロが明確に差を広げた。
しかし、終盤戦に突入するとスクールがジャブを出しつつリングを
大きく回り込み打ち合おうとしない展開にブーイングも出てレフェ
リーから打ち合うよう注意を受ける始末。結局、最終回もカネロが
プレスを掛け追い回す中でゴングとなった。
まあ、あくびしそうな凡戦でした。😁
〈12回採点結果〉
115ー113(カネロ)
116ー112(カネロ)
119ー109(カネロ)
カネロが3ー0判定勝ちで2度目の4団体統一に成功。
元々IBF王座はカネロが保持していたが指名試合を消化しなかっ
た為、剥奪されたものだった。しかし、今回統一に成功したものの
見せ場の少ない一戦にファンからは退屈な試合だったと不評が飛び
交ったようだ。それでもカネロはいよいよ9月12日、ネバダ州ラ
スベガスのアレジアント・スタジアム(最大7万2千人収容)の巨
大会場で4団体世界Sミドル級王座を懸け現WBA世界Sウェルタ
ー級王者のテレンス・クロフォード(37=米国)と激突することに
なる。倒すか倒されるか"今年最大のビッグイベント”と銘打って行
われる一戦に今回の不評を払拭することが出来るのか・・・
IBF世界同級王者のスクールは統一ならず王座から陥落した。
昨年10月19日、王座決定戦でウラジミール・シシュキン(ロシ
ア)に12回3ー0判定勝ちして手に入れた王座だったが、僅か7
カ月で手放すことになった。この階級でスピードはあるものの、今
いち強打不足で王座返り咲きは厳しいと感じるが、果たして・・・
★尚、この日メディアが発表したカネロの獲得したファイトマネー
は4千5百万ドル(約64億円)だったとしています。スクールの
場合は不明だったようです。
(Photos by fightmag.com)
凡戦気味も手堅く勝利を収めたカネロの統一戦をハイライトで
どうぞ!(3分13秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★S"カネロ"アルバレス/67戦63勝(39KO)2敗2分
★ウィリアム・スクール/24戦23勝(9KO)1敗
ーundercardー
《Sミドル級12回戦2》
WBCシルバーSミドル級王者
元WBO世界Sウェルター級王者
ハイメ・ムンギア(28=O/mex)
VS.
元EBU欧州シルバー・ミドル級王者
ブルーノ・スレイス(26=O/fra)
〈12回採点結果〉
117ー111(ムンギア)
117ー111(ムンギア)
116ー112(ムンギア)
ムンギアが3ー0判定勝ちで前回のKO負けにリベンジした。
あわよくばKO勝ちしたかったでしょうが、残念ながら今いちアピ
ール不足でした。
スレイスは初黒星となった。
前回ムンギアに見事な6回KO勝ちで一躍知名度を上げたが、前回
の再現とは行かなかった。
【両選手の戦績】
★ハイメ・ムンギア/47戦45勝(35KO)2敗
★ブルーノ・スレイス/29戦26勝(5KO)1敗2分
ーundercardー
《ヘビー級10回戦》
WBCヘビー級4位・WBA6位・IBF10位
マーティン・バコーレ(31=O/cod)
VS.
IBF&WBC同級3位・WBO12位
エフェ・アジャグバ(31=O/ngr)
〈10回採点結果〉
96ー94(アジャグバ)
95ー95(ドロー)
95ー95(ドロー)
1ー0で勝敗成立せず引き分け。
両者ともに今後のマッチメイクにアピールするリングだったが、墓
穴を掘ってしまいました。(^o^)
【両選手の戦績】
★マーティン・バコーレ/24戦21勝(16KO)2敗1分
★エフェ・アジャグバ/22戦20勝(14KO)1敗1分
ーundercardー
《WBC世界クルーザー級TM》
WBC世界クルーザー級王者
バドゥ・ジャック(41=O/swe)
VS.
WBC世界同級休養王者
ノエル・ゲボール(34=O/ger)
〈12回採点結果〉
115ー113(ジャック)
115ー113(ジャック)
114ー114(ドロー)
41歳のジャックが2ー0判定勝ちで初防衛に成功した。
なんと、普通では考えられないがジャックは2年2カ月ぶりの防衛
戦だった。
34歳でWBC休養王者のゲボールはWBC正規王座獲得に失敗と
なった。こちらも1年6カ月ぶりのリングだった。
【両選手の戦績】
★バドゥ・ジャック/35戦29勝(17KO)3敗3分
★ノエル・ゲボール/30戦27勝(12KO)3敗
《WBA世界ウェルター級王座決定戦》
ーundercardー
《ウェルター級12回戦》
《WBO世界Sライト級TM》
開催日:5月2日(日本時間3日)
開催地/会場:米国ニューヨーク市・マンハッタン区/タイムズ・
スクエア特設リング
▼ Main Event
WBAウェルター級3位
元WBC世界ライト級暫定王者
ライアン・ガルシア(26=O/usa)
VS.
WBAウェルター級2位・元2階級制覇王者
ローランド・ロメロ(29=O/usa)
〈試合経過〉
初回、お互いジャブの突き合いもガルシアが鋭さを見せた。ロメロ
も怯まず左を突くと好試合を予感させる。
2回、開始間もなくロメロが左ジャブから接近して左フックを炸裂
させるとガルシアがダウン。ガルシアにあまりダメージはなく再開
すると立て直しを図り、ロメロも深追いせずゴング。
3回〜4回とガルシアはスピード感を取り戻したが、倒されたロメ
ロの左フックを警戒してか手数を減らす。
中盤戦に突入するとお互いジャブを突き合いガルシアは得意な右を
狙いロメロは左フックのタイミングを狙う。しかし、その後は一進
一退が続きこれといった見せ場はない。
9回〜10回とロメロがボディー攻めから左フックを浴びせ手数の
少ないガルシアに差を広げたように映った。ガルシアは接近しての
打ち合いで左右フックを空振りするなど精彩に欠いた。
11回、ロメロの左右フックがヒットするとガルシアは返すパンチ
が少ない。結局、最終回もロメロのボディー攻めでガルシアは後退
して攻め込む場面のないままゴングとなった。
〈12回採点結果〉
115ー112(ロメロ)
115ー112(ロメロ)
118ー109(ロメロ)
ロメロが3ー0判定勝ちでWBA世界ウェルター級レギュラー王座
の獲得成功です。これでロメロは3階級制覇達成。戦前は不利予想
も見事に覆して見せた。これまでWBA世界ライト級暫定王座は1
度防衛したが、2階級目のWBA世界Sライト級王座は初防衛に失
敗している。今回3階級目のウェルター級での防衛戦はWBA同級
1位で17戦全勝(10KO)無敗のシャハラン・ギヤソフ(ウズ
ベキスタン🇺🇿)との指名戦となるか、もしくはウェルター級に転向
してWBAランキング4位に登場してきたデヴィン・ヘイニー(米
国🇺🇸)との対戦が予想される。果たして、ロメロは獲得したWBA
世界ウェルター級王座を守り抜くのか注目です。
期待されたガルシアは2階級制覇に失敗となった。
2回のダウンはさほど効いた様子は見せなかったが、あまりにも警
戒し過ぎたか本来の勢いがなくなってしまった。
2023年4月22日、ノンタイトル戦ながら12回戦でWBA世
界Sライト級王者のジャーボンタ・デービス(米国)と戦い7回K
O負け。その後は酒浸りでSNSに訳の分からないコメントを流す
など奇行に走り現役も危ぶまれた。しかし、再起に成功して昨年4
月20日、WBC世界Sライト級王者デヴィン・ヘイニー(米国)
に挑戦予定だったが、ガルシアの体重超過でノンタイトル戦となっ
て3度ダウンを奪い12回2ー0判定勝ち。勝利したものの試合後、
禁止薬物使用が発覚して無効試合に訂正された。ガルシアは今回の
王座獲得失敗でメンタル面の弱さや薬物に頼る精神面が心配される。
かつてガルシアはスーパースター候補とまで呼ばれたが身を改めな
ければファンは離れていくでしょう。今後どうなるガルシア・・・
(Photos by fightmag.com)
予想不利を覆して見事王座を獲得したロメロの戦いぶりをハイラ
イトでどうぞ!(3分30秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★ライアン・ガルシア/27戦24勝(20KO)2敗1NC
★ローランド・ロメロ/19戦17勝(13KO)2敗
ーundercardー
《ウェルター級12回戦》
元2階級制覇王者
デヴィン・ヘイニー(26=O/usa)
VS.
元WBC&WBO世界Sライト級統一王者
ホセ・ラミレス(32=O/usa)
〈12回採点結果〉
118ー110(ヘイニー)
119ー109(ヘイニー)
119ー109(ヘイニー)
ヘイニーが3ー0大差判定勝ち。
ヘイニーは昨年4月20日、保持していたWBC世界Sライト級王
座を賭けライアン・ガルシア(米国)と戦う予定だったが、ガルシ
アが体重超過した為、ノンタイトル戦となり試合は12回0ー2判
定負けした。しかし、ガルシアに禁止薬物発覚で無効試合の裁定が
下され王座はヘイニーに戻された。その後ヘイニーが防衛戦は暫く
の間消化出来ないと発表した為、王座は剥奪されてしまう。これを
機会に階級アップを表明していた。今回テストマッチに圧勝したヘ
イニーは3階級制覇を目指すことになる。
元WBC&WBO世界Sライト級統一王者のラミレスはウェルター
級転向の第一戦に黒星スタートとなった。
ラミレスは2021年5月22日、4団体世界Sライト級王座統一
戦でジョシュ・テイラー(英国)と戦い12回0ー3(2P差×3
者)の僅差判定負けで4団体統一に失敗。その後、再起して3勝(
1KO)でWBC世界Sライト級王座挑戦権を獲得していたものの
昨年11月16日、アーノルド・バルボサJr.(米国)と10回戦
で対戦して0ー3判定負けに終わった。今回減量苦でウェルター級
に転向したが、再起に向かうしかない。
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★デヴィン・ヘイニー/33戦32勝(15KO)1NC無敗
★ホセ・ラミレス/32戦29勝(18KO)3敗
ーundercardー
《WBO世界Sライト級団体内統一戦》
WBO世界Sライト級王者
テオフィモ・ロペス(27=O/usa)
VS.
WBO世界Sライト級暫定王者
アーノルド・バルボサJr.(33=O/usa)
〈12回採点結果〉
118ー110(ロペス)
116ー112(ロペス)
116ー112(ロペス)
ロペスが3ー0判定勝ちでWBO世界Sライト級王座の3度目防衛
に成功するとともにWBO暫定王座を吸収して統一した。
ロペスはワシル・ロマチェンコに勝利して3団体ライト級王座を統
一した前戦まではKOを量産していたがジョージ・カンボソスJr.
(豪州)に判定負けして王座から陥落すると豪快さが消え失せたと
評価を落とした。しかし、Sライト級に転向すると3戦目でWBO
世界Sライト級王者(元4団体統一者)のジョシュ・テイラー(英
国)に挑戦して激戦の末、12回3ー0判定勝ちで2階級制覇を達
成。確かに豪快さはなくなったが、この階級で173センチと体格
で劣る分、テクニックでどこまで通用するのか今後の防衛戦に注目
したいところ。
無敗で挑んだWBO世界同級暫定王者のバルボサJr.は統一失敗と
なった。今年2月15日、WBO世界Sライト級暫定王座決定戦を
世界戦経験者のジャック・カテラル(英国)と戦い接戦となったが、
12回2ー1判定勝ちで暫定王座を獲得。今回激戦試合の多い王者
に競り負けた格好だった。初黒星のバルボサJr.は再びトップ戦線
に絡めるか・・・
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★テオフィモ・ロペス/23戦22勝(13KO)1敗
★アーノルド・バルボサJr./33戦32勝(11KO)1敗
番狂わせから一転試練の大和田選手!
(Photos by sanspo.com)大和田選手は敵地大阪で元世界挑戦経験者でWBC世界Jウェルター
級(現Sライト級)8位だった赤井を倒して「大番狂わせ!」とス
ポーツ紙を賑わせ、一躍ヒーローとなった。
後楽園ホールに大和田が現れるとファンも皆振り向くようになり、
サインを求められるようにもなった。あの、あまりにも衝撃的な試
合でファンは次も豪快なKOシーンを見せてくれるものだと期待せ
ずにはいられなかったのだ。しかし、ボクシングは大物に勝利した
からといって次の試合も必ず勝てるという保証はなく甘くはない。
大和田は赤井戦後の凱旋試合とともにステップアップの大事な試合
に連続KO負けの悪夢に晒されてしまうのだった。
▼1985年(昭和60年)6月11日
ウェルター級の飛鳥良(松戸平沼)にまさかの5回KO負け。
ヒーローから一転凱旋試合を打ち砕かれてしまった。このKO負け
が影響したのか7カ月間も試合から遠ざかってしまう。
▼1986年(昭和61年)1月27日
当時ウェルター級のホープとされた木村栄治(ロッキー)にわずか
初回KO負け。再起戦はまたしても早々と倒され2戦連続のKO負
けを喫してしまった。
後楽園ホールの観客からは「あ~ッ、やっぱりグラスのジョーか、
顎が弱い。また、元のサヤに収まってしまったな!」と期待外れの
連敗に嘲笑を誘った。連敗の原因は顎の弱さばかりではなく、減量
苦からスタミナを削がれて防御する余裕がなくなってしまったのか
とも囁かれた。転級を考える思案のしどころだった。
そして決断に迫られ次の試合から一気に2階級も上げてミドル級で
戦うことを決心した。大和田にとってはもう3連敗は許されず絶対
に負けられない後がないと言う追い詰められた心境で自らを奮い立
たせるしかなかったのだ。負ければ「引退」の二文字がチラつく。
そんな試練の中、勝てば日本ミドル級タイトルへの挑戦権が与えら
れるという一戦が組まれ満身創痍で臨むことになった。
▼1986年3月24日
ノンタイトル戦ながら階級転向へのテストマッチとも言える10回
戦で日本ミドル級王者の無限川坂(上福岡)と対戦して見事に4回
KO勝ち。この試合後、正式にタイトル挑戦が決定したのだった。
いよいよ頂点への大一番が訪れた。
▼1986年8月11日
前試合で対戦した日本ミドル級王者の無限川坂(上福岡)に挑むの
だったが、前回のように簡単にはいかなかった。
そう易々と王座を明け渡すはずもなく、激しい攻防戦となった。
しかし、中盤から後半にかけ大和田が徐々に流れを引き寄せ試合を
優位に進めていった。結果は大和田が有効打で上回り10回3ー0
(99ー96/98ー97/99ー97)の判定勝ちを収めて念願で
あった日本ミドル級王座獲得となった。
王座に就いてからは、眠りから覚めた野獣の如くリングを熱くして
いくことになる。そして、ニックネームの「和製ハグラー」も益々
ボクシングファンの間に浸透していった。
鬼門で難関と言われる初防衛戦に臨んだ。
▼1986年(昭和61年)9月28日
丸尾 正(福岡帝拳)5回KO勝ち。(初防衛)
奪取するより難しいと言われる初防衛に成功した。
▼1986年12月15日
無限川坂(上福岡)10回KO勝ち。(防衛2)
前王者との3度目の対戦は真の決着戦となった。
▼1987年3月23日
丸尾 正(福岡帝拳)との再戦も8回TKO勝ち。(防衛3)
▼1987年5月10日
松柳俊紀(東邦)5回KO勝ち。(防衛4)
★1987年9月6日
日本ミドル級王座を保持したままOPBF東洋太平洋ミドル級王座
へ挑戦。王者ポーリー・パシレロン(インドネシア)に挑んだが7
回TKO負け。格上のOPBFミドル級王座獲得はならなかった。
▼1987年12月14日
大和武士(セラピー渡辺)5回KO勝ち。(防衛5)
ここまで日本ミドル級タイトルの5連続KO防衛を飾ってこれまで
以上の絶大な人気を得たのだった。
しかし、大和田はこの大和戦のあと目に不調を訴え診察すると医師
から「重度の網膜剥離」であると診断され、これ以上試合を続けれ
ば失明の危険があるとしてストップがかかり、コミッション側から
も引退勧告を受けてしまう。その猛ファイトぶりが仇となり結局、
決断するしかなかった。1988年(昭和63年)1月にやむなく
王座を返上して3月21日に惜しまれつつも現役引退となった。
日本王座のみで世界も東洋も王座には縁がなかったが、倒し倒さ
れ殆どの試合でKO決着した選手はそう多くはない。
何しろ16勝で14度のKO勝ち。負けの11敗で9度のKO負け
と打たれ脆い部分もあったが、試合の度に激闘を繰り広げた。
その結果、2人を引退に追いやり、自らも犠牲となる網膜を傷める
結果となってしまった。そんな豪快な戦いぶりの記憶に残る目に焼
き付いた大和田選手なのでした。
そして、赤井との衝撃的な結末は続きが蘇ったような映画1989
年(平成元年)公開の『どついたるねん』(監督・脚本=阪本順治
/主演・赤井英和〜友情出演・大和田正春)が製作される切っ掛け
ともなった。また、赤井が俳優として本格的デビューしたのもこの
映画だった。ボクシングでは生死の境を彷徨う代償を負ったが、一
転俳優として人気スターとなった赤井選手でした。
仮に赤井が大和田に勝利していればこの映画の企画や制作もされる
ことはなかったでしょう。映画は低予算製作ながら口コミで広がり
大ヒットして1989年度第32回ブルーリボン賞の作品賞や他に
数々の賞を受賞している。大和田本人も赤井のライバル対戦相手役
(役名・イーグル友田)として友情出演しています。ボクシング映
画は数あれど、ボクサー人生を自伝風に描いたなかなか内容の濃い
それまでになかった作品でしたね。そして、この二人によってボク
シングに限らず人生には何が起こるか分からないということを教え
てくれたようでもありました。
〈赤井英和〉
【生涯戦績】
21戦19勝(16KO)2敗
引退後はご存知のように俳優に転身して活躍しつつ、母校の近畿大
学ボクシング部の総監督も務めていたが、2016年4月の退任後
は名誉監督となっている。
〈大和田 正春〉
【生涯戦績】
28戦16勝(14KO)11敗1分
【獲得タイトル】
第37代・日本ミドル級王者(5度防衛)
1988年3月21日、網膜剥離による王座返上で引退。
現在、大和田正春氏は埼玉県狭山市の多寿満ジムで後進の指導にあ
たっている。
〜THE END
【旧ワールドボクシング誌&VIDEO~参照】
ー因縁の父親同士対決から息子同士対決へー
《160ポンド契約(ミドル級体重)12回戦》
ーundercardー
《WBAインターC・Lヘビー級王座決定戦》
《WBAインターN・ミドル級王座決定戦》
《クルーザー級12回戦》
開催日:4月26日(日本時間27日)
開催地/会場:英イングランド・ロンドン/トッテナム・ホットス
パー・スタジアム(62、850人収容)
コナー・ベンの父親ナイジェル・ベンはWBO世界ミドル級王者
時代の1990年11月18日、2度目防衛戦でクリス・ユーバン
クJr.の父親クリス・ユーバンクと戦い8回までベンがリードして
いたものの、9回ユーバンクに逆転TKO負けで王座から陥落して
いた。その後、お互い2階級制覇に成功して再び対決することにな
り、因縁試合として英国中は大いに盛り上がった。
1993年10月9日、 WBC世界Sミドル級王者のベンとWBO
世界Sミドル級王者のユーバンクは注目の統一戦となった。
初戦同様お互い譲らない激戦となったが結果は12回1ー1の引き
分けに終わり、共に痛み分けの防衛となった。そして、ボクサーと
なった両家の息子同士による代理決着を委ねる形となって注目が集
まった。当初は2022年10月に戦う予定だったが、検診でベン
に禁止薬物使用が発覚して中止を余儀なくされた。今回ようやく仕
切り直しての対決にノンタイトル戦ながらも6万人収容の会場はソ
ールドアウト。再び英国は盛り上がった。
しかし、前日計量ではベンがミドル級リミットの72.57Kgより軽
い70.94Kgの1回でパスしたのに対してユーバンクjrは1回目で
90gの超過、2回目は22gのオーバーだった。タイトル戦なら当然延
期か中止です。結局、ユーバンクjrは契約体重の160ポンドを作れ
ず50万ドル(約=7、190万円)の罰金を支払うことで試合は予定通
り開催されることになった。(^o^)
▼ Main event
IBO世界ミドル級王者・元WBA世界同級暫定王者
クリス・ユーバンクJr.(35=O/gbr)
VS.
元WBA欧州地域ウェルター級王者
コナー・ベン(28=O/gbr)
二世同士因縁対決はユーバンクjrが勝利!
〈試合経過〉
序盤は若いベンがウィービング(体を左右に振る)を混え出入り激
しくジャブから右で積極的に攻め、体格で勝るユーバンクjrは動き
を見極め迎え撃つ形でスタートした。
3回、ベンが低い姿勢から接近して飛び込むように左フック、右ス
トレートと優勢なラウンドに映った。
4回、今度はユーバンクjrが左アッパーを突き上げるとベンは手数
は出すものの攻めあぐねた。ユーバンクjrは徐々にパンチの精度を
高めてポイントを重ねたラウンド。
5回〜6回とユーバンクjrのジャブ、右ストレートが決まり出すと
ベンは強引に左右を振り回す場面が増えた。
後半戦はベンも左右を打ち込みユーバンクjrを慌てさせる場面も見
せたが、それ以上に冷静に見極めた攻めのユーバンクjrが押し通す
中でゴングとなった。
〈12回採点結果〉
116ー112(ユーバンクjr)
116ー112(ユーバンクjr)
116ー112(ユーバンクjr)
ユーバンクjrが3ー0判定勝ち。
ユーバンクjrは2023年1月21日、同国のリアム・スミスにま
さかの4回TKO負け。しかし、同年9月2日の再戦ではスミスに1
0回TKO勝ちのリベンジ成功。前戦のIBO世界ミドル級王座決
定戦ではカミル・シェルメタ(ポーランド)に7回TKO勝ちでI
BOミドル級王座を獲得している。そして、今回ノンタイトル戦な
がらもライバルを下して3連勝とした。どうやらユーバンクjrはあ
まりタイトルには執着していないようですが、36歳目前にメジャ
ータイトルを目指すのか注目される。
無敗で臨んだベンは初黒星を喫した。
これで父親の代からライバルのユーバンク家とは2敗1分となった。
どう見てもやっぱりベンはミドル級では厳しかったとしか言いよう
がないでしょう。スピードは充分にあったが、パンチは軽いような
印象だった。試合後、ベンはウェルター級に戻してWBC世界ウェ
ルター級王者のマリオ・バリオス(米国)を目指すとコメントした
が、果たしてどうなる・・・
(Photos by fightnews.com)
それではスリリングな一戦となったユーバンクjrVS.ベン戦をハ
イライトでどうぞ!(3分11秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★クリス・ユーバンクjr/38戦35勝(25KO)3敗
★コナー・ベン/24戦23勝(14KO)1敗
ーundercardー
《WBAインターC・Lヘビー級王座決定戦》
WBO世界同級2位・WBA4位・IBF5位
アンソニー・ヤード(33=O/gbr)
VS.
WBA世界同級7位・IBF9位
リンドン・アーサー(33=O/gbr)
〈12回採点結果〉
116ー112(ヤード)
116ー112(ヤード)
115ー113(ヤード)
ヤードが3ー0判定勝ちでWBAインターコンチネンタル・Lヘビ
ー級王座を獲得した。これでヤードはアーサーと3度対戦して2勝
1敗と勝ち越した。それに現在WBO2位・WBA4位・IBF5
位と上位にいることから3度目の世界挑戦なるか・・・
アーサーはライバルに痛い黒星となった。
しかし、アーサーもWBA7位・IBF9位にいることから15位
以内は維持できるでしょうか微妙なところ。
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★アンソニー・ヤード/30戦27勝(24KO)3敗
★リンドン・アーサー/27戦24勝(16KO)3敗
ーundercardー
《WBAインターN・ミドル級王座決定戦》
元WBO世界Sウェルター級王者
リアム・スミス(36=O/gbr)
VS.
IBF世界ミドル級15位
アーロン・マッケンナ(25=O/irl)
〈12回採点結果〉
119ー108(マッケンナ)
117ー109(マッケンナ)
118ー108(マッケンナ)
マッケンナが3ー0大差判定勝ちでWBAインターナショナル・ミ
ドル級王座を獲得した。マッケンナは元王者を下す大金星です。
そして、デビューから20連勝。現在IBF15位も他3団体のラ
ンクインも濃厚でしょう。今後が楽しみな選手です。
元WBO世界Sウェルター級王者のスミスは痛い5敗目となった。
2023年9月2日、同国のクリス・ユーバンクjrに10回TKO
負けして1年7カ月ぶりの再起戦だったが、連敗となった。スミス
は落とし穴に嵌ってしまった印象だ。
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★リアム・スミス/39戦33勝(20KO)5敗1分
★アーロン・マッケンナ/20戦20勝(9KO)無敗
ーundercardー
《クルーザー級12回戦》
前WBO世界クルーザー級王者
クリス・ビラム=スミス(34=O/gbr)
VS.
WBA世界同級3位・WBC5位
ブランドン・グラントン(33=O/usa)
〈12回採点結果〉
116ー112(ビラム=スミス)
116ー113(ビラム=スミス)
116ー112(ビラム=スミス)
ビラム=スミスが3ー0判定勝ち。
昨年11月16日、WBA世界クルーザー級スーパー王者のヒルベ
ルト・ラミレス(メキシコ)と保持していたWBO王座を懸けた統
一戦で12回0ー3判定負けして王座から陥落した。ラミレスとは
3P差&4P差×2者の僅差判定負けだっただけに再戦も視野に入
れているでしょうか、今後に注目したい。
グラントンは連敗を脱して3連勝中だったが、痛い黒星だ。
前王者との対戦は最大でも4ポイント差と僅差で善戦したと言える
でしょう。この負けを糧に再び這い上がれるか・・・
(Photos by fightnews.com)
【両選手の戦績】
★クリス・ビラム=スミス/23戦21勝(13KO)2敗
★ブランドン・グラントン/23戦20勝(17KO)3敗
浪速のロッキーVS.和製ハグラー
1985年(昭和60年)2月5日、当時、WBC世界J・ウェ
ルター級(現Sライト級)8位だった赤井 英和(グリーンツダ)
は2度目の世界挑戦交渉が進められていた最中、世界前哨戦の位置
付けとして日本ウェルター級7位の大和田 正春(角海老宝石)と
ウェルター級契約ノンタイトル10回戦が組まれたのだった。
この時代日本の世界王者はWBC世界Sフライ級王者渡辺 二郎(
大阪帝拳)と当時非公認だったIBF世界バンタム級王者新垣 諭
(奈良池田)と2選手のみで赤井は当然のように3人目の世界王者
なるかと期待されていた。そんな赤井人気もあってか大阪府立体育
会館は超満員となった。
(急なカードだったか大和田の写真はない)
赤井は「浪速のロッキー」として全国区の人気を誇っていたが、関
東で「和製ハグラー」と呼ばれた大和田は関西での知名度は低く熱
心なボクシングファン以外には知られていなかった。
両者が登場すると大歓声があがった。リングインした両者はお互い
コーナーを見遣る。赤井は調子の良さをアピールするかのように体
を動かし両手を上げながら笑みを浮かべる。大和田は真剣な面持ち
で体を動かしながらキリッとしていた。観衆の騒めきの中、会場内
は緊張感が漂う。リングアナの選手紹介が終わるとリング中央で注
意を受けてコーナーに戻ると一瞬騒めきは止んだ。
〜そして、ついにゴングは打ち鳴らされた。
〈試合模様〉
初回はお互い接近しての左右の出し合いで始まった。
しかし、徐々に大和田の鋭い左ジャブが赤井を捉え出す。
2回~3回までは赤井も左右で攻めるが組み立てができず大和田の
ジャブから右を容易に貰う場面が多くなっていく。
4回に入って益々大和田の動きがいい。リング中央で左ジャブから
左フックで赤井が腰を落としかけると更に追撃右ストレートを打ち
込んだところで赤井はコーナーまで飛ばされ背中を打ち付けるよう
にダウン。赤井は朦朧としながらもカウントされ立ち上がると必死
に応戦してなんとかこの回は凌ぎ切った。
5回~6回と赤井は左右で反撃を試みるものの、ダウンが響いたの
か体が重そうで思うように攻めきれない。赤井にダメージが蓄積し
ていたのは明らかだった。
(Photos by nikkansports.com)
7回に突入して赤井は挽回を狙って右フックを浴びせたが大和田の
鋭い左ジャブにてこずり攻めあぐねて動きも鈍ってしまう。
ラウンド終盤、大和田の右アッパーから強烈左ダブルフックを浴び
た赤井はマットに顔を打ち付けるように壮絶ダウン。
カウントを数えられ朦朧としながらも必死に立ち上がろうとしたが、
再びリング袖で仰向けに倒れ込んで力尽きてしまった。
そして、カウントアウトとなった。
大和田が予想を覆す7回2分48秒のKO勝利!
(Photos by sanspo.com)
勝てば2度目の世界戦が約束されていた赤井がまさかの衝撃KO負
けした7回をどうぞ!(6分07秒)
(映像編集元/平和モン氏)
大和田は終了ゴングが打ち鳴らされるとリング上で両手を突き上げ
跳び上がって勝利に酔いしれた。
会場内は赤井のまさかの衝撃的KO負けに騒然となった。
一方で赤井はかなりのダメージを負ってリング袖に仰向けとなった
ままで明らかに普通の状態ではなかったのだ。赤井陣営もリングド
クターもただ事ではないことに気づくと直ちに駆け寄っていった。
その重大さを知った場内では再び悲鳴があがり騒然となる。
しばらくして赤井はセコンド陣に両脇を抱えられながらなんとか立
ち上がってコーナーに戻りドクターチェックを受けたが、もう自力
では歩けないほど体は衰弱していた。そして、要請していた救急車
が到着すると赤井は担架に乗せられすぐさま病院へと直行した。
誰もがこんな戦慄を帯びた試合に遭遇するとは予想だにしなかった
だろう。赤井は大阪市内の病院に担ぎ込まれると医師の診断で緊急
開頭手術が行われ結果は「急性硬膜下血腫、並びに脳挫傷」で生死
に関わる重い症状だと詰めかけたメディアに医師は語る。
その後携わった担当医師による記者会見の場が設けられ発表した。
「手術は成功して一時的危機は脱しましたが、重篤には違いなく今
後の経過を見守るしか術はありません」と説明した。
この日の夜、テレビやラジオのニュースでは「KO負けの赤井緊急
手術も重体」と全国津々浦々まで駆け巡り大騒ぎとなっていた。
このニュースを聞いた大和田の心情もただならぬ思いだったろう。
翌朝にはスポーツ紙全紙が「赤井KO負けの重体!」と一面を埋め
ていた。また巷では手術後の生存率50%説も飛び交ったという。
そんな中、大和田は敵地大阪で番狂わせ勝利したものの、心配を胸
に重い足どりでの帰京となった。
しかし、そんな赤井の危機的状況も朗報はもたらされたのだった。
手術を受けた赤井は数日後には生死の境から脱して一命を取り留め
快方に向かいつつあると報道される。
そして、更に数週間が経った頃には病室で生死をさまよって生還し
た笑顔の赤井がテレビ画面に映し出されると驚異的な回復力である
ことが伝えられ、関係者もファンも安堵して喜んだのだった。
グローブを交えた大和田も胸を撫で下ろす心境だったに違いなかっ
た。その後、世界ランカーの赤井を倒して一躍名を上げヒーローと
なった大和田だったが、行く先には試練が待ち受けていた・・・
〜〜〜其の3(最終回)に続く!
【旧ワールドボクシング誌・VIDEO~参照】
《WBCシルバー・Sライト級タイトルマッチ》
ーunder cardー
《WBAインターN・ライト級王座決定戦》
《スーパーフェザー級10回戦》
開催日:4月19日(日本時間20日)
開催地/会場:英イングランド・シェフィールド/キャノン・メデ
ィカル・アリーナ
▼〈MAIN EVENT〉
WBCシルバーSライト級王者&EBU王者
WBC世界1位・IBF10位・WBO11位
ダルトン・スミス(28=O/gbr)
VS.
IBF世界同級13位
マチュー・ジャーメイン(35=O/can)
世界戦間近のスミスがシルバー王座防衛成功!
〈試合経過〉
初回、ジャーメインが左右に動きジャブで先制するとスミスもジャ
ブから右ストレートをヒットさせスタートした。
2回、動き回るジャーメインに終了間際、スミスの狙い澄ました左
フックでジャーメインが早くも四つん這いダウン。しかし、あまり
ダメージなく立ち上がったところでゴング。
3回、スミスはジャーメインの攻めを見切ったかのように中盤接近
すると右アッパーでジャーメインは腰を落としかける。終盤もスミ
スはワンツーを叩き込むなどリードを広げた。
5回、断然リードしたスミスはボディー攻めで畳み掛けようとする
もののローブロー気味でレフェリーから注意を受ける。
7回〜8回とジャーメインも被弾に耐え、時折左右連打を繰り出す
がスミスの巧みな動きとブロックに躱され決定打にならない。
11回、スミスの左からワンツーでジャーメイン2度目のダウン。
再開するとジャーメインは動きで逃れた。
最終回、スミスはボディー攻めもローブローで減点1が科された。
ジャーメインの休憩から再開するとスミスは左カウンターでジャー
メインから3度目のダウンを奪う。再開するとジャーメインの倒さ
れまいとする動きに畳み掛けられないままゴングとなった。
〈12回採点結果〉
117ー107(スミス)
119ー105(スミス)
119ー105(スミス)
※減点1が無ければほぼフルマークだった。
スミスが3ー0大差判定勝ちでWBCシルバー・Sライト級王座の
2度目防衛に成功した。これでデビューから18戦全勝とした。
英国では最も王座に近い選手として期待されているスミスはWBC
のトップコンテンダーとして指名挑戦権も有している。いよいよ世
界初挑戦の発表でしょうか。標的は今年3月1日、初防衛に成功し
たばかりのWBC世界Sライト級王者アルベルト・プエジョ(ドミ
ニカ共和国🇩🇴)だ。果たして、スミスは年内中の初挑戦となるのか、
非常に楽しみです。
ジャーメインのWBCシルバー王座獲得はならず。
ジャーメインは8連勝中だったが、途切れてしまった。勝利してい
れば一気にランキング上位に進出して世界挑戦も夢ではなかったは
ずで絶好のチャンスを逃した。今後、"当て馬役"に嵌まってしま
うのか、それとも再浮上となるのか・・・
(Photos by fightmag.com)
スミスがジャーメインから計3度ダウンを奪い快勝したシーンを
ハイライトでどうぞ!(8分01秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★ダルトン・スミス/18戦18勝(13KO)無敗
★マチュー・ジャーメイン/30戦26勝(11KO)3敗1分
ーunder cardー
《WBAインターN・ライト級王座決定戦》
WBC世界ライト級16位
ジョシュ・パドリー(29=O/gbr)
VS.
セルビア・ライト級
マルコ・ツヴェタノヴィッチ(29=S/srb)
〈試合経過〉
序盤からパドリーがツヴェタノヴィッチを上下攻めで後退させるな
どリードして回を重ねていく。
迎えた5回、パドリーが1分過ぎ左ボディーでツヴェタノヴィッチ
からダウンを奪った。ツヴェタノヴィッチは立ち上がったもののダ
メージを確認したレフェリーは試合をストップした。
ーTKO・5回1分13秒ー
パドリーがWBAインターナショナル・ライト級王座を獲得した。
パドリーは今年2月22日、WBC世界ライト級王者シャクール・
スティーブンソン(米国)に挑戦したが9回TKO負けに終わって
いた。敗北でWBCは12位から16位まで下降したが、今回復帰
戦でWBAサブタイトルを獲得したことで防衛すればWBAのラン
キングにも登場でしょう。再び世界挑戦なるか・・・
無敗で挑んだツヴェタノヴィッチはWBAインターナショナル王座
獲得ならず。格の違いを見せ付けられたツヴェタノヴィッチは無念
の出直しです。
(Photos by fightmag.com)
パドリーが5回TKO勝ちしたシーンをどうぞ!(15秒)
※途中消除の場合ありです。
【両選手の戦績】
★ジョシュ・パドリー/17戦16勝(5KO)1敗
★マルコ・ツヴェタノヴィッチ/14戦13勝(6KO)1敗
ーunder cardー
《スーパーフェザー級10回戦》
元IBF世界フェザー級王者
ジョシュ・ウォーリントン(34=O/gbr)
VS.
インド・Sフェザー級
アサド・アシフ・カーン(31=O/ind)
〈10回採点結果〉
99ー89(ウォーリントン)
99ー90(ウォーリントン)
97ー91(ウォーリントン)
元王者ウォーリントンが3ー0大差判定勝ちで3連敗から脱出成功。
ウォーリントンは引退かと囁かれたが再起成功です。
カーンは元王者に勝利して名を売りたかったでしょう。
負けが込んできたが、果たして再出発なるか・・・
(Photos by fightmag.com)
【両選手の戦績】
★ジョシュ・ウォーリントン/37戦32勝(8KO)4敗1分
★アサド・アシフ・カーン/27戦19勝(5KO)7敗1分









































