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ボクシングの一寸先は闇だが一瞬にして栄光を掴む!

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ーTRIPLE WORLD TITLEMATCHー
《WBC・WBA世界フライ級タイトルマッチ》
《WBA世界バンタム級タイトルマッチ》
《WBA世界Lフライ級タイトルマッチ》

開催日:7月30日(水曜日)
開催地/会場:神奈川県横浜市中区不老町/横浜BUNTAI(旧
称・横浜文化体育館)




WBC・WBA世界フライ級統一王者
寺地 拳四朗(33=O/B.M.B)
VS.
WBA世界同級3位・WBC4位
リカルド・サンドバル(26=O/usa)

寺地はフライ級王座を統一して初の防衛戦。Sフライ級転級にも
興味を示しているものの、周りからは時期尚早の意見が多く当面こ
の階級での防衛に集中するとした。
5月には10日間、米カリフォルニア州ロサンゼルスで合宿してW
BC&IBF世界バンタム級統一王者中谷 潤人(M.T)も師事する
名トレーナーのルディ・エルナデス氏に指導を受け、緩い部分を指
摘されたという。それはディフェンスだった。確かに2連続KO中
とはいえ不意にパンチを貰う危ない場面もあった。階級を上げた以
上相手のパワーも増し倒される危険性も増す。寺地は取材に「鍛え
たディフェンス面の新しい拳四朗が見られるかなと思う」
と意気込
みを語っていた。これまでとは違う戦い振りに期待。

一方、挑戦者のリカルド・サンドバルは2敗(ともに0ー2僅差判
定負け)を喫しているものの、ここ6戦はランキング上位者、世界
戦経験者、元王者など次々と実力者を下して6勝(3KO)とラン
キングも上昇させ絶好調だ。
寺地が断然有利と予想されていますが、若いサンドバルは手数も多
く勢いがあり侮れない要注意の選手です。


【両選手の戦績】
★寺地 拳四朗/26戦25勝(16KO)1敗
★リカルド・サンドバル/28戦26勝(18KO)2敗






ーundercardー
《WBA世界バンタム級タイトルマッチ》


WBA世界バンタム級王者
アントニオ・バルガス(28=Sh/usa)
VS.
WBA世界同級3位
比嘉 大吾(29=O/Shisei)

アントニオ・バルガスは昨年12月13日、WBA世界バンタム級
暫定王座決定戦をウィンストン・ゲレーロ(ニカラグア)と対戦し
て10回TKO勝ちで暫定王座を獲得。その後、WBA世界同級正
規王者の堤 聖也(角海老宝石)が左目手術で休養王者に認定され
たことでバルガスが正規王者に昇格した。今回初来日で敵地での初
防衛戦となる。これまで実力者との対戦はないがメキシカンファイ
ターとの対戦が9試合(8勝1敗)あり相当好戦的戦い振りが身に
付いているようだ。尚、メキシカンとの1敗はホセ・マリア・カル
デナス
(メキシコ)と対戦して初回に強烈右ストレートを浴び僅か
1分53秒の衝撃KO負けを喫している。また前記の暫定王座決定
戦でも王座は獲得したものの2回にゲレーロの右フックでダウンを
奪われている。つまりバルガスはタフではあるが顎の弱さが気にな
るところです。果たして敵地日本で初防衛なるか。

一方、比嘉はWBC世界フライ級王座の3度目防衛戦で体重超過の
失格で王座剥奪。試合は変則ルールで挙行されたがクリストファー
・ロサレス
(ニカラグア)に9回TKO負けの悪夢を味わった。
その後、2階級上げWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の
ストロング小林佑樹(六島)に挑戦して5回KO勝ちで王座獲得。
故郷沖縄でWBOアジアP王座の初防衛戦で西田 凌佑(六島)と
対戦して12回0ー3(8P/6P/6P)の大差判定負けで王座か
ら陥落、初防衛に成功していれば世界挑戦も近付いていたが振り出
しに戻った。その後は4連勝して再び世界ランキング入り。
昨年9月3日、WBO世界バンタム級王者武居 由樹(大橋)の初
防衛戦相手に抜擢され対戦すると激戦となり11回にダウンを奪っ
たものの最終回に猛反撃に遭った末、12回0ー3(3P/1P×2
者)の僅差判定負け。王座には届かなかった。
しかし、WBAランキングの4位に留まっていた為、再びチャンス
が訪れた。今年2月24日、WBA世界バンタム級王者堤 聖也
角海老宝石)の初防衛戦にまたしても抜擢された。この試合も激戦
となり9回比嘉が左フックで堤からダウンを奪ったものの、堤も右
ストレートでダウンを奪い返すなどお互い引かないもの凄い試合と
なった。結果は大激戦も12回0ー0(114ー114×3者)の
引き分けに終わったのが記憶に新しい。
果たして、今回比嘉は3度目の正直となるのか注目です。

【両選手の戦績】
★アントニオ・バルガス/21戦19勝(11KO)1敗1NC
★比嘉 大吾/26戦21勝(19KO)3敗2分





ーundercardー
《WBA世界Lフライ級タイトルマッチ》


WBA世界Lフライ級王者
エリック・ロサ(25=S/dom)
VS.
WBA世界同級1位
高見 亨介(23=O/Teiken)

サウスポーのエリック・ロサは4戦目でWBA世界ミニマム級暫
定王座を獲得。暫定ながらもドミニカ共和国の最短王座獲得記録を
達成した。しかし、暫定王座が廃止された為、王座挑戦権を与えら
れ5戦目でWBA世界ミニマム級正規王者ビック・サルダール(比
国)に挑戦して12回2ー1判定勝ちで王座奪取。その後は防衛せ
ず返上してLフライ級に転向した。そして、昨年12月19日、W
BA世界Lフライ級王座決定戦をネイダー・バルデス(メキシコ)
と戦い12回3ー0判定勝ちで僅か8戦目にして2階級制覇を達成
している。強打パワーはないが的(まと)にさせないテクニックに
加え打ち合いでは連打するハンドスピードがあり手数で勝負する選
手。果たして初の海外遠征で初防衛なるか。

高見選手も10戦目にして世界初挑戦となる。
今年4月8日の9戦目には日本Lフライ級王者川満 俊輝(三迫)
に挑戦して6回TKO勝ちで王座を獲得している。
軽量級にしてはKO率が78%で王者の25%を大きく上回ってい
る。しかし、高見は強打を秘めているとはいえサウスポー王者のス
ピードとテクニックに対応できるかにかかってくるはず。もし、王
者を捕らえ切れれば間違いなく連打で畳み掛けにいくでしょう。
世界初挑戦で王座奪取なるか注目です。

【両選手の戦績】
★エリック・ロサ/8戦8勝(2KO)無敗
★高見 亨介/9戦9勝(7KO)無敗


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《WBC米大陸Sウェルター級タイトルマッチ》
開催日:6月21日(日本時間22日)
開催地/会場:米国カリフォルニア州サンタイネス/チュマシュ・
カジノ&リゾート




WBC米大陸Sウェルター級王者
カラム・ウォルシュ(24=S/irl)
VS.
元WBCラテン語圏ミドル級王者
エリアス・エスパダス(34=O/mex)


ウォルシュ負傷もWBC米大陸王座防衛!

〈試合経過〉
初回、サウスポーのウォルシュが右ジャブからワンツーで攻めまく
るスタート、エスパダスはガードするのみで手が出ない。
2回、接近しての攻め合いから偶然のバッティングでウォルシュが
右瞼を深くカット。ドクターチェックでなんとか続行許可。
3回〜4回とドクターチェックを受けながら試合は続行されウォル
シュが手数の少ないエスパダスにコンビネーションブローを叩き込
んで益々リードを広げた。
しかし、5回、開始から打ち合いが始まる直前ドクターの指示なの
かレフェリーは途中で突然試合を止めた。おそらくウォルシュの傷
口が広まったんでしょう。結局5回までの採点に委ねられた。

〈5回負傷終了採点結果〉
50ー46×3者ジャッジ共に(ウォルシュ支持)

ウォルシュが3ー0判定勝ちでWBC米大陸Sウェルター級王座の
4度目防衛に成功した。消化不良も確実に支配はしていた。
ウォルシュはアマ時代英国内大会で優勝6度、ヨーロッパ選手権で
も金メダルを獲得するなど将来を嘱望されていた。しかし、ウォル
シュは地元(アイルランド・コーク)に留まらず、米国のあの名ト
レーナーフレディ・ローチ(世界ボクシング殿堂入りトレーナー)
を頼りに米国カリフォルニア州へと渡り指導を受け2022年12
月10日、カリフォルニア州モンテベロで初回KO勝ちデビュー。
現在カリフォルニア州を活動拠点として人気も出始めフレディ・ロ
ーチとともに世界を目指している。次戦は往年の元IBF&WBA
世界Sウェルター級王者フェルナンド・バルガス(米国)の息子で
現在17戦全勝(15KO)無敗と売出し中のフェルナンド・バル
ガスJr.
(28=米国)から対戦オファーが届き受けて立つとした。
現在ウォルシュはWBC6位・IBF6位にいて、どうやらこの強
打者バルガスJr.とのマッチメイクが世界を見据える重要な一戦と
なりそうです。

エスパダスはWBC米大陸Sウェルター級王座奪取ならず。
エスパダスも4回まで左右で手は出したがウォルシュに上下を打ち
込まれる場面が多く見栄えが悪かった。まあ、ウォルシュのスピー
ドについて行けなかった印象だった。エスパダスはここ5戦を1勝
3敗1分と元気がない。果たして、今後奮起して再起なるか。




(PHOTOS BY YOUTUBE.COMより)

途中負傷判定もウォルシュが5回まで圧倒した試合内容を見せた
シーンをハイライトでどうぞ!(3分6秒)


【両選手の戦績】
★カラム・ウォルシュ/14戦14勝(11KO)無敗
★E・エスパダス/32戦23勝(16KO)7敗1分1NC










《WBC世界フライ級暫定タイトルマッチ》
開催日:6月21日(日本時間22)
開催地/会場:英イングランド・バーミンガム/リゾーツ・ワール
ド・アリーナ




WBC世界フライ級暫定王者
ガラル・ヤファイ(32=S/gbr)
VS.
WBC世界同級1位
フランシスコ・ロドリゲスJr.(31=O/mex)


ロドリゲス敵地で暫定王座奪取!

〈試合経過〉
序盤戦をロドリゲスが時折スイッチしながら左フックで王者ヤファ
イをグラつかせるなどリードした。2回に出入り激しい攻防でヤフ
ァイが左眉をカットするとロドリゲスも3回左瞼をカットした。
4回〜5回とロドリゲスが接近して左右アッパー、右ストレートを
ヒット。ヤファイも左ストレート、右フックと引かない攻め。
5回〜6回、ロドリゲスが左右連打すると、ヤファイは左右ボディ
ーから右ストレートと譲らない。
7回、ロドリゲスの右フックでヤファイがフラつきクリンチを仕掛
けるとロドリゲスが振りほどく、ヤファイはリングに落下。ここは
スリップ判定。もうヤファイのスタミナは底をついたかのように闘
争意欲も削がれていくように映った。
8回、ロドリゲスの左アッパーから右ストレートでヤファイはピン
チ。退がりながら応戦もスピードがない。
9回、開始直後両者のカットにドクターチェックが入り一旦中断。
再開すると終盤ロドリゲスの連打でヤファイは棒立ちで再びピンチ
に陥る。しかし、なんとか逃れた。
10回〜11回とロドリゲスの連打を再三浴びヤファイは足元を揺
らしながらクリンチで逃れるので精一杯の状態。
最終回、ロドリゲスの左右フックでヤファイはついに尻もちダウン。
立ち上がって再開するとロドリゲスの追撃をクリンチで凌ぎなんと
か終了ゴングに救われた。終わった瞬間ロドリゲスの勝利は誰が見
ても決定的に映った。

〈12回採点結果〉
119ー108(ロドリゲスJr.)
119ー108(ロドリゲスJr.)
118ー109(ロドリゲスJr.)

ロドリゲスが3ー0大差判定勝ちで暫定ながらも2階級制覇(WB
O&IBF世界ミニマム級王座に続く)を達成した。敵地での王座
奪取は立派です。ロドリゲスJr.は日本人選手とも5人と対戦して
激闘を繰り広げ3勝(1KO)2敗とすっかりお馴染みですね。
特に過去2度来日の井岡 一翔(志成)と中谷 潤人(M.T)との対
戦ではともに判定負けに終わっていますが、上下コンビネーション
攻撃の巧さに加えタフさを見せていました。今回暫定王座を獲得し
たことで、いずれは3度目来日でWBC&WBA世界同級統一王者
寺地 拳四朗(B.M.B)との団体内統一戦が既定路線となるでし
ょうか、対戦実現が待たれます。

地元期待のヤファイは区切りとなる10戦目で初黒星を喫しWBC
世界フライ級暫定王座の初防衛ならず。戦歴の浅さがベテラン挑戦
者メキシカンファイターの多彩な攻めに翻弄された形となった。
昨年11月30日、WBC暫定王座決定戦を元IBF世界同級王者
サニー・エドワーズ(英国)と対戦して見事6回TKO勝ちで暫
定王座を獲得したものの僅か7カ月で王座を手放した。
元WBA世界Sフライ級王者(5度防衛)のカリド・ヤファイを兄
に持ちアマチュア時代には東京五輪でフライ級に出場して金メダル
を獲得するなど兄を超える鳴り物入りでプロデビュー。9連勝中だ
ったが、そう甘くはなく順風満帆とはいかなかった。無念のヤファ
イは再出発なるか・・・





(PHOTOS BY FIGHTMAG.COM)

日本でもお馴染みのロドリゲスJr.が敵地で圧勝して暫定王座を
獲得したシーンをハイライトでどうぞ!(8分30秒)


【両選手の戦績】
★ガラル・ヤファイ/10戦9勝(7KO)1敗
★F・ロドリゲスJr./48戦40勝(27KO)6敗1分1NC



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《WBO世界ウェルター級タイトルマッチ》
ーunder cardー
《IBF世界Lフライ級王座決定戦》

開催日:6月19日(木曜日)
開催地/会場:東京都大田区東蒲田/大田区総合体育館




WBO世界ウェルター級王者
ブライアン・ノーマンJr.(24=O/usa)
VS.
WBO世界2位・WBOアジアP同級王者
佐々木 尽(23=O/H・Nakaya)


王者ノーマンJr.の衝撃KO勝ちV2!

〈試合経過〉
初回、挑戦者らしく佐々木が左ボディージャブで攻める。直後にノ
ーマンJr.の強烈左フックが佐々木の顎を捉えると早くもダウン。
再開するとロープに詰められ再びノーマンJr.の左フックで2度目
のダウン。ここも佐々木は立ち上がって再開すると左ボディーから
左フックで反撃を見せた。
2回、序盤からノーマンJr.がジャブから左フックで攻めると佐々
木も中盤ワンツーで対抗。終盤もお互い打ち合ったが有効打ではノ
ーマンJr.が上回った。
3回、ノーマンJr.が1分過ぎから左右連打を浴びせると佐々木は
脚元をフラつかせながらも左フックで反撃を見せた。終盤再びノー
マンJr.の左右連打も佐々木は耐えて見せる。
4回、佐々木が巻き返しを狙い前に出て左フックを振り回すものの
ノーマンJr.の巧みな動きに捉え切れない。終盤はやや手数を減らし
たノーマンJr.に再び佐々木が手数を増やした。

迎えた5回、序盤から佐々木が積極的に前に出ようとした40秒後、
ノーマンJr.が待ち構えたように強烈左フックを振り抜くと佐々木
にドンピシャヒット。背中からバタンと倒れ失神したように大の字
ダウン。かなりのダメージを負った佐々木はそのまま10カウント
を聞いた。

その後は陣営が駆け寄り声掛けには応じたものの佐々木は立ち上が
れず担架で病院へと運ばれていった。

ーKO・5回0分46秒ー

ノーマンJr.がWBA世界ウェルター級王座の2度目防衛に成功し
た。これで3連続KO勝ちとした。ただこれまでさほど知名度ある
実力者とは戦っておらず、これから先が正念場と言えそうです。
ノーマンJr.は12ラウンドを1度も戦ったことがなく今後タフな
テクニシャンと対戦する場合スタミナをどう配分出来るかが今後の
課題と指摘されている。試合後にノーマンJr.はWBAスーパー&
IBF世界同級統一王者の倒し屋ジャロン・エニス(米国=35戦
34勝30KO・1NC無敗)の名を挙げリング上から戦おうと呼
びかけた。果たして、実現するのか注目です。

佐々木はこの階級で日本人初の王座獲得を目指したが奪取失敗に終
わった。初回からまざまざと実力の違いを見せ付けられたが、怯ま
ず負けじと打ち合ったのは褒め称えたい。左フックには王者も慌て
た場面も見せた。KO負けは佐々木選手も無念だったでしょうが、
もっとディフェンステクニックを身に付ければこの階級でも充分世
界に通用するはずだ。これから先の技術的成長に期待したい。




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

それではノーマンJr.VS.佐々木戦での衝撃的KOシーンをどう
ぞ!(14分30秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★B・ノーマンJr./30戦28勝(22KO)2NC無敗
★佐々木 尽/22戦19勝(17KO)2敗1分





ーunder cardー
《IBF世界Lフライ級王座決定戦》


IBF世界1位・元WBCアジアP同級シルバー王者
クリスチャン・アラネタ(30=S/phi)
VS.
IBF同級2位・現OPBF東洋太平洋同級王者
タノンサック・シムシー(25=O/tha/G・Tsuda)

苦労人タノンサックが40戦目で王座獲得!

〈試合経過〉
初回、お互い様子見の静かな展開も2回からタノンサックが右で先制するとアラネタ
も左ストレートで応戦して試合が動き出す。
3回、タノンサックが手数で支配しようと打ち合い始めるとアラネタの左カウンター
ヒットでタノンサックは右膝をつくダウン。さほどダメージなく立ち上がって再開す
ると再びアラネタの左フックでピンチ。しかし、耐え抜きゴングに救われた。
その後はアラネタが左で強引に仕掛ける戦法をタノンサックは見抜き足を使って右を
再三ヒット。回を増す毎にタノンサックがポイントを取り返した。
10回、アラネタの左ボディーを叩かれタノンサックはピンチも足を使って逃れる。
終盤は手数を減らしたアラネタにタノンサックが再び左ジャブから右ショートをヒッ
トさせるなど見栄えいい攻めの中、ゴングを聞いた。

〈12回採点結果〉
115ー112(タノンサック)
113ー114(アラネタ)
116ー111(タノンサック)

タノンサックが2ー1のスプリットも判定勝ちでIBF世界Lフライ級王座獲得に
成功した。タノンサックは40戦目の節目で見事逆転で夢を叶えた。
タノンサックはデビューから9戦全勝(9KO)無敗だった時期の2019年8月4
日に大阪での試合が決定したのを切っ掛けに招聘元のグリーン・ツダジム会長に気に
入られ日本で一旗挙げたいとプロモート契約を交わしている。2020年11月に当
時WBA世界Lフライ級スーパー王者だった京口 紘人(ワタナベ)への世界初挑戦
が決定していたが、王者のコロナ感染で中止となってしまった。その後は度々来日し
て日本のリングに上がり連勝を重ねていた。
唯一の負けは2022年9月10日、三重県四日市総合体育館でノンタイトル10回
戦を元WBC世界Lフライ級王者の矢吹 正道(緑)と対戦して激闘の末7回TKO
負けで初黒星を喫した。しかし、その後は14連勝(12KO)と強打を武器にOP
BF東洋太平洋王座も獲得して2度防衛するなど世界挑戦へ備えていた。そして、4
年7カ月の努力がようやく報われた。今後は追われる身となって日本人選手との対戦
も大いにあるでしょう。楽しみです。

同じく強打が武器のアラネタはIBF世界Lフライ級王座獲得に失敗となった。
3回にタノンサックからダウンを奪ったものの後半手数を減らして失速したのが悔や
まれる。若いタノンサックを倒し切ろうと強引に左右を振り回してスタミナを使い果
たした印象だった。強打の左フックやボディー攻めが持ち味でスタミナ不足を改善す
ればまだまだチャンスはあるでしょう。再浮上に期待したい選手だ。



(PHOTOS BY YOTUBE.COM)

【両選手の戦績】
★クリスチャン・アラネタ/28戦25勝(20KO)3敗
★タノンサック・シムシー/40戦39勝(34KO)1敗


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《IBF世界Sライト級タイトルマッチ》
ーundercardー
《IBF世界ライト級挑戦者決定戦》

開催日:6月14日(日本時間15日)
開催地/会場:米国ニューヨーク・マンハッタン/マディソン・ス
クエア・ガーデン・シアター




IBF世界Sライト級王者
リチャードソン・ヒッチンズ(27=O/usa)
VS.
IBF同級3位・元3団体世界ライト級統一王者
ジョージ・カンボソスJr.(31=O/aus)


王者ヒッチンズTKO初防衛成功!

〈試合経過〉
初回、ヒッチンズは左ジャブで様子見の展開も中盤カンボソスの左
フックがヒットすると動じず右を返してスタートした。
2回、序盤から打ち合ったが、終盤ヒッチンズの左フックがヒット
してカンボソスの攻めを封じた。
3回〜4回とヒッチンズが左ジャブから右ストレート、ワンツーと
カンボソスを攻め立て主導権を握った。
5回、手数のないカンボソスに終盤ヒッチンズが右ストレートをヒ
ットさせるとカンボソスは後退して手が出ない。差は広まった。
6回、カンボソスの左ジャブから右フックがヒットしてヒッチンズ
は仰け反るものの効いたそぶりを見せない。
その後はヒッチンズもやや手数を減らしてカンボソスが左右で反撃
するものの力ない攻めで突破できない。

迎えた8回、まだ諦めず手を出すカンボソスにヒッチンズが2分過
ぎ左ボディーを叩くとカンボソスは苦悶のダウン。執念で立ち上が
ってロープに持たれ掛かったカンボソスだったが戦意を示さなかっ
た為、レフェリーは試合を止めた。

ーTKO・8回2分33秒ー

ヒッチンズがIBF世界Sライト級王座の初防衛に成功した。
ヒッチンズは昨年12月7日、王座を獲得したものの強打不足で防
衛は厳しいと指摘されたが、2年半ぶりのTKOストップ勝ちで予
想を覆して見せた。しかし、これから先には指名者に相応しい元王
者や強打者成長株も控えていることから防衛を重ねられるかどうか
不安もよぎる。果たして、2度目防衛戦は誰になるのか注目です。

元世界ライト級3団体統一王者のカンボソスJr.は2階級制覇なら
ず。カンボソスは序盤からあまりにもジャブを貰い過ぎていた。
6回に右フックでいい場面も作ったが、それっきりで突破口は掴め
なかった。一時はテオフィモ・ロペス(米国)を破って名を馳せた
が、ここ6戦を2勝4敗としたことで2階級制覇は極めて厳しい状
況です。今後奮起できるか・・・




(PHOTOS BY BOXINGNEWS24.COM)

初防衛に成功したヒッチンズの戦いぶりをどうぞ!(8分5秒)


【両選手の戦績】
★リチャードソン・ヒッチンズ/20戦20勝(8KO)無敗
★ジョージ・カンボソスJr./25戦21勝(10KO)4敗




ーundercardー
《IBF世界ライト級挑戦者決定戦》


IBF世界ライト級3位・東京五輪金メダリスト
アンディ・クルス(29=O/cub)
VS.
IBF世界同級5位
三代 大訓(30=O/横浜光)

三代は残念、クルスが挑戦権獲得!

〈試合経過〉
初回、お互い左ジャブの差し合いから時折右を貰い早くも三代は後
手気味のスタートだった。
3回、クルスの左ジャブから右ストレートで三代はダウン。再開し
てクルスの追撃を逃がれようとしたが再び右ストレートで2度目の
ダウン。再開するとこの回はなんとかゴングに救われた。
4回、三代は右フックで巻き返しを図るもののクルスの高速連打被
弾でかなりダメージが蓄積してしまう。
5回、開始早々三代にドクターチェックが入ったが、続行許可。
再開するとクルスの左右連打で後退して三代がロープに追い込まれ
たところでレフェリーは即座に試合を止めた。

ーTKO・5回1分13秒ー

クルスがIBF世界ライト級王座への挑戦権獲得。
IBF王者だったワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が引退した
為、暫定から正規に昇格したレイモンド・ムラタラ(米国)に挑戦
することになる。果たして、7戦〜8戦目で頂点に立てるか・・・

期待された三代は挑戦権獲得ならず。
とにかくパンチを繰り出すスピードに歴然とした差があった。
完敗の三代はこの負けを糧に再び這い上がれるか・・・




(PHOTOS BY SPORTS.YAHOO.COM)

挑戦者決定戦のクルスVS.三代戦をハイライトでどうぞ!
(8分3秒)


【両選手の戦績】
★アンディ・クルス/6戦6勝(3KO)無敗
★三代 大訓/20戦17勝(6KO)2敗1分








《WBA世界バンタム級暫定王座決定戦》
開催日:6月14日(日本時間15日)
開催地/会場:アルゼンチン・ブエノスアイレス/カジノ・ブエノ
スアイレス




WBAバンタム級5位・元5階級制覇王者
ノニト・ドネア(42=O/phi)
VS.
WBA同級8位
アンドレス・カンポス(28=O/chi)

ドネア42歳にしてWBA暫定王座獲得!

〈試合経過〉
初回、序盤からドネアは左構えで右ジャブから踏み込んだところで
カンポスの顔面に頭が激突。痛みを訴えたカンポスにレフェリーは
一旦中断して休憩を与えた。再開するとカンポスも攻め込むが再び
ドネアが前に出て攻勢を強めてスタートした。
2回〜3回とドネアがボディー、フック、アッパーと上下に攻める。
カンポスも退がりながら左右で反撃も見栄えはドネア。
5回、ドネアのジャブ多用にカンポスも負けじと左右連打で仕掛け
るものの手数ではドネア優勢と映った。
その後もドネアが連打を繰り出すとカンポスもサークリングしなが
ら手数を増やす。しかし、カンポスは決定打が打てない。
迎えた9回、カンポスが前進して圧力を掛けようとしたところでバ
ッティング発生。ドネアは右瞼上をカットして流血。ドクターチェ
ックで中断するとドネアの右目は血が染みて続行は危険と判断、試
合はストップとなりここまでの採点(判定)に委ねられた。

〈9回負傷終了採点結果〉
88ー83(ドネア)
87ー84(ドネア)
87ー84(ドネア)

ドネアが9回負傷終了も3ー0判定勝ちでWBA世界バンタム級暫
定王座を獲得した。ドネアは1年11カ月ぶりの復帰で3年半ぶり
の勝利です。これでドネアは7月30日、横浜で行われるWBA正
規王者アントニオ・バルガス(米国)VS.比嘉大吾(志成)戦の勝
者との対戦が濃厚でしょう。もし、ドネアがこの年齢で正規王座獲
得となればそれこそフィリピンの英雄扱いでしょうか。果たしてど
んな結果となるのか楽しみです。

カンポスはIBF世界フライ級王座挑戦(判定負け)に続き2度目
のチャンスだったが暫定王座獲得失敗。カンポスはあまり攻めに徹
せずディフェンスシブさが裏目に出てしまった。まあ、ベテランに
手数で差を付けられた印象だった。




(PHOTOS BY PHILBOXING.COM)

WBA暫定王座決定戦のドネアVS.カンポス戦をハイライトでど
うぞ!(8分50秒)


【両選手の戦績】
★ノニト・ドネア/51戦43勝(28KO)8敗
★アンドレス・カンポス/21戦17勝(6KO)3敗1分


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格闘技団体「BKFC」とは?



  2020年7月当時、突如としてあのマイク・タイソンがエキシ
ビションマッチながらも復帰すると発表した際、いきなり2000
万ドル(当時、円換算で約21億2千5百万円)もの仰天ファイト
マネーを提示して世界中のファンを驚かせた格闘技団体があった。
その団体とは当時新興格闘技団体のBKFC(ベア・ナックル・フ
ァイティング・チャンピオンシップ)
というベアナックル・ボクシ
ング(手首にバンテージを巻くだけの素手ボクシング)の米国にあ
るプロ団体組織だった。(英国にあるBKBとは無関係組織)
結局、マイク・タイソンは興味は示したものの素手で殴り合う過激
さに年齢も考え出場することはなかった。しかし、BKFCの存在
を広く世界へアピールする宣伝効果はあったようだ。まあ、最初か
ら出場しないと想定してタイソンの名を借りた売名行為でした。
BKFCは2018年3月、米国ワイオミング州で設立され一気に
人気を博したものの2021年8月20日、1RKO負けの選手が
リング禍で死亡した影響からか低迷が続き解散危機にあった。しか
し2022年2月モバイルアプリケーション企業のTRILLER
(トリラー)社に買収され興行は復活したのだった。その後は世界
的人気総合格闘家のコナー・マクレガー(アイルランド)も共同運
営者として加わっている。

ベア・ナックル・ボクシングは17世紀後半から英国で始まったと
される。米国にも伝わり18世紀初頭からベア・ナックル・ボクシ
ングは盛んに行われていたがリング禍(死亡事故や再起不能者)が
続出したことから米国の各州では長らく禁止されていた。
しかし、それでも当時はニューヨークの古びたビルの地下などでは
マフィアやならず者が介在した賭け事だったこともあり2、3百人
規模の観客を集めては違法な試合が後を絶たなかったという。
それから一世紀以上が経ってボクシングやプロレスの部分を取り入
れた新格闘技が誕生することになる。ルールの異なる総合格闘技で
マーシャルアーツ=MMA(Mixed Martial Arts=日本の武芸
を基に東洋武術を含む)
が誕生して指先を覆っただけのグローブが
許されると盛んに試合が開催され過激さ故に、たちまち世界中へと
広まった。その現象はボクシングに飽き足らないファン達のマーシ
ャルアーツへの大移動と呼ばれた。

そして、2011年には米国でついに素手の試合が特例で承認され
復活したことを切っ掛けに人気が高まり2018年2月、本格的に
団体を発足させようと他格闘技団体やボクシング関係者を招きルー
ルなど精査した末に設立されたのがBKFC団体でした。
試合は円形リングで2分間5ランウド制で1分間のインターバルを
含めても14分間で勝負が決まる内容でスタートした。
現在、世界ベア・ナックル・ボクシング協会WBBA(World Bar
e-knuckle Boxing Association)
が発足してコミッショナー
として厳正な審査を元に認定管理して試合は世界中で行われている。
尚、日本でもBKFCWBBAの承認を経てRIZINが開催し
ているのは有名です。しかし、国によっては禁止されている地域も
あり、限られた地域開催は過激さ見たさに相変わらず人気がありチ
ケット入手も困難なようです。




草創期のベア・ナックル試合は悲惨だった!

ベア・ナックル・ボクシングは現代ボクシングの原型とされ遠い
昔の18世紀初頭には英国を筆頭に世界各地で行われていた。
その後は英国が先駆けてルールも確立させ3分間の10ラウンドで
ノックダウンから立ち上がれない場合はKO負け。立ち上がって3
0カウント内に闘争意思を示せば続行していた。このことから50
ラウンド〜100ラウンドと長い試合も度々あったとされる。
前述のように当時米国でも盛んに行われていたが英国のように確立
されたルールもなく興行主の権限で行われていた為、素手で殴り合
う試合は大怪我で続行不能に陥り病院に運ばれ亡くなる選手の事故
(リング禍)も度々発生していたとされる。

そして、最も悲惨と呼ばれた試合が米国で起きてしまいます。
1842年11月22日、米国ニューヨーク州の郊外にあるウエス
トチェスター郡の土煙の上がるような広場にロープを張っただけの
粗末なリングで試合が行われようとしていた。町中に貼られたチラ
シで知って物珍しさもあってか集まった観衆は1500人以上が押
しかけたとされる。当然まだ当時は統制するコミッショナーやルー
ルも存在せず無法状態で興行主が入口で入場料金を徴収して"素手
の殴り合い"を観戦させる「見せ物的」興行に過ぎなかった。

トーマス・マッコイ(Thomas Mccoy)VS.クリストファー・リリー
(Christpher Lilly)の若い二人による一戦だった。
当時の模様を伝えた新聞社「Spirit of The times」はマッコイ
が20歳で62Kg、リリーは23歳で63,5Kg。(両者身長不明)
背がやや高くリーチの長いリリーが有利と記事にしていた。
身長は不明だったが明らかにリリーが体格で上回っていたのは確か
だったようだ。両者に懸けられた賞金は100ドルだったという。
パンチ、蹴り、投げ、そして、レフェリーのいないなんでもありの
ルール無しでの無謀な試合は始まったのだった。新聞記事によると
試合はスタートからダウン応酬で始まったが、早くもマッコイが顔
を腫らし赤らめていたという。



(Printed by medium.com)

50ランウド過ぎた辺りからマッコイのダウンが多くリリーがやや
有利になっていく。マッコイは100ラウンドを重ねた辺りでリリ
ーのパンチや肘打ちなどで腫らした顔から血が滴り落ちても諦めな
い。殴り投げ飛ばされてもマッコイは立ち上がって打ち返して巻き
返す場面も見られたという。118ランウドに防戦一方になったが、
マッコイはまだ諦めない。しかし観衆は「もう勝負ありだ。試合を
止めろ!」
と叫ぶ。リングの四方からは悲鳴も上がったという。
それでも両陣営は観衆の叫びに聞く耳を持たず試合を続行させた。
そして、120ランウド目にマッコイはリリーの滅多打ちでリング
(といっても地べた)に崩れ落ちて動かなくなった。待機していた
医師は即座に駆け寄り横たわったマッコイに何度呼びかけても反応
がない。医師は呆然としたまま立ちつくし首を横に振ったという。
もうマッコイはすでに息絶えていたのだ。そして会場は怒号と悲鳴
に晒された。リングサイドにいた記者は「これは試合などではない
。過ぎた卑劣な暴力による殺人だ!」
と怒り叫ぶのだった。

観衆の叫びも無視され暴走化してしまった無謀な死亡事故の試合は
新聞記事からたちまち全米中に広まり関係者は非難に晒されただけ
では済まされない重大事件となった。またこの闇興行とも言える試
合で待機していた医師は無資格の偽医者だったことが分かり断罪す
べしと抗議運動まで起こり興行主と偽医者を含め両陣営の関係者ら
18名は裁判にかけられ全員が有罪判決を受けたと記されている。
その後この凄惨な死亡事件を切っ掛けに米国政府は各州に試合禁止
令を敷いて取り締まった。しかし、闇興行は後を絶たず事件が起き
た25年後には政府がボクシング関係者に働きかけ近代ボクシング
発祥の地で英国クィーンズベリールール(英国1867年制定=現
代の世界標準ルールの礎)に携わった専門家を招聘して関係者はル
ールを研修し継承することになった。ルールを構築すると試合を裁
くレフェリーを置きグローブを使用することでリング禍を防ぎ健全
なスポーツとして社会から認められるようになったのでした。

(米国ボクシング史翻訳版より参照)