★5/12開催-IBF世界ライト級王座決定戦ロマチェンコVS.カンボソス戦/豪州/No.1443 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《IBF世界ライト級王座決定戦》
開催日:5月12日(日曜日)
開催地/会場:豪州・西オーストラリア州パース/RAC・アリーナ(最大キャパ15.500人収容)





IBF世界ライト級3位
元3団体世界ライト級統一王者・元五輪2連覇

ワシル・ロマチェンコ(36=S/UKR)
VS.
IBF世界同級2位
元3団体世界ライト級統一王者

ジョージ・カンボソス(30=O/AUS)


2023年11月29日、4団体世界ライト級統一王者だったデヴィン・ヘイニー(米国)がSライト級転向で保持していた全ての王座を返上して空位となった。その中のひとつIBF団体は王座決定戦をランキング2位・3位で争うことが決定した。
今回王座決定戦に出場する両者はヘイニーと戦ったがともに退けられている。言わばヘイニーの置き土産を争うことになる。(^O^)

元3団体統一王者同士頂点復活はどっち!?

元3団体世界ライト級統一王者ロマチェンコにとって年齢的にも最後のチャンスになるかも知れない。体力的な全盛期を挙げれば2021年12月11日の大差判定勝ちしたリチャード・カミー(ガーナ)戦が最もピークだったように感じた。
2020年10月17日、3団体統一王者だったロマチェンコは当時IBF世界ライト級王者テオフィモ・ロペス(米国)と4団体(WBCのFC王座含む)統一戦で対戦。前半戦を若いロペスの激しい攻めに後手を踏みリードを許した。後半戦に突入してロマチェンコが追い上げたものの届かずまさかの12回0ー3(4P/6P/10P)差の判定負けで王座から陥落、無冠となった。
その後はWBC世界ライト級8位のジャーメイン・オルティス(米国)を3ー0判定で下すなど難敵相手に3連勝して健在ぶりをアピールすると再びチャンスが巡ってきた。
2023年5月20日、王座は移動して4団体ライト級統一王者となったデヴィン・ヘイニー(米国)に挑戦。前半戦はヘイニーが再三のボディー攻めでリード。後半戦にロマチェンコも左右で猛追したものの結果は12回0ー3(4P/2P/2P)差の判定負けで王座返り咲きは成らなかった。試合後はメディアやファンからロマチェンコの勝ちではないかと判定には物議を醸した一戦となった。
またしてもロマチェンコは後半戦に勝負を掛けようとしたが裏目に出てしまう格好だった。今回、果たして敵地で王座返り咲き成るか、満身創痍で臨む。

それではロマチェンコ直近のヘイニー戦で際どい判定となった戦いをハイライトでどうぞ!(4分43秒)



〈ジョージ・カンボソス〉
ジョージ・カンボソスは2019年〜20年にかけ元王者二人を破ってIBFのトップコンテンダーとなり一躍知名度を上げた。
2021年11月27日、3団体世界ライト級統一王者テオフィモ・ロペス(米国)に世界初挑戦すると初回カンボソスがダウンを奪いリードして回を重ねると10回には王者ロペスからダウンを奪い返されたが、ロペスの攻めを振り切った末、12回2ー1(3P/4P-カンボソス/1P-ロペス)差のスプリットながらカンボソスが判定勝ちして世界初挑戦で王座獲得に成功した。
2022年6月5日、WBC世界ライト級王者デヴィン・ヘイニー(米国)と4団体統一戦を争い序盤からヘイニーが鋭い左ジャブから上下攻めでリードした。カンボソスは最後まで攻めあぐねた末、12回0ー3(4P/4P/8P)差の判定負けで防衛することなく王座から陥落となった。直接再戦となった2022年10月16日、ヘイニーは前回以上に右ストレートから左ジャブに繋げてリードして折り返した。カンボソスは途中スイッチして撹乱を狙ったが逆に攻め込まれた末、12回0ー3(10P/8P/8P)の大差判定負けで王座奪還は成らなかった。敗戦後は去年7月22日、再起戦がいきなりIBF世界ライト級挑戦者決定戦となりマキシ・ヒューズ(英国)戦でサウスポーのヒューズに積極的な左ストレート攻めに苦戦、しかし後半戦はカンボソスが左右で巻き返した末、12回2ー0(6P/2P/ドロー)の判定勝ちでIBFライト級王座への挑戦権を獲得した。

カンボソス直近のヒューズ戦で勝利してIBF王座挑戦権を獲得したシーンをどうぞ!(3分2秒)



〈チョイ予想!〉
両者ともにデヴィン・ヘイニー戦では敗れ去った。
ロマチェンコは力が衰えたとは言え、ヘイニーとは際どい贔屓色濃い判定負けだった。対して、カンボソスは初戦こそ接戦も再戦では左右で翻弄され大差判定負けだった。アグレッシブさは互角も荒さが目立つカンボソスには技術的引き出しの多いロマチェンコは簡単には崩せないような気がします。
カンボソスが勝機を引き寄せるとすれば地元の利を活かして序盤から先制攻撃で主導権を握るしかないでしょう。
個人的には敵地でも6:4でロマチェンコ有利と予想します。

【両選手の戦績】
★ワシル・ロマチェンコ/20戦17勝(11KO)3敗
★ジョージ・カンボソス/23戦21勝(10KO)2敗