《アンソニー・ジョシュアVS.フランシス・ガヌー戦他世界戦》サウジアラビア/No.1435 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《ヘビー級ノンタイトル10回戦》
ーundercardー
《WBO世界ヘビー級暫定TM》
《WBC世界フェザー級TM》
《WBA世界Sウェルター級王座決定戦》

開催日:3月8日(日本時間9日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/キングダム・アリーナ




元WBA(S)・IBF・WBO世界ヘビー級王者
アンソニー・ジョシュア(34=O/GBR)
VS.
WBC世界ヘビー級10位・元総合格闘技UFC王者
フランシス・ガヌー(37=O/CMR)
※CMRはカメルーン共和国

〈試合経過〉
初回、ジョシュアが左ジャブから右ストレートをヒットさせるとガヌーも左フックで応戦。終盤ジョシュアの右ストレートでガヌーは早くも背中からダウン。ガヌーは立ち上がってこの回は凌いだ。
2回、両者互角に打ち合った2分過ぎジョシュアの右ストレートから左フックでガヌーは2度目のダウン。ガヌーは執念で立ち上がり再開すると再びジョシュア会心の右ストレートでガヌーは薙ぎ倒されるように失神ダウン。レフェリーはダメージの深いガヌーを確認するとここで試合をストップした。

ーKO・2回2分38秒ー

ジョシュアが難なく得意の右ストレートで沈め実力の違いを見せ付ける勝利だった。しかし、国際式ボクシング2戦目の相手に勝って当然という意見もあった。ジョシュアは3冠王座を奪われ2022年8月20日、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と再戦したが、12回1ー2判定負けの連敗で王座奪還に失敗した。
王座から陥落して2年半の無冠状態を余儀なくされている。
再起後は勢いを取り戻し今回で4連勝3KOとした。
今後は5月18日に行われるO・ウシクT・フューリーの4団体統一戦勝者との激突となるのか注目される。

元総合格闘技UFCヘビー級王者ガヌーは去年10月28日、ボクシングデビュー戦をWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーと10回戦で対戦して3回左フックでフューリーからダウンを奪ったが10回1ー2判定負け。対戦後はガヌーが勝利していたのではないかと物議を醸した。その後はWBA団体がその健闘を評価して10位にランキングしていた。今回も期待が高まったが、やっぱりボクシング2戦目では間合いの取り方など雑で元3冠王者には太刀打ち出来なかった。果たして3戦目はあるのか・・・





(Photos by boxingscen.com)

それではジョシュアが元総合格闘技UFC王者のガヌーを薙ぎ倒して実力の違いを見せ付けた一戦をどうぞ!(3分16秒)
※途中消除の場合ありでお早めにご覧ください。


【両選手の戦績】
★アンソニー・ジョシュア/31戦28勝(25KO)3敗
★フランシス・ガヌー/2戦0勝(KO)2敗




ーundercardー
《WBO世界ヘビー級暫定王座TM》


WBO世界ヘビー級暫定王者
張 志磊(チャン・ツィーレイ/40=S/CHN)
VS.
WBO世界同級2位・元WBO世界同級王者
ジョセフ・パーカー(32=O/NZL)

〈試合経過〉
序盤は張が左ストレート、パーカーは右ストレートと繰り出し攻防の探り合いから始まった。
3回、張の左ストレートがヒットしてパーカー早くもダウン。しかし、パーカーにあまりダメージはなくこの回を凌いだ。
4回、張が左ストレートを浴びせたがパーカーも負けじと右ストレートから左フックと反撃した。
5回に突入すると張はパーカーのアウトボクシングに攻めあぐねて回を重ねると8回、張が左ストレートから右フックを浴びせてパーカー2度目のダウン。パーカーはこれもダメージなく再開。
9回〜10回とパーカーが得意の右ストレート、ワンツーを度々浴びせて挽回を図る。終盤は張が勝利を確信したのかパーカーの左右強打を防御に徹して手数減らした格好で終了ゴングとなった。

しかし、張は終盤流した結果が裏目に出た。

〈12回採点結果〉
115ー111(パーカー)
114ー112(パーカー)
113ー113(ドロー)

パーカーが2ー0判定勝ちで暫定ながら6年半ぶり王座に返り咲いた。ただ、中盤過ぎまで防御面に不安を覗かせた。
パーカーは2度のダウンもあまりダメージがなかったことが幸いした。見た目は僅差負けと感じたが、後半手数を増やしてジャッジに好印象を与えたか? 何れにしても今後は張陣営が再戦条項を行使したことで再び戦うことになるでしょう。果たして返り討ちなるか、注目です。

暫定王者の張は2度目の防衛に失敗した。
以前IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦のフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)戦でもダウンを奪いながら手数を減らした結果が逆転による判定負けを喫していた。まあ、年齢からくるスタミナを考えて無理に攻めない作戦だったのか悔やまれる。試合終了後、張陣営は契約の再戦条項を行使する旨を発表した。





(Photos by dailymail.co.uk)

パーカーが2度ダウンを奪われるも僅差判定勝ちでWBO暫定王座を獲得したシーンをどうぞ!(3分9秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★張 志磊/29戦26勝(21KO)2敗1分
★ジョセフ・パーカー/38戦35勝(23KO)3敗






ーundercardー
《WBC世界フェザー級TM》


WBC世界フェザー級王者
レイ・バルガス(33=O/MEX)
VS.
WBC世界同級1位
ニック・ボール(27=O/GBR)

〈試合経過〉
前半戦は長身(172cm)のバルガスが小柄(157cm)なボールの猛攻を上手く躱して小刻み攻撃でリードして回を重ねた。
しかし、7回からボールが左右猛攻撃で挽回を図る。
8回、終了間際お互い絡み合いバルガスがバランスを崩したところにボールの左フックが当たりバルガスが転がる。バルガスはダウンとみなされカウントされた。バルガス陣営はボールの投げ飛ばし行為だと抗議した。これ以降もボールの荒々しい左右攻撃にバルガスは苦戦を強いられた。
10回、バルガスが右ボディーを打ち込んで流れを変えようとしたが、ボールは左右返しで怯まない。
11回、終了間際ボールの右フックでバルガス2度目のダウン。しかし、ダメージなく再開。最終回もボールが荒々しく攻めての優勢でゴングとなった。

王者バルガスは前半戦のポイントリードを使い果たして危うい戦いぶりだった。

〈12回採点結果〉
114ー112(バルガス)
116ー110(ボール)
113ー113(ドロー)
1ー1
で勝負付かず引き分け。
しかし、引き分けも規定によりバルガスの初防衛成功となった。
去年2月11日、階級を上げフェザー級王座を保持したままWBC世界Sフェザー級王座決定戦をオシャキー・フォスター(米国)と戦い12回0ー3大差判定負けで3階級制覇に失敗。
今回、心機一転で強さを示す戦いだったはずの王者バルガスは負けにされてもおかしくない戦いぶりだった。次戦で真価を問われる。

試合終了後ボール陣営は納得いかず再戦要求した。
反則すれすれのラフファイトがなければ手が挙がっていたかもしれない。小柄ゆえそうなってしまうのか? もし再戦となった場合同じような展開なら王者に手の内を読まれる可能性あり。
果たして決着なるか・・・




(Photos by nyfights.com)

王者バルガスが小柄なボールに2度ダウンを奪われながらも引き分けとなったシーンをどうぞ!(3分16秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★レイ・バルガス/38戦36勝(22KO)1敗1分
★ニック・ボール/20戦19勝(11KO)1分無敗






ーundercardー
《WBA世界Sウェルター級王座決定戦》


WBA世界Sウェルター級1位
イスライル・マドリモフ(29=O/UZB)
VS.
WBA世界Sウェルター級2位
マゴメド・クルバノフ(28=O/RUS)

〈試合経過〉
初回、序盤からマドリモフが優位に試合を進めリードしてスタートした。その後もクルバノフの時折放つ左右を封じ込め引き離す。
迎えた5回、マドリモフが2分過ぎクルバノフをロープに詰め右フックから連打を浴びせると防戦一方となったクルバノフにレフェリーが割って入り試合を止めた。

ーTKO・5回2分20秒ー

マドリモフが11戦目にして空位となっていたWBA世界Sウェルター級王座を圧倒的強さで獲得した。マドリモフはアマチュア時代五輪には出場していないが2017年のアジア・ボクシング選手権ミドル級金メダル獲得、2018年のアジア競技大会ミドル級金メダル獲得などプロ転向後も早くからスター候補として名前は挙がっていた。今後の防衛戦には注目が集まるでしょう。

無敗で臨んだクルバノフも戦前は無類の技巧と強打で評価は高かったが、マドリモフの一枚上の強打には敵わなかった。初黒星を喫したが再浮上に期待したい。



(Photos by boxingscen.com)

マドリモフが圧倒的強さでWBA世界Sウェルター級王座を獲得したシーンをどうぞ!(3分8秒)
※途中消除の場合ありです。


【両選手の戦績】
★イスライル・マドリモフ/11戦10勝(7KO)1分無敗
★マゴメド・クルバノフ/26戦25勝(13KO)1敗