《重量級人気選手集結!〜ヘビー級・クルーザー級・ライトヘビー級/サウジアラビア/No.1422 | ◆ ボクシングを愛する猫パンチ男のブログ ◆

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《ヘビー級12回戦》
《WBOインターCヘビー級王座戦》
&《WBCインターN同級王座戦》
《ヘビー級10回戦》
《WBA(S)&IBO世界Lヘビー級王座統一戦》
《クルーザー級ノンタイトル戦》

※クルーザー級はIBFが防衛戦として認めなかった為、急遽ノンタイトル戦に変更された!
開催日:12月23日(日本時間24日)
開催地/会場:サウジアラビア・リヤド/キングダム・アリーナ




▼《ヘビー級12回戦》

元3団体世界ヘビー級統一王者
現WBO1位・WBC2位・WBA&IBF3位

アンソニー・ジョシュア(34=O/GBR)
VS.
IBF2位・WBC9位・現WBAインターC王者
オットー・ヴァリン(33=S/SWE)

〈試合経過〉
初回、ジョシュアが序盤は様子見も徐々に左ジャブから右ストレートで圧力をかけると早くもヴァリンは鼻から出血した。ジョシュアは上々のスタートを切った。
2回〜3回とジョシュアの左ジャブから右ストレートが益々冴えた。ヴァリンは右ジャブから左で対抗するものの後退する場面が増えていく。もうジョシュアが完全に試合掌握して回を進めた。
迎えた5回、1分過ぎジョシュアの右カウンターから左フックでヴァリンはダウン寸前も退がりながらなんとか耐えた。コーナーに戻ったヴァリンの顔面は血に染まって覇気のない姿だった。
そして、インターバルでヴァリン陣営は棄権を申し出て試合終了となった。

ーTKO・5回3分00秒(棄権)ー

ジョシュアオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に2連敗から再起3連勝とした。今回は完勝したが、打たれ脆さが露呈してから果たして今後王座返り咲きなるか注目されるところ。
尚、来年3月9日に対戦予定だったデオンテイ・ワイルダー(米国)戦はワイルダーがまさかの判定負けに終わったことで消滅となるでしょう。また来年2月17日(日本時間18日)同じサウジアラビア・リヤドで開催予定となっている4団体ヘビー級王座統一戦のWBC王者タイソン・フューリー(英国)対WBA・IBF・WBO王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)戦はウシクがリングに上がった時点でIBF王座は剥奪されると忠告している。その理由はIBF1位で指名挑戦権を持つフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)との対戦が後回しになる為、とされる。もし、ウシクがIBF王座を剥奪された場合はジョシュアフルゴビッチの王座決定戦となる模様。どうやら来年のヘビー級は混沌となりそうです。

敗れたヴァリンは2019年9月14日、3団体ヘビー級王座を返上していたタイソン・フューリー(英国)とノンタイトル12回戦を争い0ー3判定負けしたが善戦してその後は6連勝としていた。
これまでKO負けはなくタフさが売りだった。
今回は元王者の左フックでダウン寸前も逃げ切って見せた。
しかし、ラウンドを重ねていれば倒されていたでしょうか。
今後ヴァリンは再起して再びトップ戦線に絡めるか・・・


(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★アンソニー・ジョシュア/30戦27勝(24KO)3敗
★オットー・ヴァリン/29戦26勝(14KO)2敗1NC






▼《WBOインターCヘビー級王座戦》
&《WBCインターN同級王座決定戦》


元WBC世界ヘビー級王者
現WBA&WBC1位・WBO9位

デオンテイ・ワイルダー(38=O/USA)
VS.
元WBO世界ヘビー級王者
現WBO3位・IBF4位・WBC8位

ジョセフ・パーカー(31=O/NZL)

〈試合経過〉
序盤戦はワイルダーが足を使って鋭いジャブで流れを掴むかに見えたが、パーカーは出入りを激しくさせ接近しては左フック、右ストレートがヒットして4回まで優勢に映った。
その後もパーカーが前に出て圧力をかける場面が増える。
5回〜6回とワイルダーも自慢の右ストレートを浴びせたがパーカーには効かず手数も減り攻めが続かない。その後はパーカーが左フック、右ストレートと当てポイントを広げて回を重ねた。
終盤戦に突入してワイルダーがパーカーの動きに右ストレートを空振りするなど攻めあぐねて見せ場のないままゴングを聞いた。
あっ、これはワイルダーの負けだと感じた。

〈12回採点結果〉
118ー111(パーカー)
118ー110(パーカー)
120ー108(パーカー)

予想不利だったパーカー3ー0大差判定勝ち。
懸けられた王座は保持していたWBCインターコンチネンタル・ヘビー級王座の2度目防衛に成功。決定戦となったWBCインターナショナル同級王座も獲得した。パーカーはWBO世界ヘビー級王座から陥落後、昨年9月24日、再びチャンスが訪れWBO世界ヘビー級暫定王座決定戦をジョー・ジョイス(英国)と戦ったが11回KO負けに終わり、もうパーカーの王座返り咲きは厳しいと囁かれていた。その後は強者相手に3連勝(2KO)と勢いを取り戻して今回に臨んだ。しかし、今回は豪腕倒し屋の元WBC王者デオンテイ・ワイルダーが相手だけに不利と予想されていた。それでも予想を覆して番狂わせを起こした勢いで再びベルトを目指す。

全盛期は過ぎたとは言え絶対有利だった元WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーは番狂わせを与えてしまった。
2021年10月9日、WBC王座を奪われたタイソン・フューリー(英国)と再戦して11回KO負けで王座奪還ならず。昨年10月15日、WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦をWBC世界4位のロバート・ヘレニウス(フィンランド)と戦いわずか初回格の違いを見せ付けるKOで再起に成功していた。しかし、今回1年2カ月の試合間隔は空き過ぎた感も否めなかった。
果たしてワイルダーは38歳にして来年再び這い上がれるか・・・


(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★デオンテイ・ワイルダー/47戦43勝(42KO)3敗1分
★ジョセフ・パーカー/37戦34勝(23KO)3敗






▼《ヘビー級10回戦》

元WBA世界ヘビー級王者
現WBA7位・IBF&WBO8位

ダニエル・デュボア(26=O/GBR)
VS.
現WBA6位
元NABO北米王者&NABA北米暫定王者

ジャーレル・ミラー(35=O/USA)


〈試合経過〉
序盤の初回〜2回はミラーが体格(151キロ)を活かし軽い(108キロ)のデュボアを押し込み左右フックを浴びせて優位に進めたかに見えた。しかし、4回からデュボアも左ジャブから接近すると右アッパーを突き上げ巻き返しにかかる。
5回〜6回とミラーもジワジワ前に出てジャブから体重を乗せた左フックの反撃を見せた。
終盤戦に突入するとデュボアがサークリング(左右移動)でミラーを動かしジャブから右ストレートを浴びせてスタミナを消耗させた。デュボアの連打を浴びて更に右を貰ってミラーは腰を落としかける。もうミラーはどこまで持つかだった。
最終回、ミラーがノーガードで打ってこいと挑発すると手を緩めないデュボアが2分半過ぎロープに押し込み左右連打でミラーが防戦一方となったところでレフェリーが割って入りストップとなった。

ーTKO・10回2分52秒ー

元WBA王者のデュボアが43キロの体重差をものともせず見事TKO勝利した。連勝していけば来年再び世界挑戦のチャンス到来でしょう。KO率も高く王座返り咲きに期待したい。

敗れたミラーは後半動かされて攻撃が雑になってしまった。
しかし、時折放つ右ストレートや右フックはかなり威力はあった。
今後は体重落としてスタミナ改善なるか。


(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★ダニエル・デュボア/22戦20勝(19KO)2敗
★ジャーレル・ミラー/28戦26勝(22KO)1敗1分






▼《WBA(S)&IBO世界Lヘビー級王座統一戦》

WBA世界Lヘビー級スーパー王者
ディミトリー・ビボル(33=O/RUS)
VS.
現IBO世界同級王者・WBA8位・IBF9位
リンドン・アーサー(32=O/GBR)

〈試合経過〉
序盤からビボルが左ジャブから右ストレートでアーサーをリードしてスタートした。2回からビボルがワンツーで攻勢を強めるとアーサーも自慢の右ストレートで応戦する。その後も流れを掌握したビボルが終始リードして後半戦に突入した。
11回、ビボルが終了間際左右連打から左ボディーでアーサーがダウン。カウントされながら立ち上がったところでゴングに救われた。最終回もビボルが連打を浴びせて倒しにかかったが、アーサーは執念で耐えここでもゴングに救われKO負けは逃れた。

〈12回採点結果〉
120ー107(ビボル)
120ー107(ビボル)
120ー107(ビボル)

王者ビボルが3ー0フルマーク判定勝ちでWBA世界Lヘビー級スーパー王座(暫定王座2度、正規王座6度、スーパー王座5度)の通算13度目防衛に成功するとともにIBO世界同級王座も獲得した。ビボルは予てから3団体(WBC・IBF・WBO)統一王者のアルツール・ベテビエフ(ロシア)との統一戦を強く希望しているが来年中に実現するのか期待される。

IBO王者のアーサーは統一ならず王座から陥落して無冠となってしまった。アーサーは強打を秘めるもののビボルのアグレッシブな攻めについていけなかった。アーサーは再び這い上がるしかない。


(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★ディミトリー・ビボル/22戦22勝(11KO)無敗
★リンドン・アーサー/25戦23勝(16KO)2敗









▼《クルーザー級ノンタイトル12回戦》

前IBF世界クルーザー級王者
ジェイ・オペタイア(28=S/AUS)
VS.
WBO欧州同級王者・WBA11位
エリス・ゾロ(31=O/GBR)

当初、王者オペタイアはIBF世界クルーザー級王座の2度目防衛戦だったがIBF団体は2戦連続の選択試合を認めなかった為、王座を返上してリングに上がった。

〈試合経過〉
初回、お互いジャブの突き合いで始まった。
サウスポーのオペタイアは左ストレートがヒットし出すとゾロも右ストレートを繰り出した。ラウンド終了間際、距離の潰し合いからゾロが退がろうとした瞬間オペタイアの左ロングフックが命中するとゾロはロープに後頭部を打ち付け失神ダウン。レフェリーは即座に試合を止めた。

ーKO・初回2分56秒ー

前王者のオペタイアがノンタイトル戦も王座返上の鬱憤を晴らすかのように衝撃KOで終わらせた。強打者ぶりは他団体王者にも引けを取らない倒しっぷり。他団体王者に挑戦すれば直ぐにでもベルトを巻ける勢いがある。来年が楽しみです。

WBAクルーザー級11位で現WBO欧州同級王者でもあるゾロは無敗で臨んだがラウンドを重ねることなく倒されてしまった。
初黒星となったゾロは無念の出直しです。


(Photos by fightnews.com)

【両選手の戦績】
★ジェイ・オペタイア/24戦24勝(19KO)無敗
★エリス・ゾロ/18戦17勝(7KO)1敗